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収納王子コジマジックさんと、コスプレで使う布や小道具を整理収納! インテリアと共存させるアイデアで趣味活動がはかどった話
コスプレイヤーの穴子さんが、収納王子コジマジックさんのアドバイスをもとに「衣装」「小道具」「裁縫道具」「布」「CD-ROM」「写真集」を整理収納。収納に使用するアイテムの多くは、コーナンやニトリ、100円ショップでそろえられるものです。
- 理想は「インテリアを活かして、うまく隠しつつも出し入れしやすくする」整理収納
- 収納王子コジマジックさん考案の「完成予想図」に感動!
- 何があるのか把握するため、モノをすべて出して分けてみる
- コスプレアイテムを整理収納!
- ついに、理想のコスプレ部屋が完成!
はじめまして、社畜系コスプレイヤーの穴子と申します! 大学生のときから「コスプレ」(マンガやゲームのキャラクターに扮装する趣味)を始め、社会人になった今でも、週末のたびにイベントや撮影を楽しんでいる、コスプレイヤーの一人です。
©SUNBORN Japan Co., Ltd.
さて、コスプレイヤーであれば、皆さま、コスプレに使う衣装や小道具、そして製作に関わる裁縫道具や工具類などのモノが溢れる部屋にうんざりしたことはありませんか?
私はありますが、だんだん感覚が麻痺して「コスプレイヤーの部屋は魔窟が常識!部屋が散らかっているのが当たり前!」という投げやりなハートを手に入れて以降、部屋に目を向けることを避け続けてきました。
そんなことを繰り返しているうちに……。
部屋はどんどん悲惨な状況に……。
ここは、コスプレ衣装や小道具を作る6〜8畳ほどの製作部屋。製作部屋としてはかなり贅沢な広さだと思いますが、現状、布や小道具、裁縫道具や工具が散乱していて、カオスな状態です。
なぜこの部屋が汚いかというと、コスプレイヤーは製作のループが止まらないから。
製作した衣装や小道具が出来上がるのは前日深夜。翌朝イベントに参加したら、疲労と筋肉痛に見舞われてそのまま汚部屋を放置し、しばらく経ってからまた次の衣装と小道具の製作に入る……という流れを延々と繰り返しています。
製作中は布やら道具やらでどんどん散らかっていくので、衣装が完成するころには部屋の中がすっかり魔窟に。
片づけている暇があったら、次の布を切るべきだし、次の製作をしている間にまた部屋が散らかっていくので、いちいち片づけても無駄だよね……と言い訳しながら過ごしていました。
ですが、私は家族にコスプレが趣味だということをおおっぴらにはしていないので、本当は衣装や布などはなるべく外から見えないところに隠せるよう、インテリアと共存させたいと思っています。
また、モノがあふれすぎて分類ができず「ジッパーが切れていたから買おう〜」と購入した直後に部屋から大量のジッパーが発掘されるというような悲しい事件も日々発生していました。これらを同時に解決することって、できるんだろうか……。
そんなときに、編集部から「収納王子コジマジックさんに、部屋のインテリアとなじむ整理収納を教えてもらいませんか?」との連絡が。収納王子コジマジックさんといえば、前回ジャニオタ部屋の整理収納もされた方!
大好きなジャニヲタグッズを整理収納したい……! 収納王子コジマジックさんにアドバイスをもらったら、趣味がさらに充実した話
私の部屋も本当にこんなふうに綺麗になるんですか……!?? と思ったものの、この製作部屋が少しでも綺麗になればあれこれ探す手間も省けるし、何より衣装製作がもっと楽しくなるかもしれない……。
そこで、すでに持っている棚などはそのまま使いつつ、部屋の雰囲気を壊さない「インテリアと共存した整理収納」を教わることに。
そして、衣装や布などコスプレに関わるモノについて「なるべく隠しつつ分類するテクニック」「手に取りやすく、しまいやすくするテクニック」をレクチャーしていただくことにしたのです。
あらためて、この記事で紹介するのは……
プロにアドバイスをもらいながら、荒れた魔窟のような部屋を理想のコスプレ製作部屋にしていくまでの過程……
そして、コスプレイヤーはもちろん、モノが多いさまざまなオタクの皆さまにとって参考になりそうな、プロの整理収納のアイデアをお伝えしたいと思います!
理想は「インテリアを活かして、うまく隠しつつも出し入れしやすくする」整理収納
\1年ぶりの、こんにちは〜!/
今回、アドバイザーとしてサポートしてくださったのは、収納王子コジマジックさんです!
