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結婚式に興味がなかった私たちが目指したのは「自分たちらしさ」も詰め込んだ「ゲストが主役」の結婚式
ライターのにのうでプニ子さんが、自身の結婚式でかかったお金や式を挙げてからの感想を紹介します。最初は結婚式の必要性について疑問を持っていた夫婦ですが、オリジナルウェディングの存在を知り、結婚式をやらなきゃと思ったそう。ゲストに対しての思い、費用の内訳、クレジットカードを使った出費の管理方法についても紹介します。
はじめまして! 「毒にも薬にもならないブログ」というタイトルのブログを書いている、にのうでプニ子と申します。
今回書かせていただくのは「結婚式」について。
私たち夫婦は2018年に結婚式を挙げたのですが、正直なところ最初はあまり前向きではありませんでした。
そんな悩みの中で出会ったのは、やりたいことだけを詰め込めるオリジナル(コンセプト)ウェディングという結婚式のかたち。型にはまらず、むしろ思いっきり好きなことにお金を使えるというスタイルに心をギュギュッと掴まれ、結果的に心から満足できる最高の体験をすることができたのです……!
ゲストは30人の少人数、できるだけ低予算、何よりゲストに楽しんでもらえることを目指し、夫婦で目いっぱい楽しみながら作った結婚式の経緯をご紹介します!
・結婚式を挙げる決意をするまで
結婚式=大胆にお金を使って遊べる貴重な体験でもある?
・本格的に準備がスタート! まずは結婚式のコンセプト決め
・具体的な準備や費用のこと
工夫いっぱいの招待状をお届け
めちゃくちゃ苦労した映画のレビュー本
大変な準備期間だって夫婦一緒に楽しみたい!
費用配分は「自分たち<ゲスト」を徹底
・当日は最高に楽しい1日に!
前半はゲストとワイワイできるパーティーに
挙式はゲスト手作りの「舞台」で
・実際に結婚式を挙げてみて……
結婚式を挙げる決意をするまで
そもそもテレビなどでよく目にしていた、「豪華なチャペルやドレス」「感動的な演出」「誓いのキス」といった、いわゆる「普通の結婚式」に対して憧れがないどころか、少し後ろ向きなイメージを持っていた私たち夫婦。
お金は膨大にかかるし、主役になって目立つのなんて恥ずかしい。ロマンチックなものも似合わないし、っていうか私たちの姿を見せるためにご祝儀をもらうなんて申し訳なさすぎる……! そんな気持ちから「結婚式って必要?」とまで思っていました。
もともと大きな買い物をするときは慎重に吟味するタイプで、必要だと思うものにしかお金をかけたくない、と躊躇していた私たち。
でも、家族や友人たちに感謝を伝える機会はほしいし、誰かの前で誓いを立てるけじめはしっかりしておきたい気持ちがあるのも事実。
そんな最初の時点からモヤモヤうずまいていた私たちの気持ちは、「オリジナルウェディング」の存在を知ってから一気に動き出しました。
結婚式=大胆にお金を使って遊べる貴重な体験でもある?
オリジナルウェディングは、形式に囚われず、やりたいことだけを詰め込める結婚式のスタイル。テンプレートのようなものはなく「自分たちらしい」時間をプランナーさんと一緒につくりあげていくことができるそう。
結婚式に対してネガティブな気持ちを持っていたものの、「やっぱり(式を)挙げた方がいいかな?」と悩んでいる中あれこれ調べているうちに出会い、見つけた瞬間「これだっ!」とビビっときました。
豪華なチャペルやドレス、ロマンチックで感動的な演出がなくたって結婚式は挙げられる。そうしたものがなくてもいい、ということがわかったことで、「感謝を伝えたい」「誓いを立てたい」という気持ちこそが「結婚式の本質そのもの」だと気づいたのです。
ならやっぱり結婚式は必要じゃん!
