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ハロプロという存在が、私にいくつもの刺激を与えてくれた。ある推理小説家の人生がアイドルによって彩られた話
推理小説家の市川哲也さんが、モーニング娘。'21、アンジュルムなどが所属する「ハロー!プロジェクト」(ハロプロ)にハマって感じた心境や行動の変化を語ります。1年でどんどんと行動範囲が広がり、生活や仕事にも刺激をもらったそうです。
はじめまして。市川哲也と申します。田舎在住で、推理小説を書いています。
突然ですが、小説の執筆中に『ハロー!プロジェクト』(通称・ハロプロ)に“沼落ち”してしまいました。
ハロプロとは、モーニング娘。’21、アンジュルム、Juice=Juice、つばきファクトリー、BEYOOOOONDSが所属する女性アイドル集団のこと。ハロプロでのデビューを目指すハロプロ研修生を含めて、73人が所属しています(2021年7月現在)。
昔は「ASAYAN」(モーニング娘。を輩出したテレビ番組)をよく見ていたのでそれなりに好きだったのですが、2020年の夏に偶然YouTubeの動画を見て以来、とんとん拍子で再びハマってしまい、最終的にはファンクラブへ入り、コンサートへ行くようになり……と行動範囲が広がっていきました。
執筆活動をするうえでも、アイドルたちに刺激をもらって前向きに取り組めるようになりました。今が人生で一番楽しいと言っても過言ではありません。この気持ちを、日常がなんとなくつまらないな……と思っている人に伝えたい!
そこで今回は、私がどのようにハロプロにハマっていったのか、その過程で感じことや得たことを語っていきたいと思います(メンバーの敬称は基本省略します)。
あくまでも私目線でのお話にはなりますが、記事を読んで「自分も、何か刺激になる存在を見つけたくなったな」と思ってもらえたら幸いです。
・私がハロプロにハマってから、心が満たされるようになるまでの物語
【1】たまたま流していたYouTube動画で、かつて好きだったモーニング娘。と再会
【2】個性的なメンバーたちに、探究心がくすぐられる日々
【3】ファンクラブイベントのためにとうとう遠征
【4】イベントの楽しさを知り、頻繁に足を運ぶように
【5】初めて参加したコンサートで、意識に変化が起こる
私がハロプロにハマってから、心が満たされるようになるまでの物語
ここからは、私が偶然の再会によってハロプロにハマってから、現場へ遠征し、どんどん行動範囲を広げていくまでの1年間を振り返りたいと思う。気持ちがあふれているところもあるが、そこは流しながら読んでもらえたらうれしいところ。
【1】たまたま流していたYouTube動画で、かつて好きだったモーニング娘。と再会。陽だまりのような癒やしが心に刺さる
2020年。暑い夏の日だった。
日本中を熱狂させるはずだった東京オリンピックは延期となったが、私の新作原稿も完成延期状態だった。新作はできたとしても、次作はどうしようか? 悩みが何重にもなって絡む。セリフを書いては消し、書いては消しを繰り返していた。
ふと部屋が静かになる。BGMとして流しているYouTubeの動画が止まったのだ。どうせ真剣に聞いてはいない。適当に動画を再生しようとして、それが目についた。
「モーニング娘。'20 15期メンバー『食レポ』に挑戦!!」
モーニング娘。──かつて私も熱狂していたが、いつしか離れていた。もう15期のメンバーが入ったのか。軽い気持ちで再生。すぐに原稿へ意識を戻した……はずだった。
私の手はいつしか止まり、映像に釘付けとなっていた。
ただカレーを食べて、食レポをするだけの動画だ。そんな内容にどうしようもなく心奪われてしまった。気がつけば執筆などそっちのけで(そっちのけてはいけないのだが)15期の動画を探していた。
15期の山﨑愛生は上段左から2人目、岡村ほまれは上段左から4人目、北川莉央は下段右から3人目
パンダ“さん”(「さん」を付けるのが本人の強いこだわりらしい)大好きで、笑顔まぶしく舌足らずな口調がくせになる山﨑愛生(やまざき めい)。声がかわいくスタイルは抜群で、喜怒哀楽の表情が見ていて飽きない岡村ほまれ。二人のお姉さん的存在であり、お嬢さん然とした容貌だがジャンプができないというポンコツさも持ち合わせる北川莉央。
薄い印象の人物がひとりもいない。アニメから飛び出してきたかのような絶妙なキャラとバランスに魅了されてしまった。
3人のやりとりを見ていると、執筆の行き詰まりで生じたイライラが解消されていくようだった。日常もののアニメを見ている感覚に近かったのだと思う。陽だまりのような癒しが私に刺さったのだ。
