基礎を固めれば、膨大な情報も怖くない!お金の知識を図解化して発信中のひささんに聞くマネーリテラシー向上の秘訣

リリース日:2024/08/19 更新日:2024/08/19
ひさ
お話を伺った人
ひさ

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

仮想通貨への投資で150万円を損失後、危機感からお金の勉強を開始。X(旧Twitter)で「賢く生きるためのお金の図解」の発信を始めたことで脱サラ。図解スキルを教えるスクールの運営、X運用代行、セミナー講師など、幅広い仕事を手掛ける。

マネーリテラシー(金融関連の知識)を身につけるのは大変そう。お金のことはよくわからない。情報がありすぎて、何となくハードルの高さを感じる…。何となくお金周りについて苦手意識を持っている人は少なくないのではないでしょうか。そんな難解そうなお金の知識を図解でわかりやすく発信しているのが、今回お話を伺ったひささんです。情報収集や整理のコツ、図解投稿ができるまでの流れについて、いろいろとお話を伺いました。

  1. 150万円の損失で感じた危機感から、お金の勉強を開始
  2. お金の知識も文章力も足りないからこそ行き着いた「図解」
  3. テンプレートを用意しておくことで、効率的な図解化が可能。ひささんの図解化術
  4. FP(ファイナンシャルプランナー)3級取得で基礎知識を身に付ければ、最新情報のインプットが楽になる

150万円の損失で感じた危機感から、お金の勉強を開始

マネ活編集部:ひささんはいつごろ、どのようなきっかけで投資を始められたのですか?

 

ひささん:始めたのは20代後半で、最初に投資したのは個別株投資でした。夫婦共働きなのですが、当時は子育てで妻が仕事をセーブしていたため、やりくりが大変だったんです。それで、給料以外からも収入を得たいと思い、投資を始めました。

 

マネ活編集部:個別株を選んだのはなぜですか?

 

ひささん:知識がないなりに調べ、利益が高そう、利回りが良さそうだと思ったからですね。少しギャンブル寄りの考え方をしていたと思います。国内株式か国債にするかを考え、リターンを考えるとリスクが高くても国内株式のほうが良いと判断し、購入しました。

 

マネ活編集部:成果はいかがでしたか?

 

ひささん:東日本大震災後、復興を考えるとセメントの需要があるのではと考えて買った株が数カ月後に数万円の利益を生み、利確※しました。「株って何万円も儲けられるんだ」と思い、生活のやりくりそっちのけで、そのお金でキャンプ用品を買ったのが最初でしたね。ただ、そこから2016年ごろまでは新たに投資することなく、空白期間があります。

 

※利益確定売り。株が値上がりした際に売却し、利益を確定すること

 

マネ活編集部:失敗したわけではないのに、なぜですか?

 

ひささん:結局、目先のお金のことばかり考えていたんだと思います。「キャンプに行きたい!」が満たされたため、満足してしまったんでしょうね。あと、私が投資やお金関係への関心が高まる時って、会社員生活にストレスがかかっている時だったんですよ。「会社に縛られるのが嫌だ」という波が高まると、副業や投資に関心が向く。その波が落ち着いたら関心も下がる。その繰り返しでした。

 

次に投資をしたのは「手元にまとまったお金ができたから」。この時に買ったのはトヨタの株です。その後、偶然知った仮想通貨に手を出します。安めのコインを買って、数カ月は利益が出ていたんですが、バブルが弾け、150万円の含み損に。「これはヤバいな」と思い、副業を始めることにしました

 

マネ活編集部:どのような副業をしたのでしょうか。

 

ひささん:ブログですね。2年ほど頑張ったのですが芽が出ず、自己投資ばかりが増えていく感じで、どうにもなりませんでした。そんな時に話題に上ったのが、老後2,000万円問題です。すでに仮想通貨への投資で損をしていて、会社員としての給料にも限りがある。「2,000万円なんて、どうするの?」と不安に思い、計算しました。当時勤めていた会社は退職金がなかったので、自力でどうにかするしかないのですが、加入している貯蓄型生命保険は60歳の満期で600万円。妻の退職金を合わせても2,000万円には程遠いことがわかりました

 

今からでも積み立てていかなければならないのに、当時の我が家の家計はボーナスも使って何とかやりくりしている状況。「これはやばい」と絶望を感じましたね。そんなとき、お金の発信をしているYouTubeチャンネルに出会ったんです。そこから家計の見直しからNISAなど、いろいろな知識を得ました。

 

当時加入していた月3万円の保険が、支払額に対して戻ってくるお金が少ないことがわかったので、解約して掛け捨ての月額数千円のものに変え、差分でNISAへの投資を開始。共働きでつい外食しがちだったことが赤字の原因の1つだとわかったため、自炊を増やして支出を削減し、NISAに満額投資できるようにしました。

 

2022年1月から、お金の勉強をしつつ、Xで情報発信を開始。勉強のモチベーションも上がるため、家計がどんどんブラッシュアップされていきました。

 

マネ活編集部:発信活動はどのような目的で始めたのですか?