初めてコジマジックさんを知る方向けに説明すると、コジマジックさんは以前もオタク部屋の整理収納をされた方。今回はコスプレイヤー部屋……チャレンジングです!
そして今回コジマジックさんに整理収納のアドバイスをいただく製作部屋は、現在このような状況になっております。
鏡を立てかけている奥の壁際には、衣装の布や小道具が散乱しています。その手前にあるのが、衣装を製作するための作業台。普段は、この作業台の前に座りながらミシンで縫製しています。
こちらは反対側。写真を見てお気付きかもしれませんが、この部屋はもともと壁で仕切られていたため、室内にドアが2つあるという不思議な構造をしています。
左奥に見えるのが、気まぐれに買った扉付きの収納ボックス。ここに工具や糸などを雑多にしまいこんでいます。
こちらが、一番広い壁側のスペース。布が散乱していますね……。分類もせず段ボールにしまっています。ほぼ数年前に引っ越してきたままの状態です。
今はこんなふうに部屋のあちこちにコスプレ関連のモノが出しっぱなしになっていますが、家族の目が気になる衣装や布などは隠して収納したいと思っています。
ただ、現在活動しているコスプレジャンル(ドールズフロントライン)で使っているレプリカの銃は、見た目もかっこいいので部屋のどこかに飾りたい!!!
そんな私が理想とするのは、今あるインテリアを活かしつつ、手に取りたいモノが取り出しやすく、使った後もしまいやすい整理収納。
特に、今コスプレをするうえで欠かせない
・コスプレ衣装
・銃(小道具)
・裁縫道具
・布
・工具
をスッキリ整理収納したいと思っています。そして、コスプレ写真を収録した
・CD-ROM
・写真集
もまとめて収納したい!!! 基本的にすべて外から見えないように整理収納したいと考えていますが、銃だけはかっこいいので表に飾りたいと考えています。
今回は新型コロナウイルスの感染対策として、Zoomをつなげてプロにアドバイスをもらいながら整理収納をしていくことになりました。
完全にリモートでの作業になるのでドキドキしておりますが、この汚部屋がどんなふうに変わっていくのか楽しみです!!!
▼ 広さ
・関西の田舎にある1軒家に住んでいる
・整理収納したいのは、コスプレの製作部屋として使用している6〜8畳ほどの部屋
▼ 収納スペース
・廊下に納戸はあるものの、製作部屋の中にクローゼットはなくほぼゼロ
・そのため、衣装製作や武器製作に関わるモノを入れる収納スペースは無し!!!
▼ 現状
・ボロボロの段ボールと、気まぐれに買った扉付きの棚にすべてをしまい込んでいる状態
・衣装は袋に入れて保管。ただし何が入っているかわからず、探すのに最低30分はかかる
▼ 理想
・インテリアを活かしつつ、手に取りたいモノが取り出しやすく、使った後もしまいやすい整理収納
・コスプレ関係のモノは外から見えないように整理収納して、レプリカの銃だけは部屋のどこかに飾りたい
収納王子コジマジックさん考案の「完成予想図」に感動!
理想の部屋は先ほどの通りなのですが、整理収納を始める前に、コジマジックさんに「どんな部屋にしたいか」詳しくヒアリングをしていただきました。そこで私は、自分のオタクスタンスとして、あらためて絶対に譲れないところをオーダーしたのです。
「コスプレ・オタクの趣味は、基本的に内緒でつつましやかにしたいんです……」
「なので、衣装を飾ったり、見るからに『オタク! コスプレイヤー!』と主張したりするような部屋にはしたくなくて……。銃のように飾りたいモノもありますが、そのほかはなるべく隠して収納することはできないでしょうか?」
「中身が丸見えな棚や透明なボックスは避けたいんです……」
オタクとしてのあり方や住環境は人それぞれだと思うのですが、私は家族の目もあるのでオタクの趣味はオタクの心の中とその空間の中でひっそり楽しみたい! というタイプ。なので「インテリアと共存させつつなるべく隠したい」は私にとって譲れないポイントでした。
しかし、コジマジックさんはそんな私のわがままも汲み取り、「見せるモノ」と「見せないモノ」を分け、「見せないモノ」はなるべく隠しながらも、わかりやすく整理収納する形で進めてくださることになりました。感謝!!!!
そして、今の部屋の現状や、整理収納したいモノをあらためてお伝えたところ、何やら超素敵な「完成予想図」をいただいたのです!
ひ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜なにこれ!!! 綺麗すぎる!!!!
