3年間で資産1,000万円を達成した元浪費家が語る、モチベなしでお金を貯める「ほったらかし投資」
手堅い人向けコツコツ資産形成!なのなのさんに聞く高配当株のイロハ
企業が株主に利益を分配する配当金。そんな配当金の利回りが高い「高配当株」に中長期的に投資し、資産を形成してきたなのなのさん。始め方や注意すべき点について、お話をうかがいました。
投資歴20年。けんぎょう投資家なのなのさんとは
マネ活編集部:なのなのさんのご活動内容を教えてください。
なのなのさん:平日に仕事をしながら並行して投資をしています。「けんぎょう投資家」と名乗っているのはそのためです。大学1年生のときに投資を始め、歴は20年ほどになります。
マネ活編集部:お仕事は投資に関係があるものなんですか?
なのなのさん:1社目は投資に関係のある仕事をしていましたが、今は転職して投資とは関係ないジャンルに就いています。
マネ活編集部:今は何に投資されているんですか?
なのなのさん:日本株と米国株投資がメインです。日本株では配当金を多くもらえる高配当株を中心に投資しています。米国株では、高成長株、高配当株、インデックスの投資信託を中心に投資しています。長らく日本株だけに投資していましたが、3年ほど前から米国株も始めました。2006年頃から数えて、毎年およそ平均26%ずつ資産を増やしてきました。Twitterのプロフィールにもあるように、今の資産は1億円を突破しています。
マネ活編集部:大学生のころに投資を始めようと思ったきっかけは何だったんですか?
なのなのさん:中学生時代にさかのぼります。当時持っていたゲーム機のメーカーが、国内シェアは低いものの株は絶好調と知って、興味を持ったんです。新聞で株価を追うようになり、大学生になったらアルバイトをしてお金を貯め、株を始めたいなと思うようになりました。それから大学生になり、30万円ぐらい貯めて投資を始めました。
マネ活編集部:始められた当時は、どうやって情報収集をされていたんでしょうか。
なのなのさん:インターネットや雑誌から情報収集をしていました。ただ、当時はおすすめされている銘柄をとりあえず買ってみては損をしての繰り返しでした。6年ぐらいは赤字が続いていて、「これじゃあ良くないな」と再現性のある投資スタイルを探し始めました。高配当株を中心に投資するようになったのは2008年ぐらいからです。具体的に言うと、配当利回りが4%以上の銘柄への投資です。そういった銘柄をメインに買い始めてから成績が安定し、確実に黒字を出せるようになっていきました。
マネ活編集部:高配当株メインになるまで、どのような試行錯誤がありましたか。
なのなのさん:例えば、証券口座ごとに投資手法を変えた銘柄を買うなどしてみました。今お話した高配当株の他にも、10万円以下で買える株に投資する用、ネットや雑誌でおすすめされている株に投資する用と試してみて、1番自分に合う配当利回り4%以上の株に投資する方法を選んだ形です。心がけていることとしては、業種を分散させること、業績にブレがなくできるだけ売上利益が右肩上がりで伸びていくところを買うことなどがあります。
「高配当株だから安心」ではない
マネ活編集部:なのなのさんが主に投資されている「高配当株」の特徴について教えてください。
なのなのさん:まず1番大きな利点は、株の値上がりによる利益だけではなく、配当金でもお金を増やせることです。配当金を多く出している会社は、利益がきちんと出ていたり財務基盤が固かったりすることが多く、将来予測が比較的しやすいこともおすすめできる理由ですね。一方、グロース株、いわゆる高成長企業は何をやっているのかわかりにくかったり、将来予測が難しい会社も多く、私はあまり得意としていません。
マネ活編集部:高配当株は地に足がついているようなイメージでしょうか。
なのなのさん:そうですね。そこが利点だと思います。
マネ活編集部:安定感、安心感がメリットなのかなと感じましたが、一方で注意点はありますか?
