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釣りに興味がある人に伝えたい、「管理釣り場」はいいぞ。いろんなタイプの釣りをしてきた私が今も気晴らしに楽しんでいるわけ
ブロガーのOKPさんが、ひとりでも始めやすく初心者の釣りデビューにもうってつけな「管理釣り場」について紹介します。「アクセスしやすい場所で美しい魚に出会える」「狙って釣る体験ができる」といった魅力や楽しみ方がわかります。
アウトドアと音楽を愛するブロガーのOKPと申します。
ここ何年かは登山を中心にアウトドアを楽しんでいますが、子供の頃から続けているのが釣りで、かなり熱心にハマっていた時期もありました。
昨今はコロナ禍の影響もあり、ソーシャルディスタンスを保てる屋外アクティビティとしての釣りがブームになっているそうです。
とはいえ、釣りが気になっていても、今は大人数で釣りに行くことも難しいと思いますし、初心者の方がいきなり渓流釣りや沖釣りに挑戦というのも躊躇してしまうことでしょう。
そこで今回は、ひとりでも始めやすく初心者の釣りデビューにもうってつけな「管理釣り場」について、ご紹介したいと思います。
・初心者でも楽しめる! 管理釣り場の魅力
・そもそも「管理釣り場」ってどんな場所?
・数を釣る、狙った魚を釣る……管理釣り場の楽しみ方
・釣りは一生付き合える友人のような関係
私は、決して自然に恵まれたというほどでもない首都圏の郊外で育ったのですが、小学生の頃にアニメ化された矢口高雄先生の『釣りキチ三平』の影響などもあり、地元の川でオイカワや鯉を釣るようになりました。
休みの日に海に連れて行ってもらい投げ釣り(リールを使い仕掛けを遠くへ飛ばす釣り)をしたり、中学生になる頃からはバス釣りにも夢中になりました。
その後も緩いペースで釣りは続けていましたが、社会人になって再び釣り熱が再燃。
ルアーフィッシング(「ルアー」と呼ばれる疑似餌を使った釣り)を中心に、湖のバスやトラウト(マス)、海ではシーバス(スズキ)やアオリイカなどを求めて、週末だけでなく平日の仕事帰りにまで釣りをする日々が続きました。
そんな自然のフィールドでの釣りだけでなく、気分転換として定期的に利用していたのが今回紹介する「管理釣り場」です。
初心者でも楽しめる! 管理釣り場の魅力
私の釣り歴はほんの一例ですが、一口に「釣り」といっても、多種多様なスタイルと対象魚があり、フィールドも渓流から湖沼、海までさまざまです。
その中から、今回なぜ初心者に「管理釣り場」をオススメするのか。その魅力を3つご紹介します。
【1】アクセスしやすい場所で美しい魚に出会える
管理釣り場の魅力の一つとしてアクセスが容易なことがあります。市街地にある管理釣り場なら、車がなくても公共交通だけでアクセス可能な場所も多いです。
また、山間部の管理釣り場に行けば、自然に囲まれた空気の下、自然の渓流で釣りをしているような非日常感を味わえます。
山間部といっても、都心部に近い奥多摩や丹沢エリアといった車で行ける場所にもあるので(一部は公共交通アクセスも可能)、本格的な渓流釣りのように車で林道に入ったり、山の中に分け入ることもありません。
そんな管理釣り場で釣ることのできる魚は、ニジマスやヤマメ、アマゴ、イワナといったマス類の渓流魚が中心。
普通の生活をしているとなかなかお目に掛かることのできない、美しい魚たちに手軽に出会えます。
【2】「正しいことをすれば釣れる」体験ができる
ビギナーに管理釣り場をオススメする理由は、狙って釣る体験ができるから。
人に習わず釣りを始めた初心者が最初にぶつかる壁が「最初の1匹に出会うこと」。子どもの頃の私も自然の河川で最初の1匹を手にするまでに、何度かボウズ(1匹も釣れないこと)を味わっていますし、初めて釣り上げた魚のことは今でもよく覚えています。
魚が確実にいることがわかっている場所で「正しいことをすれば釣れる」という成功体験は、初心者の第一歩としてとても貴重です。
管理釣り場で最初の1匹を手にするまでの難易度はそれなりに低いのですが、同じ場所でも釣れる人と釣れない人の差がハッキリ出ます。
もちろんラッキーで釣れることもありますが、それも含めて「運もあるし実力も大きい」釣りの奥深さを垣間見るには最適です。
ちなみにどんな釣りもですが、経験者に直接教えてもらうのが一番確実です。
経験者からの指導があれば、初心者には多少敷居の高いジャンルの釣りもいきなり楽しむことができますが、本当にひとりで始めるとなると、やはりある程度環境が整った管理釣り場や釣り公園が無難でしょう。
【3】釣って食べる楽しみがある
釣った魚はリリース(再放流)しても構いませんし、持ち帰って食べることもできます(管理釣り場によってレギュレーションは異なるので確認してください)。
管理釣り場で最もよく釣れるニジマスは、河原でのバーベキュー(現地で食べると格別においしく感じますね)でもなければそれほど持ち帰る人は多くないのですが、自宅で干物にするとうまみが凝縮されておいしく食べることができます。
そもそも「管理釣り場」ってどんな場所?
