暗号通貨
自炊のマンネリ解消に。マニアが推す、手軽に全国各地の味を楽しむ「ご当地インスタント袋麺」生活
インスタントラーメン専門店「やかん亭」を主催し、マツコの知らない世界への出演経験も持つ大和イチロウさんが、昼食のマンネリ化を手軽に解消する提案として全国各地のご当地袋麺(ご当地インスタント袋麺)を紹介。そのまま食べるほか、アレンジを加えることでより満足度も上がるようです。
19才の頃から33年間毎日インスタント麺を「一日一麺」として食べ続けている、大和イチロウと申します。今までに食べたインスタント麺は約15,000食。全国各地のインスタント袋麺を集めたセレクトショップ「やかん亭」を主催し、インスタント麺の魅力を伝えるためのイベント活動やマスメディアへの出演などもしています。
最近はテレワークの導入や外出を控えるようになるなど、自宅でお昼を食べる機会が増えたという人も多いのではないでしょうか。
そんなとき、便利なのがインスタントラーメン。特に袋麺は調理も簡単でゴミも少なく、アレンジもしやすく重宝する存在かと思います。ただ、近所のスーパーなどで定番の物を買い続けていると、飽きちゃうことも……。
そこでおすすめしたいのが「ご当地インスタント袋麺」です! インスタント麺は全国展開されているものもあれば、地方で愛される「ご当地インスタント麺」も数多くあり、その数1,000種類を超えると言われているほど。作る手間は変わらないのに変化を楽しめる「ご当地インスタント袋麺」で、自宅での食事にバリエーションを出してみてはいかがでしょうか。
今回は、インスタントラーメンをこよなく愛する私がおすすめしたい「ご当地インスタント袋麺」の紹介と、あわせてさらに味の変化をつけたい方向けに、簡単にできるアレンジのアイデアもお伝えできればと思います。
約15,000食を食べてきた私が推す「ご当地インスタント袋麺」5つとアレンジのアイデア
さっそくですが、33年間かけて約15,000食のインスタント麺を食べ尽くし見届けてきた私が、ぜひ食べてもらいたい厳選5品のご当地インスタント袋麺を紹介させていただきます!!
(1)地元素材がすんごい袋麺を堪能したいなら……
オホーツクの塩ラーメン(北海道)
北海道はおいしいものの宝庫! そんな地の利を生かしたラーメンがあるんです。
インスタントラーメンマニアがこぞって「究極の塩」と絶賛するのがこの「オホーツクの塩ラーメン」!
山の水と海の水が合わさるサロマ湖の海水をカラマツの木でじっくり3~4日かけて炊き上げる自家製塩と熟成させながら乾燥させるコシのある麺とのハーモニーは、塩本来の旨味を教えてくれる一杯。そのこだわりと素材の美味さはハンパないです。
アレンジするなら……牛乳×チーズでシチュー風に
(2)秋田名物を詰め込んだヘルシーな1品
ぎばさラーメン(秋田県)
秋田の方言でぎばさといえば、「あかもく」という海藻。秋田で海藻といえばイコールぎばさというほどメジャーな郷土食なんです。秋田の厳しい冬に育つ栄養価の高い海藻で、ミネラルや食物繊維、ポリフェノールなどを豊富に含む健康食品として近年注目されている食材です。
この「ぎばさラーメン」は、そんなぎばさを麺にたっぷり練りこみ熟成乾燥。スープにはこれまた秋田名物の比内地鶏の出汁と魚介醤油のしょっつるのWスープの最強カップリング。秋田名物をすべて詰め込んだご当地ならではの一杯をぜひご堪能ください。
アレンジするなら……納豆×とろろ×卵黄をオン
(3)変わり種の味わいを楽しむならコレ
マヨら~めん(大阪府)
世界で唯一の味!? とんこつ×マヨネーズのジャンク感満載のインスタントラーメンが「マヨら〜めん」です。
実はワタクシ、大和イチロウ渾身のオリジナルなんです。世界にない味を作りたくて開発しました。マニアとして全国の麺メーカーそれぞれの得意分野を分析し徹底的にこだわってみました。ポイントはずばり、日本でも珍しい黒豚ラードで揚げた香ばしい麺に、クリーミーなとんこつと国産野菜の具(かやく)付きと考え抜いた一杯です。
アレンジするなら……スライスレモンをオン
(4)豚骨ラーメンの本場・福岡のご当地袋麺
ラーメン仮面(福岡県)
福岡で200年続く超老舗の製麺所・長尾製麺の、本当においしい豚骨ラーメンがコレです!