その後は15期が出演する動画やDVDを見まくった。ファンクラブ限定ラジオを聴きたいがためにファンクラブにまで入会してしまったのだった。
モーニング娘。……オーディション番組「ASAYAN」(テレビ東京)から生まれたアイドルグループ。1997年に結成され、2021年6月時点では14人で活動している。2014年からグループ名の後ろに西暦の下2桁を入れるようになったため、2021年は「モーニング娘。'21」という名義で活動している。
モーニング娘。15期……2019年6月に加入した北川莉央、岡村ほまれ、山﨑愛生の3人。北川莉央と岡村ほまれは2019年1月から開催された「モーニング娘。'19 LOVEオーディション」合格後、山﨑愛生はハロプロ研修生北海道から昇格して加入。初参加シングルは「KOKORO&KARADA/LOVEペディア/人間関係No way way」。
【2】ハロプロのアイドルをもっと知りたい……! 個性的なメンバーたちに、探究心がくすぐられる日々
興味は15期のみに留まらなかった。ここから私はハロプロという大海へと飛び込み、個性的なキャラクター性を持つアイドルたちにノックアウトされていくことになる。
その中でも、私が特に心を揺さぶられたアイドルたちを振り返ってみたい。
こんなアイドルがこの世にいるのか……。ライブ中とオフとのギャップに心が揺さぶられる(佐藤優樹・平井美葉)
強く魅かれたのが、私的「ハロプロギャップツートップ」である佐藤優樹(さとう まさき)と平井美葉(ひらい みよ)だった。
佐藤優樹については佐藤優樹という存在としか言いようがない唯一無二の人類で、初見時は度肝を抜かれた。こんなアイドルがこの世にいるとは……。
天真爛漫を極めたようなオフの言動と、ライブでの魂を揺さぶる歌唱。私が語らずともさまざまな方が論じているので多くは語らない。とにかく歌唱シーンの動画とメンバーと戯れている公式動画を探して4、5本見てほしい。抜け出せない魅力にハマること必至だ。
・『モーニング娘。'20 佐藤優樹バースデーイベント』のライブシーン
・ほのぼのとした料理動画(33分30秒ごろから)
BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)の平井美葉がまたすごい。普段はほわっとした赤ちゃんみのある声質と表情で、うれしいときも悲しときもよく涙を見せるマスコット的なかわいさがある。それがパフォーマンスとなると一変するのだ。何かが憑依(ひょうい)したように精悍(せいかん)な顔つきとなり、ステージを支配して舞う姿は圧倒される。
歌も別人。一本芯の通った惚れ惚れする声質になる。このギャップはもはや変身ヒーロー。舞台で男役を演じたときなど、見事なイケメンぶりだった。幼さからイケメン男性まで振り幅がとんでもない。性別問わず惚れてしまう資質を持っている。
表現者としての自分を高める一方で、作詞作曲も勉強し、個性的なイラストを描き、いい表情と声も持つ。演技力やメンバーから信頼される人格まで備わっている。将来何者にでもなれると勝手ながら見ているが、アイドルであるのはおそらく今だけだ。
アイドルとしての平井美葉を拝めるうちに拝んでおくことをおすすめしたい。
・ハロー!プロジェクトのメンバーがソロでバラード曲を披露している動画(平井美葉は12分40秒ごろから登場。ちなみに、前述した佐藤優樹も2分20秒ごろに登場している)
佐藤優樹……1999年5月7日生まれ。モーニング娘。の10期メンバーとして2011年9月に加入。声優としてアニメ「あはれ!名作くん」(Eテレ)にもレギュラー出演。
BEYOOOOONDS……「CHICA#TETSU(チカ#テツ)」「雨ノ森 川海(あめのもり かわうみ)」「SeasoningS(シーズニングス)」という3つのユニットで構成されるグループ。2018年10月に結成され、2019年8月にメジャーデビュー。2021年6月現在は12人で活動している。
平井美葉……1999年12月11日生まれ。BEYOOOOONDSのメンバーとして2018年12月に加入。グループ内ユニット「SeasoningS」のリーダーを務めている。
新人とは思えない度胸に胸を打たれる。才能あふれるアンジュルム9期の3人(川名凜・為永幸音・松本わかな)
そして、アンジュルムの新メンバー登場で私はまた震えた。川名凜、16歳。為永幸音、16歳。松本わかな、13歳(いずれも加入時の年齢)。
9期の川名凜は下段左、為永幸音は下段右、松本わかなは下段中央
3人のバランスがモーニング娘。15期に負けず劣らず絶妙で……と進めたいところだが、年齢を聞いてこうツッコんだ人がいるのではないか。いや、13歳って!