「『釣り堀』は知っているけど『管理釣り場』って何?」「初めて聞いた」という人もいるかもしれません。どんな場所で、どんな準備をすればいいのか、まず確認しておきましょう。
【1】管理釣り場はマスが釣れる“釣り堀の一種”
管理釣り場は「管理された釣り場」という名前の通り、主にマス類を放流した有料の「釣り堀」の一種です(「管釣り/カンツリ」と略して呼ぶこともあります)。
管理釣り場でできる釣りは、主に「ルアーフィッシング」のほかに「フライフィッシング」(イギリス発祥の毛鉤釣り)や「テンカラ」(日本古来の毛鉤釣り)など。
さらに「餌釣り」ができる管理釣り場もありますが、一般的にはルアーやフライ専用の場所が多いと思われます。
【2】「ポンド型」と「渓流型」の2種類がある
管理釣り場には大きく分けて「ポンド型(止水型)」と「渓流型(河川型)」の2種類があります。
・ポンド型(止水型):「POND=池」の名前の通り、水を溜めた池に魚を放流した管理釣り場。
ため池や自然の池を利用した場所もあれば、コンクリートで作られたプールや養殖場のような人工池もあります。
・渓流型(河川型):自然の河川を利用して、敷地内を流れる川に放流された魚を釣る管理釣り場。
釣りがしやすいように、プール状に流れを整えた場所もあれば、より自然河川に近い状態を残すことで、渓流釣りの気分を味わえるようにした釣り場もあります。
【3】釣りデビューにオススメなのは「ポンド型」
管理釣り場は、初心者が楽しめるのはもちろん、経験者は経験者なりに楽しむことができる場所です。管理釣り場専門のベテランみたいな方もたくさんいます。
私も急に釣りがしたくなった際に、管理釣り場に行くことがありますし、身近に釣りを始めてみたいという初心者がいた場合には、この管理釣り場を体験してもらうことがよくありました。
個人的には渓流型の管理釣り場が好きで、昔から丹沢方面にある少し穴場的な管理釣り場によく通っていたのですが、初心者のデビューにオススメするのは、ずばり「ポンド型」です。
まず、先程も書きましたが、ポンド型の管理釣り場は比較的市街地から近い場所にも多いので、アクセスがよいことが挙げられます。
また、本当に初めての釣りデビューの場合、道具の扱いのほかに「キャスト」(釣り竿やリールを使って、餌やルアーを投げる作業)の練習が必要になります。
足元が安定しているので、周囲にルアーや糸を引っ掛けたり根掛かり(水の中に針やルアーを引っ掛けてしまうこと)の心配が少ないポンド型の方が何かとトラブルが少なくなります。
【4】どんな準備が必要?