あふれたモノを収納する場所が生み出されていてすごい……! と思う一方で、「いや……無理でしょ、絶対にこんなの入りきらないし、魔窟はいつまでたっても魔窟……」という天邪鬼な私が囁きます。ひねくれていて申し訳ございません。それほどレイヤーはモノが多いのです……。
しかし、ひねくれオタクも次第に納得していきます。片づけたいモノや形状などを説明すると、そのたびに適確かつずれのないクリエイティブなアイデアが、コジマジックさんからどんどん出てくるのです!!
今回の整理収納に使うアイテムは、ニトリやコーナンといった量販店、100円ショップで買えるモノが中心です。これなら通販にも対応しているので、そろえやすい!
用意が済んだところで、整理収納開始です! 今回は、以下の順番に沿って作業を進めていきたいと思います。
●何があるのか把握するために、モノをすべて出してまとめる
●コスプレアイテムを整理収納していく
【1】「銃」をディスプレイする
【2】収納を兼ねた「作業台」スペースを作る
【2-1】「裁縫道具」を整理収納
【2-2】「細かい裁縫道具」「衣装」を整理収納
【2-3】「布」を整理収納
【2-4】書いても消せる「ラベル」でラベリング
【3】「工具」「CD-ROM」「写真集」の整理収納
●完成!
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何があるのか把握するため、モノをすべて出して分けてみる
まずは、段ボールや扉付きの棚に入っている「収納したいモノ」をすべ外に出して、ざっくりと「衣装」「布」「銃」「工具」などのジャンルごとに分類します。
モノが多い……! こんなにあったのか……。というか、段ボールを片づけただけでも部屋がすっきりしたような……。
同じ素材やパーツを何個も買っていることに気づき、スペースもお金も無駄遣いしていたことがわかります。あ〜!こんなの買ったなぁという素材も出てくる出てくる!これ、本当に美しく片づくんでしょうか?
作業を始める前に、まずは整理収納したいモノをすべて出して、どれくらいの量があるのか、何があるのかを確認しておきましょう。この作業は、整理収納においてとても重要です!
「すべて出してどれくらいの量があるのか、何があるのかを確認しておきましょう」そうですよね、事前の準備は本当に大事です。布屋に行ってから「あの布なかった気がする!」と思って大量に買うモノほど在庫があるし、買わないモノほど在庫がない悲しい思い出の数々が蘇ります。
コスプレアイテムを整理収納!
収納するスペースもないこの部屋で、はたしてすべてを整理収納することができるのでしょうか……! 少し不安になってきましたが、いよいよ作業開始です。
【1】「銃」をディスプレイする
今はまっているスマートフォン用ゲーム「ドールズフロントライン」は、銃を題材にした戦略型シミュレーションゲームです。そのため、コスプレするにも「銃」がポイント!
銃については全くのど素人ですが、自分で作ったり、サバゲー用の銃を購入したりして、今では約10本の銃が家に存在している状態に……。
現在は綺麗に飾っているわけでもなく、ただ壁に立てかけているだけ。銃の収納方法は過去にもどうにかしたいと考えていたのですが、いまいち私の心にピンとくる「かわいい!」と思える収納がなく、見送っていました。
最初は銃も隠すように収納しようかと思ったのですが、やっぱり理想は、見ているだけでわくわくできるようにディスプレイすること!
見た目もかっこいいので表に出して飾ることにしました。自作の銃もありますが、モデルガンは特にかっこいいので、おしゃれに飾りたい!
そんな私の思いを汲んでコジマジックさんが提案してくださったのは、DIYパーツの「LABRICO(ラブリコ)」を使うというものでした。
ラブリコは、平安伸銅工業さんが販売しているDIYアイテム。木材と組み合わせて、床や壁を傷つけることなく柱や棚を作ることができるおしゃれなパーツです。
その中でも、今回は2×4(ツーバイフォー)材を上下に固定して柱を立てる「アジャスター」 という種類を使います。
実は1年ほど前にホームセンターでラブリコを見かけたことがあり、めちゃめちゃかわいくてオシャレなDIYアイテムがある! いつか使ってみたい!と思っていたのです。壁に穴をあけないので、部屋のレイアウトを変えたいと思ったら気軽に移動できるのがうれしい!
用意するモノは、ラブリコ(黒)と塗装済みの2×4材。2x4材の上下にラブリコのパーツを取り付けると「ポコッ」とすっきりはまって、気持ちいい〜! 力もいりません!
