一人暮らしの部屋でも、安く&簡単に「ホームシアター環境」を整えたい! 導入のアイデアをブロガー4人に聞いた

リリース日:2022/07/20 更新日:2024/10/18

一人暮らしの部屋にホームシアター環境を導入するアイデアを、4人のブロガーが紹介。「最小限の機材で臨場感を生みたい」「機材の圧迫感を出したくない」「スペースを有効活用したい」「機材を拡充していきたい」と思っている人のヒントになりそうです。

こんにちは、Fun Pay!編集部です。

 

最近は家で過ごすことが多くなり、自宅で映画やライブ映像を見る機会が増えた方も多いはず。中には、自宅で楽しむうちに「ホームシアター環境」の構築に興味が出てきた、という方もいるのではないでしょうか。

 

しかし、ちゃんとした機材で映画館のような雰囲気を味わいたいと考えると、「お金がかかりそう」「機材で部屋が圧迫されそう」など、ハードルが高いと感じて導入する前から諦めてしまいがちです。

 

そこで今回は、映画やアイドルのライブ映像を自宅でも楽しむために快適なホームシアター環境を構築した4人のブロガーが、実体験をもとにした「一人暮らしの空間でも手ごろに導入できるホームシアター入門」を紹介します。それぞれのアイデアとともに、環境を整えていったことでどのような体験を得られたかも語っていただきました。

 

ぜひ皆さんも、自分に合いそうなアイデアを参考にホームシアター作りの一歩を踏み出してみてください!

  1. 【最小限の機材で臨場感を生む】安くて手頃な機材&アイデアで映画の迫力を楽しむ
  2. 【機材の圧迫感を出さない】インテリアとなじむよう、機材の設置場所にこだわる
  3. 【スペースを有効活用する】1Kの部屋に導入したホームシアター環境をより充実させるアイテム
  4. 【機材を拡充していく】実現させたいホームシアター環境にあわせて、最初に導入する機材を決める

【最小限の機材で臨場感を生む】安くて手頃な機材&アイデアで映画の迫力を楽しむ

結騎了(ゆうき りょう)

映画・特撮好きのブロガー。仕事と育児に追われながら「映画鑑賞」「ブログ更新」の時間を必死で捻出している一児の父。『別冊映画秘宝 特撮秘宝』『リアルサウンド映画部』『週刊はてなブログ』等に寄稿。

ブログ:https://www.jigowatt121.com/
Twitter:@slinky_dog_s11

 日々映画を楽しんでいる、結騎といいます。映画ブロガーの端くれです。
 

ホームシアター環境を自宅に作ってしまうと、ついつい「ホームシアター映えする映画」を選んでしまうもの。私の趣味分野だと、怪獣が暴れまわる特撮映画や、画面狭しと爆炎が広がるアクション映画など、大画面や音の圧を楽しめる作品に手が伸びてしまう。それらはやはり、テレビ画面で見るのとは迫力も臨場感も段違いである。

 

そんな私が取り入れている現在のホームシアター環境は、このようになっている。

【ホームシアター環境を導入した部屋】
賃貸アパート/広さ6畳の自室

【設置しているホームシアター機材】
・エプソンのプロジェクター
・1万円程度の手動開閉式スクリーン
・Kenwoodの音楽コンポスピーカー(2chステレオ)
 最初に手を付けた機材はスピーカーだ。現在はKenwoodのスピーカーを2台導入し、2chステレオ(左右に1台ずつスピーカーを置くことで、立体感のある音を体験できる構成)で映画を楽しんでいる。私はプロジェクターとスクリーンを組み合わせているが、実はテレビに外付けのスピーカーをつなげるだけでも、臨場感はぐっと上がる
 

ここでは、テレビでの映画体験をワンランク上に押し上げるための、安くて簡単に導入できるスピーカーを使った音質改善と、環境作りのアイデアを紹介したいと思う。

【わたし流のホームシアター入門】手頃なスピーカーで音質を改善&没入できる環境を整える

「ホームシアター環境を作るぞ!」と意気込むと、最初は何かと性能が良い機材に目がいきがちだ。しかし、そうした機材のパフォーマンスを発揮させるには、ある程度の知識と資金が必要になる。それが許す環境にある人はともかく、スペースが限られている一人暮らしの部屋となると、なかなかうまくはいかないだろう。

