友人の「マンション購入のプレゼン」から半年で本当にマンションを買った記録

リリース日:2023/07/18 更新日:2024/08/19

こんにちは。菜子と申します。都内で働く32歳の会社員で、2023年で社会人10年目になりました。旅やオタ活、海外遠征など、楽しく遊んでいる様子をブログやTwitterでつづっています。

 

そんな私が、昨年2022年9月に単身で都内にマンションを購入しました。

 

もともとマンションを買おうという気持ちはなかったのですが、ひょんなことから2022年4月に興味を持ち、半年間で購入に至っていました。

 

自分がぼんやりと思い描いていた30代の生き方とは多少ずれが生じているものの、結果として現在自宅のマンションで非常に幸せな日々を過ごしています。

 

今回は、そんな私がマンションを購入するに至ったきっかけや、どんな準備をしたのか、お金周りの話も含めて振り返りたいと思います。

 

私と同じように独身のうちに単身でマンション購入を検討している女性も増えてきているそうなので、そんな方たちの参考になれば幸いです。

  1. マンション購入を意識したのは「友達のプレゼン」だった
  2. 購入に向けて情報収集!「私って、いくらの物件なら購入できるんだろう…」
  3. 売却を前提としてマンションを選ぶと、購入の条件も固まってくる
  4. 内見で重視したのは「心がときめく物件であること」
  5. 積極的に友人に相談して決断のストレスを軽くする
  6. 購入の後押しは友人の「菜子さん住んでそう!」という言葉
  7. 支払金額は予算からちょっとオーバー
  8. マンション購入で、人生と生活が充実した

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マンション購入を意識したのは「友達のプレゼン」だった

まずは、マンション購入に興味を持つきっかけとなった出来事について話したいと思います。

 

それまで住んでいたのは、都内にある家賃8万円の賃貸マンション。学生時代から約10年間住み続けていました。

 

この賃貸マンションは立地が良く、周辺環境も充実していました。そして、なにより学生時代から10年間一切家賃を値上げしなかったのです。

 

心情としては、10年間同じ賃貸マンションに住み続けるのは、いい加減飽き飽きしていたのですが、このお得さに絆(ほだ)され、ずるずると付き合い続けた恋人のような存在になってしまい、引っ越しができなかったのです。

 

そして、2022年の春。自宅で過ごす時間が増えた新型コロナウイルス感染症の流行を経て、部屋の大きさや、自宅設備の重要性が以前より気になるようになってきました。

 

ここで私の心を大きく揺り動かしたのが、社会人同期女子会で行われた友人からの「マンション購入プレゼン」です。

 

プレゼンをした友人は既婚者で、都内にファミリー用マンションを購入済み。ただし、彼女本人のローンではなく、パートナーさんの単身ローンで購入したことを少し後悔しているとのことでした。

 

「自分の収入は生活費として使っているので、資産として積み上がっていない感覚がある。今は東京の不動産価値がどんどん高騰しているし、マンションは独身のうちに自分だけの資産として買うのも良いと思う。自分が独身ならば今買いたい」

 

こんな趣旨のプレゼンをたっぷりと受け、気付いた時には「マンション、買います!」と叫び、同じく手を挙げた1人とプレゼンしてくれた友人の3人で「マンションを買う」という名のLINEグループを作成していました。

 

この友人たちとのつながりに、後々すごく助けられることになります。

 

一見、勢いだけで行動しているように見えるかもしれません。ただ、そもそも引っ越しを検討していたこと、社会人歴がそれなりにあるため購入を選択肢に入れられるだけの貯蓄があった、という前提がありました。そこに広告代理店出身の彼女の巧みなプレゼン術がぴたりとハマってしまったわけです。

購入に向けて情報収集!「私って、いくらの物件なら購入できるんだろう…」

1度興味に火がついた私の動きは早く、プレゼンを受けた翌週には不動産仲介会社を2社紹介してもらい、それぞれにコンタクトを取りました。

 