それに、もともと新しいことに挑戦したり、遊びや体験という時間を大切にしてきた私たち。結婚式という人生の大イベントを好きな人たちと一緒に過ごせるのであれば、逆にそんな楽しいことはないんじゃないか……!? きっと、こんなことがない限り、一つの体験に思い切り時間とお金を使うことなんてない! せっかく結婚式をするんだったら、みんなで目いっぱい遊び倒せるような式にしなきゃ! と思うようになりました。
大胆にお金を使って好きなことを叶えられる体験として、そして自分たちにとっての「結婚式の本質」を満たせるような式を挙げてみようと決意したのでした。
本格的に準備がスタート! まずは結婚式のコンセプト決め
結婚式の準備は希望を実現してくれるプロデュース会社を決めるところからスタート。
最もお金を使って遊べるチャンスと言ったものの、あくまで身の丈にあった予算を守るのは重要。なので大体の予算(ざっくり150〜200万)やテイストが合い希望を叶えてくれそうなプロデュース会社さんにお願いすることにしました。
まず初めに考えていくのは、式場でも挙式内容でもなく、「結婚式のコンセプト」から。
プランナーさんが私たちの馴れ初めだけでなく、夫婦で大切にしている価値観や結婚式への想いなどをじっくりカウンセリングしてくださったうえで1からコンセプトを作り上げてくれました。
そうして決まった私たちの結婚式のコンセプトタイトルは「PLAY THE LIFE!」。
夫婦の共通の趣味である映画や舞台、おもちゃなど、私たちを作り上げている沢山の「好きなもの」を詰め込んで、ゲストと思いっきり遊べる1日にしよう、という何ともワクワクするものになりました。
そして何より私たちが結婚式を挙げるうえで大事にしたいと思っていたのは「絶対ゲストに楽しんでもらう」ということ。
招待予定のゲストが大学時代の演劇サークルの仲間たちばかりということもプランに反映していきました。
最初に結婚式の方向性をしっかり固められたことで、安心して準備を進めることができたように思います。
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具体的な準備や費用のこと
オリジナルウェディングの特徴でもある「型にはまらなくて良い」ということ。これはつまり、「すべて1から作っていかなくてはいけない」ということでもあります。招待状や当日の進行スケジュールなどのすべてをプランナーさんやデザイナーさんと一緒に作っていったのですが、これがかなり大変だった。でも、同じくらい楽しかった!出来上がったオリジナルのアイテムたちは愛着もひとしおです。
工夫いっぱいの招待状をお届け
例えば招待状は、共通の趣味である「舞台」をイメージしたフレームにフライヤー風の本紙を挿し込む形に。もちろん、私たち夫婦が「好き」だからという訳ではなく、ゲストの多くが演劇サークルの仲間ということも理由にあります。
招待状を組み立てると写真立てに変身! 当日の思い出を入れて飾ってもらえるようになっているんです。
ほかにもチケットをつけてみたり、返信用ハガキの文言を「出席」ではなく「出演」にしてみたりとこだわりを詰め込むことができました。ゲストにも「ポストを開けてびっくりした!」「もらった瞬間から当日が楽しみで仕方なかった」と言ってもらえるものに。
もちろん私たち自身も完成品を見て震えるほど感動。デザイナーさんに感謝です!
めちゃくちゃ苦労した映画のレビュー本
また返信用ハガキには「好きな映画を1本教えてください」という質問も盛り込みました。実は、回答してもらったゲストの好きな映画を夫婦ですべて鑑賞し、感想をまとめたレビュー本も作成しました。ゲストの「好き」を知り、より一層ゲストと繋がれるように。そしてレビュー本を通してゲスト同士も「好き」を共有できる機会になればという気持ちも込めました。
想像以上に根性のいる作業だったのですが、ただでさえ忙しい準備期間の中で2人で夜な夜な映画を観続けたこと、無事にレビュー本を完成させた経験は思い返せばかなり濃くて貴重なものだったなぁと思えます。
大変な準備期間だって夫婦一緒に楽しみたい!
実は、こうしたアイデアやデザインへのこだわりをプランナーさんたちに相談していたのはどちらかというと夫の方。普段から遊びに全力な性格の夫ではありますが、私がオリジナルウェディングにしたいと思った理由の一つに「他人事ではなく夫自身にも、楽しんでほしい」という気持ちが大きくあったので、生き生きと打ち合わせをしている姿を見れたのも幸せでした。
実際に式を挙げるまでの準備期間は約1年ほど。この準備期間も含めて結婚式だと考えていたので、「花嫁主体」ではなく「夫婦で一緒に考えること」を意識。すべての体験を共有し、内容や費用など納得して進めることができた気がします。
費用配分は「自分たち<ゲスト」を徹底
希望を実現していくと同時に常に気にかけていたのはやっぱり費用のこと。とはいえ、この点に関しては前述の通り花嫁願望がなかったおかげで取捨選択がかなりスムーズにいった気がします。
特に大きく削減できたと思うのがドレスやタキシードをはじめとした衣装たち。
ドレスは当日ガンガン歩き回ることを想定しカジュアルなワンピースタイプのものを3万円ほどで購入。タキシードはセレクトショップでラフなスーツやシャツを6万円ほどで購入しました。
さらに靴に関しては、私は通販で2,000円、夫は自前という節約っぷり。お色直しもしないのでこれで準備完了!
