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やってみたら総じて良かった―― “2人が主役”の結婚式でかかった「お金」と「得られた体験」
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ブロガーのばんくしさんが、自身の結婚式でかかったお金や、やってみての感想を紹介します。最初はあまり興味がなかったものの、やってみるといい体験になったそう。男性視点の考えや思い、お金の管理方法やクレジットカードの活用術についても紹介します。
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はじめに
はじめまして! 2018年に結婚し、結婚式や家の購入など、さまざまなライフイベントをブログに書いております、ばんくしと申します。
今回のテーマは「結婚式」
正直に言えば、私自身は結婚式にそこまで興味がありませんでした。おそらく、若い人、男性に絞っていくと同じようなことを思っている人が多くいるのではないかと思います。
特に私は、物心がついてから「親戚や友人の結婚式に参列した経験がなかった」こともあって、具体的なイメージを全く抱けていなかったこともあります。
ですが実際にやってみると「結婚式は総じて良かった」という感想を持つことになり、今となってはいい体験として思い出に残っています。
そこで「私たち夫婦が結婚式を行うに至った理由」から、「実際に行ったこと」「それらにどれくらいのお金がかかったか」を振り返りながら、「結婚式というイベントをやってみてどう感じたか」をお伝えできればと思います。
1.結婚式への第一歩
2.結婚式のプラン探しと決定
3.結果、かかった【お金】と【時間】
お金の出入りの管理
・結婚式をやってみて、どんな体験があったか
2人で選ぶ体験、2人で主役になる体験
結婚式で得られた意外な発見
・結婚式を通じて
結婚式までの話
1.結婚式への第一歩
私たちの結婚式への第一歩は妻の「結婚式やりたい派? やりたくない派?」という質問だったと記憶しています。結婚する前後の自然な会話の中で発生した質問でした。
その時、私は「妻がやりたいならやろうという立場」であることを伝えました。
妻任せの判断のように見えますが、多くの若い男性がそういう思考回路だろうと私は思っています。当時、試しにSNSなどで男性の結婚式に対する意見を見てみると、私が調べた限りでは男性の意見の多くは「奥さんがやりたいなら」という立ち位置で、「絶対にやりたい!」という意見はほとんど見られませんでした。「面倒」「できればやりたくない」といったイメージのコメントが多かったです。
恥ずかしながら、私自身も妻から話を持ち出されるまで、自分から提案することはありませんでした。
というのも結婚式の話が出る前に、私から結婚指輪を作ることを提案していたのですが、その時の私は「結婚式」というイベントを「結婚」と直結して考えられていませんでした。ネガティブな印象こそなかったものの、話を持ち出すという行動に至るほどの考えはなかったと言えます。
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しかし男性の声を調べていると、中には「やって良かった」と語る人も見つかり、その多くが「結婚式は2人が主役である」と考えていることがわかりました。
特に印象に残っている意見があります。それは「2人で企画して、2人で動いて、2人で場と感情を共有する最初の作業である」という内容で、それを見た時に「これ、デートの延長線じゃん」とシンプルに思い、結婚式に対する考え方もグッとシンプルになりました。
2人でお金のかかるデートを企画して、しかも人が集まって祝ってくれる、そんな機会はそうそうないなと思った時、少し面白そうだなという感情が湧いてきたのを覚えています。
ただ、明確にポジティブな印象になったとはいえ、結婚式はお金のかかるイベントであることも分かりました。そこで、妻と「まず行動に移してみよう」「実際にいくつか式場を見て聞いて惹かれなかったり、予算がキツそうってなったら諦めよう」という形で合意し、第二歩目に進むことになりました。
2.結婚式のプラン探しと決定 ~事前知識のレベルと譲れない条件をすり合わせて臨んだ~