2社とも別の友人が自宅を購入した実績のある企業です。1つは中古リノベーションが得意なA社、もう1つは築浅の物件を広く扱うB社。

 

ちなみに、マンション購入において「紹介」を利用すると、実際に購入に至った際の仲介手数料に5%~10%程度の紹介割引が入るケースが多いようです。元金が大きいので、支払い時に結構効いてきます。購入をご検討の方は、ぜひ周囲に紹介を依頼してみてください。

 

話を戻しましょう。私は2社のサイトを閲覧したり、担当者が勧めてくれる物件情報をひたすら眺めたりしながら、物件の相場感を学ぶ作業からスタートしました。

 

物件情報を見ていくと、当たり前ながら人生で購入の検討すらしたことのない金額を毎日目にします。次第に「私って、そもそもいくらの物件なら購入できるんだろう…」と弱気になってきてしまいます。

 

そのタイミングで、A社提携のファイナンシャルプランナーと面談することになりました。これはA社のすごく上手いところだと思ったのですが、見込み顧客が実際に物件の内見を始める前に資産状況とマネープランを可視化し、きちんとチェックする工程を入れているわけです。

 

面談では、就業先や収入額、貯蓄額、月々の収支などを伝えた上で、現在から35年ローンを組む前提で返済計画をシミュレーションします。

 

その結果「このぐらいの価格帯であれば、問題なく購入できます」と回答され、私ひとりでも本当に購入できるんだと嬉しくなったのをよく覚えています。

 

また、無料にもかかわらずマンション購入以外の相談もできて、お金に関する悩みを払拭できました。

 

そのほかに、情報収集目的でよく見ていたのがInstagramです。お金に関する話題なせいか、不動産購入に関する体験談はTwitterやブログよりも、多少プライベートな雰囲気があるInstagramに多く載っている傾向があると思います。

 

参考にしていたアカウントをいくつか友人に教えてもらい「どのような物件を選ぶべきか」の観点で、重要視すべきポイントを考えるようになりました。




売却を前提としてマンションを選ぶと、購入の条件も固まってくる

そうやって情報収集を進める過程で気付かされたことがありました。それは「1度購入した物件に一生住み続けるわけではない」という価値観です。

 

マンション購入は、多くの人間が数十年単位のローンを組むこともあり「一生ものの買い物」というイメージが強く、その重さに当初はおじ気付いていました。

 

しかし、Instagramや書籍での情報収集を通じて、自分の都合や家族の形にあわせて買い替え前提で購入している人が多いことを知りました。そういった人たちにとっては「売りたくなった時に手放しやすい物件を買ったほうが良い」というセオリーがあるようです。

 

私自身、現在は32歳で独身ですが、ライフプランを練り固めているタイプではないため、「1人暮らしでも、誰かと住んでも、柔軟に応用が利く」「売却もできる」という観点で家を選ぶことに決めました。この条件のもと、重視した項目としては以下の3点です。

 

  • 十分な広さ
  • 活用しやすい間取り
  • 立地

 特に売却する上でなにより重視するべきなのは、一にも二にも「立地」といわれています。

 

東京23区の中でも人気のエリアはいくつかあり、港区や中央区、千代田区などは高いブランド力があります。こうしたエリアの物件が購入できたら何よりですが、さすがに私の予算ではそれらの区には太刀打ちできませんでした。

 

「実現可能性のある範囲で、できるだけ人気なエリア」かつ「職場のある渋谷付近にも通いやすく、駅からの徒歩距離ができるだけ短い物件」…と条件を絞り、だいたいのエリアを決めました。

 

次は広さと間取りです。これは、1人で住み続けても家族ができても応用が利くという観点で「50平米前後・2LDK」と条件を定めました。

内見で重視したのは「心がときめく物件であること」

おおよそのエリアと物件に求める条件を仲介会社に伝え、ピックアップしてもらった物件の中から気になる物件を現地に見に行く、内見がいよいよ始まりました。

 