気持ちはよくわかる。ハロプロを知る前の私もそう思ったことだろう。しかし違うのだ。
ゴルフの石川遼が15歳で最年少優勝を果たした瞬間、囲碁の仲邑菫(なかむら すみれ)が10歳でプロ入りした際などは、老若男女問わず沸いたのではないだろうか。いかなるジャンルでも才能溢れる若者の出現には盛り上がるものだと思っている。
アイドル界に現れた仲邑菫が松本わかなだと私は信じて疑わない。
一般から加入した新人とはとても思えない舞台度胸。先輩でも恥ずかしがるような企画に臆せず挑戦し、見事やり遂げるサービス精神。
加入からわずか数カ月後に幕張メッセで開催された「Hello! Project ひなフェス 2021」では、アンジュルムの鉄板ナンバーである「大器晩成」において、卒業した先輩の重要パートを見事に歌ってのけ、大歓声(声援禁止なので雰囲気だが)が起こっていたのは記憶に新しい。
『ガラスの仮面』の月影先生なら「わかな、恐ろしい子!」と驚愕していることだろう。
【用語集】
アンジュルム……2009年に「スマイレージ (S/mileage)」として結成され、2014年12月に現在の「アンジュルム」に改名。2021年6月時点では10人で活動している。
川名凜……2003年12月6日生まれ。「アンジュルムONLY ONEオーディション~私を創るのは私~」に合格し、2020年11月にアンジュルム9期メンバーとして加入。
為永幸音……2004年2月9日生まれ。ハロプロ研修生から昇格し、2020年11月にアンジュルム9期メンバーとして加入。
松本わかな……2007年9月1日生まれ。グループ最年少。川名凜と一緒に「アンジュルムONLY ONEオーディション~私を創るのは私~」に合格し、2020年11月にアンジュルム9期メンバーとして加入。
その活躍は小説に書きたくなるほど。成長を追いかけたいハロプロ研修生たち
最後にたどり着いたのがハロプロ研修生だった。ハロプロ研修生とは、プロ野球なら育成契約選手、将棋界なら奨励会に位置する存在である。デビューを目指して日々レッスンに励みつつ、ハロプロ全体のコンサートに出演したり、「発表会」と称したライブを行ったりしている。
デビュー前ながら『ハロドリ。』という研修生たちを追いかけるテレビ番組が毎週放送されており、そこからずぶずぶとハマっていった。
彼女たちを見ていると二つの感情が芽生える。子供の成長を見守る親の気分と、将来有望なアイドルを見出すスカウトの気分だ。
キラキラした笑顔で汗を流す姿には、声援を送りたくなる。ビジュアルやパフォーマンス、キャラクターなど魅惑的な研修生も多く、誰がどのグループでデビューするのか想像するだけでも楽しい。
反面、デビューは確約されてはおらず、夢破れて去る者もいるという残酷さも同居している。そんな彼女たちの葛藤や活躍を想像するだけで、短編なら一瞬で書けそうだ。
ハロプロ研修生……ハロプロからデビューを目指す研修生のこと。ハロプロ研修生オーディションの合格者や、各グループの新メンバー募集オーディションの参加者などで構成され、レッスンを受けながらハロプロコンサートのバックダンサーなどを務めている。2011年末までは「ハロプロエッグ」という名称だった。
ハロドリ。……2020年4月からテレビ東京などで放送されているドキュメンタリー番組。ハロプロ研修生に密着し、デビューを目指して奮闘する様子を追いかけている。
【3】ファンクラブイベントのために、とうとう遠征。光輝くアイドルたちに感動
モーニング娘。15期を知ってからしばらくはYouTubeやDVDでのみハロプロを楽しんでいた。そこへ飛び込んできたのが、東京で開催される15期のファンクラブイベントである。
この目で3人を見てみたい。欲求に突き動かされ、迷わず申し込んだ。
歓喜の一方で、一抹の不安があった。アイドルのイベントやファンへのある種のイメージがあったからだ。身構えて訪れた会場だったが、こうしたイメージは間違っていたと思い知らされた。
まず男女比に驚いた。感覚では五分五分。多くても男性の比率が少し高めで六対四。とても風通しがよかった。整然と列に並び、盛り上がる曲でも新型コロナウイルスの感染対策に則って歓声をあげない。偏見が霧散し、晴れ晴れとした気分で着席した。
やがてその時がくる。光を伴って15期の3人がステージに登場したのだ。
生きてる! 歩いてる!
