3年間で資産1,000万円を達成した元浪費家が語る、モチベなしでお金を貯める「ほったらかし投資」
貯金成功の秘訣は「口座を分けた先取り貯蓄」。元銀行員の小林亮平さんに聞く貯金の始め方&楽天経済圏の活用法
あればあるだけお金を使ってしまう。社会人になったのに、未だに貯金が貯まらない…。貯金に苦手意識のある人は、どうすれば将来に向けてお金を貯めていくことができるのでしょうか。そこで、今回はチャンネル登録者数50万人超えのYouTube「BANK ACADEMY」を運営している小林亮平さんに、今日から始める貯金の一歩目についてお話を伺いました。
銀行員から発信者として独立
マネ活編集部:小林さんのご経歴と、現在の活動について教えてください。
小林さん:26歳まで某メガバンクで働いていました。人間関係の良い職場だったのですが、今後の自分の人生を考え、もっと自由に働きたい、人の役に立つことをしたいと思い、独立。
2016年から資産運用や貯金について発信するブログを始め、同じころにTwitterやInstagramでの発信活動も始めました。その後、2020年からYouTubeを開始。資産運用やお金について学べる「BANK ACADEMY」の運用が現在の主な活動です。
マネ活編集部:発信の場がさまざまありますが、発信内容は同じなのですか?
小林さん:そうですね、大して変わっていません。ブログというツール自体があまり読まれなくなってきたなというタイミングでInstagramをメインにして主婦層に向けて発信してみたり、ビジネス系YouTuberが増えてきたタイミングでYouTubeを始めてみたりと、世の中のニーズの変化にあわせてプラットフォームやツールを変えてきたという感じです。
YouTubeの内容を切り取ってInstagram用のコンテンツに、TwitterはYouTubeの更新のお知らせにといった具合に使い分けています。1番最初に結論を伝えるようにしたり、イラストを多用したりと、見てくださる方がわかりやすいような発信を意識していますね。
マネ活編集部:Instagramは主婦層に向けてとのことでしたが、YouTubeはどのような方によく見られていますか?
小林さん:20~60代とかなり幅広いですね。最近はSNSのDMで新卒の方からの質問が多く寄せられるようになりました。社会人になり、資産形成をどうしていったらいいかという質問ですね。
先取り貯蓄後に残ったお金で生活を回す仕組みを作ろう
マネ活編集部:今回のテーマは「貯金」ですが、発信活動をしているなかで、貯金に関する疑問や質問が寄せられることはありますか?
小林さん:ありますよ。貯金ができないと悩んでいる人はいつでも一定数いるのではないでしょうか。
マネ活編集部:貯金が苦手な人は、どうすればお金を貯められるようになるのでしょうか。
小林さん:ずばり先取り貯蓄ですね。何となく「頑張ろう」と思っても貯金はできません。お金を貯められない方は、「余った分を貯金に回そう」とするから貯金に失敗してしまうんですよ。手元にお金があるとつい使ってしまうものですから、頑張らずにお金が貯まる仕組みを作ってしまうことをおすすめします。
マネ活編集部:先取り貯蓄の始め方についても教えてください。
小林さん:まずは給与口座とは別に貯蓄用口座を作りましょう。最近では給与口座を指定できる会社も増えているので、可能であれば給与口座を楽天銀行の口座にすると良いですよ。楽天銀行は、楽天証券との口座連携サービスであるマネーブリッジを設定すると、預金残高が300万円までは普通預金金利が年0.10%(税引き後年0.079%)※と、比較的金利が高いんですよ(2023年3月現在)。貯蓄用の口座も、比較的金利が高いところを選ぶと良いですね。
※普通預金残高300万円を超えた分の金利は年0.04%(税引き後年0.031%)となります。
※利息には20.315%(国税15.315% 〈復興特別所得税含む〉+地方税5%)の税金がかかります。
※普通預金金利は変動金利であり、今後、金融情勢等により予告なく変更する場合があります。普通預金(「マネーブリッジ」利用者)商品詳細説明書は、楽天銀行のウェブサイトをご覧ください。
※マネーブリッジの登録にはあらかじめ証券口座の初期設定(マイナンバー登録含む)が必要です。
もうひとつ、楽天銀行をおすすめする理由は、先取貯蓄の仕組みの作りやすさにあります。楽天銀行には毎月おまかせ振込予約という他の銀行口座に毎月決まった額を自動で振り込める機能があるので、その機能を活用して一定額を毎月動かすようにするんです。あとは楽天銀行の口座内に残った額で生活するだけ。貯金用口座に移したお金は「ないもの」とすることで、着実にお金を貯められます。その仕組みを作ったうえで、次に手を付けるとすれば固定費の削減でしょうね。
マネ活編集部:先取り貯蓄に回す金額の目安はありますか?