なのなのさん:まずは「タコ足配当」をしていないかです。タコ足配当とは、利益が出ていないのに出される配当金のことを指します。単に配当金がたくさん出ているかどうかだけではなく、きちんと利益が出ていて、利益内で配当金を出しているかを四季報などでチェックすることが必要です。なぜかというと、配当金には特別配当や記念配当などの種類もあり、それらは一時的なもので、翌年にはなくなったりする可能性が非常に高いためです。記念配当とは、例えば会社が設立50周年目であるため、記念に出される配当金などです。
マネ活編集部:一時的な高配当になる可能性があるということなんですね。初心者が高配当株を始めてみようと思ったら、どんなステップを踏めばいいですか?
なのなのさん:まずは証券口座を作ることです。今は無料で作れますから、とりあえず開設してみることをおすすめします。無事に口座が開けたら、可能であれば20万円ほどのお金を入れてみて、そこから、自分の知っている身近な会社、応援したい会社の株を買うのがよいでしょう。このときはまず高配当株を意識しなくていいです。株を身近に感じてもらうための購入ですね。高配当株に挑戦してみるのであれば、1年くらい投資の経験を積んでからでもいいと思います。
マネ活編集部:高配当株の買い方については、どう学べばいいですか?
なのなのさん:雑誌や本がおすすめですね。それを見ながら視野を広げていきましょう。多少古い本であっても基本となることは変わらないので、図書館で借りてきた本でも大丈夫です。
今はTwitterなどでも簡単に情報を得られますが、投資にマイナスの影響を与えるような情報も多くあるため、見極める力が求められます。私も振り回されて変な銘柄を買ってしまうことがあります。投資の世界には、投資銀行で働いているようなエリートがたくさんいます。勉強もせずに投資するのは彼らに対して丸腰で勝負に挑むようなものです。簡単に儲けられるということはありません。一攫千金を狙えるようなおいしい話は危険ということを理解し、きちんと勉強することが必要です。
マネ活編集部:さまざまな投資手法がある中で、高配当株が合うだろうと思う人はどんなタイプですか?
なのなのさん:手堅い人でしょうか。株で一攫千金を狙うわけではなく、毎年4%、5%ずつ増やしていきたい人に向いているかなと思います。また、高配当株で安定的に利益を出せるのには、ある程度経験も必要かなと思います。不人気業種を避けたり、数多くの銘柄の中から右肩上がりの株を選んだりできるようになるのは、初心者には少し難しいかもしれません。そのため、まずはインデックス投資などで株に触れてみて、慣れてきた段階で始めるのがいいかもしれません。
まだ一つの到達点、これからも成長を継続したい
マネ活編集部:昨年、資産が1億円を突破されたとのことですが、それは目標だったのでしょうか。
なのなのさん:いえ、あくまでも一つの到達点ですね。基本的にお金に対してゲームのスコアのような認識なので、増えると嬉しいな、ぐらいの感覚なんです。資産が増えて生活レベルがガラッと変わったなんてことはありませんし、家や車など、何か買いたいものがあるわけでもないんですよ。むしろ、お金があれば株を買いたい(笑)。ですから、これからも今の状況を継続させ、お金を増やしていきたいです。ひとまず2億円ぐらいまで増やせたらいいですね。
マネ活編集部:本当にゲームのステージをクリアするような感覚なんですね。最後に読者にアドバイスをお願いします。
なのなのさん:繰り返しになりますが、まずは書籍で一通りの知識を頭に入れておくことが大切です。投資の上手い人が勧めている本などを読んでおきましょう。あと、私は手軽にできる風水も取り入れてきました。お金の流れを良くするには、水回りや玄関を綺麗に保つことが大切なため、ちゃんと掃除するようにしています。
家が綺麗になってお金の運気が巡ってくるならいうことなしですから、試してみるのもいいんじゃないかなと思います。
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