その感動は未だ忘れられない。生の3人を目にした喜びは映像の比ではなかった。にこにこが止まらない。終始テンションが上がったまま終演を迎えた。約1時間のイベントだったが、体感は10分ほどだった。これぞ夢のような時間というものだ。
【4】チェキ会にサイン会。イベントの楽しさを知り、頻繁に足を運ぶようになる
これを境にイベントへ頻繁に足を運ぶようになった。私が昔好きだった4期の辻希美などがいたころのモーニング娘。といえば雲の上の存在で、間近で交流できるなど夢のまた夢だった。いまや会おうと思えば会え、チェキを撮れたりサインを直接書いてもらえる。時代は変わったものだと感嘆した。
参加できた中でもBEYOOOOONDSのイベントは満足度が高かった。グループ自体コミカルでバラエティーに富んだ楽曲が特徴的だが、それが個別イベントにも及んでいる。
サイン会のみでなく、似顔絵を描いてくれたり悩み相談にも乗ってくれたりする。メンバーと「あっちむいてほい」までできるのだ。試みが豊富で、メンバーも一生懸命応えてくれるので感動した。
この記事を書くにあたり、メンバーである里吉(さとよし)うたのに「この記事を読む皆さんも元気が出る一言を」とリクエストしたところ、快く一筆をもらえた。感謝感激だ。
【用語集】
里吉うたの……2000年9月22日生まれ。BEYOOOOONDSのメンバーとして2018年12月に加入。グループ内ユニット「SeasoningS」のメンバー。テレビドラマ「科捜研の女」(テレビ朝日)の大ファンで、ゲスト出演も果たした。
【5】趣味を教養にすればもっと楽しめるのではないか? 初めて訪れたコンサートで意識に変化
ハロプロといえば歌や曲、ダンスが大きなウリだが、ここまでコンサートには手を出さなかった。歌や曲より、個々人のキャラクターや人間性に興味があったからだ。
そんな私がついにコンサートへ遠征するときがきた。2020年12月に武道館で開かれた、アンジュルムのメンバー・船木結(ふなき むすぶ)の卒業コンサートである。最初は、武道館へ行くのは初めてだし、卒業公演だし、新メンバーもお披露目だし行っとくでしょ! ぐらいの軽いノリだった。
ところが私の目頭は、ラストに差し掛かるころには熱くなっていた。知って半年も経っていないアンジュルムに、船木結に泣かされていた。
隣に座っていた女性はハンカチで顔を覆って肩を震わせている。古くからの船木結ファンであるのは、身に着けたグッズからわかった。正直、コンサートで披露された曲の大半を私は知らない。彼女はもちろん全曲知っているのだろう。積み重ねてきた思い出がハンカチを濡らしているのだ。
以降、私のハロプロへのスタンスは変化する。
どんな小説でも、オチだけ読んで100%の感動は味わえない。それまでの経緯があるからこそ深く感動できるのだ。
15期が好きだから15期のみを追う、というのはもったいない。ハロプロは中澤裕子、石黒彩、飯田圭織、安倍なつみ、福田明日香の5人が「モーニング娘。」に選ばれた瞬間から続く歴史があり、Berryz工房や℃-uteなど解散や活動休止したグループが現ハロプロに大きな影響を与えている。
それが彼女たちのパフォーマンスにどう作用しているのか。曲調や歌詞はどういう変遷を経てきたかなど、多角的に見ることで深みが増し、楽しみも増していくのだ。
ハロプロは新陳代謝を繰り返しながら20年以上続くアイドル集団だ。これはほかに類を見ない。消費趣味で終わるのには惜しい歴史と多様さがある。
趣味から教養へ、という考えは私も書籍から得たものだが、ハロプロこそ教養として学ぶべきジャンルではないだろうか……と小難しく書いているが、要は好きなジャンルの周辺情報を知ればもっと楽しめる! と言いたいだけである。
そもそも私自身ハロプロに関しては小童。先日、山寺宏一さんと岡田ロビン翔子さんが結婚したが、岡田さんが研修生の前身であるハロプロエッグ出身だとは知らなかった。ハロプロは深い。楽しみが尽きない。
それにしても、船木結の背景や楽曲をもっと知ってから武道館を訪れていたら……もったいなかったなと今でも思っている。
