3児のママ くわばたりえさんに聞く、子どもの創造性を育てながら“節約”も実現するワクワク節約術
家庭内の節約と子育てを両立することは、多くの主婦の方にとって共通のテーマではないでしょうか。今回は、3児の母としてママタレントの側面も持つ、お笑いコンビ「クワバタオハラ」のくわばたりえさんに、家庭での節約のポイントと節約を通して子育てする時に意識しているポイントについてお聞きしました。
もくじ
・家計管理は自然とくわばたさんの役割に
・自作できるおもちゃは買わない
・工作の材料はケチらない。創造性を育てながら結局は節約につながる
・買い物はポイントを意識して賢く節約
・もし自由に使えるお金が1億円あったら
家計管理は自然とくわばたさんの役割に
マネ活編集部:夫婦によってお金管理の役割分担には様々なケースがありますが、くわばたさんのご家庭では家計はどちらが管理されていますか。
くわばたりえさん(以下、くわばた):基本的に100%わたしです。
マネ活編集部:その役割分担はどのように決めましたか。
くわばた:基本的にわたしがちゃんと貯金とかをするタイプなんですよ。
結婚するときに旦那が一銭も貯金がなかったのと、わたしの実家では父がいつもお給料を母に渡して、そこから母が父にお小遣いを渡し、残りを貯金もしながら家計をやりくりするという家庭だったので、それを見て家庭の家計管理とはそういうものだと思っていて。
結婚してからはわたしがとりあえずお給料をあずかって、全部管理などをやっているという感じですね。
マネ活編集部:それは自然な流れでそうなったのでしょうか。
くわばた:そう。付き合っている時から結婚資金の貯金みたいなものもしていましたし。
マネ活編集部:そのときの流れでそのまま今の役割分担になったと。
くわばた:はい。そんな感じですね。
マネ活編集部:お金の管理権をめぐって揉めたりすることはありませんか。
くわばた:ないと思いますよ。なぜかというと旦那はわたしがあまり無駄にお金を使わないタイプって知っているから。だからそれに関しては大丈夫。
マネ活編集部:信頼関係があるのですね。
くわばた:そうそう。
マネ活編集部:人によってお金の使いみちはいろいろとあると思うのですが、旦那さんのお金の使い方で、くわばたさんの方で「もう少し何とかならないかな」と思っているところなどはありますか。
くわばた:旦那にお小遣い渡したのをどうやって使ってるか?全然放ったらかし。そんなの気持ち悪いでしょ、あんた何に使ってんのとか聞かれるの嫌でしょ。もうご自由にという感じです。
マネ活編集部:細かい詮索はせずに完全にお任せしている状態なのですね。
くわばた:そうそう。でもたまに一体何に使ってんのかな、とは思います。ポケットからお菓子のゴミが出てくるから、お菓子でも買ってるんちゃいます?小学生みたいな使い方してますよ。
マネ活編集部:お小遣いの値上げ交渉とかはないのですか。
くわばた:ないですね。でも一個だけルールがあって、ボーナスはもらわないっていう風にしているんです。お小遣いが安い代わりに、ボーナスは旦那の好きなように使ってくださいっていう風にしてて。その中で貯金するなり自分の買いたいものとかお小遣いで買えないものは買ってくださいという風にして。
それがあるから向こうからも賃上げ交渉はないんですかね。
自作できるおもちゃは買わない
マネ活編集部:お子さんの質問に移らせていただきます。くわばたさんと言えば、お子さんを3人育てられているママさんということでも知られていますが、子育ての中で節約を心がけている点などありますか。
くわばた:子育てで節約してることか…。例えばこれからの暑くなる季節は絶対に水筒持参。
喉乾いたからペットボトルを買おうってすると、それだけで子ども3人いるから400円するんですよ。400円って大きいでしょ。それって水筒持っていけば浮くし、絶対水筒マストね。
おもちゃとかも今まで戦隊モノの変身ベルトが欲しいとか言われても、クリスマスと誕生日だけにしてる。「欲しいから買って」って言われても一切買わない。
ちょっと大きくなってくると自分で作るようになりましたから。工作好きになってきて。
マネ活編集部:いいですね、エコでクリエイティブな感じで。
くわばた:そう思うじゃないですか。エコなんですけど家の中、謎の段ボールだらけなんですよ。
マネ活編集部:ブログで拝見しました。ダンボールで屋台を作ったりされていますよね。
くわばた:そう、最近長男と次男が“屋台”作ってはって。
昨日はね、将棋が保育園で流行っていてやっているんですけど「将棋買って」とか言って、その将棋もコマが動ける方向に矢印がついている将棋なんですよ。
だから初心者にもわかりやすい将棋でけっこう流行ってるんですよね。それを調べたら4,000円くらいだったんです。これせっかく買っても使わへんのやろうな、と思ってたら旦那が段ボールで作ってたんです。