内見について詳しくは後述しますが、いくつかの内見を経た結果、私の中にもう1つの重要な条件が加わります。

 

それは「心がときめく物件であること」

 

いろいろと見比べた結果、私は築浅物件よりも、築古でも綺麗にリノベーションされていて内装や間取りに唯一無二感のある物件にときめくことがわかりました。

 

「売却のしやすさ」を第一に考えると、築浅物件を選ぶのがセオリーです。ただ、どうしても心が動かない物件に決め切ることができなかった。せっかくこんな大きな決断をするなら、そこで過ごすだけで幸福を感じられるような家に住みたいし、そういったものを買いたい

 

その気持ちにあらがうことをやめ、「築古物件でもそれ以外の条件で魅力的な、自分と似たようなステータスの人に深く刺さるような物件であれば、売却できる可能性は高い」と考えて、その方向に舵を切りました。

 

友人からプレゼンを受けたのが4月、内見に動き出したのは6月です。約1カ月、毎週土日を利用して、最終的に18件を見に行きました。内見自体はとても楽しく、マンション1つ、部屋1つ取ってもこんなに個性があるんだなと毎回新鮮な気持ちになりました。

積極的に友人に相談して決断のストレスを軽くする

内見を始めてから知ったのですが、都内のマンションは需要が高くなり過ぎていて買うのが本当に難しいんですね。

 

特に私が探していた中古マンションの場合は、市場に出たらすぐに内見に行き、1~2日で申し込みを行わないと買主候補者になることすらできない状況でした。

 

「数千万円の買い物をするのに、1~2日で決断をしなければいけない」という事実が衝撃的で、すでに家を買っている友人たちはこんなにストレスがかかることをやっていたのか…!と尊敬の念を覚えました。

 

私のマンション購入に欠かせなかったのが、この友人たちの存在です。誰かと一緒に住む家を買うのであれば、検討も決断も誰かとできます。しかし、単身購入の場合はこのストレスフルな決断を自分1人で行わねばならず、かつ自分の判断が正しいかどうかもわからない。

 

そこで私は、前述した「マンションを買う」のLINEグループの友人たちや、ほかにもここ数年以内にマンションを購入した友人たちに相談をしました。

 

 

気に入った物件にすでにほかからの申込みが入っていたことを相談したときのLINEのトーク

(掲載にあたり一部編集しています)

 

 

物件の詳細や、内見時に撮影した動画を送り「売却前提で正直どう思う?」「この部分は魅力的で、この部分は減点だと思っているけど、気になるかな?」と率直な議論を交わして、自分と他者の選定基準のすりあわせを行いました。

 

また、物件の検討以外にもわからないことを聞くと長文で真摯に自分の体験談を教えてくれる友人ばかりで、本当にありがたかったです。友人皆が口をそろえて言う「100点満点の物件は存在しない」という言葉のおかげで、理想を追い求め過ぎずにすみました。

 

 

100点の物件はない…という話をしたLINEのトーク(掲載にあたり一部編集しています)

購入の後押しは友人の「菜子さん住んでそう!」という言葉

最終的に今の自宅であるマンションを購入する際、まず新着物件として情報が掲載されてすぐにピンときて、自分から担当者に内見を依頼しました。

 

その数日後には内見に行き、確認。実際に見ても、私の掲げる条件にどんぴしゃだったんです。そしてなにより、ほかの物件では感じなかったときめきを覚えました。

 

それでも最後の一押しが欲しくて友人たちに連絡したところ、最初に仲介A社を紹介してくれた友人から「第一印象が、菜子さん住んでそう!だったよ」と言われました。

 

これが強烈な後押しとなり、即日申込。そしてトントン拍子に手続きやローン審査が通り、9月末日に鍵を受け取ることになりました。私の怒涛(どとう)の半年間はこうして幕を閉じ、そして新生活が始まりました。

支払金額は予算からちょっとオーバー

最後に、皆さんが気になっているであろう、お金回りのことについても少しお話しできればと思います。

 