一見ハードルの高そうなルアーフィッシングですが、必要な道具と基本的な使い方を知っておくと、そのハードルがグッと下がると思います。
釣りをするにはタックル(釣り道具)を揃える必要があります。
ルアーフィッシングの場合は、ロッド(釣り竿)とリール(糸巻き)、ライン(釣り糸)、そして魚を食いつかせるルアー(疑似餌)が必須のタックルです。
管理釣り場で使われる最もポピュラーなタックルは、スピニングロッドにスピニングリールを組み合わせた「スピニングタックル」です。
最近はネット通販でも安価で使えるタックルが手に入りますが(ロッドとリール、ライン、ルアー数個で、1万円程度でも十分に使える道具が揃うと思います)、最初はなかなか選ぶ基準もわからないと思います。
そこで、まずは管理釣り場のレンタルタックルを利用してみましょう。管理釣り場で使う小さなルアーを投げるには、やはり専用のタックルが向いています。
何度かやってみて、その後も釣りを続けたくなったら、初めて自分のタックルを買えばよいでしょう。
マイタックルを手に入れることで愛着も湧きますし、釣りへのモチベーションも高まります。
これは初心者にオススメ…… という訳ではありませんが、先日近所のダイソーで、1,000円のロッドと500円のリールを見かけたので、気になって買ってみたのですが十分に使えるものでした。
どうしても自分の道具で、しかもなるべくリーズナブルに始めてみたい人にはこのような激安タックルもあります。
そのほか、釣った魚を取り込むための「ランディングネット(網)」、ラインを切るためのハサミ、魚からフックを安全に外すためのラジオペンチやプライヤー、さらに魚をキープする場合は「ビク(ふらし)」なども用意しておきましょう。
また、頭や目を守るための帽子とサングラスも必須アイテムです。
管理釣り場に出かける前に、ぜひ確認しておいて欲しいことを2つだけ紹介します。
・【1】ライン(釣り糸)の結び方
細かな仕掛けを作るさまざまな釣りに比べると、ルアーフィッシングはライン(釣り糸)の先にルアーを結ぶだけですが、ルアーを交換するためにはラインを結ぶ作業(ラインノット)が必須です。
▼参考リンク
ルアーとラインを結ぶのに覚えておきたいのはユニノット!
ライン&サルカン等|ノット辞典|SHIMANO
ラインノットの練習は釣り用ラインでないと難しいので、釣具店なり100円ショップで構わないので釣り用のラインを買って、お手本を見ずに結べるようになるまで、何度も練習しておきましょう。
・【2】キャスト
キャストは手元にタックルがないことには練習ができないので、レンタルタックルの場合はぶっつけ本番になってしまいますが、YouTubeなどで動画を見て予習できます。事前に何度も見てリールの使い方と併せてイメージトレーニングをしておきましょう。
▼参考リンク
ガイド付き竿で投げる
キャストについては「オーバーヘッドキャスト + スピニング」がオススメの検索キーワード。これで「スピニングリール」という種類のリールを使って、最も基本的な「オーバーヘッドキャスト」をする方法を検索することができます。
▲覚えたてのオーバーヘッドキャストをする妻。脇は締めたいけどまずはルアーが前に飛べばOK
いろいろと覚えることがあって申し訳ないですが、実際はどれも難しいことでなく、「タックルの扱い」「キャスト」「ラインノット」のどれも経験者の指導があれば、それぞれ5〜10分もあれば習得可能なことです。
身近に経験者がいない、ひとりで始めてみたいのならば、ぜひ積極的にネットなどを使って調べてみてください。もちろん入門書を手にするのもよいでしょう。
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数を釣る、狙った魚を釣る……管理釣り場の楽しみ方
管理釣り場に来た。ルアーは結べる。キャストも覚えた。あとは、ルアーをキャストしてリールを巻く(リトリーブ)ことでルアーを泳がせて魚を誘います。
ルアーをどのように動かすかが、魚をヒットさせる(ルアーに食いつかせる)ためにはとても重要。本やネットでも学ぶことはできますが、実際に現場で学ぶことが一番です。
大事なことは周りの人をよく観察すること。特に釣れている人が、どんなルアーを使って、どんなリールの巻き方をしているかは参考にしまくってください。
よく釣ってる人は、ルアーが違う(形状、色)、動かし方が違う、ルアーを引いているスピードや層(深さ)が違うなどの理由が必ずあります。
まずは一定のスピードでゆっくりとリールを巻く「ただ巻き」が基本中の基本です。単純ですが一番魚が反応する確率が高い方法です。
魚がヒットしたら待望の魚とのやり取りですが、文字数の都合もありますしこれ以上は現地でのお楽しみです!? バレて(魚が外れて)しまっても悔やまずにルアーを投げ続ければ、必ず待望のファーストフィッシュと出会えるはずです!
