「プラス5万円」は副業なら難しくない!?副業占い師・林知佳さんに聞く、ローリスクで始める副業のススメ

リリース日:2020/10/06 更新日:2022/06/06

人材会社でリモートワーカーとして働きながら、占い師としても活躍する林 知佳さん。他にも、ファッション小物・アパレル販売、YouTube動画投稿、カメラマンなど幅広く活動をされています。今が幸せだと語る林さんですが、キャリアに悩み、10年間で9回もの転職を繰り返した過去も…。どのようにして今の働き方を確立したのか。お話を伺いました。

更新日:2020/10/6
  1. 今の仕事がいつなくなるかわかないから、常に「アップデート」が必要
  2. 初期投資3,000円で副業スタート
  3. 他人の評価に振り回されなくなり「幸せの沸点」が下がった
  4. リスクは取らなくていい。楽しいことは続けられる、お金を稼げる

今の仕事がいつなくなるかわかないから、常に「アップデート」が必要

マネ活編集部:今のお仕事について教えてください。

 

林:月に80〜100時間ほどは人材会社でリモートワーカーとして働き、残りの時間は占い師として、いろんな方の相談に乗っています。他にも、アフリカから輸入したファッション小物や服の販売を行なったり、YouTubeへの動画投稿、noteへの記事投稿などを空いた時間でやっています。

 

とくに業界を絞って活動しているわけではありませんが、人材会社での業務以外は自分で作った事業に取り組んでいます。そっちの方が、ただ頼まれた仕事をこなすより、広がりが生まれ、プラスアルファの価値を与えられると思うからです。

 

収入としては、人材会社からのものが多いのに加え、占いで月20〜30万円前後くらい稼いでいて、他の活動は月1万円いかないくらいです。

 

マネ活編集部:人材会社で働きながら占い師をやってるのは面白いですね。

 

林:私は人生の岐路に立っている方とお話するのが好きで、そういう意味では占いも人材会社も同じなんです。ただ、人材系の仕事は紹介業の免許が必要で、個人でやるにはハードルがあります。そのため、人材会社と業務委託契約を結んでいる形です。

 

マネ活編集部:他にも幅広い活動をされていますが、それは何故なのでしょうか?

 

林:私は、今の仕事が10年先まであるかどうか分からないと思っており、自分の収入の柱は常にアップデートすべきと考えています。だからこそ、いろんなことにチャレンジしているんです。会社員ですら、今やっているビジネスを10年続けるのが難しい時代のなか、フリーランスとして働いている自分が同じことを10年間続け勝っていくのは大変だと思うんです。

 

また、いろんなことをやった方が楽しいというのもあります。今は、弁護士や税理士、医者など、一見安定しているように見える仕事をされている方も、YouTubeで発信活動をしている時代です。その方が広がりが生まれ、楽しめることを見つけやすいと思うので、私もそんなふうに、いろんなことにチャレンジしたいなと思っています。

 

リモート取材を受けてくださった林さん。つけているピアスは自ら販売している商品の一つ

初期投資3,000円で副業スタート

マネ活編集部:占いは最初、副業的に始められたんですよね? どのようにして収益の柱に育てていったのでしょうか?

 

林:正直、しっかり稼ごうというよりは、稼げればラッキーくらいに思っていましたね。

 

一番はじめは、いろんな人のスキルや知識、経験を売買するオンラインサービスに登録し、終業後など空いた時間で無料で占いを行っていました。実際に出品してみて、使いたいと思ってくれる人がいるのか見てみようと思ったんです。初期投資はタロットカードを買った3,000円だけでしたね。

 

いざ始めると、占ってほしいと言ってくれる人がどんどん増えていき、口コミが溜まっていきました。自分の占いで役に立てることがわかって、すごくうれしかったですね。とりあえず、まずは100件、口コミが貯まるまで無料で続けてみようと決めました。現在も1〜2ヶ月に1回ほどのペースで、無料販売をしています。

 

林さんのタロットカード。占いはオンラインで行っている

 