2本の2×4材にラブリコをつけたら、間を45cmあけて2本とも壁際に設置します。その後、ラブリコのネジを調整して天井の高さと合わせましょう。とにかくここまでの挙動も簡単でストレスフリー!
その後、電動ドライバーを使って2×4材の上からフックをつけていきました。こちらはIKEAで購入した「ビャーヌム折りたたみフック」で、3個セットになっています。ネジは別売りなので、注意してくださいね!
そして、フックに銃をかけていきます……!
え!!!! めちゃめちゃ!!!! かわいくないですか!!!! かっこよくないですか!!!! オタク感動!!!!!!
上から、M4A1、M4A1(塗装・バージョン違い)、UMP45です! 特にお気に入りの娘だったので、綺麗に並んでくれて本当にうれしいです……。もうすでに泣きそう……。私のかわいい娘たちをみて……全世界……!!! という気持ちで高まりまくります。
ラブリコの素材も木材っぽくてお洒落で、安っぽくないうえに硬すぎなくて良い感じ……! 部屋の雰囲気とも合っています!
そして、ラブリコの幅に合わせて買ったコーナンの「1段カラーボックスDBR」を下に設置! 中に100円ショップで買ったファイルボックスを入れることで仕切りを作りつつ、上にかけられなかった銃(主に自作のウレタン製の軽い銃)を立てかけます。
これで銃のディスプレイゾーンが完成! 本当にすっきりしました……!!
このディスプレイ方法だと、銃以外にも、刀や杖といった長物系が飾れそうだなと思いました! コスプレイヤーの皆さんには、頑張って作った武器やエモパーツを飾ってほしいです!!!
ラブリコはフレキシブルにモノを飾れるし、壁に穴をあけないので、賃貸の部屋でも安心。レイアウトを変更したいというときも柔軟に対応できますよ。女性一人でも手軽に組み立てることができます。
IKEAのフックは“返し”があるので、モノを引っ掛けても手前に落ちないようになっています。とはいえ、落下が心配という場合は、フックの部分に100円ショップなどに売っている耐震マットをはさんでおくと地震のときも安心です。
【2】収納を兼ねた「作業台スペース」を作る
続いては……なんと「作業台」を作ります。
テーブルを買うのではなく、作るとはどういうことなんでしょう? ……と思いながら完成予想図をもう一度見てみると、なんとカラーボックスと天板を組み合わせるとのこと!
今まで衣装製作のときはちゃぶ台に向かって地べたに座りながら作業をしていて、正直「地べたでいいや〜楽だし慣れてるし〜」と思っていたんですが、ここはアドバイスに従って作ってみることにしました。
用意するのは、コーナンで購入した「2段A4カラーボックス WWH」と、パイン集成材をBRIWAX(木製家具用ワックス)で塗装した天板。
まず、カラーボックスを電動ドライバーで組み立てます。説明書がついていて、その通りに組み立てるだけなのでカンタン!
4つのうち2つは背板をあえてつけていません。なんでかな? と思っていたら、背板がついているモノは奥へ、ついていないモノは手前に置いて、奥行きのある収納スペースを作るということなんですね……! なるほど!
そして、カラーボックス上部の角にクッション性のある強力両面テープを貼り、その上に天板を乗せると……。
机出現!!! え!!!! すごい!!
カラーボックスの上に天板を置くだけなので、カンタンに作れるし、解体するときも楽ちんで天才すぎませんか!!! イスに座ってミシンを踏むという、超文化的で腰の負担が低減する環境が整いそうです……!
この作業台のように大きなサイズの机を買うとなるとどうしても高くなってしまいますが、カラーボックスと天板を組み合わせることで1万5000円ほどでできたのも感動です!
もし数年後、違うレイアウトにしようっていうときもバラせるので良いな〜と感動しています。天板の色合いも部屋の雰囲気とマッチしていて、高級感があります!
ちなみに、天板は「IPC DIY Lab.」という木材の通販サイトで発注しました。好きなサイズでカットしてくれるうえに、送料も安い! ラブリコと2×4材のセットも販売されているので、まとめて買えて便利でした。
【2-1】「裁縫道具」を整理収納
さて、収納できる場所ができたところで、大量の「裁縫道具」をしまっていきます。作業台の近くに布や糸をまとめておけるとなると、製作もかなりスムーズになりそう!