 

これからホームシアター環境を構築しようと考えた場合、プロジェクターやスクリーンを導入しなければならないと思いがちだが、まずはいつものテレビに手頃なスピーカーをつないだり、没入感のある視聴環境を整えたりするだけでも、十分に良い体験を得ることができる

【いつもの映画視聴を充実させるためのポイント】

・安いものでもいいので、2台セットの外付けスピーカーを導入する
・没入感を出すために、しっかり部屋を暗くする

高額な機材に心奪われる前に、まずは上記のポイントを押さえながら視聴環境を整えてみてほしい。

1.外付けの「スピーカー」で臨場感を楽しむ

まず「音」だが、第一段階として「テレビのスピーカーからの脱却」をおすすめしたい。

 

昨今のはやりならサウンドバー(バータイプのスピーカー)だが、これもこだわれば値が張るもの。まずはディスカウントショップに出向き、数千円から買える中古の外付けスピーカーから始めるのはどうだろう。

 

サイズは片手で持てる程度のもので問題ない。これを2台セットで購入し、同じく安価で買えるコードでテレビにつなげば、それだけで2chのステレオ環境が完成する。

 

より立体感のある5.1ch(スピーカーを前方左右に1台ずつ、センターに1台、後方に2台、重低音専用のサブウーファー1台で構成したもの)と同等とはいかないものの、まずは前方左右のステレオ環境だけでも、テレビ内蔵のスピーカーに比べれば驚くほどの臨場感を発揮してくれる

2.部屋を暗くする「遮光カーテン」で没入感を生む

「環境」の視点でいくと、何より大切なのは部屋の暗さである。しっかりと電気を消して、カーテンを閉める。必要なら、安価な遮光カーテンを購入しても良いだろう。

 

例えばスマホで映画を見るときも、「明るい部屋で普通に見る」のと「部屋を暗くしてイヤホンを着けて見る」のとでは、感じ方が全く違うものだ。ホームシアターにおける「環境」も、結局はこの延長にある。

 

つい間接照明をつけたり、スマホを片手に映画を流し見したりしてしまうものだが、それではせっかくの「環境」が損なわれてしまう。窓もカーテンも閉め、部屋の電気をちゃんと消し、明かりを発するものを避ける。これらの、ごくシンプルな工夫だけでも、そこにはしっかりと没入感が生まれるのだ。

 

 

***

 

 

我が家にホームシアターが出来上がると、「映画を見る」という日常生活のワンシーンが、いつの間にかイベントと化していく。鑑賞に向けて、おいしいお酒やおつまみを買いそろえ、「いざ見るぞ!」と心を躍らせることができる。

 

ホームシアター環境をいくら作り込んでも本物の映画館には敵わないが、そこで得た実体験を疑似的に再現できる手段として、この上なく有効なのである。

 

そして本物に近づけるために大事なのは、いかに部屋を暗くして、自分を音で包囲するかだと私は思う。重要なのは、必ずしも高額な機器ではない。少しずつ確実に工夫を重ね、それによる「実感」を得ることである。

 

私はこの沼に沈み続けた結果、定価50万円オーバーの音響(ホームシアターシステム)をクレジットカードで一括払いするに至ってしまった訳わけだが、それはまた、別のお話……。

 

【機材の圧迫感を出さない】インテリアとなじむよう、機材の設置場所にこだわる

かん

1989年、兵庫県生まれ。書籍『浪費図鑑』『だから私はメイクする』などを制作するオタク女子4人組「劇団雌猫」メンバー。新刊はヘアメイクアップアーティスト イガリシノブと共同監修の『化粧劇場』(池田書店)。K-POPアイドルSEVENTEENのジョシュアと宝塚歌劇団の芹香斗亜を応援している。最近は政治を勉強中。

 

Twitter:@kanrooom

 こんにちは、かんです。2019年の秋から2年限定で海外に移住中ですが、今は新型コロナウイルスの影響で日本の実家に一時帰国しています。
 

私の趣味は宝塚とK-POPで、夫婦共通の趣味は映画鑑賞。そのため、自宅にホームシアターを導入することに迷いはありませんでした。

 

