社会保険とは?医療、介護、雇用などわたしたちを守る制度について
自動車保険の等級はどのように決まる?押さえておきたいことと注意点とは
自動車保険の申込書や説明資料に記載されている等級制度。等級制度は、保険料を算出するために必要な要素です。等級が上がるほど、保険料が割引されます。今回は自動車保険の等級制度の仕組みと等級を上げる方法を紹介します。
自動車保険の等級制度とは
まずは自動車保険の等級制度とは、どのような内容なのか紹介します。
・保険料の基準の1つ
自動車保険の保険料はプランによって異なります。しかし、プランとは別に、加入者の状態によっても保険料は変わります。そして、事故の有無に着目した制度が等級制度です。正確には「ノンフリート等級制度」と呼びます。10台未満の契約台数に適用される制度です(契約台数10台以上の場合は、フリートと呼ばれる別の制度)。
等級制度は無事故で契約し続けているほど、保険料の割引率が上がる制度です。反対に事故を起こした場合は割引率が下がり、3等級以下になると割増されます。つまり、事故の有無によって実際に負担する保険料が増減するということです。
・20等級まで存在する
ノンフリート等級制度は、1~20等級に分かれています。割引率が適用されるのは4等級までで、1~3等級になると割増率が適用されます。割増率は12%や68%割増などです。
事故を起こした場合は、更新年に現在の等級から3つ下がります(3等級ダウン事故)。
例えば8等級のときに事故を起こすと、5等級で更新されるということです。
ただし事故の場合でも1等級のみ下がるケースがあります。それは、以下のような原因の場合です。
●落書きされる
●故意に窓ガラスを割られる
●盗難
●偶発的な火災
●石などが飛来し車に直撃など
他にも特約を付けることで、上記以外の事故でも等級に影響しないよう対策を施すことができます(個人賠償責任特約や弁護士特約など)。
・事故の有無によって同じ等級でも割引率が変わる
自動車保険の等級制度には、同じ等級でも事故によって割引率の変わる設定もあります。また、同じ等級で割引率の変わるケースは、7等級から20等級です。
例えば7等級の場合は、事故なしで30%、事故ありで20%の割引率に変わります。他の等級も、事故の有無で20%前後の差が生じます。
また6等級以下へ区分される場合は、事故の有無によって割引率・割増率が変わることはありません。
保険の等級が上がる条件は?
自動車保険は、1年間無事故で過ごすと翌年に1等級上がります。また、毎年無事故で運転することで、等級が1つずつ上がり20等級で上限となります。
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押さえておきたいポイントと注意点
ここからは、自動車保険の等級および運転に関して、押さえておきたいポイントと注意点を解説します。
・保険料負担を抑える方法は長期契約
自動車保険は、無事故でも保険料率の改定やプランによって、想定よりも負担が大きくなることがあります。そこで長期契約を前提に、検討してみてはいかがでしょうか。
自動車保険には、1年契約だけでなく3年契約・7年契約といった長期契約のプランもあります。長期契約は、仮に等級が下がったり保険料率が変わったりしても、更新年まで保険料は変わりません。そのため、1年契約より保険料負担を抑えることができます。
・特定の条件で初回契約時の等級が1つ上がる
自動車保険加入時は、原則6等級から始まります。しかし、特定の条件を満たした2台目以降の契約の場合、適用される等級は7等級です。このような車の複数所有による等級の設定は、「複数所有新規」と呼びます。
条件については、「1台目が自家用車8種のいずれか1車種に該当すること」、「新規契約の契約者が個人で、1台目所有者の親族や配偶者などであること」など複数あります。自動車を1台所有しているご家族や、条件に合致する可能性のある方はメリットとなり得るので確認してみましょう。
・等級を引き継ぐことで割引率を維持する
例えば親から自動車保険を引き継いだ場合、補償年齢を変えなければならないこともあります。その際、保険料が上がる可能性もありますが、等級は引き継ぐことができるので、仮に20等級であれば保険料は63%引きとなります。
例)割引率の差
●63%(20等級)-19%(6等級)=44%。1年目の契約で44%もの割引率を上げられる可能性がある
自動車保険を引き継ぐことで、結果的に保険料を安く抑えることができる場合もあります。また、契約期間中であれば、別の保険会社へ切り替えても等級は引き継がれます。
例)等級の引き継ぎ
●3年契約:2年目に別の保険会社へ切り替え。プランは変わるが等級は変わらないため、割引率を維持できる。
自動車保険の等級は、新規契約の場合、原則6等級から始まり、事故の有無で上下します。複数台所有や親族による引き継ぎなどを利用して、初回から等級を上げる工夫も考えてみましょう。
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