新NISAへの関心の高さを実感!投資系インフルエンサー3者対談をレポート 「楽天証券25th ANNIVERSARY FES」

リリース日:2024/09/17 更新日:2024/09/20

昨今、新NISAの開始をうけて、投資ブームがますます盛り上がりを見せています。そんな中、2024年7月6日~7月7日の2日間にわたり、楽天証券で史上最大のイベント「楽天証券25th ANNIVERSARY FES」が開催されました。「DAY1-投資戦略フェス‐」は投資戦略や経済見通し、「DAY2-NISAフェス‐」はNISAや資産づくりをテーマに、さまざまな講演やブース出展などがおこなわれ、多くの参加者が訪れました。

今回は、2024年1月1日に制度が改正されて関心が高まっている「NISA」をテーマにした「DAY2-NISAフェス‐」を取材しました。人気投資系インフルエンサーによるトークセッションの模様、また会場の様子をご紹介します。

  1. 投資系インフルエンサーの3名が登場! ぶっちゃけ、みんなNISAで何買ってる?
  2. 米国株と全世界株ではどちらがおすすめ!?
  3. 一括投資と積立投資――投資初心者が選ぶなら?
  4. 投資詐欺――著名人アカウントや高い利回りにご用心
  5. 注目株はどこ?
  6. 新NISAへの関心の高さをうかがえる盛況ぶり
  7. 新NISAをはじめ、投資への関心の高さを感じられる“アツい”イベント

投資系インフルエンサーの3名が登場! ぶっちゃけ、みんなNISAで何買ってる?

年間投資額、非課税限度額が引き上げられ、成長投資枠(旧一般NISA)とつみたて投資枠(旧つみたてNISA)の併用ができるようになった新NISAが2024年1月にスタート。これまであまり投資に興味のなかった人でも、NISAを始めてみようかなと関心を寄せるようになったのではないでしょうか。とはいえ、「何から買えば良いのか」、「今から買っても間に合うのか」など疑問は尽きないことでしょう。

 

そこで行われたのが、ブログやYouTube、Instagramなどで初心者にもわかりやすい情報を発信している投資系インフルエンサーの御三方に、投資の実情を聞くトークセッション「投資系インフルエンサー3者対談! ~ぶっちゃけ、みんなNISAで何買ってる?~」です。

 

登壇したのはイベント開催日時点でチャンネル登録者数70万人超のYouTubeチャンネル「BANK ACADEMY / バンクアカデミー」を運営する資産運用YouTuber小林亮平氏、チャンネル登録者数23万人超のYouTubeチャンネル「たぱぞう投資大学」や投資ブログ「たぱぞうの米国株投資」で情報発信をしている投資インフルエンサーたぱぞう氏、チャンネル登録者数40万人超の「【投資家】ぽんちよ」を運営している投資YouTuberぽんちよ氏です。

 

まず、実際に皆さんがNISAで何を購入しているのかというと…

 

司会者からの問いに対して、事前にスケッチブックに用意していたポートフォリオを掲げてもらいました。

 小林氏は「eMAXIS slim米国株式(S&P500)を、つみたて投資枠で10万円、成長投資枠で20万円の合計30万円を毎月積み立てています」とのこと。

 

その理由は、米国株式については今後の成長について、人口増加や半導体メーカーの期待感が高いからという回答でした。

 

たぱぞう氏は「S&P500を、毎月10万円ずつカードで積み立てています」と述べてから「亮平さん(小林氏)が30万円という話なので、差がつきそうで焦りますね」と会場の笑いを誘っていました。

 

ぽんちよ氏の場合は「つみたて投資枠ではS&P500を10万円、インド株投資信託を5万円、そしてスポットでVYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)に投資している」とお話。VYMは、たぱぞう氏曰く「高配当株の詰め合わせパック」とのこと。理由は「配当金が欲しいな~と思って買っています」と説明してくれました。

米国株と全世界株ではどちらがおすすめ!?

