貯金成功の秘訣は「口座を分けた先取り貯蓄」。元銀行員の小林亮平さんに聞く貯金の始め方&楽天経済圏の活用法
地域への応援が日々の楽しみにつながる。ふるさと納税歴10年のここさんに聞く生活を豊かにするふるさと納税活用法
節約を意識しすぎるあまりに、生活に潤いがなくなってしまうのは本末転倒。グルメや旅行クーポンなど生活に豊かさを添えられる1つの方法が、ふるさと納税です。制度が始まったのは2008年ですが、実はまだ使ったことがない方や、どう返礼品や寄付先 を選べばいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、ふるさと納税歴10年のここさんに、制度の活用法、おすすめの返礼品についてお話を伺いました。
- 年会費が永年無料
- 100円につき1ポイント貯まる※
- 安心のセキュリティ
※一部ポイント還元の対象外、または還元率が異なる場合がございます。ポイント還元について詳細を見る
あらためて基本をチェック!ふるさと納税の活用法
マネ活編集部:ここさんのふるさと納税の活用方法について教えてください。
ここさん:お米やお肉の返礼品を選ぶことが多いです。季節の果物やスイーツといった家族で楽しめるものを選ぶこともあります。親族へのギフトに返礼品を活用することもあり、最近では北海道のホタテを送りました。喜んでもらえましたよ。
マネ活編集部:選ぶのも楽しそうですね。どのくらいの金額までふるさと納税を使えるのでしょうか。
ここさん:ふるさと納税できる金額は「控除限度額」と呼ばれ、その方の年収、扶養家族の人数などによって変わります。あくまでも目安となりますが、年収500万円の独身の会社員の方で1年に6万円程度ですね。
マネ活編集部:6万円ぐらいだと、どんな返礼品が選べますか?
ここさん:これは楽天ふるさと納税で検索した一例ですが、新米ゆめぴりか10kg、シャインマスカット700g、北海道産ホタテ1kg、ボックスティッシュ60箱、国産豚肉こま切れ3kgです。これらすべてまとめて6万円以内で返礼品としてもらえます。いろいろ選ぶのが面倒な人は、旅行クーポンを選ぶという方法もあります。6万円分だと、千葉県浦安市のクーポン18,000円分を手に入れられますよ。
マネ活編集部:控除額はどれぐらいになるのでしょうか。
ここさん:控除限度額6万円で6万円寄付した場合のみ 、翌年の支払予定税額から58,000円が控除されます。自己負担額が2,000円となるため、先ほどの旅行クーポンの場合、18,000円から2,000円を引いた16,000円分の家計の見直しができることになりますね。
ここさん直伝 返礼品選びのコツ&注意点
マネ活編集部:ここさんは10年に渡ってふるさと納税を活用されてきたそうですね。返礼品を選ぶ時に、何かコツや注意点はありますか?
ここさん:まずは「ワンストップ特例制度」について知っておきましょう。ふるさと納税を使って税金の控除を受けるためには、確定申告など手続きが必要となります。この控除申請の手間を減らせる制度がワンストップ特例制度です。会社員の方など、ふるさと納税以外で確定申告をする必要がない方が利用できるものなのですが、利用には1年に寄附できる自治体は5つ以内という条件があるため、注意しましょう。お米やお肉、スイーツなど、ほしい返礼品をバランスよく扱っているところだと利用しやすいですよ。
返礼品として食品を選ぶときに注意しておきたいのは、寄附を申し込むタイミングです。寄附後1カ月程度で発送されるケースが多いので、同じタイミングで複数申し込んでしまうと、届く時期が重なってしまい、消費しきれなかったり、冷凍庫に入りきらなくなったりしてしまいます。そのため、その年の収入がある程度わかり、控除限度額の見通しがついた段階で計画的に利用することをおすすめします。
日用品や旅行クーポンといった食品以外の返礼品を選ぶのも良いですね。
お伝えしたいのは、返礼品はあくまでも寄附、応援に対するお礼の品であるということです。通常の買い物で得る購入品ではないため、ネット通販を利用したときのようなサービスを求めることは現実的ではありません。
マネ活編集部:おっしゃるとおりですね。
ここさん:返礼品や自治体の対応に対して、痛烈すぎるコメントを見かけることがあるのですが、私たち利用者は「お客様」ではなく地域のサポーターだということを忘れないようにし、穏やかな気持ちで楽しんでほしいなと思います。トラブルをできるだけ避けたい方は、口コミや高評価が多くある返礼品を選ぶようにしましょう。
マネ活編集部:ここさんのおすすめ返礼品は何ですか?
