ズボラママ必見!ファイナンシャルプランナーなるさんに聞く「最幸家族」への道

リリース日:2025/03/12 更新日:2025/03/12
なるさん
お話を伺った人
なるさん

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

元教師のFP(ファイナンシャルプランナー)。4人目の子供を授かったことを機に、家計を見直し。お金の勉強の楽しさに目覚め、育休中にFPの資格を取得。2024年3月に教職をやめたのち、オンライン相談をメインとしたFP事務所を設立。「ほったらかしでも増える、貯まる、守る新常識」として、今と未来の両方を楽しめる家計プランを提案している。

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  1. 育休中にFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取得し、独立
  2. 家計簿はつけなくてもOK!なるさんの家計管理術
  3. ライフプランは定期的に見直そう。軌道修正しながら、より良い今と未来を実現!
  4. 同じ悩みを持つママの助けになりたい

育休中にFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取得し、独立

マネ活編集部:まずは、なるさんご自身について自己紹介をお願いします。


なるさん:2024年3月までは教師として働いていましたが、4人目の子供を授かったことで、子供たち全員にしたいことをさせてあげるのは金銭的に難しいかもと思うようになり、育休中にFPの資格取得を目指して勉強を始めました。始めたらお金の勉強が楽しかったんですよね。


次に家計管理やお金に関してInstagramでの発信を始めたところ、ありがたいことに共感してくださる方が多く、フォロワー数が増加しました。無料相談で活動を始めたのち、教師をやめて自分でFP事務所を立ち上げて独立する道を選びました。保険代理店にも所属し、活動しています。


マネ活編集部:大きなキャリアチェンジですね。プロに家計相談をするのではなく、自分で勉強しようと思ったのはなぜですか?

 

 なるさん:FPさんへの相談もしました。そこで「投資と保障は分けるべき」というアドバイスを受けました。当時の我が家は、保険に入りすぎていたり、早期解約した結果100万円ほど損をしていたりと、資産形成における手段の選び方に失敗していることがわかったんです。

 

 投資と保険のそれぞれの目的を理解せずに使っていたことがいかに自分たちが無知なまま生きてきたかがわかったんですよね。私のように無知なために損しているママがいっぱいいるんだろうなと思いました。世のママたちには私のように遠回りをして失敗してほしくないので、私の知識や経験を伝えて行きたいなと決心し、勉強を始めました。

家計簿はつけなくてもOK!なるさんの家計管理術

マネ活編集部:もともと家計管理はきちんとされているタイプだったんですか?

 

なるさん:いえ、そこまできちんとしているタイプではないですね。ズボラな性格なので、今も家計管理は自分にあったやり方を採用しています。家計管理=家計簿をきっちりつけることだというイメージがあると思うんですが、私はそれが嫌なんです。

 

マネ活編集部:なるさんが自身のプロフィールに「ほったらかしでも増える、貯まる、守る新常識」と書かれているのは、ご自身のズボラな性格にも合っているやり方ということですね。具体的にどういった家計管理法なのでしょうか?

 

なるさん:非常にシンプルな考え方です。まず、生活防衛費を現金で確保して、あとは決めた額を先取り貯金、積立投資に回し、残った額で生活するだけですね。ただ余った額の使い道はあらかじめざっくりですが(食費8万円、日用品2万円等々)予算は決めて計画的に使うようにしています。

 

以前の私は、余ったお金を貯金しようというスタイルでした。でも、このやり方だとそもそもいくら貯めていけば良いのかもわからないですし、「余ったら」という考え方では、結局なかなか貯められませんでした。「これだけの金額をいつまでに貯める」と目標を決め、月々にいくら貯めていけば良いのかを算出して明確にすることで、やるべきことがわかりました。

 

マネ活編集部:では、家計簿はつけていらっしゃらない?

 

なるさん:つけていないですね。かわいい家計簿に憧れて買ってみたこともあるんですが、家計簿をつければ貯蓄額が増えるわけではないので。家計管理は目的ではなく手段ですから、家計簿をつけなくても目標に向かって着実にお金を貯めていけているのであれば、別に家計簿をつけなくても良いよねというのが私のスタンスです。

 

マネ活編集部:プロフィールには「年3回の旅行がかなう」とあります。なるさんのご家庭のお金の使い方について、差支えのない範囲でお話いただけますか?

 

なるさん:生活防衛費として200〜300万円を常に現金で確保して、毎月12〜13万円を投資に回して運用しています。これらはすべて月々の収入から捻出しているので、ボーナスは家族旅行に使うことが多いです。毎月ちゃんと貯めていっているので、ボーナスは使っても良いという考え方ですね。

 

ただ、貯め始めた当初は「お金は増やせば増やすほど良い」と思っていたので、好きな旅行も「こんなにお金を使ってしまって良いのか?」と悩んでしまった時期がありました。でも、お金をいっぱい貯めて老後にたくさんあったとしてもどうしようもないなと思ったんですよね。もちろん、子供に残すことはできますが、自分の人生を豊かにするために使うことができないのは意味がないなと。そこから「今しかない子供との時間を楽しむこと、自己投資して自身の成長とやりがいのため。そのためにお金を使おう」とバランスを取れるようになりました。

 

マネ活編集部:投資についてはどうお考えですか?何に投資するのが良いでしょうか?

