「面倒くさくない結婚式」を実現して、当日はとにかく感動したーー準備のポイントと得られた体験

リリース日:2022/08/16 更新日:2024/08/14

ブロガーのコロポンさんが、自身の結婚式でかかったお金や式を挙げてからの感想を紹介します。元々は「準備が大変そう」と思っていたけれど、ウエディングプランによっては手間をかけることなく式を挙げることは十分可能ということが分かり、式を挙げてからは「結婚式はするべき」と思うまでになります。準備過程やかかった費用、海外での挙式当日の様子などについて紹介します。

「結婚式」という言葉には「面倒くさい」というニュアンスも背後霊のように憑いていたりしませんか?

 

そんなふうに思うのは私だけでしょうか。突然すみません、私はコロポンと申しまして、非合理的だと感じるとすぐに拒絶反応を起こしてしまうタイプの生きづらい人間です。根回しが面倒くさすぎて大企業では働けず転職したくらいです。

 

そういう人間にとって「結婚式」は、正直この上なく面倒くさいタスクなように思います。

 

他人の結婚式に出席するのもなるべく避けてきた私(すみません)。自分の結婚式となると、想像すればするほど面倒くさいことしか思い浮かびません。

・事前の準備がすこぶる大変で寝る時間も削るほどらしい
・結婚式に誰を呼ぶか考えるのが、精神的にやられるらしい
・そもそもお堅い儀式が苦手
・決して安くはない金額を支払った上でこれらの苦行を受けなければならない

……もう結婚式やらなくていいじゃん。

 

夫の意思を確認すると、夫もこのあたりの感性が私と似ており、結婚式をやるかやらないかなどは私に一任してくれました。両家の親も同様に、「お好きにどうぞ」という感じでした。

 

うーん。結婚式ねえ。でも一応、一生に1度あるかないかのチャンスだしなあ。

 

やるかやらないか、少し悩む時期もありました。

 

が、「(一応)一生に1度のチャンス」というものに好奇心が勝りまして……結局、やってみよう!と決心。

 

でも、そもそもが上述したような低空飛行マインドなので、とにかく「面倒くさくない結婚式」をモットーに動き始めることにしました。やる気がゼロになってしまったら元も子もないですし、ね。

 

実際自分で結婚式準備の活動をはじめてみると……あら不思議、ぜんぜん面倒くさくなかったですし、当日はめちゃくちゃ感動しました。そこで実際にやったことと、具体的にどのくらいお金がかかったのか、結婚式を体験して感じたことについてお伝えできればと思います。

  1. 意外と面倒くさくなかった、結婚式準備
  2. せっかくなので、自分に投資
  3. 面倒くさい気持ちが全部吹き飛ぶ、結婚式当日
  4. 結婚式、面倒くさくなかった

意外と面倒くさくなかった、結婚式準備

私は下記のようなスケジュールで動きました。


・7月末:入籍
・9月:夫と2人で結婚式のイメージ固め
・10月:ウェディングイベントに参加
・11月:ブライダル業者と1回目の打ち合わせ
・12月:1回目の衣装試着
・翌2月:ブライダル業者と2回目の打ち合わせ
・翌4月:ブライダル業者と3回目の打ち合わせ&最終の衣装試着
・翌5月:ブライダル業者と最終打ち合わせ
・翌6月:結婚式!

時系列に、詳しく紹介していこうと思います。

7月末:入籍

両サイドの2人(私の会社のダブル社長(当時))に婚姻届の証人欄を書いてもらって、無事入籍。東京に知り合いがいなさすぎてほかの証人を探すのが面倒だった……とは誰にも言っていない。

9月:夫と2人で結婚式のイメージ固め

入籍から2カ月過ぎた頃、ようやく結婚式について考え始めることに。夫と2人で話しながら、なんとなくざっくりとしたイメージを固めていきました。

 

「結婚式には親族しか呼ばない、しがらみのない海外で挙式したい」というのが2人の共通の意思確認。

 

ちなみに「しがらみ」とは、国内で挙式するとしたら夫が関西、私が北海道出身なのでどっち寄りの場所で式を挙げるのか悩むかもしれないとか、国内で挙げるなら友人呼んだほうがいいかもと思うかもしれないとか、そういう少々面倒くさい人間関係のようなものを指します。そういうものを考えたくなかったので、海外挙式一択になりました。

