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壁面本棚やウッドデッキだって作れる。「部屋を自分のライフスタイルに合わせるDIY」の始め方
DIYが趣味のブロガー・すけさんが、自宅や賃貸物件でDIYした様子を紹介します。すけさんのモットーは「部屋を自分のライフスタイルに合わせるDIY」。初心者がDIYを始める際に知っておきたいコツを、壁面本棚、カウンターテーブル、ベランダウッドデッキなどを例に解説します。
- 僕の理想の部屋は「自分のライフスタイルに合う空間」
- DIYで大切にしている2つの要素
- 賃貸でも作れる自分のライフスタイルに合わせた空間例
- DIYデビューしよう。スムーズにDIYを進めるための手順
- 小さなことから少しずつ暮らしを最適化していこう
こんにちは。「99% DIY」というブログ・Youtubeチャンネルで自分の理想の暮らしを作る過程を発信しているすけです。
人生で大半を過ごすのが自宅の部屋。その部屋で日々暮らしていると「ここの壁面に棚があれば生活が便利になるのに」とか「床が天然の木だったら毎日ご機嫌に過ごせるのに」と思うこともありますよね。
僕は自宅をDIYでリノベーションしながら暮らしていて、生活の中でこれがあれば便利だなと感じると、そのたびに自分にとって住み心地がよくなるように部屋をアップデートしています。
「DIY」と聞くと難しそう……と思われるかもしれませんが、僕自身DIYについては素人でした。ですが、試行錯誤しながらやっていくうちに段々とスキルが付いてきて、より多くの理想をDIYで実現することができるようになりました。
今回は僕が作った「自分のライフスタイルに合った心地よい空間例」と「DIY初心者が知っておきたい僕なりのコツ」をお話ししたいと思います。
・理想の部屋は「自分のライフスタイルに合う空間」
・DIYで大切にしている2つの要素
・要素1「習慣」
・要素2「価値観」
・賃貸でも作れる自分のライフスタイルに合わせた空間例
・無垢フローリング
・壁面本棚
・カウンターテーブル
・簡単コの字収納棚
・ベランダウッドデッキ
・スムーズにDIYを進めるための手順
・手順1「自分のライフスタイルを把握する」
・手順2「ざっくりイメージ図を描く」
・手順3「資材工具を調達する」
・手順4「作る」
・小さなことから少しずつ暮らしを最適化していこう
僕の理想の部屋は「自分のライフスタイルに合う空間」
僕は今まで転勤などの引越しで5軒の家に住んだことがあるのですが、引越しで家探しをするたびに感じたことがありました。
それは、「日本の住宅は全部似たり寄ったりの個性のない量産型の箱」だということ。
壁にはどれも同じような壁紙が貼られ、床にはテカテカした合板のフローリング、天井には丸いシーリングライト。違うのは窓の外に見える景色ぐらいです。このような量産型の家が日本の賃貸物件の9.9割を占めているのでは……と感じてしまうほど同じ箱ばかり。
家は人が暮らすために作る空間のはずなのに、人が部屋にライフスタイルを合わせる状況になっている。僕にはそう思えました。
ではどうするべきか。そこで僕が出会ったのがDIYです。
部屋を自分のライフスタイルに合わせる。そんな理想の空間を作る上でDIYが最適でした。
DIYで大切にしている2つの要素
ライフスタイルに合った空間ってどんな部屋だろう? と考えてみると、僕の中では主に「習慣」と「価値観」の2つの要素を満たした空間なのかなと思っています。
文章にしてみると以下のような感じでしょうか。
・要素2:見た目の気持ちよさ、心地よさ、自己満足感(価値観)
ライフスタイルという言葉があいまいなので明確な定義は難しいのですが、これらを満たすのが僕にとって自分のライフスタイルに合った部屋であり、「日々を快適に気持ちよく過ごせる空間」だと感じています。
<要素1 習慣>自分にとって必要なものが必要な箇所にあること
まず考慮したいのは日々の生活のしやすさですよね。
自分にとって必要なものが必要な箇所にあるというのは、いわゆる生活動線を意識した住みやすさ。僕自身、生活の動線が悪くてとにかく部屋が片付かない経験をしたことがあり、自宅では常に改善の取り組みをしています。
DIYだからこそ自分好みに、そして場所に合ったサイズで作られて、部屋が使いやすくなります。
例えば、我が家ではクローゼットのない1階に簡易的なハンガーラックを作りました。