結婚式場を探し始めた頃は、本当に右も左もわからずで、インターネットで「関東 結婚式場」と検索してみたり、それらしい雑誌を買って2人で読んだり、街中のフリーペーパーや電車の中の広告を眺めたりしていました。
しかし普段使わないような金額や準備の規模感に対して具体的なイメージは沸かず、経験者が近くに居るわけでもなかった私たち夫婦は、しばらくの間、どこから決めればいいのかわからないまま足踏みしていました。
また私の場合は、冒頭でお話した通り結婚式に参列した経験がなかったこともあって、妻が見た・聞いたイメージと、妻の経験談をもとにしながら本当に単語1つ1つを覚えていきました。恥ずかしながら、「フラワーシャワーっていうのがあってね……」「結婚式では普通ここでブーケが必要で……」といったことから、妻に教えてもらいつつ押さえていくといった感じでした。
一歩一歩進んで考え尽くした末に、「これ以上はさすがに聞かないとわからないね」となり、実際にいくつか見学先を決めて話を聞きに行くことにしました。
もうちょっと早いタイミングで見学に、という形でもよかったかもしれませんが、私の結婚式に対する知識不足を補う時間として結果的に良かったと今では思います。
(それでも結局式場でプランを説明してもらう時に知らない言葉や文化が出てきて妻にコソコソ聞いたのですが……)
そうして見学に行く時には、収集した情報をもとに要望や不安な点など、2人で「聞きたいこと」「わからないこと」をリストアップして持って行きました。
場所として表参道に重点を置いて探していたわけではありませんが、私たち夫婦が初めて出会った場所であることもあり、最初に「南青山ル・アンジェ教会」さんに話を聞きに行ってみることにしました。
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一回目の見学では、会場の様子や具体的な金額プラン、実際に出る料理の試食で3時間ほど話を聞きました。
話を聞きに行く前にあった不安なことが解消されていき、結婚式までの道のりのイメージが、グッと具体的になったのを覚えています。やっぱりプランニングを専門として働く人の意見を聞かないと、得られない情報の方が多く、説明も本当に初心者の私もわかるレベルで進めてくれたので、一度は聞きに行くもんだなとすごく感じました。
話し合いの末、
・自分たちが大事にしたいと事前に話した
・家族親戚のみの少人数プランでのサイズ感
・窓のない屋内というロケーション
・花を大事にするテーマ
・非常に都合のいい日程
という条件などが奇麗に重なり、私たちはその場で式の予約をする形になりました。
もちろん、比較先はいくつもあったのですが、「2時間超の説明を何カ所にも聞きに行くのは骨が折れる」ということで夫婦の意見も合致しました。また事前に条件をすり合わせていたことも、ここで2人が即決できたことに大きく影響していたなと思います。
最も不安だった金額プランについても、一回目の説明を聞いた段階で規模感がハッキリしてよかったです。どの先輩夫婦もおっしゃることですが、結婚式は値段の高いプランをやろうと思えばいくらでも高くできてしまいます。
例えば、50万円と安めのプランから見積もっても、装飾を少し豪華にして+5万円、一生の思い出にプロのカメラマンを入れて+10万円、ウェディングドレスをちょっと良くして+10万円、料理は別なので+50万円……とみるみるうちに膨れ上がるようにできています。
かくいう私たちも、すべてやろうとした時の金額の大きさに驚きました。
内訳については後述しますが、私たちの場合は「2人が主役であること」を重視し、ウェディングドレスをいいものに変更したり写真を残すなど、体験がより良い形で思い出に残るオプションを選択する形になりました。
逆にウェルカムスペース向けのボードやキャンドル、感謝状などは2人で作るなど、参加してくれる親族に楽しんでもらう要素には「手」と「時間」をかけました。
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コツコツ買い集めたり、自分でデザインしたり、工作したり。少し苦労しましたが、手をかけ過ぎないことで2人で楽しく進められました。
心配事をできる限り減らして、「絶対に満たしたい条件を、お互いに事前に出し合う」ことで意思決定も早くなり、お互いに消耗することなく決まっていったのは本当によかったと思います。