 

なるさん:これは考え方次第なんですよね。目指す貯金額によっても変わってきます。極論、現預金でも投目標額を目指せそうならば、現預金でも良いですし、少しリスクのあるものにも投資しなければ貯められない金額であるならば、投資信託や債券等での運用も検討する必要があるでしょう。

 

自分たちの年齢とお子さんの年齢と人数、老後までの年数、収入など、いろいろな条件によって変わってくるため、ライフプランを立ててみることをおすすめします。そもそも、生活するのにいくら必要かを把握していない方のほうが多いのではないでしょうか。

 

老後の費用を貯めるなら1年にいくらあれば良いのかを考えて、70〜90歳と仮定するなら、その20年分が必要…といった具合に具体的に考えていかなければなりません。そこにプラスして、介護費用や家電の買い替え費用等を加え、受け取れる年金額と退職金額等を差し引いて、貯めておくべき金額を逆算して計算します。漠然と「貯めなければ」ではなく、具体的な目標金額を設定することが大切です。

 

なお、生活費の管理についてですが、私は2、3年前まで現金で生活していました。前借感覚でカード払いをしてしまうタイプの方は、一旦「今ある」現金で生活することで、赤字にならない使い方を身に付けるのもひとつの手だと思います

 

マネ活編集部:パートナーがいる場合、ご夫婦で考えなければならないことだと思います。なるさんの場合はスムーズに進められましたか?

 

なるさん:はい、そうですね。うちの夫はあまりお金に関心がないので、私から「将来、こういうことをやりたいよね」という理想をまず伝え、「自分たちの理想の未来を叶えていくためには今からお金に向き合っていかないといけないよね」と話をしました。日々の家計管理は私が担っています。

 

相談に来る方も、最初は奥さんだけというケースが多いです。主導権が完全に奥さんにあればそれでも良いのですが、そうではない場合、やはり夫婦で決めていくことが必要なので、「次回からパートナーの方にも同席してほしいです」とお伝えするようにしています。




ライフプランは定期的に見直そう。軌道修正しながら、より良い今と未来を実現!

マネ活編集部:あらためて、ズボラタイプのママに教えたい家計管理方法について、軌道に乗せるまでのステップを教えてください。

 

なるさん:繰り返しになりますが、まずはライフプランを作りましょう。私のところに相談に来られる方には、ヒアリングシートを配り、収入や食費やローンなどの支出を記入してもらい、現状の確認をするところから始めています。


問題点が見つかった場合、支出で抑えられるところはないか、収入を増やすのか、理想のプランを修正するか等、いくつか改善案をお伝えしていきます。またそれにともなってって教育資金の貯め方、老後資金の貯め方についてもご家庭ごとに具体的に説明し、家計の改善案をお伝えします。その案についても最終的に実行するのかどうかは、すべて相談者様にご選択いただいております。


納得いただけたら、保険と投資について考えていきます。理想のライフプランが固まったら、万が一のことが起きてもそのプランが崩れないように、まずは守りを固めてから攻めていきましょうと順を追って改善を進めていきます。

目標に向かって月々やっていくことが決まれば、あとは残りの金額で生活を送れば良いだけなので、そこまでをいかにきちんとやっていくかが重要です。

 

マネ活編集部:家計簿を付けていらっしゃらないケースもあると思います。現状の把握は皆さんきちんと記載できるものですか?


なるさん:多くの方が書くために向き合ってくださいますが、内訳がわからなくても収入と支出、現状の貯蓄状況を見たら収支の状態はわかります。よく「夫婦2人で食費10万円は多すぎる」など、内訳に対して気にされることがありますが、極論、お金を使っている内訳は重要ではなくすべき貯金や投資ができていて残りのお金で生活が成り立っているのであれば問題ありません。

 

一応、ヒアリングシートで家計の内訳を聞いていますが、収支バランスさえ取れていれば、「食費にお金をかけすぎているんじゃないですかね」などは、私が言うべきところではないと思っています。あくまでもお金の使い方はその人の価値観なので。

 

マネ活編集部:多く寄せられるお悩みはありますか?

 

なるさん:教育費の貯め方についての相談が多いですね。50〜60代の方からは老後資金が足りるのかわからないといったご相談もよくあります。あとは「NISAの銘柄がわからない。なんとなくよく聞く名前のものを選んでいるけれど、これで良いのか」や、「貯金したいけれどできていない」といった相談もあります。

 

お子さんが小さいご家庭では、「子供との時間を大事にしたいから働けていない、この年齢になるまでは家にいたいけれどどうだろう」とか。あとは扶養関係ですよね。「いくらまで働くのが働き損にならないですか?」と聞かれることも多いです。こうした相談に対しては、「そもそもそこが問題ではないですよね」とお伝えしています。

 