小林さん:給与の5~10%が目安ですね。給与額によっても異なりますから、20%回せるという場合は回しても良いでしょう。コツコツ無理なく続けられる範囲にしておくことが大切だと思います。
マネ活編集部:最近は「現金貯蓄より投資に回したほうが良い」といった言葉も見聞きします。貯金と投資についてはどのように考えれば良いでしょうか。
小林さん:現金貯金がまったくないという方は、まずは貯金を始めましょう。生活防衛資金と呼ばれる、何かがあったときでも安定して生活を続けられる貯金を確保しておく必要があるためです。目安は会社員で半年分の生活費。自営業、フリーランスの方は1年分が目安になります。
そのうえで投資も始めたいなら、月に2万円先取貯蓄に回せるなら、そのうちの3,000円など、少額から始めましょう。貯金がある程度貯まったら先取貯蓄額の半分を投資にするなど、割合を変えていけば良いですよ。
出典:これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生
楽天経済圏は日常生活の延長線上で無理なく活用することがおすすめ
マネ活編集部:次のテーマは楽天経済圏の活用についてです。資産形成を進めていくにあたり、小林さんが思う楽天経済圏の活用法について教えてください。
小林さん:楽天経済圏を利用してみようと思う方がまずやるべきは、楽天カードを作ることですね。楽天カードは楽天経済圏を利用するためのパスポートのような存在ですから。年会費は無料ですし、利用額へのポイント還元は1%※と、クレジットカードとしても優秀だと思います。
※一部ポイント還元の対象外、もしくは、還元率が異なる場合がございます。詳しくはこちら
楽天銀行と楽天証券の利用もおすすめです。楽天証券でつみたてNISAを始めれば、日常生活の延長上で楽天ポイントを貯めることができます。※投資信託の積立の引落に楽天キャッシュ(電子マネー)、もしくは楽天カードクレジット決済を利用した場合
証券会社単体で考えると、別のネット証券会社のほうが有利なケースも見られるようになってきたのですが、楽天経済圏の利用という視点からトータルで考えると、やはり楽天証券がおすすめかなと思います。
まずはこのあたりでしょうね。こだわりだすと切りがないのですが、私は基本的に日々の生活を送りながら自然とポイントが貯まる、資産が形成できる方法を選ぶようにしているんです。楽天銀行にお金を置いておけば金利が付くとか、楽天ペイ決済を選んでポイントをもらうとか、あくまでもポイントはおまけでもらえるものぐらいに捉えておけば、楽に続けられるのではないでしょうか。
マネ活編集部:楽天経済圏を活用するにあたり、何か注意点はありますか?
小林さん:ポイント還元されるキャンペーンの情報を見るときは、その情報が最新のものかどうかを確認することですね。同じキャンペーン名でも中身が変わっていることが割とあるんですよ。ネット検索して出てきた情報は必ずしも最新のものとは限りませんから、公式サイトで最新情報を確認してほしいです。
あとはクレジットカードの使い方ですね。楽天市場では、エントリーのうえ、期間中に1,000円(税込み)以上のお買い物をしたショップ数に応じて、最大10倍までポイントがアップしていく「ショップ買いまわり」といったキャンペーンがありますが、ポイント還元に惹かれて無駄遣いをしてしまうのは本末転倒ですから、日用品など、どのみち購入、利用しようと思っていたものに絞るほうがいいでしょう。
お金の使い方がコントロールできていない方は、まずは現金管理から始めましょう。先取り貯蓄で目標額を立てて、達成できたらクレジットカードを解禁するといった方法もあります。ポイントが付くから現金払いよりクレジットカードやキャッシュレス決済が良いという意見もありますが、それは出費をコントロールできるようになればの話だと思います。
出典:これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生
「貯める」「使う」双方のバランスを大切に
マネ活編集部:小林さんの今後の展望についてお聞かせください。
小林さん:1番の目標はYouTubeのチャンネル登録者100万人達成ですね。あと、オフラインでのセミナーにも挑戦したいです。私がインターネット上でお金の知識を発信し始めた背景には、新卒時代に投資を始めた際、身近に相談できる人がいたらいいなという思いをしたことがあるんですよ。
本を読んで独学で始めたけれど、マイナスになって怖くなってやめてしまう経験をしてきたからこそ、初心者に寄り添う存在になりたいと思っています。「小林さんのおかげで一歩踏み出せました」とコメントを言っていただけるのがやりがいですね。今後も、できる範囲で発信を続けていきたいです。
貯金や投資は、始めると額を増やしていくことに楽しみを見出す人が多い印象があります。ただ、お金を使いたくない気持ちが強まりすぎてしまう方もいるので、バランスを大切にしてほしいなと思いますね。先取り貯蓄をきちんとしてさえいれば、あとは好きに使ってOK。貯める楽しみも使う楽しみも、両方味わってほしいです。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
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