 

ひささん:以前上手くいかなかった副業を今度こそ成功させたかったからですね。ブログが鳴かず飛ばずで、そこからライターに転向していたので、ライター仕事の集客のために発信しようと思ったんです。どのジャンルでいこうかなと考え、自分が勉強しているお金の情報発信なら勉強と発信の一石二鳥だろうと。

 

マネ活編集部:それが今につながるスタートラインだったんですね。

 

お金の知識も文章力も足りないからこそ行き着いた「図解」

マネ活編集部:ひささんの情報発信の特徴は「図解」です。副業ライターの活動と考えると、文章での発信をイメージするのですが、どういったきっかけで図解での発信をするに至ったのでしょうか。

 

ひささん:お金ジャンルの発信を頑張ろうと決めたあと、競合調査をしたんです。お金ジャンルにはすでに専門性の高い発信者がたくさんいて、勉強中の私では歯が立たないなと痛感しました。さらに、ライティング技術に関しても、ずっと続けている人には勝てない。お金の知識においても文章力においても勝ち目がないなと思いました。

 

そこで、専門学校時代に軽く学んでいたデザインに行き着いたんです。音楽の専門学校だったため、デザインを本格的に学んだわけではないのですが、デザインソフトを使って何かを作ることはできたため、そのスキルをX(旧Twitter)運用に活用できるのではと思いました。

 

マネ活編集部:お金の発信×図解には競合はいなかったのでしょうか。

 

ひささん:そうですね。当時のお金ジャンルでは図解投稿は珍しかったです。また図解を投稿しながら140文字の制限いっぱいで情報を提供しつつ図解するというアカウントはなく、そこが独自性になると思い、運用していきました。

 

マネ活編集部:図解のクオリティの高さから、本業でデザインをされているのかなと思っていました。

 

ひささん:違うんですよ。ただ、印刷会社勤めで、デザインを見る機会は多かったので、無意識のうちに引き出しが作られていたところはあったのかもしれません。

 

マネ活編集部:図解投稿を始めたあと、フォロワーの伸びはいかがでしたか?

 

ひささん:大幅な伸びはありませんでしたが、投稿すればするほど右肩上がりでフォロワーが増えていく状態でした。転機は2022年8月に投稿した、新NISAと積み立てNISAとの比較の図解でしたね。新NISA検討のニュースを見たのですが、両者の違いがテキストでしか出ていなかったため、図解で説明したものを投稿したんです。それがバズって、2.5万ほどのいいねが付き、フォロワーが1万人を突破しました。




テンプレートを用意しておくことで、効率的な図解化が可能。ひささんの図解化術

マネ活編集部:実際に、どのようにしてお金ジャンルの図解を作っているのか教えてください。

 

ひささん:先ほどお話しした、私の転機となった新NISAの投稿を例にお話ししたいと思います。この投稿は、8月23日にNISA制度の改正ニュースが金融庁から出て、今のものとどう変わるのかを図解でわかりやすく説明したものです。

 

最初のきっかけは、Xのトレンドに「NISA」が入っていることに気付いたことでした。そこから調べてみたところ、改正のニュースを知り、ニュースサイトで情報収集をしたんです。そこから、何がどう変わるのかを説明するとニーズがあるのではと思い、図解を作成、投稿しました。

 

図解を作るときには、画像、テキストどちらかだけでも情報が完結するよう意識しています。図解で完結しているため、テキストはなくても投稿できるのですが、テキストで読みたい方もいるので、どちらにも対応した発信をしていますね。現在は短文の投稿も織り交ぜて、読み手にとっての価値提供のあり方をいろいろ模索しています。

 

マネ活編集部:即時性が求められるものは、投稿までのスピード感も重要になりますが、図解を作るのはテキストだけの情報発信より大変ではないですか?

 

ひささん:いえ、そうでもないんですよ。発信に使えるテンプレートを何種類も用意しているので、それをアレンジして調整するだけで図解を作れるんです。新NISAのものだと、これまでのものと制度変更後のビフォーアフターを発信したいため、3つ枠がある「3選」を投稿できるテンプレートをアレンジして作成しました。

 

マネ活編集部:なるほど。では、投稿する際は、発信したい情報に合わせてテンプレートを選んで作成しているという流れなんですか?

 

ひささん:どちらかというと逆ですね。同じようなデザインの投稿ばかりにならないよう、使いたいテンプレートで投稿できそうな情報を探し、図解を作成している感じです。例えば、21枠あるテンプレートを使おうと決め、「じゃあ、21選かな。できるものはあるかな」という具合ですね。

 

マネ活編集部:テンプレート選びが先なんですね。情報は何で集めているんですか?

 

ひささん:メディアサイト、InstagramなどSNS全般、雑誌や書籍など、さまざまです。それらでどう発信されているのかをチェックしています。「これが図解されていたらわかりやすいのにな」と思いながら見るようにしていますね。新NISAのように、トレンドから最新ニュースを知って、すぐに作るケースもあります。

 

マネ活編集部:発信頻度は決めているんですか?