船木結……2002年5月10日生まれ。2013年9月にハロプロ研修生として加入。2015年11月にカントリー・ガールズのメンバーに昇格し、2017年6月からはアンジュルム6期として兼任で活動を開始。2019年12月にカントリー・ガールズの活動休止に伴い同グループを卒業。2020年12月にはアンジュルムおよびハロー!プロジェクトからも卒業し、芸能活動を休止。小柄な体からは想像がつかないエネルギッシュな歌声とダンス、"ももち"こと嗣永桃子の指導による卓越したトークスキルで人気を集めていた。
Berryz工房……ハロー!プロジェクト・キッズ(小学生限定で応募したオーディションに合格した15人)から選抜された8人で、2004年1月に結成。2015年3月3日をもって無期限活動停止となっている。
℃-ute……ハロー!プロジェクト・キッズから選抜されたBerryz工房のメンバー以外の7人で、2005年6月に結成。2017年6月12日をもって解散した。
無理のない範囲で楽しんでこそ人生が豊かになる
この記事で興味を持ってもらえたら、ぜひ現場で彼女たちの歌や姿を目撃してもらいたいです。ハロプロは毎週バラエティーに富んだ新作動画をYouTubeに公開しており、無料でも充分に楽しめます。ですが、現場では画面を通してでは得られない感動をもらえるはずです。
また関連グッズも豊富で、生写真からライブBlu-rayなどで日々の活力を得られ……と、書きつつ経験者として注意点がひとつ。
私はハマった当初、グッズは買い漁る、地方在住にもかかわらずイベントへ行きまくるなどの行動を重ねた結果、失神するほど貯金が減少していました。地方在住で関東でのイベントへ飛び回るのは修羅の道です。移動費宿泊費だけでイベント3回分ぐらいは消えます。グッズも決して安くはありません。
冷静になって残高を見た私は、ハロプロを好きになったことを後悔すらしていました。危ないところです。まあ私に計画性がないだけですが……。
そうした事態を回避するために、私は推しを決めました。推しとはメンバーの誰かを応援するという意味だけではなく、イベントやグッズにも推しを決めるということです。譲れないイベントやコンサートを自分で設定し、それを狙い撃ちするようにしています。
趣味は、無理のない範囲で楽しんでこそ人生をより豊かにできるのだと思います。
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日々努力を重ねるハロプロのアイドルに出会って、仕事にも刺激をもらった
私はモーニング娘。15期の日常アニメのような雰囲気に引かれてハロプロにハマりました。その動画は今見ても楽しいです。しかし、感じ方は少し変化しました。
彼女たちは日々アイドルとして努力を重ね、または研修生として見えないデビューを目指して走り続けています。
プロレス興行なみの回数、全国ツアーをこなし、短期間でファンに見せられるレベルまでパフォーマンスを仕上げる。その合間に撮影やイベントなどもあります。10代や20代の子がその世界に身を置いて、全力のパフォーマンスを披露してくれるからこそ胸を打たれるのです。
決して楽しいだけの世界で生きているのではない。時に青春を犠牲にし、時に心折られながら見る者へ元気を届けてくれている。
そんな背景を知った今では、応援するきっかけになったカレー動画がより心にしみます。癒され、自分も頑張らねばと思えるのです。
私に関しては、ハロプロからさらなるギフトももらえました。新作の構想です。
ハロプロメンバーから学んだキャラクター性、アイドル業界の悲喜こもごも。それらから発想したアイドル界を舞台にしたミステリが頭の中にあります。停滞していた状況から、今はその作品が書きたくて書きたくてしょうがないのです。
ただし、発表の場は完全未定なのですが……。
写真提供:アップフロントプロモーション
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