寝室やクローゼットは2階にあるため、外出時に上着などをいちいち取りに行くのが面倒で1階のリビングの椅子などに掛けがちになっていました。
そこで帰ってきた時、出かける時に通る場所に上着を掛けられるちょっとしたハンガーラックを作ったところ、服が片付いたんです。
このハンガーラックは天井にフックを埋め込んで紐を吊るしただけ。材料代約1,500円の30分ほどでできるDIYで暮らしの流れが劇的にスムーズになりました。
他にも子供のおもちゃが増えてきたため、収納の少ないリビングに横幅のサイズにジャストな棚を作ったり。こちらは木材にこだわって作ったにもかかわらず20,000円ほどで完成。
必要を感じた時に、必要な場所に、必要なだけ付け足せる。DIYの魅力です。
<要素2 価値観>見た目や質感の気持ちよさ、心地よさ、満足感
生活がしやすいだけでなく、好きな物に囲まれたりインテリアが自分の好みだったりすると、もっと日々を気持ちよく過ごせますよね。
僕は賃貸のテカテカ合板フローリングにはうんざりしていたので、自宅に無垢フローリング(一枚板の床材)を敷いたら床に寝転がるのが大好きになりました。
高級木材とされるオーク材を選んだので、かかった費用は20平米のリビングで10万円ほどでした。施工費が掛からない分、材料をいいものにグレードアップするのもDIYの楽しみ方。最近は通販でもほとんどのものを調達することができます。クレジットカードがあればポイントも貯まるのでよく使っています。
趣味の植物も、ただ単に床に置くのではなくスタンドを作ってあげるとうっとりするほどカッコよくなってくれました。こちらはなんと材料費2,000円程度。
趣味のものをカッコよくディスプレイする。こういうDIYは日々の生活の心地よさにつながります。
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賃貸でも作れる自分のライフスタイルに合わせた空間例
これまでの例は僕の自宅で、持ち家なので派手に床を張ったりもしていますが、賃貸物件でもライフスタイルに合わせた空間をDIYで作ることができます。
僕のブログなどを見て「自分の部屋のDIYを協力してほしい」と依頼いただいた方と一緒によく賃貸物件のDIYをしているので、人それぞれの「自分のライフスタイルに合わせた空間例」をいくつかご紹介します。
木の温もりを感じられる「敷くだけ無垢フローリング」
接着剤を使わずにはめ込むだけの無垢フローリングを敷くのも人気です。
厳密にやるには大きさに合わせてノコギリなどが必要になりますが、基本敷くだけなので簡単。1平米あたり5,000円程度なので6畳の部屋だと約50,000円で質感のいい木の床で暮らせます。次の引越し先でも使い回せるのがうれしいポイント。歩いてみるとやっぱり木の温もりはいいものです。
本を効率よく収納「ディアウォールで作る壁面本棚」
本棚って奥行きがあり過ぎて自分の収納したい本のサイズに合わないことも多々あります。そこで作ったのが壁面に効率よく本や漫画を収納できる本棚。
大掛かりに見えますが、丁寧に順を追えば難しくありません。まずは賃貸DIYの救世主ディアウォール(ネジなどを使わずに好きな場所に柱を建てられるアイテム)を立てて、
棚板をのせる金具を一定の間隔で取り付けたら、棚板を置いて柱の間隔を再度調整します。
あとは棚板を固定するだけ。
以下ではテレビを置いていますが、デスクを作れば書斎っぽい雰囲気に仕上がります。総額20,000円ほどで部屋にジャストフィットしたサイズで、これだけの容量の収納が作れました。
おしゃれさと機能性を実現する「載せるだけカウンターテーブル」
ホームセンターで6,000円で売っていたオーク材の板をカットしてもらい棚に載せただけのカウンターテーブル。念のため落下やがたつき防止の為に耐震ジェルを挟んでいますが、何の工具も必要ないし、板さえあれば一瞬で完成してしまいます。
キッチンで作ったものを出すのも、食器を下げるのもシームレスでできるのでおしゃれさ以上に楽なんです。
収納をクールに効率よくする「簡単コの字棚」
何かと調味料などでゴチャつくキッチン周り。キッチン下の棚に仕舞う選択肢もありますが、取り出すのが億劫なんですよね……。そこでカッコよく置く場所を増やしてくれるのがコの字に組む棚。
余った木材で簡単に作れます。2つの板の断面にボンドを塗って、
上に板を1枚置いてビスを打てば完成です!
