3年間で資産1,000万円を達成した元浪費家が語る、モチベなしでお金を貯める「ほったらかし投資」
手取り18万円から貯金100万円を達成!りぃさんに聞く貯金を進められる家計管理&節約ライフ
春からの新生活。特に社会人1年目の方は、初任給や初ボーナスのうれしさから、つい旅行やイベントに散財してしまうこともあるかもしれません。日々の生活の楽しみは大切にしたい、でも、貯金もしたい。そんな方に今回お届けするのは、手取り18万円から100万円の貯金を達成した、りぃさんのお話です。家計管理を始めた背景や貯金のノウハウについて、お話をお聞きしました。
旅行に行きすぎて赤字になったことが家計管理スタートのきっかけに
マネ活編集部:りぃさんはいつからどのようなきっかけで家計管理を始めたのですか?
りぃさん:きちんと管理し始めたのは社会人2年目です。家計簿は学生時代から付けていたのですが、当時は付けるだけで見直しはしていませんでした。ただ、実家暮らしだったこともあって、家計簿を見直さなくても学生時代に70万円ぐらいは貯金できていました。
ちゃんと管理しようと思ったのは、社会人2年目に年間の振り返りをした際、赤字が大きくなっていることに気付いたからです。ざっくり貯金をして、旅行など使うときに勢いよくお金を使っていたのですが、気付けば貯金からお金を捻出する状態になっていました。
日々の生活では、自炊をしていたり、タクシーを使わないようにしていたりと、どちらかというと出費を削っていたんです。でも、使うときに使いすぎているようでは意味がありません。そこから本腰を入れて家計管理を始めました。
マネ活編集部:どのように行動を起こしていったのでしょうか。
りぃさん:苦労せずにお金を貯められる仕組みづくりを模索し始めました。固定費を見直し、お得な情報があるのではと思いSNSでの情報収集も開始。そこで知ったポイ活も始めました。あと、赤字になったとはいえ貯金は残っていたため、銀行員の友人に教わり、つみたてNISAで資産運用も始めました。日々の出費に関しては、引き続き家計簿を付け、優先順位を見直すようになりました。
ただ、銀行員の友人にたびたび教わるのは、友人の時間を取っていて申し訳ないなと思うようになったんです。友人のアドバイスが私に本当にあったものなのかもわからなかったため、FPさんに相談をしてみたのですが、プロとはいえ初対面の方からのアドバイスを真に受けるより、自分で知識を付けて納得いく選択をしたほうが良いのではないかと思ったんですよね。そこからアウトプットするためにInstagramのアカウントを作り、得た知識を発信するようになりました。つみたてNISAを始めて半年後くらいのことです。
Instagramでの発信を始めて2年ぐらい経ち、見てくれるフォロワーさんに正しい知識を伝えたいという思いが強まったため、最近になってFPの資格も取得しました。
マネ活編集部:では、それまでは独学で勉強されていたんですね。
りぃさん:そうですね。SNSやYouTubeなど、無料で発信されている媒体から情報を得て、ノートに書き出して自分の中に落とし込めそうかどうかを判断していました。ただ、ネット上だけの知識に頼ることはせず、図書館でお金関係の本を片っ端から読んだり、本屋でベストセラーの本を買ってきて読んだりもしています。
推し活での過度な出費&安易な投資が2大失敗経験
マネ活編集部:りぃさんは月収18万円から100万円を貯め、今も順調に資産管理を行われていると聞いています。これまでに貯金や投資で失敗したことはあるのでしょうか?
りぃさん:貯金に関してはあまりないですが、お金の使い方と投資で失敗したことはありますね。お金の使い方でどういう失敗をしたかといいますと、推し活です。
マネ活編集部:どういった失敗だったのでしょうか。
りぃさん:私の推しは某アイドルグループなのですが、出ている雑誌を全部買ったり、ひとつのグッズを保存用・観賞用といくつも買い集めたりしていたんです。それが無駄にならない人もいると思うんですが、私の場合は買ったあとにまったく見返さなかったので、これはもったいないなと。
とはいえ、何もかもをやめてしまうと、今を楽しめなくなります。今楽しみたいこと、中長期的にやりたいことを書き出して、今とのギャップを埋めるためにどうしたらいいのかを考え、推し活も俯瞰して見るようになりました。DVDやBlu-ray、ライブにはお金を出す。でも、保存用や雑誌の購入はやめるなどですね。
この俯瞰して見てみることは推し活に限らず大切なことで、その人にとって支出割合の高いものを俯瞰して見てみると、優先順位を付けられるようになると思います。
あと、私の場合は旅行に行きすぎていたのも赤字の原因だったため、年始に、おおよその年間予定を立てるようにしました。それとは別にやりたいことリストも作っていて、そのやりたいことにかかる費用を列挙し、「ここに予算を割こう」「ここはボーナスを使おう」「これは節約が進んでお金があったらにしよう」と考えるようにしています。
マネ活編集部:投資の失敗についてはいかがですか?