いわゆるザ・ウェディングドレスやタキシードだったら、きっとこの金額ではおさまらなかったはず。でも、細々したアイテムまで自分たちで選び、組み合わせていったのでこだわりはたっぷり。それに、スーツや靴は、結婚式後も普段使いしまくり。個人的には「なんて賢い買い物なんだ……」と惚れ惚れする出来になりました。
ほかにもブーケやブートニア(新郎の胸元に挿す花の飾りのこと)も造花で手作り、会場の装飾も趣味のアイテムを持ち込みしたりと、こだわりを持ちつつ削れる部分はがっつり削っていきました。
一方で、招待状や当日のイベントなど、ゲストに喜んでもらえるためのものに関してはあまり糸目をつけないで進めていこうと決めていました。ここら辺の価値観も夫婦ですり合わせていけたので、大きなお金のかかる結婚式ですが全体を通して納得しながら支払いができたかなと思います。また、少しでもゲストの負担を減らせればと、ご祝儀はなくし会費制にしました。
結果的に、最終の見積もりでの自己負担額は約170万ほどに収まりました。普段から支払いのほとんどを夫婦共有のクレジットカードでまとめていたので、衣装や小道具の細々とした出費も上手く管理できたように思います。
当日は最高に楽しい1日に!
こうして練りに練って作り上げた結婚式当日。晴天の中、最高に楽しい1日にすることができました。
今回会場に選んだのは渋谷のホテル エマノンというレストラン。結婚式っぽさや気恥ずかしさのない見た目や、建物全体を貸し切れること、部屋数が多く自由に使える点に一目惚れ!
前半はゲストとワイワイできるパーティーに
結婚式では挙式の後に披露宴という流れがオーソドックスですが、今回はあえてパーティー後に挙式という流れに変更。
パーティーではとにかくゲストと沢山話せるように新郎新婦が座るメインテーブルは用意せず同じテーブルに着席、時間をたっぷりとってもらいました。おかげで私自身もとってもリラックスして過ごせました。
映画縛りでまとめたBGMの中、ウェディングケーキの代わりに映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに登場する携行食・レンバスを用意し皆で食べて「意外と美味しい!」と感動したり、手作りの映画レビュー本からゲストにインタビューしたりと、賑やかな時間を過ごしました。
ウェディングケーキに興味がなかったこともあり、プランナーさんにダメもとで頼んでみたレンバス。まさか実現するとは……!
挙式はゲスト手作りの「舞台」で
そして今日一番の目玉はゲストに文字通り「結婚式の舞台を建ててもらう」というもの。実際に釘を打ったり、照明をつけたりと全員に協力してもらったりする中で、学生時代に同じように演劇の舞台を作ってきた仲間たちの懐かしさでキラキラした表情だったり、一方で両家の家族が一緒にトンカチを叩く姿だったりが見られて私たちも終始ニヤニヤしっぱなし。
(この為にゲストにはフォーマルなドレスやスーツではなく、男性には「好きなシャツ」女性には「好きな普段着」をリクエスト。これも個性が出ててうれしかった!)
そうして世界に一つの誓いの舞台が完成しました……!
挙式では、誓いの言葉もゲストにお願いしました。内容はパーティー中に書いてもらっていたのですが、
「(夫)さん、たまには私たちにプニ子を貸してくれると誓いますか?」だったり「プニ子さん、(夫)の無駄遣いをやめさせると誓いますか?」などなど、どれも私たちをよく知るゲストならではの言葉ばかりで終始笑いっぱなし。
さらに指輪交換の際には自転車に乗ったラスカル(夫婦そろって大好きなんです)に指輪を運んでもらうという、ちょっとコミカルな演出も。自分たちらしさを詰め込みながら湿っぽくならない挙式ができたかなと思います。
実際に結婚式を挙げてみて……
結婚式を挙げるうえで一番不安だったのが「私たちの結婚式に来てゲストに楽しんでもらえるのか」という点。自分たちの中で結婚式=自己満足という勝手なイメージがあったせいで、当日まで何度も何度も悩んだり憂鬱になったりもしました。
けれど、そんな不安は、当日に自分たちでは想像できなかった程のゲストの笑顔を見て一気に吹き飛びました。
普段通りの私たちと一緒に楽しんでほしい。
私たちではなくゲストのみんなが主役。
そう願っていた気持ちが伝わってくれたのかなと心からホッとしました。
式が終わった後、ゲストからもらった言葉で一番多かったのが「2人らしい」ということ。
最初は結婚式の目的もわからなかった私たち。実際に式当日までは困難も多くありましたが、約1年かけて夫婦として一緒に乗り越えることができたという達成感はかけがえのない大きなものでした。
オリジナルウェディングという選択をしなければ、こんなにも夫婦の価値観や結婚式の意味をじっくり話し合うことはなかったはず。この時間と経験は、これからの支えにもなってくれると思います。
大変だった過程も含めて忘れられない、貴重な体験。そう思うと安いのでは……?!
あれこれと「したくない」ことだらけでスタートした私たちの結婚式。プロデュース会社の皆さんやゲスト全員のおかげで、何度も思い返したくなる1日を人生に残すことができました。
最後はゲスト含めて全員に向けてのカーテンコールで終演! この景色は多分一生忘れないと思います。結婚式、挙げてよかったなあ……!
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