「自分の好きなスタイルにこだわる」私の楽しみ方
ここで、私の管理釣り場の楽しみ方も少し紹介しておきます。
まずは「数釣り」。
しばらく釣りに行けていなくて、魚の引きに飢えているような場合。確実に釣れるルアーを選んで、数多く魚がヒットすることを単純に楽しみます(最近は釣りから離れているので結構これが多い!?)。
次に「狙った魚を釣る」。
同じマスの仲間でもニジマスとヤマメではルアーへの反応が異なります。ほかにもイワナ、ブラウントラウトなど魚種による習性の違いを利用して魚を釣り分けるのも、複数の魚種が放流されている管釣りならではの楽しみ方です。
狙い通りの魚種が釣れるとうれしいものです。
同様に「使うルアーやタックルにこだわってみる」こともあります。
確実に数が釣れるルアーよりも、自分が釣りたいルアーやスタイルにこだわって、魚に口を使わせる方法を試行錯誤してみる。私が100均タックルを使ってみたのも、このあたりの楽しみ方の延長かもしれません。
「釣り方へのこだわり」は自然のフィールドやほかの釣りジャンルでもありますが、ただ釣れれば良いというのでなく、魚との出会い方を自分の好きなスタイルにこだわることは、釣りの楽しみ方の大きな醍醐味です。
そんな試行錯誤の末に出会った魚は、何にも代えがたい思い出として残ってくれることでしょう。
最後に大事なことをふたつ。釣りをしてる際はつい夢中になりやすいですが、自分を含めた周囲への安全配慮を怠らないこと。特にキャストの際は、後方や死角の確認を忘れないようにしましょう。
また釣った魚はなるべく丁寧に扱いたいものです。特にリリースする場合は、魚体へのダメージは最小限になるように心掛けてください。記念撮影をしたり魚体に触れたりする場合は、水でよく手を濡らしておきましょう。
釣りは一生付き合える友人のような関係
私自身、多少の波はあったものの、子どもの頃からかれこれ40年近く釣りを続けていることになります。
釣りのために小型船舶免許も取りましたし、インターネットにハマったのも釣りの情報収集が目的でした。初めて作った自分のホームページは、当時毎週のように神奈川県から通っていた、長野県の野尻湖での釣り情報サイトでした。
30代に入って少し釣り熱が収まったこと、結婚してからは登山やカメラなど新たな趣味ができたこともあり、現在は機会があれば年に数回釣りをする程度になってしまいましたが、今も釣りに行くとかつてのワクワクした気持ちがよみがえります。
ここ数年は釣りから離れていた時期もありましたが、最近になってたまに近所の多摩川で朝夕の1〜2時間だけ竿を振るようになりました。
かつては釣りをしていると、ほかのことが目に入らないぐらい夢中になっていた時期もありましたが、今は写真撮影や野鳥観察を始めたこともあり、釣りをしながら川の上を飛んでいく鳥たちを眺める気持ちの余裕も生まれました。
カメラを持っていたら撮影したくなる光景もありますが、川の中に立ち込んでいることもあり、カメラは持たずぜいたくに風景の一部となって釣りを楽しんでいます(上の写真はスマホで撮りました)。
常に同じ気持ちや目的、情熱で釣りをしていた訳ではありませんが、気が付いたら人生のいろんな瞬間で釣りを楽しんでいました。
今回紹介した管理釣り場のほかにも楽しい釣りはたくさんあります。私が経験したことのある釣りや対象魚もほんの一部に過ぎません。ぜひルアーフィッシングや管理釣り場だけでなく、興味を持った釣りに挑戦してみてください。
これから釣りを始める皆さんにも、楽しい釣りとの日々が待っていますように。
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