りぃさん:これは判断軸がなかったがゆえの失敗ですね。つみたてNISAを始めたあと、コロナ禍の影響を受けて割とすぐにお金が増えたんです。そこで「満額しなきゃ損だ」と思って満額に切り替えました。さらには、3〜4カ月後に「個別株だ」と思い立ち、Twitter(現X)でおすすめされていた米国株に投資。結果、25万円損をしてしまったんです。
マネ活編集部:手痛い失敗でしたね。
りぃさん:はい。人がおすすめしているものを安易に選ぶのはよくないな、自分の判断軸を持たないといけないなと思うきっかけになりました。
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自分の暮らしが豊かになるお金の使い方・貯め方を見つけよう
マネ活編集部:お話を伺っている限り、りぃさんは貯金ができないタイプだったわけではないですよね。ただ、この記事を読んでいる方の中には、本当に貯金ができない人もいるかと思います。「こういう人にはこういう方法がおすすめ」といった具合に、これから貯金を始める人におすすめの方法を教えていただきたいです。
りぃさん:そうですね。まず、貯金を続けるためには家計管理をして、お金の貯まる流れをつくる必要があります。
マネ活編集部:つまり、「まずは家計簿を付けましょう」ということでしょうか。貯金ができない人の多くが家計簿付けに挫折した経験がありそうなのですが、どうすればいいですか?
りぃさん:家計管理において大切なことは日々の収支を把握することであり、家計簿はあくまでもその手段のひとつです。収支を把握して、先取り貯金の仕組みをつくり、お金が毎月貯まっていく流れをつくる。この状態を目指しましょう。支出を把握する方法は主に3種類あり、自分に合う方法を見つけられると続けられるのではないかと思います。
まずはクレカのアプリ明細やレシートをチェックして、自分の支出と収入とのバランスや、何にお金を使っているか振り返りをして次の家計管理に活かすことです。この方法がおすすめなのは、「家計簿や家計管理が続かない人」。何度も貯金に失敗している人、どうすればお金を貯められるのかわからない人も、家計簿や家計管理ができていない人に該当するのではないかと思います。クレジットカードや銀行口座を複数持ち、役割を分けることも、「どこにいくら使っているのか」を確認しやすくなるため、おすすめです。
マネ活編集部:どのように分けるのですか?りぃさんも実践しているのでしょうか。
りぃさん:はい。私はクレジットカード、銀行口座をそれぞれ3つ持っています。クレジットカードは楽天カードとほか2枚で、それぞれ楽天市場での買い物とふるさと納税用、投資用、街中で使う用と使い分けています。銀行口座は生活費の引き落としに楽天銀行の口座を使っているほか、貯蓄用の口座と投資用の口座の3つを持っています。
楽天カードと街中で使うクレジットカードの引落口座が楽天銀行で、海外旅行などまとまった金額を使う時は貯蓄用口座の残高のうち、決めた割合の分だけ使って良いというのがマイルールです。
貯金ができない方は使って良いお金とそうではないお金の区別が付けられていないことが多いので、用途に分けて可視化して「ここまでなら使って良い」と把握できるようになることで、貯金モードになれるのではないかと思います。月末に明細を出して毎月出費を振り返るルーティンを習慣づけられると良いですね。
マネ活編集部:なるほど。あと2つの方法についてはいかがですか?
りぃさん:2つ目は、手帳や紙の家計簿など、アナログで管理する方法ですね。これは手帳を可愛く書くことが好きな方などにおすすめです。ワクワクする未来を叶えるためのプランを作り、手帳のアレンジなどを楽しむことで、支出の把握を続けられるようにしましょう。
3つ目は、スプレッドシートやアプリなど、デジタルツールを使った管理で、合理的なことが好きな人、効率的に家計管理したい人におすすめです。デジタルツールを使えば、数字を入力することでグラフや支出割合がすぐにデータとして算出される仕組みを構築できるので、管理が楽になります。総資産を把握できる状況を整え、いかに効率的に管理できるかをゲーム感覚で楽しむことで、家計管理や貯金を続けられるのではないかと思います。
ちなみに、私はこのタイプ。手書きの家計簿は自分で支出割合の計算をしたり、綺麗な字で書かなければ!と義務感を抱いたりすることに疲れてしまい、続きませんでした。どれが良いという正解はないので、自分にあう方法を吟味して、続けられる形を確立するのが良いと思います。
どの方法でも、「週末なら付けられる」「項目が多すぎると面倒だから、ここはまとめてしまおう」など、続けやすいスタイル、リカバーできる工夫を模索してみて欲しいですね。私も1カ月家計簿を付けられていないときには、月末にまとめて付けることで翌月に持ち越さないようにしていました。
マネ活編集部:ありがとうございます。ちなみに、りぃさんは貯金を続けるためにどのような工夫をしているのでしょうか。おすすめのものはありますか?