同時に、夫婦2人のイベントなので、事前知識のレベルを合わせて、やることやらないことを2人で決められる体制にしていくことが大事だと気付かせてくれたなとも思います。
3.結果、かかった【お金】と【時間】
最終的には、親族合計20人、挙式+会食の総計が150万円ほどの結婚式になりました。具体的な内訳は以下のようになっています。
・ベースプラン……60万円
・料理+ケーキ……32万円
・引き出物……15万円
・会場装花、フラワーシャワー……12万円
・アフターブーケ……6万円
・プロカメラマンの写真撮影……6万円
・ドレス、ベスト、レンタルアクセサリー……5万円
・お支度代……5万円
・会食席次表、席札……3万円
・ネイル、エステ、ヘアカラー……3万円
・お車代……2万円
・ウェルカムテーブル……5千円
・男性ヘアメイク……5千円
・招待状……5千円
ベースプランの中には、会場やサービス料金、基本的な装花やウェディングドレスなどが含まれています。
先ほどお話したようにここにオプションがのっていくわけですが、私たち夫婦と両親は花が好きで、教会のテーマも花をモチーフにしたものだったため、装花やアフターブーケにお金をかけました。また、2人が着飾った姿をきちんと記録に残すことに重きを置いていたため、私もヘアセット、ヘアメイクをしてもらいましたし、カメラマンの撮影もお願いしました。
インターネットを見て回った限りでは、結婚式の費用の平均は300万円から400万円辺りでしたので、これを考慮すると、平均よりはリーズナブルになったと思います。会食が小さなレストランだったことや、ウェルカムグッズなどをなるべく自前で用意したことが大きく感じます。
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とはいえ150万も決して手頃な金額とは言えません。ですが計画当初に設定した規模や志向をもとに、2人が主役として花を持てる企画ができ、金額が決まった時には「まあ、こんなものか」と思えていました。
準備にかかる時間は、もともとは式場に何度も通ってプランを煮詰めて決めるイメージを持っていましたが、私たちの場合は半日ほど(約5時間)であらかたを決めました。
その後は、ウェディングドレスとスーツの選択、式場での牧師との顔合わせなど、3カ月の中で2回だけ2人で式場に足を運び、具体的な案を詰めました。
妻の場合は、ヘアメイクリハーサルやエステなどで私より多く出かけていましたし、衣装選びなどはウェディングドレスの構造の関係などもあり女性の方が多く時間を使うので、時間のバランスとしては妻の方に比重があると感じました。こればかりは仕方なさそうですが、2人で式場に足を運ぶ際は、テーマに沿って何かを選ぶ楽しさがあり、毎回デートのような気分を味合わせてくれてとても良いものでした。
<お金の出入りの管理>
私たちのお金の出入りの管理は、基本的には妻に一任しています。一任こそしているものの、家計簿自体は2人で編集・管理できるWebサービスを利用しており、お互いのクレジットカードの利用履歴や銀行口座の入出金を入力できるようにしてあります。
結婚式に関するお金の管理も、この共同編集できるWEBサービス上で行いました。共通のツールを見ることで、それぞれの観点からお互いの気になる所を書き合えますし、当事者意識も生まれます。さらに生活費や給与収入に関するリストと連携することで、これからどうやって貯蓄を行えば結婚式にたどり着けるのかのイメージも明確になっていき非常に良かったと思います。
今こうやって記事の中で具体的な金額を紹介できるのも、このリストがあったからですし、企画時点から結婚式終了後までお世話になっています。
結婚式においては、小物周りなどの細かな出費をクレジットカードに統一し、大きな買い物はキャッシュにして管理リストを作っていきました。
特に小物周りは、SNSなどでタグを通じて検索するとさまざまな自作小物、アクセサリーがあり、「これあったら良さそう!」「こんなもの作りたいね」という案が本当に無数に出てきます。
それらを購入する度にメモして管理するのは非常に大変なので、小物については同じクレジットカードで購入して管理しました。クレジットカードの明細はWebサイトから見られるので、コピーしてインターネット上にある共有ファイルへ入力すれば非常に便利です。
もちろん結婚式まで余裕を持って2人で準備するのがベストですが、細かい買い物が幾度となく発生するため、クレジットカードを使うことでお金の管理を妻に一任できたのはよかったです。