ホームシアターでよく見ていたのは、Blu-ray Discのライブや舞台映像、動画配信サービスの映画やドキュメンタリー。高画質を求めるというよりは、劇場にいるような臨場感、包まれているような感覚を得たいと思っていました。

 

海外へ行く前に自宅で導入していたホームシアター環境はこちらです。

 
【ホームシアター環境を導入した部屋】
(引越し前)2DKマンション/広さ8畳のリビングルーム
(引越し後)2LDKマンション/広さ12畳のリビングルームの5畳ほどのスペース
※いずれも海外移住前

【設置していたホームシアター機材】
・エプソンのプロジェクター
・天井から吊り下げるタイプのスクリーン
・パナソニックのスピーカー搭載型シーリングライト「サウンド」シリーズ
 特に工夫したのは、すぐ使えるようにそれぞれの設置場所を考えつつ、使わないときも部屋のインテリアとなじむような機材を選んだことこれを意識したことで、部屋がごちゃっとならないホームシアター環境を整えることができました。
 

ここからは、ホームシアター機材を導入しても部屋に圧迫感を出したくない人に向けたアイデアとして、私がどんなホームシアター環境を構築したかを紹介します。

【わたし流のホームシアター入門】部屋に圧迫感を出さないように、インテリアとなじむ場所に設置する

私がホームシアター環境を取り入れるときは、以下の3つのルールに沿って置き場所を工夫しました。

【ホームシアター機材の設置場所を決めるときのマイルール】

・床に物を増やさない
・使わないときに邪魔にならない
・使いたいときにすぐ使える
そして、部屋もそこまで広くないし、オタク活動に勤しんでいたおかげで大した貯金もなかったので、ホームシアター構築に最低限必要な「プロジェクター」「スクリーン」「スピーカー」に優先順位をつけてそろえていきました。
 

1.テーブルの上にコンパクトな「プロジェクター」を設置

まず購入したのは、プロジェクター。過去にプロジェクターの購入経験がなく判断材料も少なかったため、聞いたことがあるメーカーだったエプソンのプロジェクターを、30,000〜40,000円ほどで購入しました。

 

「床に物を増やしたくない」というルールのもと、設置場所は持て余していた4人用ダイニングテーブルの片隅に決定。サイズは縦・横の面積が13インチのMacBook Airよりも小さい、コンパクトタイプ。もちろん高さはありますが、それでもティッシュケースを少し大きくしたくらいで、圧迫感はありませんでした

 

部屋を真っ暗にし、壁にBlu-ray Discの映像を投映すると、いつもの部屋は一気に非日常な空間に変わります。目の前には、視界に入りきらないほどの巨大な推し。隅々まで見るためには頭を上下左右に傾けなければならず、その身体感覚を含めて「劇場にいる」という錯覚を体験することができます。

2.吊り下げ式の「スクリーン」を選ぶ

しばらくは白い壁に投映させ、巨大な推しに大はしゃぎする日々を過ごしていましたが、徐々に「もっと綺麗に投映したい」という欲が出てきます。そして、家電量販店で売っていた天井から吊り下げるタイプのスクリーン(100インチ)を1万円程度で購入しました。

 

当時は賃貸物件に住んでいたので、大家さんの了承を得て天井に取り付けたフックにスクリーンを吊るしていましたが、負荷が心配だったため、使うとき以外はクルクルと巻き取って部屋の隅に置くことに。

 

丸めるとコンパクトになるので邪魔にならず、置きっぱなしにしていてもかっこ悪くないシンプルなデザインだったので、周囲のインテリアともなじんでいました。

 

壁に投映しているだけでも十分に幸せを感じていたものの、やはりスクリーンの威力はすごい。「視力が急激に良くなった」「裸眼からコンタクトを入れた時の感覚」というとわかりやすいでしょうか。

 

真っ白な壁に見えていても、我が家の壁紙には模様や凹凸など、投映のノイズになる要素があったようで、ツルッツルのスクリーンに投映することで、プロジェクター本来の能力を最大限に引き出すことができました