ネガティブな意見が寄せられることもありましたが、それはそれですごく勉強になりましたね。落ち込むこともありますが、よくよく読むと参考になる意見も多く、何より、人にはいろんな考え方があるのだと学びました。

 

目標達成してからは有料(500円)でのサービス提供に切り替えました。たくさんの口コミが溜まっていたので、それを見てくれた人から依頼をもらうケースが多かったですね。その後もオンラインサービスやSNSを通じて依頼があります。

 

最近は、ただ占うだけでなく占いのやり方を教えることも始めました。占い師になってもらうというよりは、コミュニケーションツールの一つとして使ってもらうことを勧めています。たとえば取引先に営業に行く際、お客さまから「ちょっと占ってよ」と言われるようになると良いなと思っています。

 

また私自身占いにハマってかなりお金を使った経験があり、悪徳な業者がいることを知っています。なので悪い人に引っかからないよう、アドバイスをすることもあります。

 

マネ活編集部:占いの他にもたくさんの活動をされていますが、時間が足りなくなることはないのでしょうか?

 

林:やりたいことしかやっていないので、無駄な時間がなくなり、自由がきくようになりましたね。時間が足りないと思ったことはありません。逆に言うと、少しでもやりたくないと思ったことはすぐにやめてしまうので、ちょっと試したけど、やらなくなったことはすごく多いです。(笑)

 

林さんがアフリカから輸入販売しているアイテム。アパレルの他、小物やアクセサリーも扱う

他人の評価に振り回されなくなり「幸せの沸点」が下がった

マネ活編集部:転職を10年間で9回ご経験されたとのことですが、以前はどのような働き方を目指していたのでしょうか?

 

林:転職活動を行っていた当時、私はいわゆる大手志向で、会社の規模や本社の立地などをすごく気にしていました。周りからキラキラしていると思われたかったんです。

 

自分に合ってるかどうかよりは会社の規模を基準に転職をし、結局いろんな理由で合わないなと感じて退職するケースが多かったです。

 

転職活動を繰り返している時期はつらかったですね。周りからの見られ方が気になって、昔の友達に会えない時期もありました。キャリアを積んでいるわけでもないし、結婚しているわけでもない自分に、負い目を感じてしまっていたのです。

 

マネ活編集部:周りからの目を気にする気持ちは分かる気がします。今は、ネガティブな気持ちからは解放されたのでしょうか?

 

林:現状に対して後ろめたいと思う気持ちは全くありません。昔からの変化として大きいのは、幸せの沸点が下がったことです。

 

他人の目を気にし、人からの評価で生きることを辞めた結果、これまで気にしなかったような自分の小さな成長に目が留まるようになりました。少し前から毎日日記をつけているのですが、読み返すと本当に些細なことに幸せを感じていることがわかります。請求書を出す作業が嫌いだったけどイヤだと思わなくなったとか、人にありがとうと言えたとか。

 

また、フリーランスになっていろんな人が自分の話に興味を持って耳を傾けてくれるようになったことも、これまで味わえなかった幸せです。私はやっぱり人が好きで、人と話すのが好きなんですよね。

 

おかげで、これまでとはまたタイプの違う友達もたくさんできました。自分がステータスを気にしていた時は、同じように人のステータスを気にする友達ばかりが周りにいました。しかし今は、フリーランスや経営者など、ステータスに縛られない、今の自分の考え方に近い人たちとのお付き合いがたくさんできました。おかげで自己肯定感が上がりましたし、自分と考えが合わない人と無理に一緒にいる必要はないなと思えるようになりました。

リスクは取らなくていい。楽しいことは続けられる、お金を稼げる

マネ活編集部:副業を始めたいと思ったとき、まず何から始めるとよいのでしょうか?