特に麺の美味さは屈指と感じざるを得ない一杯。長尾製麺は福岡でもお水がおいしい筑後地方にあり、そのおいしい水ときれいな空気で練り上げた麺はおそらく日本でもトップクラスの美味さを誇る老舗のストレート麺。口当たりのよい白湯豚骨は最後まで飲み干したくなるほどの旨味の強いスープはリピート必至。
アレンジするなら……コーンスープの粉末でガラリと変身
(5)ご当地ラーメン「辛麺」に刺激をプラス!
宮崎辛辛麺(宮崎県)
宮崎のご当地ラーメンに「辛麺」というものがあります。辛さが特徴のラーメンですが、そのご当地ラーメンを手軽に味わえるかつ、この商品はさらに辛い、その名も「辛辛麺」。
宮崎地頭鶏の出汁にガツンと来るとうがらしの辛さが交互に襲う旨辛のメリーゴーラウンドがたまらない一杯。辛さの向こう側に見える旨さが病みつきになること間違いなし。めちゃオススメです! ちなみに地元では〆に溶き卵とごはんを入れて食べるのだそう。
アレンジするなら……中華丼の素を具材に使ってみよう
|
|
「一日一麺」生活の私が、インスタント麺にのめりこんだきっかけは「記憶喪失」だった
ここまで私がおすすめするご当地袋麺を紹介してきました。少しでもご当地インスタント麺の魅力に触れていただけたでしょうか?
さて、今ではすっかり「インスタント麺マニア」としてどっぷりつかっていますが、実はそのきっかけは「記憶喪失」でした。時を戻すと、そう、あれは受験間近の高校3年生の秋でした。バイク通学の途中で交通事故に遭い、しばらく生死の境をさまよった(らしい)のです。←なんせ記憶喪失なんで。
気がついたらまわりの状況はおろか、自分の名前も忘れるほどの状態。でも不思議なもので、そんな状態でもおなかは減るんですね。当時食べ盛りだった私は、当たり前のことながら病院で出される食事だけでは足りず、病院の売店に入り浸りになるのは時間の問題でした。しかし、すべてを忘れている私に売店で売られているもの、それが何なのかは全くわかりません。
ただ、必ず真っ先に取るのがカップ麺で、それを毎日毎日食べ続けたそうです。それを見た病院の先生が「こんなに毎日食べているんだから好きなんだろう。もしかしたらそれがきっかけで記憶が少しもとに戻るかも……」という科学的エビデンスに乏しいコメントからスタートしたのが「一日一麺」生活でした。
無事退院し、自分の部屋に戻るとたくさんのインスタント麺(の食べた跡)がありました。その時は「ああ、この人(自分)はコレが好きなんだなぁ」という感じでしたが、食べ続けていくうちに幼少の頃の記憶から少しずつ戻ってくるではありませんか!? 後でわかったことなんですが、過去に食べたものとその当時の記憶が結び付くと思い出すらしいです。(かなり雑な説明ですが)
少しだけ記憶は戻らなかったものの、私にとってインスタント麺はとてつもなく大きい存在となっていきました。そして今では、日本でも珍しい全国各地のインスタント袋麺ばかりを集めたセレクトショップ「やかん亭」というお店まで作れたのは、まさに奇跡としか言いようがありません。本当に人生ってわかんないもんですね。
インスタントラーメンと聞くと「カロリーが気になる」「毎日食べて大丈夫かな」と不安になる人も少なくないはずです。ただインスタント袋麺は一袋だいたい300~400kcal。スープを全部飲まなければ、カロリーはもっと抑えられます。添加物が気になるという方も、各社は合成保存料や着色料を減らし、今では常温保存で長期保存ができるかなり安心な食べ物として、世界各国で楽しまれています。