年収の壁について気にされている方は、目先の損得にばかり目が向いていることが多いです。そうではなく、家計全体としてどうなのかを考えなければいけません。今の収入で必要な額を貯められないのであれば、働きに出なければ将来困ることになってしまいます。扶養内にいるということは、将来もらえる年金も少ないので、夫婦で暮らす老後資金を片方だけの収入から貯めていかなければなりません。ライフプランを立て、生涯という長いスパンで家計全体を可視化することで、「これは働きに出ないとダメだ」と思い、働き始めた方も実際に何人かいらっしゃいます。

 

やることをやっていれば、残りのお金で生活すれば良いことに変わりはありません。その「するべき貯蓄額」が現状の収入で難しい場合は、支出の見直し、収入アップ、理想の生活を見直す等、いずれかで調整しています。

 

ただ、あくまでもこれは「現状」の確認です。物価上昇、国の制度が変わったり、お子さんが増えたり、転職したりと、人生にはいろいろなことが起こります。そのため、私が相談を受けている方には、1年に1回連絡し、最低でも3年に1回はライフプランの面談をしましょうとお伝えしています。理想のプランに対して現状と差が生まれるなど、イレギュラーなことがあった際には再度調整が必要です。

 

これが数年であれば修正が効く可能性は高いますが、10年後に気付いたとなると差を埋めるのが難しくなります。ライフプランそのままに人生が進むことはそうないので、その都度一緒に考え良い選択をしていきましょう。そのお手伝いをするのが私の役割です。「ライフプランを立てたら、何が何でもそのとおりに進めなければ」と気負う必要はありません。軌道修正はして良いんです

 

マネ活編集部:少し気が楽になりました。なお、陥りやすい失敗は何かありますか?

 

なるさん:苦しくなったときに節約志向に寄りすぎるのが失敗のもとかなと思います。私は固定費から節約していったのですが、その中で夫の小遣いを減らしてしまったことがあって、これが大失敗でした。彼が納得していないまま手を付けてしまったので、ストレスからカードローンを利用させることになってしまい、反省しました。

 

そこから、「かかるものはかかる」と捉えるようにしました。「節約」はしすぎストレスになりやすいです。食費も光熱費も生きていくうえで必ずかかるものですよね。そこを削るぐらいなら、収入を増やすほうにシフトしたほうが健全だと思います。ただ、例えば自動車保険は代理店よりネットのほうが同じ保障内容でも保険料が安くなるといったようなものは、努力して出費を削るべきだと思っています。


マネ活編集部:ご自身の失敗としても保険についてお話がありましたね。保険についてはどう考えれば良いでしょうか?

 

なるさん:SNS上では「保険料を高く払っている人は無駄遣いをしている」という意見を目にしますが、私の意見としては大事なのは保険料の金額ではなく、保障の内容が重要と考えます。そのため、固定費の削減の話でいきなり保険が挙げられているのはどうなのかな…と思っています。

 

万が一が起こった時に自身の資産で賄えるのであれば極論、保険は必要ないと考えています。保険は資産形成が終わるまでは必要と考えています。なので教育資金、老後資金を貯める計画をし、貯め終わった後には保険は卒業していけば良いです。また公的保障を加えたうえで、どれぐらいの保障がいるのかを考え、保険を検討することが大切です。遺族年金、付加年金、遺された配偶者の働き方、親族の協力、さまざまなことを想定して考えていきます。

 

私たちも、年間120万円の保険を払っていましたが、実際には十分な保障額ではありませんでした。重要なのは、いざというときに必要な保障額を受けられる内容になっているのかという視点が大事です。

 

共働きの子育て世帯の場合、パートナーに何かあったとき、ワンオペでフルタイムを続けられる環境なのかどうかで、必要な保障額が変わります。周囲に頼れないなら、保障額を上げておく必要があります。考えたうえで納得して入ってほしいんです。「こんなはずじゃなかった」と思ってほしくないんです。

 

なお、保険は一生涯入るものではないです。資産が増えていけば、自力で対応できる範囲が広がるので、そうなれば保障を減らしていけば良いんです。

 

 

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同じ悩みを持つママの助けになりたい

マネ活編集部:今後の展望についてお聞かせください。

 

なるさん:まだ子供が小さいので、1カ月に5〜7名程度しか相談を受けられません。子供が大きくなったら枠を広げてより多くの同じ悩みを持つママの助けになりたいですね。また、私の考え方に賛同してくれるFPさんとチームを組んで、受け皿を増やすことも考えています。

 

マネ活編集部:ありがとうございます。最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

 

なるさん:今、お金について悩みながらSNSを見ている方には、「ぜひ価値観があうと思ったプロに相談してください」とお伝えしたいです。悩んでいる人は勉強熱心なことが多く、ずっと自分で何とかしようと調べたり勉強したりしがちです。でも、価値観が合う人に相談すれば、自分にとっての答えがすぐにわかります。私自身もそうでした。

 

ママはただでさえ家事育児で忙しいですよね。夜中に寝る時間を惜しんでSNSを見漁るなど、勉強に多くの時間を費やすのではなく、自分の相談相手となるプロを見つけ、浮いた時間を子供との時間に使ってほしいなと思います。




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