ペット保険とはどんなもの?補償内容や加入時の注意点などの情報をまとめて確認

リリース日:2021/11/09 更新日:2024/09/17

ペット保険とは、ペットの医療費がかかったときに補償してくれる保険です。保険の種類によって補償内容や免責金額などが異なります。メインの補償以外にニーズに応じた特約が用意されているものもあります。

  1. ペット保険とは
  2. ペット保険の補償内容は?加入する必要はあるの?
  3. ペット保険の注意点
  4. ペット保険の選び方
  5. ペット保険に加入するタイミング
  6. ペット保険に入れる範囲
  7. 犬の平均寿命と病院にかかる理由
  8. 猫の平均寿命と病院にかかる理由
  9. 予防接種は対象外?ペット保険の補償内容に注意
  10. ペット保険は将来を見据えて加入を検討しよう
  11. まとめ

ペット保険とは

ペット保険とは

ペット保険とは、ペットの医療費がかかったときに補償をしてくれる保険です。病院での処置内容や発生した医療費の金額が給付規定を満たしていると、契約の範囲内で補償が受けられます。ペット保険で補償される範囲は、保険商品や契約内容によって異なります。

 

ペットが病気になったとき、連れていくのが動物病院ですが、動物病院は同じ治療でも病院によって請求金額が大きく異なります。たとえば、犬を飼っている場合に接種が義務付けられている狂犬病予防接種の請求額は、動物病院によって無料のところから5,000円を超えるものまでかなりの差があります。ペットの診療は自由診療のため治療費はそれぞれの動物病院が自由に設定することができ、その結果、病院によって請求金額の差が大きいと考えられます。

また、近年獣医療技術が高まってきたことにより、ペットに対しCTやMRI検査が行われることも増えてきました。こうした人間への医療と変わらぬ検査体制の導入も、ペットの医療費の値上がりに繋がっています。中には治療費が数十万円になってしまうケースも珍しくありません。「費用が高額になると支払いに困る」という場合は、事前に獣医師に治療方法や予算について相談するようにしましょう。

ペット保険の補償内容は?加入する必要はあるの?

ペット保険の補償内容は?加入する必要はあるの?

人間の医療保険が支払われるケースには、入院したときや手術をしたとき、がんなどの特定の病気にかかったとき、病気によって収入が途絶えたときなどのパターンがあります。また、死亡保険であれば亡くなったときに保険金が支払われる仕組みになっています。
それに対しペット保険の場合、基本的に補償対象は治療費のみとなります。この場合の「治療費」に含まれるものは、入院、手術、通院などをした際にかかる費用で、実際にどの項目がどの割合まで補償されるかは、保険の種類や契約内容によって異なります。
ただし、入院を伴った場合でも妊娠・出産や避妊手術といった病気以外の費用と、ワクチンで防げる病気に関しては対象外と思っておきましょう。同様に動物病院で受けるトリミングやペット預かり、ペットホテル、爪切り、予防接種などの支払いも治療には該当しないため対象外です。

ペット保険の注意点

ペット保険の注意点

ペット保険には、上述したもの以外にも人間の保険とは異なる決まりが設けられている場合が多くあります。主なものを見ていきましょう。

 

・免責金額が設定されている場合がある
ペット保険では、免責金額が設定されていることがあります。これは「治療費のうち、一定の金額までの出費は補償しません」という金額のことです。支払いが高額になったときのみ保険が適用されるものになります。
たとえば、1万円の免責金額が設定された保険に加入していたとしましょう。このとき治療に3万円かかったとすると、免責金額である1万円を超えた2万円分のみが補償の対象になります。

・治療費の全額ではなく一部が補償されるケースが多い
ペット保険の補償額は人間の医療保険に多い「手術1回あたりいくら」といった定額制ではなく「実際にかかった金額の○割」という場合がほとんどです。補償される割合は、それぞれの保険商品やプランによって異なります。加入時によく確認しましょう。

 

・支払い限度が設定されている
ペット保険では1日あたりの補償金額の上限や1年あたりの補償金額・補償回数の上限が決まっているものが一般的です。ただし、保険の種類やプランによっては、どちらか一方のみが設定されている場合もあります。

