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外貨建て保険とはどのような保険か。その特徴とメリット・デメリットを解説
外貨建て保険は海外の通貨で運用していると聞くと不安に感じるかもしれません。ここでは外貨建て保険に興味がある方、または加入を検討している方向けに、外貨建て保険の仕組みやメリット・デメリットをご紹介します。
外貨建て保険とは
払い込んだ保険料が、日本円ではなく米ドルやユーロ、豪ドルといった外貨で運用される保険商品全般を外貨建て保険といいます。毎月支払う保険料や万が一の際に受け取れる保険金、解約した時に受け取れる解約返戻金を外貨でやり取りをすることになる点が通常の円建て保険との違いです。
外貨建て保険にはどんな種類があるの?
外貨建て保険の種類は大きく分けて3つあります。
1. 万が一の時の保障が一生涯継続し、貯蓄性も兼ね備えている外貨建て終身保険。
2. 毎月一定額を積み立てて、保険会社が運用した資産を将来年金形式で受け取る外貨建て個人年金保険。
3. 保険期間に満期があり、保険期間中は万が一のことが起こった時の生命保険の役割を果たし、満期をむかえると満期返戻金が受け取れる外貨建て養老保険があります。
基本的な保険の仕組みとしては、円建てで運用されている終身保険、個人年金保険、養老保険と違いはありません。外貨建て保険の最大の特徴は為替レートの影響を受けることです。これに関しては後述します。
外貨建て保険を選ぶメリット
日本円で運用される同様の商品があるにもかかわらず、外貨建て保険を選ぶメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
・大きく資産が増える可能性がある
日本円よりも金利の高い外貨で運用されるため、円建ての保険商品よりも保険金額が増加する可能性があります。
・割安な保険料
外貨建て保険は運用によって、大きく資産や保険金を増やすことができるため、裏を返せば、円建てよりも割安な保険料で目標の積立額や保険金を準備することが可能です。
・控除を受けることができる
外貨建て保険であっても保険料控除の要件・メリットともに円建て商品と同様です。外貨建て終身保険と外貨建て養老保険の場合は生命保険料控除を、外貨建て個人年金保険であれば、個人年金保険料控除を受けることができます。
・分散投資の効果がある
1つの資産や1つの通貨だけで運用をせずに、資産を分散させるのがリスクを抑えて安定したリターンを得る投資方法です。米ドルや、豪ドル、ユーロなどの通貨で資産を保有することで分散投資の効果があります。
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外貨建て保険のデメリット
外貨建て保険は、外貨で運用するがゆえにデメリットもあります。外貨建て保険に加入をする前にくれぐれも注意してください。
・受取額の見通しが立てにくい
万が一の時の保険金額が外貨建てとなるため、受け取る時はその時の為替レートが影響してきます。為替レートは大きく変わらないと考えてしまいがちですが、比較的為替レートの値動きが安定しているドル円でも、過去10年で見ると1ドル約50円の値幅があります。
米ドル建て終身保険に加入したものとして、保険料、万が一の時の保険金、解約返戻金の観点から、為替レートによる変化を見てみましょう。
・毎月の保険料
毎月の保険料が50ドル、為替が1ドル100円だった場合は、円に換算すると毎月の保険料は50×100=5,000で、5,000円になります。
仮に円高で1ドル80円になれば、月の保険料は4,000円。1ドル120円になれば、保険料は6,000円となるため、外貨建て保険の保険料は、為替レートによって変動し、円高になれば有利になります。
毎月保険料を支払う方法であれば、ある程度為替レート変動のリスクは抑えることが可能です。しかし、外貨建て保険の保険料を一括払いで支払う場合、為替レートの値動きの影響が大きくなるので特に注意しましょう。
・保険金
ドル建ての保険で1万ドルの保険金を受け取る時に、1ドル80円であれば受け取る保険金は80万円。1ドル120円であれば120万円です。外貨建て保険は保険金も為替レートによって変動し、円安になれば有利になります。
保険会社によっては、外貨のまま受け取って据え置きし、為替レートが有利な時に円で受け取れる商品もあります。
・解約返戻金
解約返戻金も保険金と同様です。為替レートによって受取額が代わり、受け取る時に円安になっていれば有利になります。加入当初よりも大きく円高になっている場合は、元本割れする可能性もあります。
・手数料がかかる
外貨を円に交換する際、手数料がかかりますが、これを負担するのは契約者です。
外貨建て保険に加入する際のポイント
外貨建て保険は保険と貯蓄の機能を併せ持ち、金利の高い通貨で運用するため円建てよりも大きく資産を増やせる可能性がある商品です。ただし、為替レートによって、保険金が想定よりも下回ってしまう可能性があるというデメリットがあります。
また、外貨建て保険は割安ですが、掛け捨てではないので保険料そのものは決して安くはありません。必要保障額を全て外貨建て保険でカバーすることが予算的に難しい場合は、掛け捨ての生命保険と組み合わせて、本当に万が一の時に遺族にしっかりとした保障を用意することが大切です。楽天保険の総合窓口で各社の商品が比べられます。
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