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パフェを追求した結果、ひとりで食べるのが一番幸せを感じられるという結論になった。パフェ評論家による「ひとりパフェ」のススメ
パフェ評論家の斧屋さんが、パフェの新しい楽しみ方のひとつ「ひとりパフェ」の魅力を語ります。ひとりでも入りやすい、東京近郊で食べられるおすすめのパフェ店も紹介。自分好みを見つけるための、おいしいパフェとの出会い方も伝授します。
- 私が考える「ひとりパフェ」の魅力。パフェに集中すると“究極のエンタメ”が楽しめる
- ひとりパフェを楽しんでみよう! 東京近郊で食べられるおすすめのパフェ店
- 自分でお気に入りを探してみるのも楽しさのひとつ。「おいしいパフェ」との出会い方
- パフェはエンターテインメント
「パフェ評論家」の斧屋(おのや)と申します。パフェの魅力を発信し、パフェ文化を発展、成熟させるために活動をしています。ここ10年で、首都圏のお店を中心に3,000本近いパフェを食べてきました。
みなさんの中にも、ファミリーレストランやレトロな街の喫茶店でパフェを食べた記憶がある方は多いでしょう。
パフェには、ある一定のイメージが定着しているように思います。縦長のグラスに、たとえば(缶詰の)フルーツ、生クリーム、バニラアイス、コーンフレークが入っていたり、グラスの底に緑色のソースが入っていたり。
こうした典型的なパフェもおいしく楽しいものですが、現代のパフェは、見た目も使われている材料もさまざまに進化していて、さらに楽しいです。
そんな進化し続けるパフェを楽しむには「ひとりパフェ」が一番! という結論に至りました。そこで今日は私自身がやっている「パフェの楽しみ方」として
・あえてひとりでパフェと向き合う「ひとりパフェ」の魅力
を紹介するとともに
・ひとりパフェを楽しむのにおすすめな、東京近郊のパフェ店
・自分好みのおいしいパフェの見つけ方
を、少しでもお伝えできればと思います。
今まで何気なくパフェを食べていたという人にとっても、新しい楽しみ方として参考にしてもらえるとうれしいです。
私が考える「ひとりパフェ」の魅力。パフェに集中すると“究極のエンタメ”が楽しめる
コロナ禍で複数名での会食を控える状況が続いていますが、それとは関係なしに、私はパフェを食べ続けていくうちに「パフェはひとりの方が楽しめる」と思うようになりました。
どうしても友だち・家族と会食している場合、会話に気を取られてしまい、100%パフェに集中するのが難しくなります。ひとりで黙ってパフェを食べることで、パフェの魅力を存分に感じることができるのです。
「いやそもそも、そんなにパフェって集中して食べるものなの?」「友だちとワイワイ食べるのが楽しいのでは?」……わかります。
それも楽しみ方の一つなのですが、緻密に作られたパフェを食べるには、ひとりで集中して食べた方がパフェのことがよくわかる、ということも試してもらいたいのです。
たとえて言うなら、「映画は黙って観る」というのと同じと考えてみてください。
ひとりで食べるパフェの魅力は、大きく3点あると考えています。
【1】「五感」で楽しめる
エンターテインメントの中でも、五感全体で楽しめるものはほとんど食体験しかありません。
中でもパフェは、彩り、味の変化、食感(舌触り、歯応えや音)、香りというように、さまざまに五感を刺激される体験ができます。特に、最近のパフェはよく香ります。
【2】「ライブ感」がある
パフェは基本的にその場でしか食べられないものです。
だから、時間経過に弱いもの(アイスや食感素材)も入れられ、また溶けたり混ざったりしていく変化も楽しむことができます。
【3】「物語性」を感じられる
パフェはほかのスイーツにはない、「順番」があります。
多くは縦長のグラスで提供されるので、どういう順番で何が入っているのか、次々と変わりゆく景色を物語のように楽しむことができます。
慣れてきたら、なぜここにこの素材が入っているのか、創り手の意図を想像しながら食べることができるようになりますし、自分なりのおいしい食べ方を見つけられるとさらに楽しくなるでしょう。