 

林:とにかく最初は小さくでも良いので、何かしら始めるといいと思います。    

 

年間で20万円以上収入があると、税金の申告をしなければならないなど、法律関係の手続きを気にする人もいます。しかし、誰でも始めたてはそこまで稼げません。なので、税金の事はあまり気にしすぎず、とにかく始めることが重要です。

 

稼げるようになってから法律関係のことは勉強すれば良いと思います。今はYouTubeや漫画などで簡単にいろんなことが学べるコンテンツもたくさんあります。税務相談に行けばプロが優しく教えてくれるので、怖いことは全然ないんです。

 

マネ活編集部:確かに、いろいろ気にしすぎて一歩踏み出せない人が多いのかも…。

 

林:そうなんです。とにかく最初は小さくでもなんでも良いので、副業がしたいと思うなら何かしら始めるといいですよね。    

 

また、いきなり勤めている会社を辞めたりせず、あくまでも副業として、仕事を続けながらできる範囲で取り組むこともオススメします。

 

私自身、占いを始めたのはまだ会社に勤めていたときでした。会社に勤めていれば、毎月まとまった収入があり、社会保険や税金も会社が払ってくれます。最低限の生活は保障されているので、仮に副業で一切儲けが出なくても生活に困ることはありません。リスクが最小限に抑えられるのです。

 

マネ活編集部:通常業務と並行して始めると、普段の仕事とプラスになるので、負担に感じる人もいるかもしれません。続けるために意識すべきことなどあれば教えてください。

 

林:よく相談される内容ですが、最近私が答えているのは、副業でプラス5万円稼ぐ方が、会社員としての給料をプラス5万円にするよりもずっと楽だということです。時間がなければメルカリでいらないものを売るだけでも給料以外の収入を得ることができます。限られたリソースの中でもやれることはあるので、諦めずにトライしてほしいですね。

 

とはいえ副業として取り組む場合はメインの仕事ではないので、続けるにはモチベーションが必要です。なので自分の得意であること、かつ嫌いではないことを副業にするのがオススメです。 得意だから続けられる、また、嫌いじゃないからブラッシュアップをしていけるという相乗効果。副業を続けられるから収入が増える、収入が増えるともっと好きになる、という循環を生み出すのがいいと思います。

 

 

YouTubeでは、恋愛相談などの占いコンテンツのほか、フリーランスの働き方も紹介。2つチャンネルがあり、猫との暮らしについても発信している

 

マネ活編集部:自分にとって副業となるものを見つけるのは難しそうですね。

 

林:そんなことはありません。私自身別に特別なスキルを持っていたわけでもありませんし、頭が特別に良かったわけでもありません。極めて普通の人だと思います。ただ、他の人が見落としちゃうようなチャンスを全部拾ってきたから今があるのだと思います。

 

占いを始めたきっかけは失恋で、大好きだった彼と、よりを戻すにはどうすれば良いのかといろんな占いを試したことでした。もしかしたら自分でもできるかもと勉強を始め、その経験が今の自分に役立っています。

 

マネ活編集部:これからの目標があれば教えてください。

 

私はあえて、大きな目標設定はしないようにしています。月の目標だけ立てて、その小さな目標達成を積み重ねていくんです。それも数値ではなく「◯◯をする」などささいな行動の目標です。

 

SNSなどを見ると、大きな目標を掲げている人がたくさん目に入ってきます。だからといってみんながみんな、必ずしも大きな目標を立てる必要はないと思います。下手に設定すると、その目標が叶わなかった時、後ろめたさみたいなものを感じてしまうからです。誰も人の目標なんて気にしていないのに。

 

「何者かにならねば」と焦っている人が多いですが、決してそんなことはなく、小さな幸せを積み重ねることで十分毎日を楽しく生きることができます。大きな目標を掲げるよりも、まずは副業でも何でも良いので始めてみるのが良いのではと思います。どうしようか迷っている人こそ、小さいことからやってみてほしいですね。

林知佳
この記事を書いた人
林知佳

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

フリーランス人材業、占い師、YouTuber、アパレル・アクセサリー販売、ライター、カメラマンなどさまざまな顔をもつフリーランサー。大学卒業後、10年間で9回転職を経験。会社員時代から占いを副業として始め、2018年に独立。現在は人材業界で働くかたわら、副業占い師としても活躍。タロット講座、SNSでの稼ぎ方講座なども開催するほか、YouTubeチャンネルを2つもち、さまざまな媒体、SNSで発信をしている。

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