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ランニング初心者が息子と一緒に走ったら、挫折せず楽しく走れた話(かあいがもん)
俳優の河相我聞(かあいがもん)さんが、健康のために息子さんと一緒にランニングを開始。息子さんと一緒に走ることで、ひとりでやるよりも挫折せず、継続できているのだそう。その様子をつづります。
- 体力は右肩下がり。何かしたいと思っても一歩が踏み出せない
- 未来のための投資。長男が実践する体力づくりはランニングだった
- そして走り始めた
- 誰かと一緒に走ると、時間があっという間に過ぎる
- ランニングを続けてみて
どうも、かあいがもんです。
最近、息子と一緒にランニングを始めまして。
ジムに気軽に行けない昨今、健康管理・体型維持のために走ろうと思ったのがきっかけですが、最初は「続くのだろうか……」という不安もあり、なかなか走り出せませんでした。
しかし、数年前からランニングを始めた息子にレクチャーを受けながら一緒に走ってみたら、思っていたよりも楽しいんですよ、これが。
そこで今回は、実際に私がランニングを始めようと思うまでの経緯や、走り出すまでのこと、走ってみてよかったこと、楽しかったことなどについて紹介していきたいと思います。健康や体づくりのために走ろうかなと思いつつ二の足を踏んでいる人への1つの参考となれば幸いです。
体力は右肩下がり。何かしたいと思っても一歩が踏み出せない
私は今年で45歳になった。
長男(26歳)と次男(18歳)の2人の息子がいて、私は男の子の父親として「いつまでも強く頼れる父親でありたい」と、そう思っている。
いや、そう思っていた。
しかし先日、長男に「腕相撲をしようか」と力比べを申し込んだら「本気でやったら父さんをケガさせてしまうかもしれないからやめておく」と言われ、戦うことさえ受けてもらえなかった。
なんて悲しいことだろう。私は自分では息子には負けることがあるわけがないと思っていたが、それは気持ちだけで現実は「衰えてきた父親」になってしまっているようだ。
私の理想と現実の差がとてもひらいてきてしまっているのではないだろうか。これはとてもとてもマズいことだ。
俳優という仕事柄もあって周りの同年代に比べても体作りをしている方だと思う。
しかし新型コロナウイルスの影響でせっかく入会したジムも足が遠のいて、私の仕事も長い休業状態。自粛で家に籠る生活を続けているうちに、身体が重くなり体力が勢いよく右肩下がりになってきて心身共に弱っているのを感じる。
かれこれ3カ月ぐらいは不必要な外出をあまりせずにベッドでゴロゴロゴロゴロしながら動画配信サイトを見て夜な夜なパソコンゲームに勤しむという生活を続け、運動という運動は何もしていなかったので当然といえば当然ではある。
息子からも「だいぶ弱そうにみえる」と言われるありさまだ。
「このままではいけない」
……頭の中でそう考えるだけで運動しない毎日が続いていた。
未来のための投資。長男が実践する体力づくりはランニングだった
一方の長男は体作りをしっかりとやっているようだった。
20歳ぐらいまではヒョロヒョロとして体力があまりなかった記憶があるのだが、今では私より身体が大きく、そして何より最近の長男は体力がある。
何をして体作りをしているか聞いたら、基本的にはランニングをしているということだった。
私も体作りを再開したいし、健康の為にも運動したい。とりあえずランニングならすぐに始められそうだと思い、長男に色々と聞いてみることにした。
私 ランニングって楽しいの?
長男 楽しいかどうかと言われたらわからないけど、リフレッシュするというか俺の場合は走ると気持ちが晴れやかになって頭が整理されていくんだよね
私 へぇ。なぜランニングを始めたんだい?
長男 少し太ってきたから痩せようと思ったのがキッカケだったのと、体力ないとそもそも何もできないと思ったから。やりたいことをするにも体力が必要だからね
息子の言い分はわかる。
とってもよくわかる。しかし、問題はその体力をつけようと思ってもその一歩がなかなか踏み出せないのだ。わが息子は、いかにしてその一歩を踏み出したのか。
長男 俺も本気を出せばいつでもやれると思ってたんだけどなかなかやらなかった。
でもある時に自分の未来を見るようになってさ、やった自分とやらなかった自分の未来を比べたんだよね。そうしたらやるしかないなと思って。体力つくと物事に対する考え方も変わってくるし、いい事ばかりだよ
私 なるほど。このまま体力が衰えていく未来を想像したら恐ろしくて考えたくもないが、体力をつけて健康な未来を想像したら間違いなく体力がある方がいいな。少しやる気出た
長男 最初は息がすぐにあがるし距離も全然走れなかったけど、段々と走れるようになったよ。俺は1年近く続けたら10km は楽に走れるようになった
私 ほぉぉ、凄いな。やる気は出てきたんだけど私もそこまで走れるようになるかね?