でも……この量……本当にこれ……綺麗にカラーボックスに入ります? ごちゃごちゃ細かい部品が散乱していて、不安しかありません……。
まずは、裁縫に欠かせない「糸」を収納していきます。
今までは100円ショップで買った透明な箱に入れっぱなしで、入りきらないぶんはビニール袋に色を分類することなく放り込んでいました。
この状態だと裁縫のたびに欲しい糸の色を探すのが面倒で、しかも探している間に飛び出ている複数の糸同士が絡み、アーーッ! となるのです。
そんな状態から脱却するために、糸を色別に分けていきます。
整理収納に使うのは、100円ショップで購入した書類ケース! 糸が入る厚みのモノを選びます。
赤系や青系というふうに、同じ色や近い色の糸を1つの書類ケースに入れていきます。
完成しました! 綺麗! 整っている! 使いやすそう! 何より、外から見て何色が入っているかわかりやすい!!! この収納は目から鱗でした。
糸は大巻のモノと普通巻のモノがあるのですが、どちらも問題なく収納できました。使った糸も、色ごとに分けられたケースの中なら雑にしまうことができるので、ずぼらな私でも続けられそうですよ!!
糸は、1つのケースに似ている系統の色を入れていきましょう。ケースを立てた状態で整理収納しても外から糸が見えるように、縦に並べておくといいですね。余白ができてしまう場合は、隙間を埋めるように糸を横に入れてください。糸はこの後も増えていくと思うので、ケースを買い足していけば問題ありません。
【2-2】「細かい裁縫道具」「衣装」を収納
続いて、「レース」「綿」などの細かいパーツ、「裁ちばさみ」「チャコペン」などの裁縫道具、「衣装」「手袋」などのコスプレアイテムを整理収納していきます。
これまでは蓋つきの収納ボックスにすべて入れていたので、出しにくい&しまいにくいのダブルパンチ。片づけるのが面倒になってしまいました。
今回収納アイテムとして提案していただいたのが、ニトリで購入できる「引出しNインボックスレギュラー3段」と「インボックスレギュラー」と「インボックスたてハーフ」。そして「ファイルケース」。
すべて上に積むタイプではなく、前に引き出せるタイプのケースなんですよね! そのうえ、どの引き出しも白くて透けないので、「隠しながらの収納」という私の要望に沿っていて感動……!
まずは「引出しNインボックスレギュラー3段」に裁縫道具を収納していきます。
最上部の引き出しは2つに分かれているのですが、大きな裁ちばさみも余裕で入ります! もともとカラーボックスに入れる用として作られているからか、奥行きがあって意外といろいろなモノが整理収納できました。
右利きだったら、デスクの右側によく使うモノを入れるといいですよ。今回のカラーボックスのように上段、下段と分かれている場合、使用頻度が高いモノは上段に入れておきましょう。ハサミなどはよく使うと思うので、この引き出しはカラーボックスの上段に設置します。
次は「インボックスレギュラー」と「インボックスたてハーフ」。こちらは背板をつけた方の、奥側のカラーボックスに設置します。つまり、特に見られたくない、隠したいモノ……「衣装」を入れます。
分厚めの衣装なのに、余裕で入って感動! キャラクターごとに袋に入れていたので、なるべく立てた状態でボックスに入れていきます。こうすると、引き出したときに上から見ても何が入っているかわかりやすいですね。
最後に、使用頻度の低い「綿」や「花」などの小物類や、「手袋」や「タイツ」といった衣装関連のモノも入れていきます。こちらもしっかり全部入りました。
ところで、最近は「胸」を着脱できる時代(胸パッドのようなものです)。活用されているコスプレイヤーさんも多いと思うのですが、格納場所に悩むんですよね。
私はサイズ・素材・色別に合計5つ所有しているのですが、先日部屋に出しっぱなしにしていたら、犬が噛んでいて超あせりました。倫理的にも隠し方が良いと思っていたので、奥にしまっちゃいます!
ファイルケースには、衣装製作に使うレースを入れていきます!
白レースが大量にありますね……。ゴールド・シルバー系も、何かと使用頻度が高いのです。
これで、裁縫道具や衣装まわりはすべてしまいこむことに成功。入れる前は「全部入るの……?」と疑っていましたが、面白いほど整理収納できました!!!
早速、ケースをカラーボックスに設置していくと……。
えっっっすごい……!! あんなに段ボールの中で場所をとっていた裁縫道具たちが、こんなに綺麗に収納できるなんて!(なんならまだ余裕もある!!!)