以上の3点から、私はパフェを「究極のエンターテインメント」と言っています。
五感すべてを刺激され、音楽の生演奏を聴くようなライブ感があり、その物語性は映画や小説に浸っているかのようです。
ひとりでパフェと向き合えば、食べるペースやおしゃべり、他人の反応にも気を遣わずに存分に味わうことができます。ひとりパフェ、おすすめです。
ひとりパフェを楽しんでみよう! 東京近郊で食べられるおすすめのパフェ店
ひとりパフェが気になってきた……という、ひとりパフェ初心者の方に向けて、入門編として比較的ひとりでも入りやすく、また手頃なお値段ながら、先ほど説明した魅力あふれるパフェを提供しているお店を取り上げます。
東京近郊がメインですが、全国展開しているファミリーレストランもピックアップしてみました。
また、最近はテイクアウトできるパフェ店も登場しています。家でじっくり食べたい人には、こちらもおすすめです。
【1】まずはロイヤルホストの「季節限定のパフェ」で、パフェの楽しさを知ってほしい(一部地域をのぞく全国)
昔からファミリーレストランはデザートに力を入れていましたが、ここ数年のパフェに対する力の入れっぷりは尋常ではありません。
中でもパフェのクオリティーにおいて他の追随を許さない、ロイヤルホスト(以下ロイホ)のパフェをまずは味わってもらいたいと思います。
ひとりでパフェを食べることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、ロイホの落ち着いた店内でじっくりとパフェと向き合う体験はよいものです。パフェのイメージが変わる至福のひとときとなるでしょう。
ロイヤルホストは季節限定のパフェを年間6~7種ほど出しており、現在は2021年7月初めまで「マンゴーフェア」の真っ最中です。
「アップルマンゴーブリュレパフェ」(1,078 円)
「アップルマンゴーブリュレパフェ」は、カリッとしたブリュレに始まり、塩キャラメルアイス、マンゴーソルベ、バニラアイス、そして酸味の効いたパッションフルーツソースと続き、グラスの上から下までマンゴー果肉がたんまりと入った初夏の陽気にぴったりのパフェです。
このパフェでは、甘みだけでなく苦みや酸味があって味の振り幅があることや、ブリュレやピーカンナッツ、パッションフルーツの種といった食感の豊かさがパフェを楽しくさせるということを発見してもらいたいです。
「アップルマンゴーパフェ」(968円)
食後に小さめのパフェを食べたいときは、「アップルマンゴーパフェ」。フレッシュのマンゴー、マンゴーソルベ、冷凍のマンゴー、マンゴーソースと、こちらはマンゴーずくめ。シンプルにマンゴーの魅力を楽しめるパフェになっています。
【2】旬のフルーツがたくさん入ったフルーツパーラーゴトーの「本日のフルーツパフェ」では、新たな発見を得られる(東京・浅草)
フルーツパーラーゴトーは、旬のフルーツを手頃なお値段で提供しているので、初心者にも行きやすいフルーツパーラーです。
「本日のフルーツパフェ」(950円)
まずは「本日のフルーツパフェ」を食べましょう。
毎日、旬のフルーツによって中身が変わり、入っているフルーツを紹介する「説明書」がつきます。
それを読みながら、「へー、こんな果物や品種があるんだー」と新たな発見をしつつ、おいしいフルーツを食べられるという体験は楽しいものです。
パンフレットを買ってわくわくしながら劇を鑑賞するのに近いものがあるかもしれません。
より奥深くへ行きたい方は、もっとマニアックなパフェに手を出してください。たとえば秋に提供される「ぶどうパフェ」は、建築物のように積み上がった10種類以上のぶどうを食べ比べることができます。
【3】イタリアンバール・カフェ クーポラ メジロで食べる「ティラミスパフェ」は、香りに驚かされる(東京・目白)
CAFE CUPOLA mejiro(カフェ クーポラ メジロ)は、イタリアで修業をしたバリスタのお店ですが、自家製のパフェもおいしいのです。
