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最近友達と話してる? みんなの「推しご当地グルメ」をプレゼンするリモート飲みをやってみたら話が弾んだ
リモート飲み会のハードルを下げるために、お酒好きなライターのほそいあやさんが「ご当地グルメ」をネタにしたリモート飲み会を開催しました。誰にでも語りやすいご当地グルメを持ち寄ってプレゼンし合うことで、トークの幅が広がった様子を紹介します。
- リモート飲み会、スタート
- 【一品目】斎藤さんの「日光甚五郎煎餅(にっこうじんごろうせんべい)」(栃木県)
- 【二品目】阿川さんの「宇部かまぼこ」(山口県)
- 【三品目】ほそいあやの「くじらのたれ」(千葉県)
- どれが良かった? 最終ジャッジ
- “推しご当地グルメプレゼンリモート飲み(長い)”、楽しい〜〜!
こんにちは、ほそいあやです。
飲み会が好きで、コロナ禍の前はよく仲間と飲み歩いていましたが、最近では外で飲む機会が減ってしまいました。
そこに登場したのが、Zoomなどのツールを使って行う「リモート飲み」。
これなら、家から出ずにみんなの顔が見られるし、お金もかかりません。ただその一方で、同じ空間にいないと、やっぱり会話がいまいち盛り上がらないことも。
「ちゃんと盛り上がるかな〜」という心配をしてしまうせいで、ちょっと友達を誘いにくい……。そんなことを考えていたら、リモート飲みも開催しにくくなってしまい、以前よく行っていたリアルな飲み会に比べるとぐっと回数が減りました。
でも「みんなが盛り上がれる話題」をあらかじめ用意しておけば、リモート飲みのハードルは下がるかもしれない。 そこで、 トークのネタにしやすくて、誰でも一つくらいは語りたいことがあるだろう「ご当地グルメ(出身地のグルメ)」をみんなで食べることにしてみました。
流れとルールは以下。
・各々の出身地の「推しご当地グルメ」を一品決める
・推しご当地グルメは「ネット通販ができる」もの
・リモート飲みの日までにすべての「推しご当地グルメ」を各参加者が購入し用意しておく(お互いに送り合うのは大変なので)
・参加者が順に推しご当地グルメのプレゼンする
・地元の人は知っているけどそうでない人はあまり知らない
・お酒のおつまみになるもの
・金額は常識で払える範囲の金額であればOK(送料入れるとちょい高いのもあるけど、せっかくのプレゼン大会なので)
そして、今回の参加者と「推しご当地グルメ」はこちら。
斎藤充博さん
栃木県出身。ライター仲間。お酒と料理が結構好き。推しグルメは「日光甚五郎煎餅」。
阿川裕子さん
山口県出身。ほそいの友人。お酒とおいしいものが好き。推しグルメは「宇部かまぼこ」 。
ほそいあや
千葉県出身。クラフトビールとしょっぱい珍味が好き。推しグルメは「くじらのたれ」。
各人が通販でこの3品を購入します。ぞくぞくと自宅に届くご当地グルメ。リモート飲み会の日が待ち遠しい。
リモート飲み会、スタート
乾杯〜! 数カ月会ってないけどみんな元気そうで安心した。ちなみに画面右上はオブザーバーの編集さんです。
みんな久しぶり!
ものすごく食べたいんですが、もう食べていいですか?
いや、プレゼン聞いてからの方がよくないですかね。
それじゃあ斎藤さんからってことで。
トップバッターか……。まあいいですが……。
というわけで、斎藤さんから推しご当地グルメのプレゼン合戦いってみましょう。
【一品目】斎藤さんの「日光甚五郎煎餅(にっこうじんごろうせんべい)」(栃木県)
【斎藤さんによるひとこと商品説明&推しポイント】
栃木県日光のお土産の煎餅。煎餅なのにポップコーンのような香りと味がする。固めなネーミングと裏腹にポップな味わいが特徴的。おやつとしてはもちろん、ビールにとてもよく合う。
これ、ビールに合うんすよ。塩気が少なくて、油っぽい感じで。
サラダせんべいプラスバターって感じの、よい意味でジャンクな味。
最初は「味薄っ」と思ったけど、あとからバターのコクが来ておいしい!