恐るべし、カラーボックスの作業台&収納アイテム!!!! 分けて収納するだけで、こんなに空間が美しくなるとは……。
しかも今までの収納とは違って、引き出して中を確認できるのがうれしいですね。収納アイテムに引き出しを選ぶって、めちゃめちゃ基本だけど大事なことだなぁと思いました。
ちなみに、手前の引き出しは簡単に手前にずらすことができるので、カラーボックスの奥側にあるインボックスも取り出しやすいです。
使う頻度が高いモノは手前、低いモノは、カラーボックス奥のインボックスに入れましょう。
今回は穴子さんの要望もあって壁際に作業台を設置しましたが、もし作業台を部屋の中央に置きたくなった場合は、背板を取れば両方からモノが出し入れしやすくなります。
【2-3】「布」を整理収納
レイヤーの部屋あるあるだと思うんですが、「布」を買いすぎて余ったり、布は買ったけど製作機会がなくなって大量の布だけが溢れたりする状態ってよくありませんか!?
しかも買ってから「うわ〜〜この布家にあったじゃん!?」ってなるパターン(あると思って買わなかったら、なかった、って逆のパターンもよくある!)。
布って本当に場所を取るし、かといって捨てられないモノ……。私の場合、家から布屋が近くないこともあって、よく使う布はある程度ストックしておきたいんですよね。
正直、この布たちが、一番場所をとってたし、部屋の景観を乱してたなぁと思います!
ここでコジマジックさんがおすすめしてくれたのが、コスプレイヤーみんな大好きダイソー様の、600円で購入できる「TSUME-RUボックス(グレー)」です!
え、100円ショップなのに600円って高くない!? と思うかもしれませんが、ホームセンターだったら絶対もっと高いよね!? と思うほどしっかりした作りとサイズ、収納力なのです!!
細かいモノを入れるのには向いていませんが、ざっくりしたモノを入れるにはぴったり。布ではなく、衣装収納にもちょうど良さそうですよ! 全身鎧衣装の超造形衣装とかは難しいと思いますが、布メインのちょっとした衣装であればいけるかと思います。
この「TSUME-RUボックス」にはグレーと白の2種類があるのですが、グレーのボックスだと外から中身が透けて見えないので、隠したいモノを入れるときにちょうどいいです(白だと若干透けるみたいです。中身が見えた方がわかりやすくていい〜って場合は白もおすすめかも!)。
そして、感動的アフター画像がこちらです!
色別でわかりやすい! 綺麗! あの大量の布が入るほどの収納力……! 本当にすっきりしたし、在庫もすぐに確認できるし、使い勝手も最高です……。
「ああ〜これは『封●演義』の●●ちゃんを作ろうと思ったけど放置してる布〜!」「これは『●●●●ちゃいむ』の●●●になるはずだったやつ!」と、罪深い思い出も直視・整理できました。次に作るキャラも在庫からうまく作れそうです!
実はこの後、5箱追加で購入しちゃいました。これで布がどんどん増えても安心!
この「TSUME-RUボックス」は、見た目以上にたくさん収納できるのが魅力です。穴子さんはたくさん布を持っていたので、今回は布を収納しましたが、コスプレ衣装を入れてもいいと思います。おもちゃやぬいぐるみの収納にもぴったりですよ。
【2-4】書いても消せる「ラベル」でラベリング
作業台まわりが完成したところで、仕上げにラベリングをしていきます。これは私の中で最も目から鱗だった、超推せるアイテムです!
それがこちら、ブラザー工業のラベルライター「P-TOUCH CUBE(ピータッチ キューブ)」です! このピータッチキューブのラベルには、ホワイトボードのように何度も書いたり消したりできる素材もあるとのこと。
今までこの「書いたら消すことができない」ことで、ラベルを貼ることにめちゃめちゃ抵抗のあった私、感動してしまいました。そんなにすごいラベルがあったなんて!
これなら別のモノを入れたくなっても、ラベルを書き換えるだけで何度も使うことができる……!
特にコスプレ活動って、比較的、移り変わりが早めなジャンルのように思うんですよね。絶対に捨てられない、思い入れも執着もたっぷりな衣装もあるんですが、私の場合はある程度着たら収納しきれなくなって泣く泣く捨てたり、お譲りすることが多いです。
衣装以外でも、最近はハイミロン系(布の種類)が多いけど、ジャンルが変わったらテカテカしたエナメル系が必要だな……とか、とにかく変化が激しいのに、それに合わせてラベルも変化できるなんて、最高すぎませんか!?