長男 走れるようになるんじゃない。ただ父さんは無理をしないためにもまず今の自分は体力が無いという現実を受け入れないといけないかもね
私 すまないが、父さんの身体を鍛えるのに付き合ってもらえないだろうか、ランニングを始めたい
というわけで自粛で運動するのが億劫になっている私を、息子に無理矢理にでもランニングに連れ出してもらうようにお願いした。
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そして走り始めた
ランニング初日。
長男からは「とりあえず楽に走れるような格好であればなんでもいいよ」とのことだったので私はこのような格好にした。
背中に背負ったポシェットにはマスクと水と携帯が入っております。(人がいる場所ではマスクを)
私の格好はランニングするようには見えないのは何故だろう。ランニングというより軽いトレッキングみたいだ。
一方の長男。
ランニングをしている人の見本のようだ。
ちなみにスマートウォッチと呼ばれるモノを着けて走ると距離とかペースがわかるから便利だそうだ。
準備運動をして、早速走ることに。
長男 今日はとりあえず2km ぐらい走ってみようか
私 え? ランニング初日に2km って走れる気がしないんだけど
長男 走るというよりか、歩くより少し早いくらいのペースならいけると思うよ。
いきなり早く走ろうと思うと初日から2km は無理だけど、無理にペースを上げないで疲れたら休憩いれれば大丈夫。まぁ無理だったら1km で
私 うむ。今の私の体力のなさは半端ないと思うけど
誰かと一緒に走ると、時間があっという間に過ぎる
それではスタート。
走り始めてしばらくして、身体が重く感じてきた。
あぁ、1km すら走れる気がしない、、、
一緒に走っていた長男によると、私の走り方はドタバタして見えるらしい。
そんな走り方だとすぐに疲れて、膝にも負担がかかりやすいのだとか。上半身に力が入ってるからもっと力を抜いて、下を見ないで前を見て走った方がいいらしい。
たしかにランニングに慣れていない走り方で、走るのがしんどそうだ。
走ることに精一杯で自分では気付いていないことも、一緒にランニングすることで色々と指摘してもらえるのはうれしい。ひとりで走ると走り方のフォームの悪さにはなかなか気がつかないから。
フォームが悪いと身体を健康にするつもりが壊すことになってしまう。
不思議なことに走りながら長男に色々教えてもらっていると、いつのまにか1km が過ぎても疲れをあまり感じてなかった。
私 あれ、何故だ? 1km が思ったより楽に走れる気がする
長男 走り方に気をつけて無理のないペースであれば1km は楽だよ。でも初日だし無理しない方がいいよ
私 君は普段どれぐらいのペースで走ってるの?
長男 1km を5分くらいのペースかな。ちなみに今日は1km を8分から9分くらいのペースでやっているから、早く歩くのとあまり変わらないペースじゃないかな
私 このペースなら息もあまり上がらないしランニングがそこまでつらく感じないね。
とはいえ太ももとふくらはぎはパンパンで筋力の衰えはとても感じるけど
長男 本当に筋力がないか、まだ変な力が入っているかどっちだろうね
ということで歩きながらの、水のみ休憩を挟んで初日は2km を走ることができた。
初日は1km 約9分のペース。
ランニング初日の感想としては。
なんだか楽しくて気持ちいい。
なぜだろうか、息子と走っているから楽しいのだろうか、走れないと思っていた2km を走れたからだろうか、走ったことによりアドレナリンが出てきて高揚感を感じているのだろうか。
昔は、ランニングの何が良いんだろう?
格闘家でもないのに長く走る事に何の意味があるんだ?
ランニングはつらいだけだろ?
と思っていた私が「ランニングは気持ちいいもんだな」と思えた。
私 初日に気持ちいいと思えると続けられそうな気がする
長男 よかった。ある程度続けると日課になってくるよ。走るペースもどんどん早くなってくるし、走れるようになってくると東京マラソンでも出ようかなとか思うようになるよ
私 ほぇぇ、そこまでなるんだ。毎日走った方がいいの?
長男 俺は疲れている日は無理して走らないけど、走ろうと思うようになるまでは自分との戦いかもね
私 一緒に走ってもらえたから走れたけど、ひとりで始めたらまだまだ私は挫折しそうだな
長男 うん。しばらくは一緒に走ろう
ランニングを続けてみて
その後、1日おきぐらいのペースで走るようになった。
長男と時間が合う日は一緒に走ってもらい、ひとりでも走るように頑張ってみた。
そして、ちゃんとしたランニングシューズで走った方が膝の負担が少ないかと思い、ランニングシューズも購入した(たまたまバーゲンセールで3,000円程)。
ひとりで走るとペースをコントロールできてないのか走り方の悪い癖が出るからか、同じ距離を走っていてもすぐに疲れて身体が重かった。
しかし、2週間ぐらい走ったぐらいからだろうか、2km が少し楽に感じてきたように思う。
長男にランニングを始めてからの変化を話した。
私 家にずっといるとスマホやパソコンをながめ続けていて「頭だけ疲れて身体が疲れていない状態」だからなのか熟睡ができていなかったけど、走った日は寝つきがよくて朝の目覚めがとにかくよろしいのよね
長男 それはあるね。俺も夜型ではなくなった
私 歳とって体力が落ちてくると自信もなくなってくるからランニングを始めてよかったよ
長男 筋肉は見た目でわかるけど体力はわからないからねぇ
私 今日はなんだかやる気が出ないなと思っても走るとスッキリするし、これからも走ろうって思えるようになってきたよ
長男 後は自分に勝つだけだよ。自分に勝てないわけないからね、やればいいだけだもん。俺も長く続けてたら他にもやろうと思っていたことが簡単にできるようになったんだよ。体力がついたら今まで面倒くさいと思ってたことが面倒くさくなくなったし
私 へぇ……。そこまでいけるかな。私はまだ負けそうだよ
長男 とりあえず一緒に走ろう
元々運動が好きな人はひとりでも持続化しやすいとは思うが、運動があまり好きではない人や苦手な人は、誰かと始めるのが良いと思う。
長男がランニングの楽しさを知っていたから、わたしも楽しくランニングを始められたのだろう。
誰かと一緒に走るというのは走った気持ちよさを分かち合えたり、走れるようになったうれしさを伝えられる。
まさか息子とランニングをしてこんな体験ができるとは夢にも思わなんだ。
私はこれからもランニングを続けるだろう。1カ月続けていたら、段々と怠けた自分に勝てるようにもなってきた。
そして、体力のある強い父親を取り戻すのだ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわり。
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