3.シーリングライトと一体になった「スピーカー」を導入

プロジェクターとスクリーンでホームシアターを満喫する日々が5年ほど続きましたが、今から2年前の引っ越しで転機が訪れました。リビングにホームシアター機材を設置しようとしていたときに、スピーカーが搭載されたパナソニックのシーリングライト「サウンド」シリーズ(丸型)を知ったのです。

 

Bluetooth搭載で、スマートフォンから操作してプロジェクターと接続できるという優れもの。シーリングライトとの一体型で置き場所にも困らないので、思い切って購入することにしました。

 

このシーリングライトを導入するまでは、プロジェクター本体の内蔵スピーカーやBluetoothで接続できる手持ちのスピーカーを使っていましたが、推しの声が割れて悲しい気持ちになったことも……ようやく音質が改善されて、臨場感も楽しめるようになったので、とにかく最高です!

 

価格は、最新型でも2万円前後で購入できます。そこまで音質にこだわる方でなければ、高いスピーカーを買うより絶対にオススメです。

 

 

***

 

 

そんな経緯で徐々に環境を構築していったわけですが、正直に告白すると、本筋以外での出費が結構増えてしまいました。お昼にも楽しめるよう遮光カーテンを買ったり、長時間快適に視聴できるようにフカフカのソファや観葉植物を買ったり、でっかい画面で見られるんだから……とついつい舞台やライブのBlu-ray Discを買い足したり。

 

ホームシアターに加えて、インテリアという楽しく長く付き合える趣味が一つ増えたように感じます。

 

そして、ホームシアターのいいところは、ミニマムな環境でも十分に非日常を味わえて、こだわろうと思えばとことん追求できるところ。海外移住が終了して日本へ帰国したら今度はどんなホームシアター環境にしようかと考えると、今からワクワクが止まりません。

 

【スペースを有効活用する】1Kの部屋に導入したホームシアター環境をより充実させるアイテム

 
yukara

関西育ち。東京で音の研究とかをやっています。色んなビールを飲みながら、色んな映画を観るのが趣味です。

ブログ:https://yukara-ikemiya.github.io/arayuru-genjitu-blog/
Twitter:@yukara_ikemiya

 

こんにちは、yukaraです。家電メーカーでオーディオ関連の技術開発などをしています。

 

いろいろな趣味に広く浅く手を出す性分で、登山・美術館巡り・ビリヤードなど楽しいものがあればどこにでも足を延ばしてしまいがちですが、最近は新型コロナウイルスの影響から、仕事を含めたほとんどの時間を自宅で過ごしています。

 

もともとかなりの映画好きということもあり、自宅には2年ほど前からホームシアター環境を導入しています。自宅にいると必然的に使用頻度が高まり、動画配信サービスを使った映画鑑賞はもちろん、仕事終わりにNintendo Switchで友達とオンライン対戦することが最近の日課です。

 

そんな私のホームシアター環境はこちら。

【ホームシアター環境を導入した部屋】
1Kのマンション/広さ6.5畳の部屋

【設置していたホームシアター機材】
・ニトリのロールスクリーン
・エプソンのプロジェクター「EH-TW5650」
・ソニーのスピーカー「HT-Z9F」
ロールスクリーン。写真左が巻き上げた状態で、右が下げた状態

間取りが長方形なので、短辺側にニトリのロールスクリーンを設置しました。カーテンレールへ取り付けられるタイプなので、省スペース化を実現できています。

写真左からエプソン「EH-TW5650」、ソニー「HT-Z9F」

プロジェクターはエプソンの「EH-TW5650」、スピーカーはソニーのサウンドバー「HT-Z9F」を使用しています。この2つは予算が許す限り好きなものを選べば良いと思いますが、せまい部屋ではスクリーンの正面にプロジェクターを置けないことが多いため、斜めから投映できる機種を買うことをおすすめします。正面から投映する場合、視聴者が映像の影にならないよう、高い場所や天井に設置する必要があるからです。

壁沿いにプロジェクターを設置することで、スペースを有効活用できる

斜めから投映できるプロジェクターならば、低い位置に設置しても視聴者が影にならず、より柔軟にレイアウトを考えることができます。

 