ここさん:北海道別海町の大粒いくらと、熊本県高森町の熊本県産牛肉を使ったローストビーフがお気に入りです。大粒いくらは、地元の漁協が目の前の海で水揚げした秋鮭をはじめ、北海道産の秋鮭から取れたもの。いくらの存在感がすごくて、回転寿司やスーパーで見かけるいくらとは比べ物にならない迫力なんです。味も絶品で、高級寿司店で食べているかのように感じられます。おいしくて食べる手が止まらなくなりますよ。
ローストビーフもおいしくて、食べきれるか心配になるほどのボリュームがあるのですが、ぺろりと食べてしまった逸品です。着色料などが無添加なので、お子さんがいるご家庭にも安心しておすすめできます。
最近は応援したい自治体に積極的に寄附するようになりました。今年(2024年)は、年始に起きた能登半島地震の被災地支援の気持ちから、被災により袋が破けてしまったお米を返礼品として出している自治体に寄附しました。また、災害募金をしたいときには、返礼品のないふるさと納税も利用できます。返礼品はありませんが、税控除の対象にはなるため、こうした応援の仕方も知っておくと良いと思います。
|
|
極端な節約は続かない。「ゆる節約」で日々の楽しみの両立を
マネ活編集部:あまりにも節制志向が強くなりすぎると、生活がギスギスしてしまう懸念があります。ふるさと納税は、控除を受けながら各地のおいしいものを食べられたり、日用品を手に入れられたりと、豊かさを得られるのが魅力です。このように、節制と日常生活の豊かさとを両立するために、何か工夫できることがあれば教えてください。
ここさん:おっしゃるとおり、無理な節制は続きません。実際、私も過去に無理な節約をして失敗してしまったことがあります。結婚後、マイホーム代や子供の学費のためにお金を貯めなくちゃと気持ちが焦っていたのが理由で、家計簿にすべてのレシートを付けたり、お金を使うことを必要以上に渋ったりした結果、負担に感じてしまうようになり、家族にもつまらない思いをさせてしまったんです。
そこで、今は決めた額を支出が超えないようにし、固定費を定期的に見直すという「ゆる節約」を心掛けています。外食やお惣菜の購入をなるべく控えた分、長期の休みには旅行に行くといったメリハリのある消費をするようになりました。ふるさと納税の返礼品としていただくグルメやスイーツは、毎日をがんばるご褒美的な存在で、家族も毎回大喜びしてくれますね。
マネ活編集部:ふるさと納税のお話以外にもお聞きしたいお話がありまして、ここさんは住宅ローンの返済を10年以内で済ませたそうですね。これも「ゆる節約」で叶えられたのでしょうか。何か意識していたことはありますか?
ここさん:購入時の住宅ローン減税が10年だったため、10年程度で返せたらいいなと意識して貯金していました。我が家の場合は家庭の事情で早期完済を選びましたが、絶対に繰上返済をすべきだというわけではありません。最近は繰上返済をせず、投資に回すことで利子以上に増やすことを考える方も多いと思います。ただ、私は完済したことで貯蓄だけに集中できる状態になって気が楽になったため、繰上返済をして良かったなと思います。
マネ活編集部:住宅ローンを10年で完済できた話は非常に興味深いです。ぜひこの話はまた別の機会に詳しく教えてください。本日は、ありがとうございました!
- 年会費が永年無料
- 100円につき1ポイント貯まる※
- 安心のセキュリティ
※一部ポイント還元の対象外、または還元率が異なる場合がございます。ポイント還元について詳細を見る
この記事をチェックした人におすすめの記事 |
|
|