「ティラミスパフェ」(ドリンクセット 1,530円)
通年のメニューである「ティラミスパフェ」は、さすがバリスタが作るだけあって、スペシャルティーコーヒーで淹れたエスプレッソをジェラートやサヴォイアルディ(甘くて軽い食感のビスケット)に使用したパフェになっています。
ジェラートはその時のおすすめのコーヒー豆を使って、自家製で作成しているそうで、見た目の色からは想像できない豊かな香りに驚くはずです。
ただ、本当にオススメしたいのは、実は期間限定のパフェの方です。旬の食材を使ったパフェが1カ月程度で入れ替わっていくのですが、そのクオリティーが年々上がっていて、熱狂的なファンもいるほどです。
【4】自分の好きなタイミングでじっくりパフェと向き合える。テイクアウト可能なコラージュのパフェ(川崎・宮崎台)
パフェは通常その場で食べるものですが、ここ数年テイクアウトのパフェも見かけるようになりました。食べ歩き用のパフェもあれば、家で食べられるような冷凍のパフェも登場しています。
昨年オープンした「食べ歩けるパフェ」の専門店・コラージュ。当初は食べ歩きとイートインのパフェの提供でしたが、近隣のお客さんの要望で、家で解凍して食べる冷凍の持ち帰りパフェの提供を始めたそうです。
このパフェのポイントは、自分の好きなタイミングで食べられるということでしょう。
たとえば子育てをされていて日中なかなか時間がとれない方でも、子どもが寝静まった夜にこっそり楽しむ、ということができちゃうわけです。在宅勤務のデザートに買っておく、というのもいいかもしれませんね。
「ベリーピスタチオ」(950円)
冷凍の場合はソフトクリームがやわらかくなるまで(30分程度)自然解凍していただく。その場ですぐ食べる場合は、しぼり立てのソフトクリームで提供している
さて、3種類のレギュラーメニューのうち、「ベリーピスタチオ」を詳しく見ていきましょう。
上からバラのギモーブ、ベリーのソース、フランボワーズのパウダー、ソフトクリーム、スティックマカロン、ピスタチオのパルフェ、ビスキュイと続きます。
ベリーとピスタチオの相性のよさ、そして何よりピスタチオの濃厚な香りがたまりません。
スティックマカロンは、冷凍して解凍するというプロセスを経ることでしっとりとした食感となるそうで、冷凍ならではのおいしさを追求したパフェになっているのです。
持ち帰る際はフタがつく。遠方の場合は有料の保冷バッグに入れれば1時間以上もつとのこと
3つのパフェは、冷凍でもどれも食感や香りが失われずに豊かな味わいを楽しむことができます。自分ひとりの時間で、ぜいたくな気分に浸ってみてはいかがでしょうか。
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自分でお気に入りを探してみるのも楽しさのひとつ。「おいしいパフェ」との出会い方
ここまで私のおすすめのお店を紹介してきましたが、自分好みのお店を見つけたい! という人もいるかと思います。そんな人に向けて、パフェ店の情報収集のコツを紹介します。
さらに、Instagramなどに投稿されたパフェの写真から「おいしさ」を読み取る方法、そして自分の理想を詰め込める「おうちパフェ」を作るためのヒントも伝授します。
【1】自分好みの「おいしいパフェのお店」を探すコツ
はじめは、どこのお店のパフェを食べたらいいかわからないという人も多いでしょう。
次第に自分なりの基準ができてくるとより楽しくなるのですが、手っ取り早く東京近辺のパフェを調べたい場合は、パフェ情報をたくさん共有している人や、私のTwitterアカウント(@onoyax)をチェックしていただくのが確実かと思います。
ただ、SNSの中ではInstagramが一番タイムリーにパフェ情報が手に入ります。ひとまず「#パフェ」で膨大なパフェ写真を眺めてみてください。
どこか特定の場所のパフェのお店を調べたい場合は、Instagramで「地名カフェ」(たとえば「吉祥寺カフェ」)で調べると、パフェ写真もかなり見つかります(「吉祥寺パフェ」だと件数が少ないので参考にしづらい)。