 

ひささん:毎日投稿は行っていますが、新しい図解の制作は余力があればといった具合です。図解投稿を続けスキルアップしたことで副業が成功し、脱サラもできました。いまは図解スキルでXを伸ばせた実績を活かし、図解スキルを学べるスクールを立ち上げたので、優先順位を変えてスクール運営にバランスを傾けています。

 

マネ活編集部:可能性が広がったんですね。まだライターも続けているんですか?

 

ひささん:図解を始めてみたらデザインのほうが楽しくなったので、早々にライターとしての活動はやめ、デザイナーの仕事に転向しました。今はアフィリエイト、PR案件、デザイン案件、スクール、X運用のコンサル、運用代行、セミナー講師など、さまざまな仕事をしています。複数の収入の柱で生活しています。

FP(ファイナンシャルプランナー)3級取得で基礎知識を身に付ければ、最新情報のインプットが楽になる

マネ活編集部:お金の情報があふれている中、どこにアンテナを張ってどう収集し、整理していけば良いのか悩んでいる人もいると思います。ひささんはさまざまな媒体から情報を得ているというお話でしたが、どう整理し、発信につなげているのでしょうか。

 

ひささん:確かにいろいろな情報があるのは事実なのですが、実は本当に新しい情報は少ないんですよ。

 

マネ活編集部:そうなんですか?

 

ひささん:新NISAのときのように、制度の改正がある、または投資商品が増えることがあるくらいで、今以上に王道になる情報はなかなか出てこないのではないかと思っています。さまざまな情報を得ようと頑張る前に、まずは基礎知識を身に付けてほしいですね。そうすれば、新しい情報も理解しやすくなるんですよ。私はSNSでの発信を見て、そこから情報元であるニュースサイトに行って調べることで、最新情報のインプットは事足りています。

 

マネ活編集部:では、その土台固めはどうすれば良いのでしょうか。

 

ひささん:FP3級の資格勉強が1番ですね。1カ月でも2カ月でも根を詰めて勉強し、せっかくなら資格取得に挑戦してみましょう。FP3級の勉強を一とおりやれば、お金の基礎知識を網羅できます。一生のうちの2カ月はわずかな時間ですが、それで何十年分のお金の失敗を減らせるはずです。実際、私もお金に関して困ることが減りました。すべてをずっと覚えていられるわけではないのですが、何かあった時に「あ、これ勉強したことがあるな」という引っかかりを得られるようになるので、そこから調べ直して最適解を見出せるようになるんです。

 

FP3級で基礎知識を得たあと、資産形成や家計改善など、特に詳しくなりたい分野があれば、YouTubeやSNSで発信している人がたくさんいるので、それらを見てみると良いと思います。

 

マネ活編集部:今、ひささんは1日どれくらいの時間を情報収集に費やしているんですか?

 

ひささん:1日30分くらいですね。雑誌や書籍に目を通していますが、やはり既知の情報が多いです。

 

マネ活編集部:ひささんのように情報発信を始める場合、続けていくための秘訣はありますか?

 

ひささん:100点を目指すとしんどくなってしまうでしょうから、完璧を追い求めないほうが良いと思います。1日の時間は限られているので、私もすべての情報を図解化しているわけではないんですよ。すでに同じものがたくさん出ていたり、あまりにも図解化に手間がかかりそうで乗り気になれなかったりする場合は、手を付けないこともあるんです。70点~80点を目指すくらいがちょうど良いのではないかと思いますね。

 

マネ活編集部:発信活動を始めたことで仕事の幅が広がったひささんですが、今後は何に力を入れていく予定ですか?

 

ひささん:スクールに力を注ぎたいです。あと、海外を含め、場所を選ばず仕事をしていく方向性で活動していきたいですね。スクールも完全にオンラインで完結できるようにしたんですよ。

 

マネ活編集部:ありがとうございます。最後に、読者にメッセージをお願いします!

 

ひささん:私は何も取り柄がないところから、「お金の勉強をしたいから、それを発信につなげよう」「デザインをかじっていたから、図解をしてみよう」と思い発信活動を始めました。当時はFPの資格も持っていませんでしたし、プロのデザイナーでもなかったのです。最初は下手な図解でしたが、やればやるほど武器になっていきました。お金の知識はほかの発信者より劣っていましたが、わかりやすさで優位に立てたところがあったからこそ、こうしてフォロワーが増えていったのだと思います。

 

これから情報発信をしていきたい方には、ぜひ図解をおすすめしたいですね。インフルエンサーに負けない武器になり得るので、今からでも十分発信者として戦えるようになると思っています。実際、私が図解スキルを教えた方の中には、すでに1万フォロワーを達成し、マネタイズにも成功した方が何名もいます。決して私にしかできないものではないんですよ。自分の学びを発信につなげたい方は、ぜひ図解に挑戦してみてほしいです。

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