ラベルにトラウマを抱えていた私ですが、何度でも書き換えられるなら怖くないのです。
さて、ボックスや引き出しにラベルを貼りまくります!! 超真剣すぎて収納ボックスに土下座してます。ラベルは精神統一しないと曲がるんですよ。オタクの人生のように。
ホワイトボード用のペン(100円ショップで購入)で、順番に中身を記載していきます。
そして、出来上がりがこちら!
文字までは見えにくいかもしれないですが、ラベルに書かれていると、当たり前だけど何がどこにあるか一発でわかる!!! まんだらけ(オタク向け商品を扱うお店)で、どこに何のジャンルの同人誌があるか、一発でわかるようなものでしょうか!!
これは衣装の整理収納にも使えるボックスだなと思いました。ジャンルやキャラ名のアルファベットなどを記載すれば、恥ずかしすぎるラベルにもならないですし、探しやすいですよね。活動するジャンルが変わっても、ラベルは書き換えられる……無敵じゃないですか!?
【3】「工具」「CD-ROM」「写真集」の整理収納
どんどんいきましょう。次は、スプレー缶などの「工具」の整理収納です。こちらは、もともと自分で購入していた立方体の収納ボックスを活かす形で整理収納のアドバイスをいただきました。
これまで、工具は扉付きの収納ボックスにざっくり突っ込んでいました。写真を見てもわかるように、こういう収納をしていると、とにかく取り出しにくいし、しまいにくい!
棚の奥に潜んでいるあの色のスプレー缶が欲しい! というときも、本当にユーザビリティーが悪すぎ! と腹が立って、自分が悪いのに棚のことを逆恨みしていました。
中に入っているのは、以下のモノ。
・G10ボンド:銃や小道具の製作に欠かせないボンド。信頼度高。
・ジェッソ:塗装の下地。綺麗に仕上がります。
・オルファのカッター類:一番よく切れる素晴らしい黒刃カッター。
・塗料スプレー缶:小道具の塗装や布用の塗料など、色も種類もバラバラです。
・グルーガン:ちょっとした小物の接着などに使います。
・やすり:木材やウレタンを削るモノ。
・半田ごて:ウレタンボードに模様を掘るために使います。
・針金:何かと必要になりがち。
・糸のこぎり:木材や塩ビパイプなどを切るために使っています。
・発泡スチロールカッター:その名の通り、発泡スチロールを切る用です。
・ウィッグセットツール一式:マネキンヘッド、木工用ボンド、櫛、ダッカールなど。
・銃のパーツ:マガジンやサイレンサーなど、模造銃に使うモノです。
など
こんなふうに工具が入り乱れている状態を打破してくれる収納アイテムが、100円ショップで購入した紙製の「ファイルボックス」。
まず手持ちの工具をジャンルごとに分けて、このファイルボックスに入れていきます。
いやいや、さすがにこれだけの量を分けて入れようとしたら、入りきらなくなるんじゃないですか? コジマジック先生?
……って、ちょっとでも思った私を殴りたい! ごめんなさい!! むしろファイルボックスに余剰が出ました!! 上から見ると、どこに何の工具が入っているかわかりやすい。スプレー缶も取り出しやすくなりました。
なので、このファイルボックスを使って、コスプレ写真を収録した「CD-ROM」や「写真集」も最後に収納します。スペースがあるってすばらしい〜〜!!
CD-ROMや写真集はイベント会場で頒布するモノ。イベント当日にこのファイルボックスを持っていくだけで良いのが素敵ですね。
もちろん購入したCD-ROMや写真集も格納できます!アイドルのCDなどをいっぱい持っている人にもおすすめしたい! このファイルボックスは雑誌も入るサイズなので、写真集以外もいろいろと入れることができそうです。
ファイルボックスは、よく使うモノを棚の上の方に、使用頻度が低いモノを下の方に入れていくと良いですよ。
このファイルボックスは紙製なので強度は少し弱めですが、100円ショップで売っているので破れてしまっても手に入れやすい。使わないときは、折りたたんでしまうこともできます。
細かいモノをファイルボックスで整理収納したいときは、ファイルボックスの中に深さを切りそろえた使用済みのペットボトルや牛乳パックなどを入れると、分類しやすくなります。これらがすぐに用意できない場合は、厚紙を折って入れるだけでも問題ありません。
アドバイスに沿って、ファイルボックスに優先順位をつけて整理収納していきます。え!! これまた美!! マネキンヘッドにもようやく居場所が見つかりました。
こちらにも、ピータッチキューブで作成したラベルを貼り付けています!
ついに、理想のコスプレ部屋が完成!
いよいよ、完成です〜〜〜〜!
