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貯金が苦手でも年300万円貯められる自分になる!浪費家でも貯められる仕組みづくり
毎月入ってくるお金を、洋服や化粧品、飲み代に使い切ってしまい貯金に回せない……。そんな状態から 脱却するにはどうしたら良いのでしょうか。今回お話を伺ったおとめさんは、「いずれは玉の輿に乗ればいいや」と思っていた元浪費家。そこからマインドを変え、今では貯金と「ゆる投資」で年300万円を増やし続けています。お金を貯められる仕組みづくり、「ゆる投資」についてお話を伺いました。
「玉の輿マインド」の浪費家から「貯金マインド」へ
マネ活編集部:おとめさんが実践されている「ゆる投資」とは、どのような投資方法なのでしょうか。
おとめさん:明確な定義を設けているわけではなく、いわゆる「放ったらかしても大丈夫な投資法」を「ゆる投資」と呼んでいます。つまり、長期でコツコツ資産を増やしていけるインデックス投資ですね。資産を急に大きく増やすことはできませんが、長く続けていけば複利(※)で資産を増やすスピードを上げられるのがメリットで、Instagramのフォロワーにもおすすめしています。具体的には、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)などへの投資ですね。
※複利=利子にもまた利子がつくこと。長い期間運用をすればするほど効果が大きくなる。
マネ活編集部:資産形成には投資と貯金とがありますが、ご自身はどのようなバランスで進められているのでしょうか。
おとめさん:現金貯金に月5万円、投資に月10万円が基本で、ボーナスや余剰資金はすべて新NISAの成長投資枠に投資するようにしています。
マネ活編集部:今は「ゆる投資」と貯金で年300万円を増やし続けているおとめさんですが、昔は浪費家だったそうですね。
おとめさん:そうなんです。浪費家といってもブランド品を買うタイプではなかったのですが、服を買ったり毎週のように飲みに行ったりと、毎月給料日には「お金が残っているかな?」と思うぐらい何も考えず使い切っていました。貯金はまったくしていなかったですね。
というのも、20代前半までは「資産のある男性と結婚して玉の輿に乗れればいいや」くらいに考えていたんですよ(笑)。だから、貯金の必要性を感じてすらいませんでした。
マネ活編集部:そこからどういった心境の変化があったのでしょうか。
おとめさん:当時の恋人と別れて、今の夫と付き合い始めたことが転機になりました。結婚を前提に付き合い始めたことで、「結婚費用を貯めていかなきゃ!」と思うようになったんです。やると決めたらやるタイプなので、まずは基本的な家計簿をつけることから始めました。
マネ活編集部:家計簿をつけ始めた後、どのようなことをされましたか?
おとめさん:固定費を削減するべきだと思ったため、家賃10万円のマンションから、7万円の古い1Kのアパートへ引越しました。スマホも格安SIMに切り替えましたね。
そのうえで、5万円から先取り貯金を始めました。お給料が振り込まれるタイミングで、貯金用口座に自動送金されるようにして、その口座は一切触らないようにしました。ボーナスも全額貯金口座に送り、使わないようにしました。
マネ活編集部:もともと使っていた洋服代、飲み会代はどのように節約したのでしょうか。我慢するのはつらくなかったですか?
おとめさん:服は買う時期を決めて、季節ごとに1度だけ、年4回と決めました。それまでは欲しいタイミングで自由に買っていたため、1回1回の金額は大したことがなくても、トータルの出費額が多くなっていました。年4回と回数を決めることで、50万円ぐらいは浮いたのではないかと思います。
飲み会に関しては、私の場合は時期的に後押ししてもらえたところがあります。ちょうどコロナ禍の時期で、飲み会自体が減ったんです。
マネ活編集部:なるほど。目標金額は最初から決めていたのでしょうか。
おとめさん:結婚費用として300万円を目標とし、そのうち彼には「100万円ぐらい貯めてくれない?」と話していました。今思うと重かったかなと思いますが、付き合う前に「結婚前提じゃないと付き合えない」「これぐらいの費用を貯めたい」と話を事前にしておいたことが良かったのかなと思います。結婚後の資産形成で揉めることもなかったですからね。
マネ活編集部:彼はお金に関してどういったタイプだったのですか?