10月:ウェディングイベントに参加

複数の結婚式場やブライダル企業がブースを出展し、ブライダルプロデュース会社の紹介などをしてくれるウェディングイベントに参加し、自分たちが結婚式を挙げているイメージを作っていきました。

 

このとき私は何となく「青い海・白いチャペル」がいいなあと感じたので、そのイメージに合う結婚式を扱っていそうなブライダルプロデュース会社のパンフレットを物色し、いくつかの企業のパンフレットを持ち帰りました。

 

家に帰っても「青い海・白いチャペル」で挙げるイメージがしっくりきたので、さっそくイメージに合うハワイのチャペルを扱うブライダル業者にメールで問い合わせし、1回目の打ち合わせの日がすぐに決まりました。

11月:1回目の打ち合わせ

最初の打ち合わせでは、まず結婚式の日取りを決めました。また、ウェディングドレスの試着が必要なため、レンタルする衣装の数などをとりあえず決めてみることに。あとは今後の流れなどを確認し、1時間くらいで打ち合わせは終了。

12月:1回目の衣装試着

ウェディングドレスなどの衣装を決めていきます。

 

私は大人びたスタイリッシュなドレスがかっこいいと思い惚れこみましたが、試着の結果収まりきらないむちむちボディーを目の当たりして涙が出ました。

 

担当の方がおすすめしてくれたAラインのフリフリしたまさにウェディングドレス王道デザイン!というドレスを試着すると見事に体型がうまく隠れて収まったので、即決しました。やっぱりプロに頼るべきだなあと確信しました。

もっさりしています。お目汚し失礼します。

翌2月:2回目の打ち合わせ

決めなければならないオプション関連の説明を受けます。ここで「オプションをいっぱい付けるとすごく豪華になるのだなあ」という人並みの感想を持ちました。そして結婚式でオリジナリティを出すポイントなども説明されました。

 

ウェルカムボードを持ち込んだり、席札にメッセージを手書きしたりなどできるようですが、特にこだわりもなく、何より「面倒くさくない」をモットーに準備を進めていた私たち夫婦。ここは当然何もしない方向で一応話だけ聞きました。

翌4月:衣装最終試着、3回目の打ち合わせ

体型が変わって衣装が着られなくなっていないかの最終確認です。痩せたって言われた!

 

3回目の打ち合わせで、いよいよオプション関連を決定していきます。オリジナルなものはすべてやらないと決めていたので、ブライダル業者が用意してくれるものの中からやりたいものだけを選んでいきました。

 

その中で実際に選んだオプションは、具体的には下記のようなものです。私にとってはこれで十分すぎるほどでした。

・フラワーシャワー(後述しますが、式の後のガーデンパーティー前に使用)
・トースティング(いわゆる「乾杯」。こちらも後述します)
・ゲスト用レイ花の首飾りをゲストにプレゼント。後述します)
・レンタルドレスのグレードアップ(おすすめされたドレスはグレードアップが必要なものだったので、やむなくグレードアップ)
・ウェディングドレスの小物関連(グローブや下着、ティアラなどはオプション料金でした)
・レンタルアロハ・レンタルムームー(参列者用の衣装です)
・ビーチフォトツアー(せっかくなので写真に残そうと思い、写真撮影のプランをオプションで追加しました)

翌5月:最終打ち合わせ

契約書を確認して捺印。

翌6月:いざ、結婚式!

ハワイへ行くだけです。
 
……いっぱいやることがあるように見えましたか?

 

よく見てください。私がやったことと言えば、1~2カ月に1回だけ、打ち合わせのためにブライダルサロンのある表参道に足を運んだだけなんです。そこで2時間ほど打ち合わせして、決めることを決めて帰ってくるだけ。それだけで、結婚式、意外とできちゃったんです

 

打ち合わせも1カ月半に1回くらいのゆったりペースだったおかげもあって、足を運ぶのもあまり面倒に感じませんでした。ちなみに、ゆったりペースになったのは、結婚式の日取りがかなり先に設定されたからだと思います。

 

これは日取りさえも決めるのが面倒だったので、いつでも良いですがせっかくだからジューンブライドにしちゃおうかな、って言ったらこうなりました。

結婚式準備を進めていく中で気付いたこと

実際にやってみて、面倒くさくない結婚式を挙げるには「オリジナリティを出すことにこだわりを持ちすぎない」「自分が極力作業をしないようにする」ということが大切なのではないかと思いました。

 

ただ、ここまで散々言っておいてなんですが、強いこだわりを持って、手間暇をかけたオリジナリティあふれる結婚式をするというのももちろん選択肢のひとつです。人生の節目の大切な1日ですから。