マネ活編集部:旦那さんが結構ものづくり好きなのですね。
くわばた:そうなんです。だから子どもも好きになって。例えば市販のゲームとかって結局飽きるんですよ子どもって。ところが意外と手作りのもののほうが飽きない。
マネ活編集部:自分が作っているから愛着が湧くのですね。
くわばた:あと買ったものって、決まった遊びしかできないんですけど、自分で作ったものってこれもできるあれもできるってルールを自分で作ったりできるんですよね。
例えば今、我が家で流行ってるのが、ペットボトルに水を入れてポンって投げて着地させる、っていうただのそんなしょうもないゲームなんですよ。それも水の量を変えたらこの量が一番ちゃんと着地するとか、この高さからこうやった方がうまく着地するとか研究しながらやっています。
みんなで工夫しあって会話も増えるしお金もかからへんし、それはいいなと思います。
マネ活編集部:その遊びは兄弟で考えてやってるんでしょうか。それとも旦那さんが教えて一緒に遊んでいるのですか。
くわばた:それは旦那発信かな。
マネ活編集部:なるほど、旦那さん良いパパですね。
くわばた:ただ子ども達もなんかを使って遊んでみようって言ったら、例えば、風船だけで何十種類もの遊びを考えるんですよ。
子どもが自分自身でルールを決めたりとか、初めは手でやってたけど次はうちわとか。その次はタオルを棒の代わりにしてやるとか。工夫していて面白い。
マネ活編集部:遊び方もどんどん進化していきそうですよね。
くわばた:めっちゃええもんじゃなくても、意外と例えばペットボトルのボーリングとかも、すっごく盛り上がるんですよ。
マネ活編集部:確かに単純だけどボーリングってみんなでやると盛り上がりますもんね。
くわばた:そうそう、だからそんな簡単なおもちゃでいいので、手作りしていけばいいかなと思いますけどね。
工作の材料はケチらない。創造性を育てながら結局は節約につながる
マネ活編集部:ありがとうございます。逆に子育ての中で節約していない部分はありますか。あえて使おうと思っている部分とか、これはお金で解決しちゃえというような部分など。
くわばた:お金かけるところは何やろな。うちしょっちゅうは行かないんですけど、どっか旅行にいく時はバッと使おうかなと思ってる。だから旅行貯金はしてますね。
結婚当時に新婚旅行で沖縄に行ったんですけど、結婚10年目にそのときの家族でもっかい沖縄行こうって決めていて。その旅行が今年にあるんですけど。これまでずっと10年間500円玉貯金してたんです。
マネ活編集部:その500円玉貯金はお買い物中に500円玉が出たら貯金する感じですか。
くわばた:そうですね。はじめはおつりの500円を貯めていこって言ってたんだけど、追加の500円欲しさに500円が出るようなお金の支払い方していくんですよね。
マネ活編集部:500円玉貯金のためのお買い物になっちゃうこともありますよね。でも結果的にお金は貯まる。
くわばた:うん。いざ旅行行こうってなった時も一気に貯金通帳がガッと減らない感じ。それがいいなと思う。
マネ活編集部:習い事とかはいかがですか。
くわばた:子どもの習い事はケチらないですね。子どもが「やりたい」って言ったことをやらせてあげようとは思っています。今はサッカーしかしていないですけどね。
マネ活編集部:他にはなにかありますか。
くわばた:習い事じゃなくてまた工作になりますが…。
一番下の子が3歳くらいの時からずっとやってるんですけど、例えばセロハンテープって1個100円するんですよ。それで高いから3個100円のを買ったら変なテープでもうビリビリで切れないんですよ。これ3個100円をケチったわ、失敗したと思って。
仕事の合間に680円のチョコレートパフェを食べた時に、これでテープが7個買えるなと思ったの。それで私はこのチョコレートパフェを10分で食べるけど、7個のテープを買ったらあの子だったら1ヶ月は遊べるなと思ったの。
じゃあ工作用のテープとかガムテープとかは一切ケチらないようにしようってなって、今ではめっちゃ買ってる。
マネ活編集部:だからお子さんたちは思いっきり工作を楽しめるのですね。すごく良いサイクルですね。無駄におもちゃも買わなくなりますし。
くわばた:そう、手先も器用になるし想像力も豊かになってくれたらいいなと思うんですけど。なのでそこはケチれない。ただ、言うたらうちのおばあちゃんが来たときに子供たち自作の工作おもちゃを見て「ゴミだらけやん」って言われたり。それに対して子どもは「作品だよ!」とか言うねんけど。
ゴミにお金かけるのも何やねんと思うけど、子どもにとっては宝物だから。
昔はテープとかも子どもが無駄にビーって出したらイラっとしてたけど、今は子どもたちも私がテープの在庫を買い忘れたら工作できなくなるのをわかってきているから、なるべく無駄遣いしなくなった。