おとめさん:お金にあまり興味がないタイプですね。貯めなきゃというタイプでもなく、かといって浪費家でもないです。自分から資産形成や投資について調べるわけではないですが、こちらから提案したら乗ってくれる感じです。
マネ活編集部:現在は「年300万円」を貯められていますが、この金額はどのように考えられたのでしょうか。
おとめさん:家計簿をつけ始めた結果、「これは貯金に回しても大丈夫」という金額が月15万円だとわかりました。それを貯金口座に回し、ボーナスも貯金に回すと、合計金額が300万円になったというだけですね。子供が生まれてつみたてNISA(※制度改定にともない2023年で終了)を始めてからは、先ほどお話したように貯金5万円、投資10万円の割合に変えました。
マネ活編集部:最初は投資をせず、貯金だけだったのはなぜですか?
おとめさん:結婚してすぐくらいの時期に、知人に言われるがままに安易に始めたオフショア投資で失敗したため、投資に二の足を踏んでいたんです。私がやっていたのは知人のツテがないと出金できない投資で、「これを続けていったところで、数十年後に知人と連絡が取れなくなったらどうしよう」と不安になり、解約してしまったんですよね。結果、40万円ほど損してしまったんです。
投資は誰かに言われたものをただやるのではなく、自分で勉強してやらなければいけないものだと学んだため、本を読むなどして勉強を始めました。子供が生まれたタイミングで「実践しなきゃ」と思い、行動に移したという感じです。
マネ活編集部:Instagramでの発信活動を始められたのはなぜですか?
おとめさん:「年300万円を貯められているって、結構すごいのかな?」と思ったことがきっかけですね。貯められる仕組み化についての発信に需要があるかもしれないと思い、始めました。
貯金も投資も、先取りすることで貯められる仕組みづくりを
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マネ活編集部:昔のおとめさんのように、貯金が少ないところからお金を貯めていく仕組みを作るには、どうしたら良いでしょうか。
おとめさん:まずは半年分の生活費を現金で貯めることを目指しましょう。ただ、投資は長く続けることで複利効果が得られるので、現金が貯まるまでは何もしないというわけではなく、少額からでもいいから投資を始めてほしいです。最初は定額を先取り貯金して、浮いたお金を投資に回していくのが良いと思います。新NISAも100円ぐらいから始められます。
貯金の金額を決めるには、今の生活がどうなっているかを可視化する必要があります。家計簿をつけて収支を把握し、マイナス家計になっている場合は、家賃、保険、スマホ代、食費などを見直して貯金できる余裕を生み出しましょう。
家計簿は続けられれば何でもOKです。私はレシート入力をこまめにできないタイプで、クレジットカードを連携して自動で記帳される家計簿アプリを選びました。結婚後は夫のクレジットカードも含めすべて連携して管理しています。ズボラな方におすすめですよ。
マネ活編集部:半年分の生活費を貯められた後、投資と貯金とのバランスはどう考えればいいでしょうか。
おとめさん:我が家の場合は、半年分ではなく1年分の生活費を現金で確保しています。そのうえで、急に現金が必要になったときのために、月5万円は貯金に回していますね。一定額があれば、あとは投資メインで良いと思います。
我が家では、NISAのつみたて投資枠は老後資金のため、NISAの成長投資枠は教育資金のためと目的を分けています。教育資金を貯める際には、ライフプランを立ててもらい、「いつまでにいくら必要か」を確認したうえで、逆算して貯める金額を考えることをおすすめします。
マネ活編集部:初心者の方に、NISAのつみたて投資枠と成長投資枠についてご説明いただけますか?