調べるうちに、よくパフェ写真を投稿している信頼性の高いアカウントが複数見つかります。そうやって自分の中での情報源を確保していくことが大事です。
パフェを愛する人の中でも、カフェ好きの人、ホテル系が好きな人、特定の地域に詳しい人など、さまざまなタイプの方がいて面白いですよ。
【2】パフェの写真は、横から見ると「おいしさ」がわかる
パフェを食べ慣れるほど、自分にとっておいしいパフェかどうかの見分けが、見た目だけでつくようになってきます。
まずは、パフェの層全体を横から見て、最後まで楽しめそうかを想像しましょう。層の下の方が単調に見えたら、飽きてしまうパフェかもしれません。お店の撮ったメニュー写真が層全体を写していない場合は信頼性が低いです。
各素材についてですが、単純化すれば「出来合いのもの < パフェのために手作りしているもの」と言えます。お店ですべてを自家製というのは難しいですが、素材へのこだわりは見た目でもかなり判断がつきます。
生クリームは、ケーキの生クリームと同じ甘さだとパフェとしては重たく感じやすいです。また、日持ちのする植物性の真っ白なホイップクリームの場合は、かなり甘さが強いのではないか、という推測が立ちます。
逆に柔らかい質感の動物性生クリームを使っている場合は、そのパフェ用に作られ(甘さや柔らかさの調整をされ)ている可能性が高いと判断します。なので、生クリームが柔らかそうに見える場合は、おいしいパフェではないかと推測できます。
フルーツも、缶詰かその場でカットしているかはわかりやすいですね。
缶詰のフルーツはみかんやさくらんぼ、パインや桃などが定番で、小さいカットでシロップ漬けされた果肉です。その場でカットする場合は大きく大胆に盛り付けることもできますし、カットする形にもお店の個性が出ます。
つまり、「層構造」といくつかの素材を見ることで、パフェに対する力の入れ方を推し量ることができます。
【3】自分好みの“究極”は「おうちパフェ」にあり? 自宅で作るときのヒント
お店のパフェもいいですが、ある程度自分の好みがわかってきたら、家で作ってみるのもいいですね。最近は、自宅でパフェを作る文化が広まり始めています。
たとえばInstagramのハッシュタグ「#おうちパフェ」では多くのパフェ写真を見ることができ、もはやお店で提供しているパフェと同等の、驚くべきクオリティーのパフェが作られていることがわかります。
といっても、コンビニやスーパーで手に入る食材を組み合わせて手軽に作れるのもおうちパフェの魅力であり、パフェの楽しみ方のひとつです。Instagramの写真を参考に、自分好みの“究極”を模索してみるのもおすすめですよ。
梅ジェラート、カリカリ梅、チーズ、ナッツが入り、梅酒をかけて食べる大人のパフェ
材料を選ぶときのポイントは、以下の3つの素材をバランスよく入れることです。
2.ゼリーやプリン、ムースなど柔らかい素材
3.氷菓(アイス、シャーベット)
お好みのフルーツやアイス、お菓子を合わせて、自分好みのパフェを作ること自体がエンターテインメントだと言えるでしょう。失敗しても、笑ってごまかすくらいでの気軽さで楽しんでもらいたいと思います。
パフェはエンターテインメント
パフェは見た目も華やかで、いろいろな味や香りや食感を楽しめて、食べれば幸せを感じられる、みんなに開かれたスイーツであり、エンターテインメントです。
まずはどこか気軽に行けそうなお店で、パフェの世界に触れてみてください。そしてパフェをもっと知りたいと思ったら、情報収集をして、新しいパフェの探究を始めてください。
次第に自分なりのパフェの見つけ方や味わい方がわかってくると、もっと奥深い世界を発見できるようになるでしょう。
黙ってパフェと向き合い、その魅力を堪能する「ひとりパフェ」、強くおすすめします。私は普段は、「パフェとデートする」って言ってるんですけど。
※本記事に記載の商品情報は、2021年4月時点のものとなります。
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