私も一日一麺生活という人生をかけた壮大なる人体実験をしておりますが、健康診断で引っかかったことはありません。もちろん、ほかに全く食べない……というのはたしかに栄養が偏るかもしれませんが、調理次第で野菜なども一緒に入れて楽しめるので栄養バランスもとりやすいと思います。
「愛される」ご当地袋麺の魅力
上記の通り19才の頃から「一日一麺」生活を続けていることもあり、「飽きないですか?」とよく尋ねられるのですが、実は年間に発売されるインスタント麺の新商品は1,000種類を超えると言われ、毎日3食食べても間に合わないくらいのスピードで販売されています。そして、商品の入れ替わりも非常に激しい。1958年(昭和33年)に日清のチキンラーメンが発明されてから現在まで、インスタント麺業界はまさに戦国時代の様相を呈しています。
そんな激しい戦いを生き抜く地方メーカーの袋麺には、大手メーカーから出る袋麺とはまた違う魅力があると思っています。
まず真っ先に上げられるのは、「ご当地ならではの素材を使っている」というもの。地元の調味料や食材を使って、ほかにはない逸品が楽しめます。
また、「地方の伝統的技術を使って作られている」製品も見られます。インスタント袋麺の歴史は約60年くらい。でも地方のメーカーはそれ以前からうどんそばやそうめんなどを作っていて、その技術を応用した袋麺もあり、本当においしいです。
そして、ご当地袋麺ならではの魅力は「自宅にいながらにして旅気分が味わえる」ことじゃないかなと思います。このご時世、そうそう旅行もままなりません。ご当地インスタント袋麺はまさに「小さな観光大使」! 地元をしょってやってきたおいしい観光大使は、素材やその地域にしかできない製法など、地元のいいところを最大限アピールしてくれます。そして、気に入ったらいつかその土地に旅をする……という楽しみ方もできるかもしれません。
いつでも手に入れられる全国展開の袋麺ももちろん魅力的。でも、時折その土地の魅力を凝縮した袋麺があることで、日々の麺生活がもっと楽しくなるんじゃないかなと思います。
私は実際に地元のご当地麺工場に足を運ぶこともあるのですが、長年かけて作り上げた地元の素材やその技術を惜しみなくご当地麺に入れ込んでいることがわかります。こんなに手軽に、しかもカンタンにご当地の魅力を味わえるものはなかなかないのではないでしょうか。地元愛にあふれたこの素晴らしき小さな観光大使をぜひ楽しんでみてください!
コロナ禍でおうち時間の長いこの時期だからこそ、手軽に食事のマンネリ化も解消できる「ご当地インスタント袋麺」を楽しんでみませんか? 今回紹介した袋麺は「やかん亭」でも取り扱っていますし、メーカーによっては直販のオンラインショップを展開しているところも。もちろんこのほかにも、全国にはまだまだたくさんのご当地袋麺が眠っています。機会があればアンテナショップやサービスエリア、道の駅、ローカルスーパーなどをのぞいてみると新しい発見があるはずです。
いまインスタント麺メーカーのホームページやSNSの料理サイトなどには、インスタント麺のアレンジレシピもたくさん載っています。さらにご当地インスタント麺を使うことで、その地方の素材を手軽にカンタンに楽しめること請け合いです。
何よりラーメンは「食べたい」ときが美味しいとき! ぜひおうち時間を楽しいひとときに変えてみてください。最後までご覧いただきありがとうございました! 一日一麺!
|
|
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。