おとめさん:2024年から始まった新しいNISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠があり、つみたて投資枠は年120万円、成長投資枠は年240万円まで投資することができます。
2023年までのNISAの「つみたてNISA」に代わるものが「つみたて投資枠」で、毎月決めた額の投資信託をこつこつ積み立てる投資枠です。まずは月3万円でも5万円でも金額を設定し、こつこつインデックス投資(※)を続けていきましょう。
※インデックス投資=特定の市場指数(インデックス)の値動きに連動した成果を目指す投資手法。
一方、2023年までの「一般NISA」に代わる「成長投資枠」は投資信託だけではなく、個別株やリート(不動産投資信託のこと)など、さまざまな商品を好きなタイミングで購入注文できる投資枠です。つみたて投資枠よりも短期で資産を増やせる可能性がありますが、その分損失を出す可能性も十分にあるためハードルが高いです。私は、成長投資枠でもインデックス投資ができるためインデックス投資を選んでいます。
マネ活編集部:投資を始めた後はどうすればいいでしょうか。
おとめさん:私のいう「ゆる投資」は、いわゆる「放ったらかし投資」とお話したように、基本的に放置でOKです。投資を続けていると暴落の可能性もありますが、むしろ放置したほうが精神衛生的に楽だと思います。一時的に暴落しても、インデックス投資は基本的に右肩上がりだと思っています。
マネ活編集部:「年300万円」のように、目標金額はどう決めればいいでしょうか。
おとめさん:何をしたいかによります。特に最初は出費を減らす必要がある場合が多いため、目標がないと続かないと思います。私のように結婚資金でもいいですし、海外旅行に行きたいでもいい。やりたいことのためにお金を貯めるほうが続くと思います。
マネ活編集部:おとめさんは、最初の失敗経験から勉強の必要性に気付いたということでしたが、どんな勉強法がおすすめですか?
おとめさん:書店に行って、興味を惹かれた本を読むところから始めることをおすすめします。本は自分のペースで読めますし、体系的に学ぶのに適しています。あとは動画ですね。投資の学校が提供する無料の解説動画を見るのも良いです。学びにお金を払うなら、かけるお金に対してリターンが大きいと思えるものに払いましょう。
先ほども言ったとおり、初心者にはインデックス投資の「ゆる投資」がおすすめです。個別株や優待株は「ゆる投資」の範疇外で、上手に運用するにはかなり勉強が必要です。そこまで投資に関心が持てないけれど資産をより増やしたいという方は、資格取得の勉強をするなど、今の収入を上げるための工夫をすることをおすすめします。増えた収入分をインデックス投資に回せば、生活に無理なく資産を増やせます。
マネ活編集部:フォロワーの方を見ていて、初心者にできるアドバイスはありますか?
おとめさん:貯金も投資も、始めるまでのハードルが高い方が多いです。でも、「ゆる投資」は最初に設定さえすればあとは放置しても少しずつ増やせていけるものなので、ぜひ最初の一歩を踏み出してほしいですね。
あと質問で多いのは「何から始めればいい?」です。これはやはり家計簿ですね。支出を可視化しなければ何もできません。現実を目にするのが嫌だという方もいるでしょうが、まずは家計簿アプリをダウンロードするところから始めて、現実を直視しましょう。
「ゆる投資」から「ガチ投資」へ移行して、50歳で資産1億円を目指したい
マネ活編集部:おとめさんの今後の展望をお聞かせください。
おとめさん:50歳になったときに1億円の資産があり、その後の人生を配当金や資産の取り崩しで悠々自適に暮らせたらいいなというのが理想の未来です。インデックス投資だけでは実現が難しそうなので、私は「ゆる投資」から卒業して、高配当株や個別株の勉強を進め、「ゆる」から「ガチ」に移行していく予定です。私の年齢的に、多少の失敗は許容できる余裕があるんです。失敗しても取り戻せるので、前向きに勉強と実践に取り組んでいきたいと思っています。
これはあくまでも、私の理想実現のためには「ゆる」だけでは厳しいという話で、老後に4,000万円ぐらい用意したいということであれば「ゆる」でも十分貯めていけると思います。もちろん、今の年齢にもよりますが。
マネ活編集部:発信する内容も変わってくるのでしょうか。
おとめさん:まだ自分に「ガチ投資」の成功体験がないので、今後もこれまでと同じく「ゆる投資」の発信を続けていくことになると思います。私が発信活動を始めたのは育休中で、自分の成功体験を発信することで誰かのためになればいいなという気持ちと、発信活動が副業になればいいなという思いがありました。
私は自分の学びのためにお金に関する本をよく読むのですが、ある本に書かれていた「お金持ちになるための共通点は、相手が感動するような喜びを与えること」という言葉が印象に残っていて、発信活動をするうえで大切にしたいと思い続けています。
まずは人に喜んでもらえる発信をすることが先で、いい巡りができた結果としてお金が入ってくるのでしょう。ありがたいことに、「おとめさんのおかげで新NISAを始められました」や「ありがとうございます」と感謝の言葉をいただける機会が増えました。これからも、情報を受け取る人が喜んでくれる発信を心がけていきたいです。
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