りぃさん:効果が大きかったのは、やはり固定費の見直しですね。スマホの契約プランを変えたり、特に使っていなかったWi-Fiや不要なサブスクリプションサービスを解約したりしました。あと、スマホの保障サービスや保険に関しても見直して、不要なものは解約するように心掛けています。何年も使っているスマホの場合、壊れた際に修理をしないのであれば、保障サービスを解約するのもありだというのが私の考えなんですよ。
あとは自炊と、外出時のお弁当と水筒の持参です。これもできるだけ楽しく無理なく続けられる方法を探すのが大事で、私は週末に作り置きを冷凍しておき、当日自宅か職場で解凍する生活を送っています。週末に一気にするのが大変であれば、残業のない平日も自炊をする日と決めて、週に2、3日は料理をするサイクルを作ってみる。私は平日の大変な自分を休日の元気な自分が助けるイメージで自炊を続けています。
「自炊」のハードルを下げて、手間暇をかけたおしゃれな料理じゃなくてもOKと思えば、案外続けられるのではないかなと思いますね。私はゆでた素麺を弁当箱に入れて、持参した麵つゆをかけてお昼に食べたこともあります。食材を買ってきた時には、下味を付けて冷凍しておけば、解凍して焼くだけでおかずができます。
水筒持参も、出先で飲み物を買わない分、節約できる方法です。私はミネラルウォーターをまとめ買いして家での飲み水にしていまして、そこから水筒に移して持参するようにしています。
あとはSNSでの情報収集で知って始めたポイ活。サブスクリプションサービスやフィットネスジムの体験など、興味のあるものがあればポイントサイトを経由して行ってみるなど、楽しみにつながるものでポイントを貯めています。ゲームアプリをダウンロードして、1カ月以内にここまでレベルを上げられたら〇ポイントなんていうものもあるので、娯楽がてらポイ活をするなんてこともありますね。
マネ活編集部:日々の楽しみを上手にポイ活につなげているんですね。先ほど、楽天銀行口座と楽天カードをお持ちだというお話がありました。節約や貯金に関連して、楽天のグループサービスをどう使われているのかについてもお聞きしたいです。
りぃさん:楽天経済圏をフル活用しています。楽天銀行、楽天カード、楽天証券、楽天ラクマ、楽天モバイルが基本的に使っているサービスです。旅行の時には、ひと通り値段の違いを見たうえで、結果的に楽天トラベルのお世話になることが多いですね。対象サービスの条件を達成すると楽天市場でのお買い物がポイントアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」では、楽天グループのサービスを使えば使うほどポイントアップしていくので、楽天グループのサービスにまとめてしまったほうが何かとお得です。ふるさと納税や何か贈りものを購入する時も楽天市場を利用しています。
マネ活編集部:ありがとうございます。最後に、読者にメッセージをお願いできますか?
りぃさん:お金を使わないようにすることが目的なのではなく、今や将来の暮らしが豊かになるお金の使い方をできるようになることが大切だと思っています。今できる経験にお金を使うことも大切なことです。ただ、今だけを見ていると将来の自分が困ることになってしまうことにもなりかねないため、適切な使い方ができているのか見直してみて欲しいなと思いますね。
お金を使うことは手段です。でも、お金を使うことそのものがストレス発散になってしまっている方もいると思うんですよ。例えば、その洋服が欲しくて買っていれば良い使い方なのですが、買うことで一時的にストレスが発散されるから買っているのであれば、それはもったいない使い方ですよね。そうした方は、お金を使わない発散方法を見つけることに意識を向けてみると良いでしょう。自分の暮らしが豊かになるお金の使い方、貯め方をしたいですよね。私も気を緩めず、これからも自分にとって心地良い出費、貯金を続けていきたいと思っています。一緒に頑張りましょう!
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
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