ホームシアターといえば広い家で使うイメージがあるかもしれませんが1Kで7畳程度の部屋でも十分に楽しむことができますここからは私自身の経験をもとに、ホームシアター体験をより良くする、一人暮らしの部屋でも取り入れられる簡単なアイデアを紹介したいと思います。

【わたし流のホームシアター入門】狭い部屋での視聴体験を、手頃なアイテムでより良くする

提案したいアイデアは、こちらの3つです。

【狭い部屋でのホームシアター体験をより良くするためのアイデア】

・スクリーン周りに「ブラックマスク」を導入して、映像をはっきりとさせる
・配線をまとめる「HDMI切り替え機」で見た目をすっきりさせつつ、小さな面倒を解消
・外付けスピーカーは、せまいスペースにも置ける「サウンドバー」がおすすめ
100円ショップで買えるものや、低価格から用意されているものもあるので、少ない予算で始めることができます。

1.「ブラックマスク」で映像を引き締める

1つ目は、私自身も取り入れているブラックマスク(画面周りの黒い枠)のアイデアです。

 

テレビなどにある黒枠は「映像をはっきり描写させる」という役割もありますが、ロールスクリーンには黒枠がないものがほとんどです。黒枠がない状態でスクリーンに映像を投映すると、メリハリがなくぼんやりとした描写になってしまうということはありませんか? そういうときに、ブラックマスクは役立ちます。

 

まずプロジェクターを設置して、スクリーンに投映される映像の大きさ・位置を決定したら、その四辺に黒枠を取り入れましょう。太めの黒マスキングテープや、100円ショップで購入できる黒いフェルト生地などを活用すると、安く作ることができます。ちなみに、私はマスキングテープでブラックマスクを作りました。材料費は1,000円程度です。

 

ブラックマスクのおかげで映像のクオリティが圧倒的に上がるため、ホームシアターに必須の設備といっても過言ではありません。また、画面の四辺のみでなく、スクリーン回りの壁や床も黒くすることで、光の反射(迷光)を抑制してよりはっきりした映像が楽しめます。余裕のある方はお試しください。

2.「HDMI切替機」で配線をすっきりまとめる

2つ目は、HDMI切替機(セレクター)です。プロジェクターへの映像入力にはHDMIケーブルを用いるのが一般的ですが、ノートPCやゲーム機など複数の機器をつなぐ場合、入力端子が足りなかったり、入力を切り替えるのが面倒くさかったりします

 

そういうときにHDMI切替機を使うと、ケーブルの配線をすっきりまとめることができます。また、電源を付けた機器が自動的に接続されたりするので、小さな面倒を解消することも可能です。

 

HDMI切替機の導入により、全機器の入力を一箇所に集めることができ、部屋がスッキリしました機能によりさまざまな価格のものがありますが、4K対応で3〜4台入力可能なものでも3,000~4,000円程度で購入できます。

3.圧迫感のない「サウンドバー」を導入する

最後に、スピーカーについてです。プロジェクターの中にはスピーカーを内蔵しているものもありますが、映画・ゲームなどを楽しむ上では不十分に感じることが多いと思います。

 

「外付けでスピーカーを導入したいけど、設置場所がない」という人は、少ないスペースに設置可能なサウンドバーがおすすめです。さまざまなモデルが発売されているので、予算・大きさなどを加味して選びましょう。

 

私自身、サウンドバーを導入したことで、それほど場所も取らずに映画などの立体的な音響を楽しめるにようになったため、非常に満足しています。

 

***

 

映像作品は大画面で見ると没入感が圧倒的に高まるので、特に、映画やゲームの世界観を全身で感じたい人におすすめです。

 

私は、ホームシアターを導入したことでより深く映画を楽しむことができるようになりました。わりと小さい部屋ですが、上記のように工夫して設置することで、狭さや圧迫感を感じることはありません。