おっ。好評ですね。
この飲み会の前に夫がどんどん食べちゃって。「この飲み会終わるまで我慢してて」って注意したから、終わるの楽しみに待ってる(笑)。3歳の娘も好きだし、さっきまで「みんなもう食べないで、いったんストップ!」ってなってた。
子どもも喜ぶ味ですよね。僕の小さい頃によく実家に置いてあったけど、いかめしい缶と名前が恐くて当時は食べなかったんです。こんなにおいしいなら食べればよかった……。
缶が立派なのもいい。何かに使えそう。
領収書入れたくなる。栃木県の中小企業と個人事業主は、みんなこの缶に領収書を保管しているんじゃないか。
そう言えば、この缶に裁縫道具を入れている人を見たことがあるような気がしますね……。幼少の頃の記憶。
いかつい名前や缶のわりにポップな味だよね。意表をついてていいと思う。
「日光甚五郎煎餅」って字面がすごいですよね。「甚五郎」っていうのは江戸時代の彫刻家の左甚五郎のことで、日光東照宮の眠り猫の作者なんです。完全に日光を背負ったネーミング。
日光のお土産といえば、酒まんじゅうと湯葉しか知らなかった。母(宇都宮市出身)に日光甚五郎煎餅のことを聞いたら、「名前は知ってるけど食べたことはない」と言ってました。こんなにおいしいのになあ。今後日光のお土産はこれ一択ですわ。これはもっとメジャーになるべき!
もう少し知られるようになって、バズりでもしたら、コンビニが目をつけて類似品を全国展開しそうな気がします。もっとジャンクな味付けにして(笑)。バターは香るくらいにしておいてほしいな……なんて思いそうですね。
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【二品目】阿川さんの「宇部かまぼこ」(山口県)
阿川さんによるひとこと商品説明&推しポイント】
山口県の蒲鉾の老舗「宇部かまぼこ」は県民のソウルフードとも言えるべき存在。ちょっとした高級品で、安価なかまぼことは全くの別物。
これ、初めて聞きました。最初に阿川さんの推しグルメを聞いたとき「かまぼこか……」と思ったのだけど……。
すいません。僕も若干思いました。
え、なんで!
私、かまぼこそんなに好きじゃなくて……。山口県といえば魚が有名だし、「もっと何かあるんじゃないの?」って思ってしまう。
これはおいしいんですよ。わさび醤油で食べるのが好き。大葉もあれば完璧。かまぼこといえば宇部かまで、母がいつも買っておいてくれるんです。
おいしいって言っても、しょせん「かまぼこ」ですよね? 本当に「かまぼこ」がおいしいのかな~?
一同、食べてみる。
これはうまい!!! 「しょせん『かまぼこ』ですよね?」なんてさっき言ったの、すみませんでした。
これはおいしい。すごい弾力! 歯ごたえがすばらしい。変な言い方になってしまうけど、おいしい消しゴムを食べているみたい。雑味のない、魚そのものの味がする。添加物が入ってないソーセージとかを食べたときの感動に近い。これを食べたらかまぼこ好きになってしまいそうだ。
でしょ! 山口では宇部かましか食べてなかったんだけど、上京して初めて東京のかまぼこ食べたとき、「偽物」と思った(笑)。なんかショッキングピンクに着色されてたりするし。
こっちのスーパーで売ってるピンクのやつね。あれと比べると別の食べ物かも(笑)。
この宇部かまの原料はエソという魚で、普通のかまぼことは違いますね。魚が違うのだから、別の食べ物といっていい気がする。
宇部かまぼこのホームページに解説が書いてありますね。
新鮮なエソのすり身に、宇部かま特製の調味を加え、練りこみ、天然麦わらで包み込んだ、匠の技の光る商品です。
宇部蒲鉾株式会社より
かまぼこの美味しさの秘訣である「歯ごたえ」「弾力」は、麺類でいわれるところの「コシ」ではなく「足(あし)」と呼ばれ、『かまぼこは足(弾力)が命』といわれるほどです。
この「足」を作るには新鮮で味もよく、「足」を作る為に適した魚でなければなりません。
宇部蒲鉾株式会社より
(一同)
へえー。
歯ごたえは「足」というんですね。「足を作る為に適した魚」って、おもしろい文章になってる。
ストロー状の麦わらで包んであるのも高級感ありますね。調べるとかまぼこから出る水分を吸収する役割があるらしいけど、麦わらで包まれたかまぼこなんて贈り物にしても喜ばれそう。
ちなみに宇部かまのちくわもおいしいんですよ。子どもの頃、姉がしょっちゅうおやつにしてた。あれを食べると普通のちくわが食べられなくなる。
子どもの頃に、冷蔵庫にちくわ入ってたけど、おやつには食べなかったな~。あれは、獅子丸(『忍者ハットリくん』に出てくるちくわが大好きな犬)が食べてるような、4本100円の安いやつだったけど。
ちょっと待って。獅子丸が安いちくわを食べているとは、限らないじゃないですか!
でもまあ、獅子丸は絶対宇部かまのちくわ食べてないでしょ。
まあ、確かに犬がこんなにおいしいちくわを食べていたら、周りも黙ってないですよね。……って、なんの話してたんでしたっけ?