収納量を増やしてくれてディスプレイとしても様になってくれます。玄関先での靴置きなど多用途に使えるうえに、1つあたり500円程度で作れます。
部屋が1つ増える「ベランダウッドデッキ」
以前、僕が住んでいた賃貸物件でやったDIYです。ウッドデッキが敷いてあるのですが、これもパネル式になっていてはめるだけの簡単なもの。壁にはラティス(格子状の板)を置き、間接照明を当てることで雰囲気を出しています。
夜はビアガーデン、昼はカフェタイムを楽しめるようになって、まるで部屋が一つ増えたかのよう。僕は植物が趣味なのでここで過ごす時間は至福のひとときでした。これで約20,000円。
日々の生活に幸せを与えてくれる空間が約20,000円で作れるのですから、作らない理由がありません。
DIYデビューしよう。スムーズにDIYを進めるための手順
ここまで実際に作ったものを見てきましたが、いざやってみようと思っても何から始めていいかわからないこともあると思います。
そこで僕が実際にDIYする際に踏む手順を紹介してみたいと思います。
<手順1>自分のライフスタイルを把握する
前述したように、ライフスタイルに合った部屋とは
・要素2:見た目の気持ちよさ、心地よさ、自己満足感(価値観)
の2つを満たすものだと僕は考えています。
よって、部屋で生活するうえで「何をどこでどんなふうに使うのか」「どんな見た目の空間や物が好きなのか」を把握することが生活の快適さにつながるのだと思います。
<手順1-1>自分の行動をシミュレーションする
要素1「習慣」は、自分が家に帰ってきてどんな順路でどんな行動をするか、そしてご飯を作る時やお風呂に入る時、どんな物を使ってどんな行動をするか。それぞれの行動をシミュレーションするのがおすすめです。
自分で動いてみることで、実はここにコレがあると便利だったんだ……! と気付くこともよくあります。そして、生活動線上にあるべきものを置けば空間に余裕ができ、片付かなかった部屋が片付きます。
<手順1-2>作りたい物の参考になるデザインを探す
要素2「価値観」については、作りたいもののデザインが決まっていれば話は早いのですが、決まっていない場合は既にあるデザインを参考にするのがおすすめです。
僕がよく使うのは写真共有サイト。例えば「デスク」などで検索するといろいろなテイストのデスクが出くるので、まずはその中から気になったものをピックアップしておき自分の好みを探ります。
自分の嗜好がわかってきたら、さらに「デスク 白」「デスク ヴィンテージ」など、その他の要素を掛け合わせて絞り込んでいくのがおすすめ。自分の「好き」を知るには最高に便利です。
そこで収拾した好きなデザインを参考にして、ちょっとアレンジを加えてもよし、個人で作るものなのでそのまま真似してもよしです。
<手順2>ざっくりイメージ図を描いてみる
コの字棚のようなパーツ数が少ない単純なものであればイメージ図を書き出す必要はありません。
ですが、パーツが多くなるDIYだと頭の中だけでは設計イメージがまとまらなくなってきます。そんなとき僕は“ざっくり”としたイメージ絵を描きます。以下は先ほど紹介した壁面本棚を作る前に書いた絵。
図は適当でも大丈夫。各箇所の「寸法」と「使う資材の数」さえ把握できれば十分です。これを描くだけで何が必要でどう作っていくべきか、驚くほど頭の中が整理されます。
資材はいろいろ種類があるのでイメージ図の段階で何を使ったらいいのかわからないかもしれません。そんな時はホームセンターに行ってみて、サイズ・質感・値段など実物を見て決めるのが一番イメージしやすいかと思います。
<手順3>資材工具を調達する
必要な資材の量は描いたイメージ図をもとに割り出します。図に寸法さえ書き込んであれば難しい作業ではありません。
ネット通販でもホームセンターでもたいてい木材のカットサービスがあるので、自分でノコギリを使わなくても希望の寸法で調達することができます。
自分ですべて行う場合、必要な工具を知るためのコツは、作っている作業順序を頭の中でシミュレーションしてみること。組み立てるのか、塗るのか、貼るのかによって工具が異なってくるので、作業を1つ1つ分解し考えます。
とはいえ作り方のイメージができない場合もあるかと思います。そんな時はブログや動画などでも作り方の説明がたくさんあるので検索してみることがオススメです。
<手順4>作る・取り付ける・組み立てる・塗る
一番楽しい作る工程。ここまでイメージ図が描けて材料をそろえられたなら、なんとなく作り方も頭の中に描けているはず! まずは小さいものからDIYしてみて、徐々に大型なものや複雑なものにチャレンジすると失敗しづらいと思います。
作り方がわからなければネットの力も借りながら組み立ててみましょう。
小さなことから少しずつ暮らしを最適化していこう
今回はさまざまなDIYを紹介しましたが、初めてでいきなり大きな物を作るのも気が引けると思います。まずは小さいところから始めて、気付きがあるたびに部分部分作って足し、快適にしていく過程も楽しいものです。
自分のアイデアで作った物や空間は、買ったもの以上に愛着がわき、満足感もあります。そして自分で作れたものは自分で直すことができます。その結果、僕の場合は心にゆとりも生まれました。自分で作った物に囲まれた空間は、見た目的にも機能的にも自分が思い描く理想の空間に近く、毎日をご機嫌に過ごせています。
ぜひ、そんな物に囲まれた自分のライフスタイルに合った快適な部屋を作ってみてください。
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