【機材を拡充していく】実現させたいホームシアター環境にあわせて、最初に導入する機材を決める

yDroid

スキー、自転車、キャンプ、車中泊など外でウロウロ動き回って活動するのが大好きな50代。自宅での映画鑑賞は以前より好きで、リビングやキッチン等、場所を変えながら工夫して楽しんできました。映画・ドラマ鑑賞、スポーツ観戦(サイクル・ロードレース)、ゲームなどを、いつでも気軽に楽しめるというのをコンセプトに、リビングシアターとして設置しました。外出も遠慮がちになってしまう昨今、自宅で毎晩楽しんでいます。

 

ブログ:https://ydroid.hatenablog.jp/
Twitter:@yPhonist

 

 スキー、自転車、キャンプ、車中泊など外でウロウロ動き回って活動するのが大好きな50代の山根です。家族は妻、中学生の娘、母の4人家族。いわゆる2世帯での同居となります。

 

今回紹介させていただくリビングシアター(家族でご飯を食べたり団らんしながら楽しめる、そしてそこまで本格的でないという点からこう呼んでます)では、動画配信サービスで映画やドラマを楽しんだり、スキーや車中泊関連の動画を見たりしているほか、たまに娘とゲームで遊んだりもしています。

 

我が家のリビングシアターは、このように構成されています。

 
【ホームシアター環境を導入した部屋】
一軒家の2階/広さ6畳の空間

【設置していたホームシアター機材】
・BenQのプロジェクター「TK800」(4K HDR対応)
・スクリーン(サイズ)
・DenonのAVアンプ「AVR-X4400H」
・YAMAHAのAVレシーバー「RX-V585」
・DALIのスピーカー「ZENSOR PICO VOKAL」(センター)
・DALIのスピーカー「ZENSOR 7」(フロント)
・DALIのスピーカー「ZENSOR 3」(サラウンド)
・DALIのスピーカー「ZENSOR 1」(リア)
・YAMAHAのスピーカー「NS-BP182」(トップ前&トップ後)
・YAMAHAのスピーカー「NS-SW210」(ウーファー)
 

現在のリビングシアターは、自宅2階にある6畳ほどのスペースに構築しています。仕切られた場所でなく、階段の下り口や廊下に面した共用の空間で、家族のアイテムも多くて十分な広さが確保できないため、工夫して設置する必要がありました。

 

はじめは安価な機材を取り入れて楽しんでいたのですが、欲は出てくるものです。最終的に一番こだわってしまった音響は、立体的な音響を実現する技術「DOLBY ATMOS」に対応した7.1.4ch(DENONのAVアンプにセンタースピーカー、左右のフロントスピーカー、左右のサラウンドスピーカー、左右のサラウンドバックスピーカー、左右のトップフロントスピーカー、サブウーファーを接続して7.1.2chに。さらに2ch分拡張するため、外部アンプで左右のトップリアスピーカーを接続)の構成になりました。

 

スピーカーは、店頭で聞いて好みだったDALIのZENSORシリーズを導入。私は大体25,000〜80,000円で購入しました。リビングで楽しむには充分の音質を楽しむことができます。また、プロジェクターも4K対応の機種を導入しました。

 

どんな機材を導入するかは、まずどのようなホームシアター環境にしたいかを考え、それを実現するために必要なものから優先して取り入れるといいと思います。ここからは「音響」または「大画面」を優先する場合の機材選びのアイデアを紹介していきます。

【わたし流のホームシアター入門】「音響」「大画面」のどちらを優先して環境を整えたいかを決める

まずは「音響」と「大画面」のどちらを優先して環境を整えたいかを決め、実現に向けた一歩を踏み出してみましょう。

【「音響」「大画面」どちらかを優先して環境を構築していく】

・音響を優先するなら、予算と目指す構成に合わせて「アンプ」「スピーカー」を導入
・大画面を優先するなら、映画館の雰囲気を楽しめる「プロジェクター」「スクリーン」を導入
どちらを優先するかが決まったら、あとは自分のライフスタイルに合わせて、機材を増やしていくなどグレードアップを図っていくのも楽しいものです。

1.「アンプ」と「スピーカー」で音の迫力を上げる

音の環境を良くしたい場合、予算と目指す構成に合わせて、アンプやスピーカーを選んでいきましょう画面は普段使っているテレビを使用します。体験上、画面はそんなに大きくなくても、音に迫力があるとそれだけでのめり込んでしまうものです。