【三品目】ほそいあやの「くじらのたれ」(千葉県)
【ほそいによるひとこと商品説明&推しポイント】
千葉県南房総に江戸時代から伝わる伝統的な「くじらの干し肉」。スライスしたくじらを醤油や塩をベースにした独特なタレで一晩漬け、天日で干して作る。あぶって食べると美味。手軽だが、食感も風味も独特で、存分にくじらを堪能できる。酒のつまみにちょうど良い。
私としては、比較的メジャーな物を用意したつもりだったのだけど、ほかの二人は未体験とのこと。第一印象は二人とも「においが強烈」。
これ焼いてたら、台所がすごいにおいなんですけど……。
においもだけど、めっちゃ黒いしなまなましいし……。
くじらベーコンやくじら肉を出す店はあるけど、「たれ」を出す店ってなかなかないから無理もないかも。私も店で出会ったことはないです。
かなりの珍味だと思いますが、これを家で普通に食べているんですか。
普通に家で食べてましたね。幼い頃から知ってました。でも、これは千葉県民ならではのエピソードかもしれない。
いろんなくじら料理があるけど、私は「たれ」が一番好きで、おつまみとして優秀だと思います。クセの強い焼酎なんかにぴったり。なお、これ食べた翌日は身体からくじらのにおいがします(プレゼン下手)。
(食べて)うまい。
でしょ!
(食べて)うーん……。
あれ? ダメ??
見た目なのかな……。
見た目も食感もビーフジャーキーみたいな感じがしませんか。でも、僕はビーフジャーキーよりずっと好きですね。
ちなみに、千葉県民は全員好きです!!
これ千葉県民みんなが食べてるわけじゃないでしょ? ほそいさんがおすすめしてるだけで。
確かに南房総以外の地域ではあまり食べないけど、でも普通においしいでしょ?
そうだねえ……。葉っぱとレモンを添えれば、もっとおいしく見えるかも?
フォロー入った……。
いやいや、流れがなんかヘンですが、おいしくないわけではないっすよ!(汗)
みんなにドストライクなチョイスをしたつもりだったんだけどな……。確かに好き嫌いはあるか……。
どれが良かった? 最終ジャッジ
せっかくなので最後に、今回の3品から1位を選びます。自分の推し以外から、投票。多数決で優勝を決めます。
1)日光甚五郎煎餅
2)宇部かまぼこ
3)くじらのたれ
それでは、最も良かった物を、1〜3の指で示してください!
せーの〜……
結果は、宇部かまぼこ2票、くじらのたれ1票でした!
宇部かま、本当においしい。今までのかまぼこの概念が覆された。かまぼこに全然興味がなかったのに、買いたいと思ってしまった。山口ではこの味がスタンダードとは、カルチャーショック過ぎる。
地元の味を認めてもらえて純粋にうれしい! ぜひ宇部かまのちくわも食べてみてほしいわ。
阿川さんがくじらのたれを選んだ理由は? 気に入ってなかったように見えたけど。
実は、においが慣れてきた3口目くらいからおいしく感じてた。もともとクセのあるものが好きだし、慣れるまでの時間がクリアできれば全然アリだったわ。
なんだそりゃ!
日光甚五郎煎餅に票が入らなかったですね。
日光甚五郎煎餅も本当においしかったけど、「煎餅がおいしい」ってことに意外性がないから。
厳しいな……。
でも日光甚五郎煎餅は日光のお土産としてはもちろん、今後普段使いしていきたいお菓子です。地元のデパートにも売ってるみたいだし、通販ならいつでも買えるし。いい物を知れてうれしい。
そうそう、日光甚五郎煎餅は家族全員で楽しめるし、いいですよね。
“推しご当地グルメプレゼンリモート飲み(長い)”、楽しい〜〜!
というわけで、1時間半のリモート飲みが終わりました。私がいいなと思ったポイントをまとめてみました。
新しい発見がある
3人が3人ともお互いの「推しご当地グルメ」を知らなかった。単純に新しい物を知ることができて楽しい。知らない土地の豆知識も交えつつ、ちょっとした旅行気分も味わえたと思う。
一体感がある
リモートで皆と同じものを食べると、居酒屋で同じ料理をつつくような一体感がある。自分の推しグルメを人が初めて食べるところを見るのは、想像以上にドキドキする。
テーマがあると盛り上がる
リモート飲み会のあるある「話題が不足してしまう」ということがない。斎藤さんと阿川さんは完全に初対面だったけど、そんなことお構いなく会話していた。これならもっと気楽に人をリモート飲み会に誘えそうだ。
また、飲み会の終盤の方で阿川さんの子どもが日光甚五郎煎餅を奪いに乱入してきたんですが、そんなところでみんなの家族の様子がわかるのも良かったです。ご当地グルメがいいきっかけになったと思う。
気になったのはご当地グルメを取り寄せるところ。飲み会の日に届くかどうかが気になったり、正直なところ送料が高くついたりもする。でも、許せる範囲かな。
ただ、とても楽しかったので、皆さんもやってみてください。私はすでに次回プレゼンするグルメをどれにするか迷っています!
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