ペット保険の選び方

ペット保険の選び方

いざペット保険に加入しようとする場合、どのような点に気をつけたら良いのでしょうか。ペット保険を選ぶ際のポイントを5つご紹介します。入ってから後悔することがないよう、内容を十分理解して申し込みましょう。

 

1. 治療費の何%まで補償されるか
ペット保険は、実際にかかった治療費の何%までを補償するかによって保険料が異なります。多く見られるものは50%や70%のものです。

 

たとえばペットが怪我をして5万円の治療費がかかったとき、50%が補償される保険に入っている場合の自己負担額は2万5,000円です。このとき、70%補償の保険に入っていれば、1万5,000円になります。差額の1万円だけを見ると大きく見えますが、その分支払う保険料は高くなるので、どちらのメリットが大きいか考える必要があるでしょう。

 

2. 補償される範囲はどこまでか
ペット保険には、治療費が高額になる可能性が高い入院や手術に特化した保険と、通院でも補償が受けられる保険の2種類が存在します。入院・手術のみが補償される保険は、その分保険料も手頃に設定されています。
もしもの高額支出にのみ備えたいというのであれば、入院・手術のみの保険、日頃の通院にかかる費用もカバーしてほしいという場合は、通院も補償されるタイプの保険を選びましょう。

 

3. 日帰り入院は「入院」か「通院」か
ペットは日帰り入院で手術をすることもあります。このような場合が入院に該当するか通院に該当するかは、事前に契約内容を確認しておいたほうがいいでしょう。

 

4. かかりつけ医が対応しているか
ペット保険で保険金を受け取る方法は「一度自分で立て替えておいて後から支払われる」ものと「あらかじめ病院窓口での請求額を支払われる保険金との差額分に減額してもらえる」ものの2種類があります。
窓口での対応を希望する場合、かかりつけ医が該当のペット保険に対応しているかどうかを確認しておきましょう。どのペット保険に対応しているかはペット保険の「対応病院一覧」や、動物病院の窓口などで確認ができます。

 

5. 特約やプラスのサービス
ペット保険には、ペット賠償責任特約(ペットが他人にケガをさせ、賠償責任が生じた場合の補償)などをプラスできる保険や、多頭飼い・無事故継続等の条件を満たすと保険料が割引になる保険もあります。
入院や手術時の補償だけでなく、プラスアルファで受けられるサービスも加入前にチェックしておくと良いでしょう。

ペット保険に加入するタイミング

ペット保険に加入するタイミング

ペットが病気になってからペット保険に加入しようとしても、加入以前に患っている病気は補償の対象外になったり、保険料が高くなってしまったりという問題が生じる可能性があります
ペットが病気にかかるリスクが高くなるのは、人間と同様シニア期に入ってからです。重大な病気にかかってしまう前に保険に加入しておくと、いざというときにも補償が下りて安心でしょう。ペットを迎えると同時に、ペット保険への加入も検討してみてください。

ペット保険に入れる範囲

ペット保険に入れる範囲

ペット保険に入れるのは犬や猫だけだと思い込んではいないでしょうか?
ペット保険の中には、うさぎやハリネズミ、フェレット、モルモット、ハムスターなどの小動物が入れる保険もあります。また、数は少ないながら鳥や爬虫類を加入対象にしたペット保険もあります。
その一方で、熱帯魚などの魚に関しては診察してくれる動物病院が少なく、また病院に連れていくのも困難でしょう。それもあってか2021年10月現在、魚を加入対象としたペット保険の商品はありません。熱帯魚などを飼う場合は飼育環境の整備を心掛け、病気にかかってしまわないように気を配りましょう。

犬の平均寿命と病院にかかる理由

犬の平均寿命と病院にかかる理由

ペット保険会社のアニコム損保が発表している「家庭どうぶつ白書2019」によると、犬の平均寿命は14.0歳とのことです。ただし、これには病気や事故により若くして亡くなった犬も含まれています。そのため仮に今10歳の犬がいたとして、余命があと約4年であるとは言えないでしょう。
また、犬は犬種やサイズによっても寿命が異なります。チワワやポメラニアン、ヨークシャーテリアなどの超小型犬の平均寿命は13.8歳、小型犬のミニチュア・ダックスフンドは14.9歳、中・大型犬であるラブラドール・レトリーバーは13.1歳です。この結果を見ると、中・大型犬より超小型犬・小型犬のほうが比較的長生きであると言えます。