 

まずは前方にスピーカーを2台置くフロント2ch構成から始めてもいいですし、そこからスピーカー5台と重低音専用サブウーファー1台を組み合わせた5.1chサラウンドへ拡張するなど、徐々に機材を増やして音環境を充実させる楽しみ方もあります。

私の場合、スピーカーを増やしていきたいと思っていたので、拡張性のあるONKYO「BASE-V60」を最初に導入しました。

 

2chのスピーカーとサブウーファーとアンプがセットになっているもので、ネットで40,000円くらいで買えました。これに手持ちのスピーカー3台をつなげて、5.1chから始めました。

 

5.1chでは、両サイドと斜め後ろからも音が聞こえてくる形になります。おかげで、音に取り巻かれる感覚は、それまで使用していたBluetoothスピーカーよりも断然高まりましたまた、より細かな音まで聞こえるようになり、距離感がつかみやすくなったと思います。

2.「プロジェクター」と「スクリーン」で映画館の雰囲気を出す

音にはこだわらないが「映画館のような雰囲気を味わいたい」という場合、まずは安価なプロジェクターで画面を大きくすると効果は大きいのではないでしょうか。

 

私も以前導入していましたが、ネットで見かける10,000円そこそこのプロジェクターでも“雰囲気”を楽しむには十分でした。音はプロジェクター内蔵のスピーカーでもそれなりに聞けるものの、もしBluetoothで接続できる外付けスピーカーを持っているなら、それをつなげるだけでちょっといい音を楽しめます。

 

プロジェクターは、最初に導入した安価なもので十分! という思いもありましたが、慣れてくると、もう少し上位の機種にも興味を持つようになりました。そのおかげで少しずつ機種をグレードアップするようになり、今ではより明るく鮮明な映像を楽しんでいます

映像を投映するスクリーンは、100インチサイズを購入しました。価格はだいたい2,000円くらいです。

プロジェクターやスクリーンは、どう設置すればいいか悩む方もいると思います。私も最初、スクリーンは天井から吊っていました。

 

たまに雰囲気を味わう分にはその都度必要な機材を設置すれば良いのでしょうが、私は常設にした方が気軽にホームシアターを楽しめると考え、最終的には木材を買ってきて自作で各機材を設置しました。

 

その際は、「壁などを傷つけないように設置する」というのを気をつけました。最近は工夫次第で部屋を傷つけることなく、さまざまな機材をDIYで設置できるようになっています。

 

このようなDIYが難しい場合、スクリーンについては、広い壁があればそこにピンなどで固定するのも手です。空間的に無駄がありません。もちろん、スタンド付きのものを使っても大丈夫です。

 

プロジェクターについては、少し高めの棚などに設置することで高さを補うことができます。短焦点プロジェクターなら、スクリーンまでの距離が短くても適正に投映できるので、距離を確保できないのであればこちらを導入するのもアリではないかと思います。

 

 

***

 

自宅で過ごすことの多い昨今の状況ですが、そのおかげで見逃していた映画を立て続けに見たり、娘と大画面でゲームをしたりと、快適な映像体験が増え、娘と過ごす時間も少し増えました。

 

映画のDVDをレンタルするために外出することもなく、自宅にいながら映画体験を増やせるのはありがたいことです。映画の上映時間に合わせて移動する必要もなく、自分のペースで見ることができるのも、自分の生活には合っていると思います。

 

当然、家族で一緒に楽しむこともしばしば。誕生日のときには映画やきれいな4K映像を流しながら食事をするなど、家族サービスにも活用しています。

 

このような映画館の「雰囲気」を持った空間は、やはり非日常。緊急事態宣言が出る前から構築しているホームシアター環境ですが、今となっては日々の気分転換に大活躍しています。

 

 

 

すぐに取り入れやすいホームシアター入門のアイデアを紹介していただきました。自分に近い環境や、ホームシアター機材を導入するにあたって解決したいと思っていた悩みにあわせて、ぜひ参考にしてみてください。自宅で楽しむ映像視聴の時間を、より充実させてみましょう!

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