私は「頭金なしの35年フルローン」で住宅ローンを組みました。月々の支払額(ローン返済額と管理費と修繕積立金の合計)は現在の収入の30%ほどです。

 

一般的に月々の支払額は収入の20~25%程度が目安といわれています。これと比較すると、ちょっとだけ負担が大きめになります。

 

大きくなってしまった理由は2つあります。理由の1つは、マンションの金額自体が、当初の予算から200万円程度オーバーしたことです。

 

これはわりと「あるある」らしく、個人的にも1カ月あたりの出費に換算すると大したことがないな、と許容してしまいました。マンション購入期間はこういった思考が癖になって気が大きくなってしまうので、あまり良くないですね。

 

もう1つの理由は、修繕金積立金です。修繕積立金とは、定期的にマンションの修繕を実施するために住民全員で積み立てている月々のお金です。これが適切な額だと、築古でも良く管理され修繕が行われている建物だと考えることができます。築浅物件では安め、築古物件では高めの金額になります。

 

なお、築年数が増すごとに負担も増える傾向にあるので、ご注意ください。同じマンション内の住民たちで積み立てるので、戸数が極端に少ないと個人の負担が増えるのでそのあたりも注意しましょう。

 

私が購入したマンションは築年数が経っている物件なので、修繕積立金がどうしても高めになってしまいます。ただし、割高ということはなく適切な範囲で、管理が十分に行き届いた物件だと私は判断しました。

 

また、今回は「頭金なし」でローンを組んだとはいえ、それでも購入時にまとまったお金は必要になります。

 

私の場合は「初期費用」に300万円ほどかかりました。初期費用の内訳は、仲介会社に払う仲介手数料、銀行手数料、司法書士費用、火災保険などです。さらに、引っ越し費用や家具の購入費は別でかかります。

 

そういえば、お金周りで驚いたのが「手付金」です。手付金とは、売買契約締結時に買主から売主に一時的に払うお金で、契約不履行が生じた際に損害賠償金にあてられるものです。

 

この手付金は、契約当日に現金で持ち込むのが一般的です。私ももちろん現金を用意しました。数百万円をバッグに入れて移動するドキドキ感、かなりスリリングなのですが、みんなこれをやってるんですね…!

マンション購入で、人生と生活が充実した

昨年9月に入居し、すでに9カ月以上の時間をこのマンションで過ごしました。実際に購入して住んでみた感想としては、最高です! 購入したことを後悔した瞬間は、1度たりともないです。

 

ベースがとてもおしゃれな内装なので、その状態をキープするために常に部屋を綺麗にするように心がけています。そうすると家に人を呼びたくなり、友人たちが毎週のように遊びに来てくれる状況になっています。

 

 

 

 

また、少しおかしな話かもしれませんが「こんなに素敵な家に釣りあう自分でありたい」と思うようになり、美容に勤しむようになりました。最近会社で「綺麗になったね」と言われることが増えました。皆さん、家を買うと綺麗になりますよ(笑)。

 

 

顔にうるおいを与えるスチーマーです。

部屋を眺めてぼーっとしながら顔にスチームを当てるのが至福の時間

 

 総じて、マンション購入を契機に、確実に人生・生活が良くなっていると思います。それは単純に生活の質が上がったという話だけではありません。この家に出会えて、買うことのできた自分の幸運っぷりを常に認識することが、自己肯定感のベースを支えてくれているという気がします。

 

これからの毎日、少なくとも30代のうちは悲しい日も苦しい日も、このマンションに帰ってきて受け止めてもらえます。そんなことを考えて、じんわりと幸せを噛みしめる日々です。

編集:はてな編集部

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菜子
この記事を書いた人
菜子

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

美味しいものと可愛いものに目がないおたく。ミーハーゆえの多ジャンル追っかけで、日々スケジュール調整に奮闘中。今はBUMP OF CHICKENのツアー巡りに忙しく、秋~冬は推しの主演ミュージカルに心と時間を奪われる予定。

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