また、犬が動物病院にかかる症状としては主に次のようなものがあります。

 

・皮膚や目を頻繁に掻く
・食欲不振
・痙攣
・嘔吐
・下痢
・便秘
・血尿や血便
・できもの
・脱毛
・誤飲

 

この他にも、犬を飼っていると定期健診や狂犬病の予防接種などで動物病院に行く必要があります。定期健診の際に犬の体重をチェックし、急激な増減がある場合や目の充血など体調不良のサインが見られた場合は、詳しい検査をすることになるでしょう。

猫の平均寿命と病院にかかる理由

猫の平均寿命と病院にかかる理由

上述のアニコム損保の「家庭どうぶつ白書2019」の調査によると、猫の平均寿命は14.2歳です。猫の場合はサイズや種類ではなく、外に出ることがあるかどうかによっても平均寿命が大きく変わります。長生きして欲しいと思う場合、リスクを減らすためには外に出さず完全室内飼いをしたほうが良いでしょう。

 

猫が動物病院にかかるべき症状も、犬の場合とほぼ同様です。

 

犬や猫といった動物は自分で体調不良を訴えることができません。飼い主が様子を観察し、おかしいと思ったら都度病院に連れて行き診察を受けさせる必要があります。しかし、ペットの医療費は人間と異なり全額が自己負担。いざというときにお金の心配をせずペットを病院に連れていくための備えがペット保険です。

予防接種は対象外?ペット保険の補償内容に注意

予防接種は対象外?ペット保険の補償内容に注意

ペット保険は商品によって内容が異なりますが、一般的なペット保険では補償対象を「ケガと病気」に設定しています。そのため予防接種や避妊手術などで動物病院にかかった場合は補償対象にならないケースが多いようです。特に犬を飼っている場合は義務になっている狂犬病ワクチンの接種も補償が受けられない場合が多いので注意しましょう。また、フィラリアなどのワクチンで予防できる病気に対しては補償対象にならない場合もあるので注意しましょう。

ペット保険は将来を見据えて加入を検討しよう

ペット保険は将来を見据えて加入を検討しよう

ペット保険にはいろいろな種類があります。保険を選ぶ際には、長く付き合える保険を選ぶことが大切です。

 

加入に際しては補償内容と契約時の保険料を比較するだけでなく、ペットの年齢とともに保険料額がどのくらい上がるのかについても確認しておく必要があるでしょう。目先の保険料の安さにとらわれずにペットが寿命まで生きた場合の支払いがいくらになるのかを見ておけば、本当にお得な保険を見つけやすくなるでしょう。

 

また、契約期間中にペットが病気をした場合の扱いについてもあわせて確認しておくことをおすすめします。病気をした後も保険の更新が可能か、保険料の値上がりはあるのか、既に支払い済の病気が補償の対象外になるのかなどを確認しておくと良いでしょう。

まとめ

ペット保険に加入する際の注意事項やポイントをまとめましたが、いかがでしたでしょうか?人間の医療保険とペット保険では、保険の内容や支払いの規定にも違いがあるため注意が必要です。
とはいえ、医療費以外にも餌代や日常の消耗品でも何かとお金のかかるペット。家計を考えるなら、健康に注意しつつも費用はお得に抑えたいところです。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • ペット保険とは?

    ペットの医療費がかかったときに補償をしてくれる保険です。

  • 免責金額とは?

    かかった治療費のうち一定の金額までは補償されないというものです。

  • ペット保険に入れるペットの種類は?

    犬や猫以外にうさぎやハリネズミ、フェレット、モルモット、ハムスターなどの小動物が入れる保険もあります。

  • ペット保険の保険金はどのように支払われる?

    自分で立て替えておいて後から支払われるものと、病院窓口での請求額を減額してもらえるタイプの2種類があります。




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マネ活編集部
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マネ活編集部

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

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