マネ活編集部:お子さんたちも自然と節約するようになったのですね。
くわばた:そうそう、わかるんですよ。なくなったら買うまで工作できないことわかってるから。
マネ活編集部:自分で作ったりすると、物も大切にするようになるかもしれないですね。
くわばた:はい、自分で作ったものはすごい大切にしてる。
マネ活編集部:お子さんの将来に備えているものって何かありますか。貯金とか学資保険とか。
くわばた:学資保険とか入っていないんだよなあ。でも一応通帳3つ作って20歳になったら「お金をなんか好きな物に使いなさい」って渡せるようにしておこうかなとは思ってますけど。
マネ活編集部:お子さん一人ずつのですか。
くわばた:うん。
マネ活編集部:お子さんにどうなってほしいとか将来の希望はありますか。
くわばた:やっぱりお金持ちになってほしいってめっちゃ思うんですよ。
勉強も大事だと思うけどこれからの時代、人との付き合い、コミュニケーション力を高めたいなと思う。だからいっぱい遊ばせてますね。
喧嘩もいっぱいするけど仲直りもいっぱいしているし。あと自分の意見をちゃんと言える人。だから子どもの意見をなるべく聞くようにしています。
マネ活編集部:聞いてあげないと喋るようにならないのですね。
くわばた:そうですね。だから長男は気持ちをちゃんと言えるようになってます。
買い物はポイントを意識して賢く節約
マネ活編集部:そのほかお金に関して「これはこだわっている」など、節約で気にされていることはありますか。
くわばた:普段のお金のことやったらポイントかな。薬局とかでも毎週火曜日がポイント3倍デーなんですけどポイントが高い日しか絶対買わない。ポイントつかない日に何も買いにいかない。
マネ活編集部:お買い物の時間はどのように作っているのですか。
くわばた:保育園の周りにスーパーやらお店があるからお迎えの帰りとかに行けるけど。向こうの人も「こいつ火曜にしか来ないな」と思ってるんちゃうかなと思う。
マネ活編集部:SNSに書かれたら嫌ですね(笑)
くわばた:火曜日だから来たよあいつ、みたいな。
マネ活編集部:ちなみに、楽天市場のポイントも結構使っていらっしゃいますか。
くわばた:もちろんですよ。逆に申し訳ない時があるんですよ。めっちゃ溜まってきたら8,000円分くらいになる時あるじゃないですか。それで8,000円の商品をポイントで買ったりしているんですよ。むっちゃラッキー!タダで買えた!みたいな感じ。
この商品を売ってる会社の人は大丈夫なのか、心配になっちゃいますね。
マネ活編集部:ご心配ありがとうございます(笑)
くわばた:あとネットで買い物する時、同じ商品でも送料無料とかポイントとか全然バラバラじゃないですか。絶対最安値を調べる。
マネ活編集部:調べるの結構大変じゃないですか。
くわばた:大変だけど。クリックしたらおんなじ商品出て来たりして、その中でもこっちが安いやんと思っても送料ついたらこっちの方が高いやんとか。送料無料の方がいいとかポイントのこと考えたらどうとか。
マネ活編集部:送料もいまではいろんな種類がありますよね。
くわばた:最近発見したんやけど、配達がポストやったら180円でいけんねんけどポストじゃなかったら500円かかるの。しかもどっちにするか、自分で選べんの。わたしそれ知らんかってん。半年くらい前に自分で気づいて。こんなのポスト配達でええやん、こんなちっちゃいやつみたいな。
あとは、どっかの店舗に買いに行く時も電車賃考えたら送料無料じゃなくても安上がりだなと思って、ネットで買おうとするんやけど。でもこれが落とし穴で、5,000円以上買ったら送料無料の場合、一生懸命5,000円分買ってる自分がいるんですよ。まんまと作戦に引っかかってますよ(笑)。いま4,800円やったら無料になるまであと200円かってなって。でも200円の商品なんてまずないから。
もし自由に使えるお金が1億円あったら
マネ活編集部:唐突ですが、自由に1億円を使えたらどのように使いますか。
くわばた:もうね。マンション買いたい。
マネ活編集部:現在のお住まいはマンションですか。
くわばた:今もマンションなんですけど、5人で暮らすにはそんな広くないんですよ。しかも物も多いでしょ。そうなると自由なお金があったらマンションかな。ほんまは貯金しておきたいけど使わんといかん設定やしな。
マネ活編集部:お子さんたちのことを第一に考えられているくわばたさんらしいご回答ですね。お子さんたちの創造性を育てるのと同時に楽しみでもある工作を通じた節約の方法はとても印象的でした。
本日はどうもありがとうございました。
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。