ジムに行く時間がもったいなくて自宅に「筋トレ部屋」を作ったら快適だった話

リリース日:2022/07/20 更新日:2024/08/14

自宅から離れた場所にあるジムへ通う自信がない……と、自宅に「筋トレ部屋」を導入したジグ・ザガーさん。筋トレ部屋を作る過程や、筋トレ部屋で得た体験について語ります。導入する器具の選び方や、床を補強する素材も紹介します。

  1. 筋トレを始めたきっかけは「闘争心」
  2. 「筋トレBIG3」に取り組むべく、導入する器材を考える
  3. 導入する器具の「お金」「大きさ」「重量」を考える
  4. いよいよ導入開始! 総重量320kg の器具を置くために床を補強
  5. 筋トレ器具を購入して設置
  6. 「ジムに通わなくてもいい」は、やっぱり良かった
  7. 夢は「最強の後期高齢者」

初めまして、ジグ・ザガーと申します。長らく看護師として働いてきましたが、2019年からは食堂を経営しています。

 

初めての店舗経営で不安が続く日々の中、私にとってかけがえのない心のオアシスになっているもの。それは……

「筋トレ」です。

 

そう、ご覧いただくとわかるように、自宅に「筋トレ部屋」を作ったのです。

 

この記事では、この筋トレ部屋を手に入れたことで私の生活がいかに満たされたかを語りつつ、実際にどのように筋トレ部屋を作ったのか紹介したいと思います。

筋トレを始めたきっかけは「闘争心」

子供の頃から空手を習っていた私は、勉強よりも遊びや運動で体を動かすことが大好きでした。空手は社会人になってからも続け、地元の空手道場で子供たちに指導も行っていました。

 

その後、紆余曲折を経て看護師になった私は、夜勤などで不規則な勤務形態になったことから、空手道場にも通えなくなってしまいます。人の生命を預かる激務をこなし、ヘトヘトに疲れ果てる毎日。仕事以外で体を動かすことはほとんどなくなりました。

 

そんなとき、しばらく顔を合わせていなかった友人と会う機会がありました。ひさしぶりに会った友人は、見違えるほどゴツい体に変貌していたのです。

 

なんだか知らないが、なんかゴツくてカッコいいじゃねえか! ……そんな素振りも見せず、私は「何か、太ったんじゃね?」と友人に言いました。

 

すると、体も大きくなり、精神的にも自信たっぷりな友人は、余裕の微笑みを浮かべながらこう答えたのです。「俺、今、週4でジムに通って筋トレをしているんだよね」と。

 

なぜかこの言葉を聞いて、自分の中でスイッチが入ったように感じました。

俺も筋トレで……

 

こいつがビックリするようなゴツい体になってやる!!!

 

 

そう決意し、私は筋トレで肉体改造をすることにしたのです。

 

 筋トレを開始するに当たり、私はジムへ入会するのではなく、迷うことなく自宅に「筋トレ部屋」を作ろうと決めました。自宅から離れた場所にあるジムへ通い続ける自信がなかったからです。

 

考え方や感じ方は人それぞれなので、中にはジムに通った方が継続しやすいという人もいると思います。私の場合は「せっかち」で「飽き性」かつ「面倒くさがり」なので、自宅から離れた場所にあるジムに通う自信がなく、しっかり肉体改造をするのであれば「ジムへ通う必要がないよう、自宅に器材を導入して、筋トレを習慣にした方がいい」という結論に至りました。

 

そして、どうせ作るのであれば納得のいく素晴らしいジムを作りたい。そう考えた私は、筋トレそのもののやり方を勉強しつつ、筋トレ部屋を作る方法を調べまくりました。 

「筋トレBIG3」に取り組むべく、導入する器材を考える

ゴツい体を手に入れるには、全身の筋肉をまんべんなく、そして効率良く鍛えなければなりません。そのためには、胸の筋肉を鍛える「ベンチプレス」、背中の筋肉を鍛える「デッドリフト」、脚の筋肉を鍛える「スクワット」……いわゆる筋トレBIG3と呼ばれるトレーニングに取り組む必要がありました。そして、これらを鍛える器材をまず導入することにしたのです。

 

また、勉強のためにYouTubeでさまざまな筋トレ動画を見ていると、筋トレ器材による事故の映像を目にすることもありました。物によっては自分の体重よりも重い器材を持ち上げることになるため、少しの気の緩みが大けがを引き起こす可能性もあるのです。

 

