スポーツ保険とは?対象となる例や種類、選ぶポイントを紹介

リリース日:2019/10/01 更新日:2024/09/12

スポーツをするときは、不慮の事故やケガが起こりやすいものです。スポーツ保険はスポーツ時の事故に備える保険です。団体で加入する保険や長期で加入するものや1日だけ加入できるものなど、さまざまな種類があるので用途に応じて選択しましょう。ここでは、スポーツ保険が対象となる例や選ぶポイントなどを解説します。

  1. スポーツ保険とは
  2. スポーツ保険が対象となるのはどんなシーン?
  3. スポーツ保険の種類
  4. スポーツ保険を選ぶポイント
  5. スポーツ保険を活用して安全に楽しもう

スポーツ保険とは

スポーツ保険とは

スポーツ保険は、スポーツ中に起こった不慮の事故に対して補償する保険です。スポーツ活動以外にも、レジャーやイベントなどの活動中に起こった事故も補償の対象となる商品もあります。 

スポーツ保険が対象となるのはどんなシーン?

スポーツ保険は、スポーツ中のケガなら何でも補償されるというわけではありません。例えば、スポーツを継続して行うことによって発症するテニス肘などの慢性的な症状や持病については、スポーツ保険の対象外となることが多いです。多くの場合、スポーツ保険が対象になるのは、「急激で偶然な外来の事故によるケガや死亡など」です。 

基本的に対象になる事故例

  • ランニング中に転倒し、足をひねって通院した
  • 剣道の大会に行く途中で交通事故に遭い入院した
  • マラソンの練習中に熱中症になり治療を受けた
  • 登山中に小腹がすいて食べた食材で食中毒になり通院した
  • テニスのプレー中、ボールを通行人にあててケガをさせた(賠償責任保険がついている場合のみ)
  • 試合中に野球のバットが折れてしまった(携行品損害保険がついている場合のみ)

対象にならない場合がある事故例

  • スポーツ中に痛みを感じて病院に行ったところ、疲労骨折と診断された
  • 部活でスポーツを行っている子供が成長痛を発症した
  • 登山中に地震が起こって転倒した

活動中に症状が現れた場合でも、スポーツを長く続けたことや加齢が原因で発症したものであれば、スポーツ保険の補償対象にならないことが多いため注意しましょう。また、活動中に発生した地震などの災害による事故や、被保険者が故意に起こした事故なども対象外となります。

 

スポーツ保険の補償について、医師の診断がなければ保険金は支払われないため、該当する事故にあった場合は病院で診断を受けましょう。




スポーツ保険の種類

スポーツ保険の種類

スポーツ保険は、個人で加入する保険と団体で加入する保険の2種類に大別できます。

個人のスポーツ保険

個人で加入する保険は民間の損害保険会社が取り扱っており、補償内容や加入期間に応じた保険料が設定されています。ゴルフや登山、ウィンタースポーツなどでの万が一に備えて、単発で加入するのが主流です。自由度も高く種類も豊富なため、加入時のニーズにあわせて適切なものを選択しましょう。

団体のスポーツ保険

団体で加入する保険についてもいくつか種類がありますが、一般的なのは公益財団法人スポーツ安全協会が取り扱う「スポーツ安全保険」です。スポーツ安全保険は4人以上の団体が活動するときに加入できる保険で、「スポーツ」という名前がついてはいるものの、ボランティア活動や楽器演奏、料理など幅広い団体活動が対象となります

スポーツ安全保険では、団体活動中や団体活動の往復中の事故によるケガが対象となっており、熱中症、ウイルス性・細菌性の食中毒などの症状についても補償が適用されます。団体活動を行うときは、安心のためにも保険加入を検討しましょう。

なお、掛け金は活動内容や活動する人の年齢、補償範囲などによって異なります。例えば、文化活動やボランティア活動時の補償のみであれば保険料は比較的抑えられますが、危険度の高いスカイダイビングや山岳登などの場合は保険料が高くなります。

 

また、スポーツ保険への加入が制限されている場合もあります。例えば、サッカー選手や野球選手などスポーツを生業にしている人は加入できない場合が多いです。

スポーツ保険を選ぶポイント

スポーツ保険を選ぶポイント

自分のニーズにあったスポーツ保険に加入するために、選ぶポイントをいくつか紹介します。

加入する人を決める

誰と活動するのかによって選択が変わります。ひとりの場合はもちろん個人向けを選択しますが、友だちなどと一緒に活動する場合は団体のスポーツ保険も選択肢に入るため、加入条件を満たしているか確認したうえで、目的によってどの保険にするかの判断が必要です。

 

また、個人のスポーツ保険の中には家族も含めて補償できるものもあります。誰が保険に加入するのかを決めたうえで、加入できる保険を探しましょう。

加入期間を決める

団体のスポーツ保険の場合は、基本的に年度単位の契約で、加入を続けるには1年ごとに更新が必要です。

 

一方、個人のスポーツ保険は、1日だけといった短期間のものや、1カ月や1年などの長期間加入できるものがあります。年に数回程度の使用ならば必要なときに単発で加入できるものが良いでしょうし、例えばシーズン中は毎週ウィンタースポーツをするといった人は、その期間で加入できるものを選んだ方が単発で入るよりもお得かもしれません。

補償内容を決める

スポーツ保険は、自分のケガだけではなく、自分の持ち物の破損や盗難に対しての補償もあります。また、相手にケガをさせてしまったり相手の持ち物を壊したりして発生した、法律上の賠償責任に対しても補償されます。

 

スポーツ保険の中には、さまざまなスポーツに幅広く対応しているものもあれば、登山やゴルフ、マリンスポーツなどの特定のスポーツにのみ特化したタイプもあり、選択肢が豊富です。

 

「どのような場面で、何の補償が、どれだけ必要か」目的を決めたうえで検討しましょう

スポーツ保険を活用して安全に楽しもう

スポーツ保険を活用して安全に楽しもう

継続してスポーツをしている人はもちろんですが、登山やゴルフなど、1日だけのレジャーとしてスポーツを楽しむときも、スポーツ保険に入っておくと安心です。個人で加入できる保険には、手軽に利用できる1日タイプのスポーツ保険が多数あるので、万が一に備えて加入しておくと安心です。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • スポーツ保険とは?

    スポーツ活動中に起こった不慮の事故に対して補償する制度です。 スポーツ活動以外にも、レジャーやイベントなどの活動中に起こった事故も補償の対象となります。

  • スポーツ保険が対象となるのはどんなとき?

    多くの場合、スポーツ保険が対象になるのは、「急激で偶然な外来の事故によるケガや死亡など」です。

  • スポーツ保険の団体と個人の違いは?

    個人のスポーツ保険は、ゴルフや登山、ウィンタースポーツなど、レジャーシーンの万が一に備えるため、単発で加入するものが主流です。団体のスポーツ保険は、公益財団法人スポーツ安全協会が取り扱うものが一般的です。




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平林恵子
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー
平林恵子

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

人事労務関係の仕事からライターへ転身。経験を活かしてコラム執筆を行っています。2017年、見識を深めるためにFPの資格を取得しました。税金や給与計算などに詳しくない方にもわかりやすい解説を心がけています。

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