 

でも、あまりにも気負いすぎて疲れてしまったり病んでしまったら、もったいない。

 

だからこそ、自分のできる無理のない範囲で、絶対外したくないポイントだけ最低限押さえて結婚式を挙げる、というのもアリなのではないでしょうか。「結婚式を挙げる」ということ自体に、高いハードルを感じてほしくないなあと思います。

せっかくなので、自分に投資

式当日まで自分で準備をすることがなさすぎて心と時間に余裕をたっぷり持ってしまった私は、せっかくハワイ挙式なんてしちゃうんだからと、一生に一度の自己投資をやってみました。

 

しかしこれを思いついたのは挙式まで残り1カ月というタイミング。正直、自己投資のこれらの活動のほうが忙しかったです……急激に予定入れすぎた……。

1. ブライダルエステ

正直に告白しますと、これが人生初エステです。美意識が地べたを這っており申し訳ありません。

 

もうこれが人生最後のエステになるかもしれないと思った私は「美顔+ボディー」の3回コース、というちょっといいやつにしてみました。これで約65,000円。結婚式前という特別なタイミングだから払える金額です。

 

どうせよくわからないけれど自己満足できればOKだ、となるのかと思ったら! 驚きの、ものすごい満足度でした。1回行っただけで、肌がワントーン明るくなりリフトアップしたような感覚があり、夫に「本当に綺麗になるんだね」って言われましたよ!! 同僚にも「肌、いい感じじゃないですか!」など驚嘆の声をいただき、エステをなめてましたすみませんと心からの謝罪申し上げる次第です。

2. シェービング

ドレスの背中が開くのが確定していたので、お手入れしないと、です。

結婚式の2週間ほど前に駆け込みました。顔剃りと背中剃り、デコルテのお手入れなどがついて約1万円でした。

3. ブライダルネイル

これはしたほうがいいです!

結婚式を写真で残そうとした場合、必ずといっていいほど、手元のショットがあるので、いつもよりちょっと良いネイルをしたほうがいいと思います!

 

私はハワイでサンダルで歩きたかったのでフットネイルも合わせて施術してもらい、約1万円ほどでした。

4. マツエク(まつげエクステ)

こちらも結婚式を写真で残す場合、新婦の絶妙角度ショットを押さえられる可能性が高いので、やっておいて損はないです。絶妙角度ショットとはこういうショットのことです。

決して寝ているわけではありません……。

 

人生初マツエクで、いま見ればちょっと盛りすぎなのでは? とも思いますが、結婚式なので良しとしてやってください。100本で6,000円ほどでした。

 

ちなみに、上記のような自己投資をしてみたら? と持ちかけてくれたのは、夫でした。「せっかくだからやってみたらいいんじゃない?」と言ってくれたんです。

 

私はそれまで自分自身にお金をかけるという発想すらまったくなかったので、驚きつつ、「そうだよね私、花嫁だもんね」と思い直し、いろいろなことにチャレンジした次第です。結果、夫としても少しでも綺麗になってくれて良かった……らしいです……!

 

夫は、とにかくお金と手間がかからなければそれで良い、というマインドでした。でも、私が最低限やりたいと言ったことに対しては否定せず、受け入れてくれました。例えば、ドレスのグレードアップや、ビーチフォト撮影などです。ほかのオプションなどに関しては、家で話し合うというよりも、ウェディングプランナーとの打ち合わせのなかで2人でサクサクと決めていけました。もともとの考え方がかなり近かったので、意見が割れることはなかったです。




面倒くさい気持ちが全部吹き飛ぶ、結婚式当日

ここまでさんざん面倒イベントを避けつつ自己投資ばかりしてきてこう言うのもなんですが、それでもわざわざ結婚式という儀式をしなければならないという重荷が私の心にのしかかりながら、ハワイに到着しました。

 

さらに諦めの悪いことに、チャペル入場5分前になってもなお「面倒くさい」という気持ちが湧き出てきているのを確認。堅苦しい儀式、本能レベルで苦手なんだと思います。

 

でも……

 

チャペルの扉が開いた瞬間、鬱々とした感情はすべて吹き飛んでいきました。

思い描いていた「青い海・白いチャペル」。その中にいま、自分がいるんだと思うと、感動がじわじわと押し寄せてきました。

 