そこで、まずは筋トレを安全に行うために何が必要なのかを調べました。ベンチプレスを行うのであれば、体を支える「マルチベンチ」や、両端に円盤状の重りがついたバーベルセット」は必須です。そして筋トレ中のセーフティーの役割として、バーベルを安全に上げるためのストッパーがついた「パワーラック」を導入することに決めました。

 

そしてBIG3を行ううえで必要ではなかったものの、盛り上がった上腕二頭筋を手に入れるために「ダンベル」も購入することしました。




導入する器具の「お金」「大きさ」「重量」を考える

筋トレ部屋に導入する器具をリストアップした後、私は3つのことを考えました。

 

まずは、お金の問題。パワーラック1つを取ってみても価格帯は5〜30万円と幅広く、品ぞろえも豊富です。パワーラックはそもそも安全を担保するためのものなので、安いからといって不安ということはないと思います。ですが、高ければ高い方が良いというものでもないと考え、さまざまなレビューを読み、自分のお財布と相談しながらどの器具を導入するべきか吟味する必要があると思いました。

 

次に考えるのは、部屋という限られたスペースに器具が入るかどうかという、大きさの問題です。世の中には、狭いアパートの台所にパワーラックとバーベルセットを置いて筋トレに励んでいる強者もいますが、それはなかなか厳しい選択だと思います。

一軒家の2階にある6畳の自室分の部屋にあった本棚や机などを処分して、筋トレ部屋として利用することに。6畳より狭いと、筋トレをするには少し厳しいかもしれない

最後に考えなければならないのは、器具を置いたときに床が抜けないようにするという、重量の問題です。私の場合は「筋トレ 床 補強」といったキーワードで検索をかけ、経験者たちのブログを読みあさって床の補強方法を学びました。私はネットを駆使して調べましたが、ホームセンターの方などにアドバイスをもらうというのも手です。

いよいよ導入開始! 総重量320kg の器具を置くために床を補強

筋トレ器具は、普通の家具と比べて高重量です。購入を検討しているバーベルセットは130kg あり、バーベルを支えるパワーラックの重量だけでも90kg はあります。導入する予定の器具の総重量を計算すると、320kg に達していました。

 

私が筋トレ部屋にしようと検討していた部屋は、家族の過ごすスペースが1階にあるということもあり、木造住宅の2階にあります。気になって調べてみると、現在の建築基準法に基づいて建てられている住宅の床は、1平方メートルあたり約180kgの荷重に耐えられるよう設計されているとのことです(一般社団法人 日本建築構造技術者協会のサイトより:2019年7月時点)。

 

このことを踏まえると、筋トレ器具の重量すべてが1平方メートルにかかることはないので、床が抜ける心配はなさそうです。とはいえ、器材で床が傷つくことを考えると直置きするのも不安なので、圧力を分散させることも兼ねて補強することにしました。

用意したのはジョイントマット」「コンパネ材」「クッションフロアの3つ。一番下に敷くジョイントマットは、圧力を分散させる役割を持っています。

その上に、衝撃を面で受けるためのコンパネ材を敷き……。

一番上にクッションフロアを敷いて、3層構造で床を保護しました。約1時間程度で完成です。

 

ジョイントマットは60×60cm の4枚入りを3セット、計3,870円で購入。コンパネ材は2枚で2,560円、クッションフロアは幅180cm ×1.8m のものを3,070円で買いました。床の補強にかけた価格は、9,500円です。いずれも一般的なホームセンターでそろえました。

筋トレ器具を購入して設置

床の補強を行うと同時に、実際にどの器具を導入するかで悩みに悩みましたが、同時にとても楽しい作業でもありました。自宅のジムで筋トレをしている自分を想像しただけでアドレナリンが噴出して、通販サイトで器具を検索する指が一向に止まらないのです。

 

購入するものが固まったら、今回は一つ一つの器材が高額ということもあり、クレジットカード決済で注文していきます。後は自宅に届けてもらうのを待つだけなので、非常に簡単で便利な世の中です。

 

パワーラックは約5万円、マルチベンチは約4万6千円、バーベルセットは約3万円で購入しました。

一IROTEC(アイロテック)の「パワーラック V-MAX」

購入して数日後には器具が到着しました。器具の組み立ては、自宅の家具を組み立てるときとはまるで違うモチベーションです。

パワーラックの下にマルチベンチを設置

集中が途切れることなく、届いた筋トレ器具を約3時間程度で一気に組み立てることができました。

そして試行錯誤の末、ついに夢の筋トレ部屋が完成。もう、この光景を眺めているだけでワクワクが止まらなくなりました。

 