ふぁ〜〜〜!!! ここまでほぼ1日、汚部屋の真実と初めて向き合い、戦ってきたオタク。あらためて、部屋を見渡してみます。
何ここ!!!
私の家じゃない!!! 明日からこの部屋に足を踏み入れた瞬間、あ、違う家に帰ってきちゃったかな!って勘違いしそうなくらい、生まれ変わりまくってます。てか、床が、広いぃ〜〜〜〜〜!!! 床も壁も、すごくよく見える〜〜〜!!!!
あのゴミに見える物体たちはどこにいった……!? 本当に収納されてるの!!?? リアルなマジックに、脳が追いついていきません!!! すごい! すごすぎます!!!!
部屋が縦長だったので、スペースをどう生かすかがポイントでした。作業スペース・飾るスペースといったゾーニングを意識。部屋は天井の高さもありましたが、ラブリコで埋めることができました。既存のインテリアとの(色などの)調和も考えています。
扉付き棚は、ファイルボックスを入れることで整理収納が実現できましたね。
収納のコツは分けること。ざっくりでもいいのでタイトルをつけて分けることで、どこになにがあるかひと目でわかるようになります。
穴子さんの場合、持っているモノが頻繁に変わるということだったので、ラベリングの張替えが面倒になってしまう。それをふまえて、ラベルはホワイトボードになる素材のモノにしました。
その通りなんですよね! これまで計画性もなく100円ショップで収納グッズを買ってきましたが、蓋付きのモノだとどうしても積んでしまって、中のモノを取り出しにくいという現象を繰り返していました(繰り返す前に学ぼう)。
今回の整理収納はすべて取り出しやすく、しまいやすいので、基本が大事、と心から感じました!
また、今までは床で作業をしていたけど、テーブルがあるとやっぱり文化的で、ホモサピエンスに戻れた感が強いんですよね。ホモサピエンスに戻っただけでなく、テーブルが収納も兼ねてしまうという一石二鳥のアイデアも素晴らしいです!
大事なのは、ここは飾るゾーン、モノを置かないゾーンというふうに決めておくことです。
どうしても棚があるとその上にモノを置いてしまいがちなので、扉付き棚の上にはあえて観葉植物などの飾っておくモノを置いて、別のモノを置かないようにするのもポイントです。
「モノはモノを呼ぶ」。一度モノを置くと、その周りにモノが増えていきますよ。
作業デスクは腰の高さの位置なので、どうしてもモノを置きがち。そうならないように、しっかりゾーン分けをしてすっきりさせておくと作業もしやすい。心の余裕が生まれると創作意欲にもつながると思うので、ぜひキレイにしていただけると。
「モノはモノを呼ぶ」にドキッとしすぎて倒れそうになりませんか!? 「面倒だし、一旦ここに置こう!」から始まる魔窟……。私、今までモノを呼び続けてきた人生でした……!!
こんなに綺麗になったからには、コスプレ活動も衣装作りも、より一層楽しく人間的に頑張りたいって気持ちになりましたね! 部屋が綺麗だと、生きる人権を与えられたような晴々しい感情です!
ちなみに、今回の収納アイテムにかかった総額は4万5000円ほど。ラブリコを使ったディスプレイ棚や作業台を作ってこの金額なので、私にとってはかなり納得感のある値段でした。
部屋の広さは6〜8畳ほどですが、整理収納に使用したのはすべて壁際。使用したアイテムも圧迫感がないので、一人暮らしの部屋にも活かせるアイデアではないかと思います。
部屋が片づかなすぎて、失望及び放置しているコスプレイヤーの皆さんだけでなく、そのほかのオタクの皆さんにとって、何か一つでも参考になったらうれしいです。
私は社畜としてお金を稼ぎつつ、この部屋を美しくキープしながら、製作に勤しんでまいります! オタク、2021年も元気に生きるぞ〜!
作業協力:大野里美(ケイスタイル株式会社)
出演:収納王子コジマジック
一般社団法人日本収納検定協会 代表理事
ケイスタイル株式会社 代表取締役
片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルでありながら、松竹芸能で26年の芸歴を積んだ、主婦層に圧倒的な支持を受ける男性ライフスタイル系タレントのパイオニア。整理収納に”笑い”を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200本以上、著書・監修本は累計40万部を超える。“収育”を理念として掲げた一般社団法人日本収納検定協会を設立し、お片づけを楽しむ検定「収検(収納検定)」をスタートさせる。
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※記事内の製品情報は2020年11月時点の内容になります
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