またチリツモでポイントも貯まるので、2人で作業して疲れたなという日には貯まったポイントを活用して美味しいご飯を食べに外に出たりしていました。準備の期間も長いですし、めぐりめぐって外食などをご褒美のような形で使えたのは、2人が楽しく、疲れ過ぎない一番いい状態を保つポイントでもあったかなと思います。
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結婚式をやってみて、どんな体験があったか
ここまで、企画やお金の話をしてきましたが、最後に「実際やってみてどうだったのか」を書きたいと思います。
2人で選ぶ体験、2人で主役になる体験
まず一番に感じたのが、夫婦2人で長い期間ある1つの物事を進めるという体験であったということです。
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結婚式は、どちらかがデートプランを考えるでもなく、どちらか片方が主役になる日でもありません。2人ともが着飾り、2人の記憶に残る形を目指して半年以上かけて企画する、まさに夫婦最初の大きな共同作業といった感じです。「一生に一度」という煽り文句もよく言ったもので、このイベントを2人で達成できたという気持ちは残り続けると感じます。
2人のために払っている金額としては、一回にまとまって支払いが発生するため高く感じてしまいがちですが、1つ1つを細かく期間に置き換えて見ていくと、多くが妥当な金額だとも思いました。それぞれの物の価格もそうですし、半年間の丁寧なサポートと式場の値段もそうです。私も個人でエンジニア向けの勉強会の主催などをしていますが、イベントであんなに奇麗な会場と人を雇うと幾らかかることやら……と思ってしまいます。
最高の自分で、最高に奇麗な妻の姿を、最高の環境で見られる、非常に良い体験でした。
結婚式で得られた意外な発見
結婚式当日、もちろん私たち自身が楽しめた会でしたが、参列してくれた親戚一同の反応も面白いものでした。
もちろん泣いたり笑ったりがあったのですが、個人的には「みんな私たちのことを結構知らないんだな」という発見もありました。
親族、親戚は一生のうちでともにする時間が長い人ではあるものの、成長過程やどんな思想で考えて行動しているか、存外知らないものです。
会食時には、自己紹介の紙や時間を作り、両親への手紙も読みました。その中でも「あの時、そんなことを考えていたんだね」という反応をもらったり、泣いてもらったり、私たちをより深く知ってもらえる良い機会になったと感じましたし、私たちについて強く覚えてもらえたとも思いました。
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人に自分たちを知ってもらう機会というのは、人生においても多くあるものではありませんし、お互いに知ることで、コミュニケーションや協力が取りやすくなると思います。親族一同を集める機会という意味でも、強く機能しているのだなとあらためて感じました。
結婚式を通じて
何かに挑む時、明確なゴールとアプローチの仕方が見えていて、それが共有されているというのはとても大切です。
私の場合、もし「2人が主役の2人のイベント」であることが事前にわかっていなかったら、準備の段階で積極的に動くことはできないでしょうし、決断や時間の使い方に食い違いが発生していたでしょう。男性が参加してくれないパターンもありがちなようで、意識や目的の共有も含めて「2人のイベント」だったと感じます(男性の意識の参考になればとこの記事を書いている節もあります)。
そもそも日常的に使う金額からはかけ離れているでしょうし、小物の積み重ねで高額になりがちな中でも、明確に自分たちの守りたいラインとイメージを持って、計画的に進めることが大事です。得てしてこれは、結婚生活で今後何度も起こり得る話だと思います。
お互いのコミュニケーションの取り方や、進め方を知り、助け合う1つの要になると今は信じています。
そして何より、結婚式という体験は良いものです。
自分とパートナーが、主役になれるひとときを、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
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