しかし、筋トレ部屋の完成がゴールではありません。筋トレをして、ゴツい体を手に入れることがゴールなのです。

 

とはいえ、これで肉体改造を進めるためのスタートラインには立つことができました。筋トレ部屋は心のオアシス、鉄の塊は心のお友達。パワーラックやマルチベンチが、渋く輝いて見えます。

筋トレ部屋が完成した夜、私は感無量になり、喜びに包まれながら筋トレに取り組むことができました。初めて組み立てた器材に対しても、散々吟味を重ねて選んだものなので不安は一切ありませんでした。

「ジムに通わなくてもいい」は、やっぱり良かった

(左から)自作のディッピングベルト、10㎏ ダンベル、7㎏ 鉄アレイ、5㎏ 鉄アレイ、ダンベルセット、トライセプスバー

筋トレ部屋を完成させて第一に思ったのは、「ジムに通わなくてもいい」というメリットの大きさです。

 

仕事終わりに「今日は疲れたから、ジムはいいかな……」と家にまっすぐ帰る日も、自宅に筋トレ部屋があれば、帰ってちょっと休憩した後にいつでも筋トレを始めることができます。深夜2時から突然「レッツ筋トレ!」などと自由奔放な筋トレライフを送ることも可能なのです。どんなときでもスムーズに快適に筋トレができる。その喜びしか感じていません。

 

これがすべて自宅の外にあるジムの話だとすれば、私の場合、まずジムに行くという行動そのものが大きな壁となってしまい、筋トレ継続は難しかったでしょう。

 

また、第二のメリットとして「24時間、待ち時間なしで筋トレができる」というのが挙げられます。

 

ごくたまに仲間に誘われて公営の筋トレジムへ行ったときに、最もストレスに感じるのは、パワーラックやマルチベンチの順番待ち。これは私にとって大きなストレスです。ストレスは美容と健康と筋肉に悪影響なのです。

 

その点、自宅の筋トレ部屋は、自分だけの特別な空間です。嗚呼、なんという事でしょう。24時間、365日、待ち時間ゼロ。それが自宅筋トレ部屋なのです。

 

そして第三のメリットが「音を気にしなくてもいい」ということ。筋トレで限界まで追い込みをかけると、出てしまうんです、声が。「ぐうぅぅぅおぉ~!!!」とか「うぐぐぐぐぅ~!!!」とか。結構気にしてしまいますよね。でも、仕方がない。出てしまうんですから。 

 

これが自宅の筋トレ部屋なら、こういう恥ずかしい声も出したい放題です。ただし、ご家族やご近所の住民が寝静まった真夜中は、小さめのうめき声を推奨します。

 

そして、筋トレ器材の組み立てそのものもとても楽しかった! パワーラックやマルチベンチなど、ある種“武骨な鉄の器材”を覆う包装を取り外したとき、まるで宝物を手に入れた子供のような目をしていたと思います。

 

筋トレ部屋を作る最中に感じていたのは、もしかしたら、子供の頃に秘密基地を作っていたときに感じていた楽しさと同等か、それ以上のものだったと思います。

夢は「最強の後期高齢者」

筋トレ部屋を導入したことで、ストレスフリーかつ自由な筋トレライフを手に入れた私の次なる野望は、ズバリ「最強の後期高齢者になること」です。

 

筋トレは、究極のアンチエイジングとも言われています。さらに、体を動かすということが精神に与える好影響も、自宅で筋トレを継続していることで実感しています。

 

ベンチプレス100㎏ を達成したときの喜び……昨年は普通に着ていたワイシャツがキツくなったときの喜び……そして何よりも「体、大きくなってない?」と言われたときの無上の喜びこれらの喜び、そして毎日の充実感を与えてくれるのは、自宅に設置した筋トレ部屋です。

 

もしタイムマシンがあって過去に行けるのであれば、私は真っ先に20歳の自分に会いに行きます。そして、過去の若かりし自分にこう告げるでしょう。

今すぐ、自宅に筋トレ部屋を設置して

 

筋トレを開始しなさい。

 

 

これは正真正銘の、偽りのない私の心からの本音です。

 

そんな私が、これを読んでいる皆さんにお伝えしたいこと。それは自宅に筋トレ部屋、めっ~~~~~~~~~っちゃ最高です!」ということ。

 

あなたも、良い筋トレライフを!

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ジグ・ザガー
この記事を書いた人
ジグ・ザガー

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

46歳、男性。看護師から独立して食堂を開業。2019年7月現在、オープン直後で精神的にも肉体的にもかなり充実している。合言葉は「前に進む。たとえジグザグであろうとも」。

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