そして、父に手を引かれるウェディングドレス姿の私。父と母にこういう景色を見せてあげられて良かった。夫の両親にも、夫の晴れ姿を見せてあげることができて良かった。

 

ああ、良かった。いいことをした。やってよかった……バージンロードを歩きながらそんなことを感じていたら、とめどなく涙が溢れていました。

そして情けないことに、1度感動のスイッチが強めに入ってしまった涙腺はいつまでたっても崩壊し続け、しまいには鼻水まで豪快に流し始める新婦でして、神父さんに鼻水拭いてもらっちゃいました。ごめんなさい。



一通りの儀式を終えたら、チャペルの扉を開放して、ハワイの海を目の前にしたプライベートガーデンへ。フラワーシャワーしてもらいました!

このフラワーシャワーは前述のとおりオプションで追加したものです

そして両家揃って乾杯!

オプションで「トースティング」と「ゲスト用レイ」を追加したので、こんなかんじで乾杯できました

ここまで、一切オリジナリティなし。

 

でも私はむしろ、こういう「普通」がやりたかった。むず痒くなるような特別な演出は私たちには不要で、面倒なことなしに終わりたかった。そんな望みを叶えてくれる結婚式でした。自分たちが面倒くさいと思うことを何一つしなかった結婚式だったけど、それが私たちにとっては必要十分な結婚式でした。

 

既存のオプションだけで本当に満足できるのか? と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でもやっぱりプロが用意してくれた結婚式プランとオプションですから、たとえ既存のオプションだろうと、よく練られてます。

 

フラワーシャワーなんて、自分たちだけで考える結婚式だったら絶対思いつかないですし。「この場面でこういう写真を撮る」「この場面で乾杯する」などの演出もさすがによくできています。おかげで当日はずっと感情があふれて涙が止まりませんでしたし、思い出に残る写真もたくさん残せました!

この後も、室内に戻ってケーキカットをしたり、食事会をしたり……と、大満足な結婚式の1日にすることができました。(ケーキカットは恥ずかしすぎてやりたくなかったけど、なぜか避けられなかった……でも映え写真残せたからいいか……)

そうそう……新しい指輪を用意したくないので、普段つけている指輪をリングピローに置いて指輪交換にのぞんだのも良い思い出。一応指輪は羽田出発前に蒲田のお店で磨いてきました。

結婚式、面倒くさくなかった

私が結婚式に対して事前に感じていた面倒くささについては、下記のような形で解消することができました。

・事前の準備がすこぶる大変で寝る時間も削るほどらしい
→気負いすぎず「できる範囲でやろう」と意識すれば、面倒なことなく結婚式はできる

・結婚式に誰を呼ぶか考えるのが、精神的にやられるらしい
→海外挙式にして、親族しか呼ばないと決める

・そもそもお堅い儀式が苦手
→すべて吹き飛ぶくらい感動するから大丈夫

・決して安くはない金額を支払った上でこれらの苦行を受けなければならない
→安くはないのは事実。だけど得られる感動はプライスレス!


結婚式の費用に関しては、私たちは海外挙式だったのと、少し格式高めのチャペルを選んでしまったこともあり、少々値が張りました。総額200万円ほどです。

 

ざっくりとした内訳は、基本料金が70万円、衣装代が30万円、写真撮影のプランが40万円、そのほかがオプション費用(フラワーシャワーや乾杯用スパークリングワイン、ゲストのレンタル衣装など)となっています。

 

この結婚式の費用とは別に、自己投資への出費、ハワイへの旅費が1人30万円ほどかかりました。

 

正直、安くはないです。でも後悔はしていません。人生であんなに泣くことはそうそうないでしょう。そしてこの機会に両家も少し距離感が近づいたようで、それもハワイで結婚式を挙げたという副次的な作用だったと感じています。ちなみに、写真撮影のためにウェディングドレス・タキシード姿でハワイを歩くと、道行く外国の観光客や地元民など、さまざまな場所から「Congratulations!!」と声をかけてもらえるのもちょっとうれしかったです。



何より、一生に1度の機会ですから!

 

自分たちに合った結婚式ができて、大満足でした!

 

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※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

北海道出身、旧帝大文学部卒業ののちにゲームプランナー・ディレクターに。その後5年で5社ほど働く中で派遣OLも経験。派遣OLブログを書いていたら、現在の会社である旅行系ITベンチャー企業に拾われました。旅行関連サービスの開発に携わりつつ、自分でも女性の生き方・考え方や旅関連の執筆業をしています。

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