続いてのテーマは「S&P500 VS オルカン (オールカントリー=全世界)どちらがおすすめ?」というものです。

 

ぽんちよ氏は「まず、オルカンと呼ばれる全世界株がおすすめです」と言います。その理由は「これから米国株やインド株に投資する中で、まずは基本に忠実な分散投資をしてみて、もう少し勉強してから欲しい商品や投資信託選びをすれば良いのではないか」と解説。実際ご自身も法人として全世界株のファンドを購入しているということでした。

 

さらに「今は米国株が強いけれど、米国株に代わる商品としては、人口成長により労働力人口の増えるインドに投資をしてみたいと思い投資している。」とも教えてくれました。

 

質問に答えるぽんちよ氏

たぱぞう氏は「今までVTI(Vanguard Total Stock Market ETF)やS&P500が良いよ、と発信しており、それは今も変わりません」と回答。その理由は「身の回りのサービス、利益率の高い企業群は米国が多い。S&P500は完成された指数なので今年のEPS(1株当たりの純利益)がいくらか、PER(株価収益率)はどうというのが非常に見やすく、エビデンスに基づいた売買がしやすいです。組成のロジックがしっかりしていることからもおすすめしています」とのことでした。とはいえぽんちよ氏の語る分散投資にも理解を示し、「迷ったらオルカンと半々にするなどもありだと思います」と語ってくれました。

 

さらに「米国では、インターネット以前は製造業や金融業が盛んでしたが、それらはほかの国でもコピー可能な産業でした。しかし、インターネット後のハイテク事業は米国のごく一部の企業が特権的に持っているビジネスモデルが非常に多い。それらを米国以外の企業が真似したとしても、今からキャッチアップする(=追いつく)のは難しいでしょう」と語ります。そのため、「すでに経済的に大きな堀ができあがっていることを考えても、米国株がおすすめです」と解説してくれました。


続いて、ポートフォリオですべて米国株に投資していると回答した小林氏は次のように語ります。

 

「今年は円安がすごいですよね(※)。米国株をやっていて良かったなと思うのは、円安の対策として米国株を持っておくだけで為替の利益が出てくるという点です。今、米国株は株高と円安によって、円建てで見ると上がっており、ドル建ての資産をもっておくということはとても良いことだと思っています」。
※対談翌日の2024年7月8日9:00時点でのドル円相場は160.64-66円。

 

さらに、「米国を知ることで世界が見えてくる」とのことで、「オルカンの中身を見ても、現状だと米国株が約6割を占めています。米国株の立ち位置を知ることで、日本などほかの先進国や新興国の株式市場の規模も見えやすくなるので、投資の取っ掛かりとして米国株について調べるのは大事かなと考えています」と小林氏は語りました。




一括投資と積立投資――投資初心者が選ぶなら?

続いて、投資初心者は個別銘柄と投資信託のどちらを選べば良いのかというテーマに移ります。

 

たぱぞう氏は「成功体験を積み重ねやすく、モチベーションを保てる投資信託から入るのが良い」と回答しつつ、「年齢や目的にもよる」と付け足しました。

 

「例えば30代、40代でFIRE(経済的に自立し、仕事を早期リタイアすること)したいのであれば、人と違う人生を歩むということになる。人と違う人生を歩むということは人と違う投資行動をしなくてはならないため、企業の決算を見極めながら個別銘柄に投資することが必要になるでしょう。ただ、人生の3大支出といわれている教育、住宅、老後の支出に備えるのであれば、いわゆる普通の人生になるため、オルカンなどマイルドな値動きをするものへ投資するのが王道。自分の投資の目的によって投資対象が変わります

 

若ければ投資した100万円が飛んでしまったとしてもボーナスなどで頑張ればリカバリーできます。しかし、私のようにアラフィフで退職してしまっている人ではリカバリーが利かないので、ディフェンシブな商品を買ったほうが良い。リスク選好のかたちが変わるので、目的や今の年齢を考えて選んでもらえれば良いと思います」

 

「目的や年齢によって異なる」と答えるたぱぞう氏

 小林氏も「投資信託を推す」と言います。理由は「再現性が高いから」。

 

「S&P500は、今年だけで30回以上の最高値を更新しています。円建てのS&P500は円安の影響もあいまって、今も最高値を更新し続けています。そう考えると、今S&P500を選んで投資を始めればみんなが利益を得やすく、最高値を更新してプラスになるという体験を得やすいので、個人的には始めやすくて良いのではと思います」 ※2024年7月7日講演当時

 

「運用成績が悪くなったときのダメージが大きいのでは?」という質問に対しては「例えば円高と株安のダブルパンチが来たときは今の最高値更新がガガッと下がってくることになるので、怖いなと思う部分はあるのですが、そこで売らずに積立投資を続けていれば、たとえ一時期下がったとしても長期的には上がっていることがほとんどで、結果的に『安く買えた』ことが精神的な余裕に繋がります。それが積立投資のメリットではないでしょうか」と語りました。

 

ぽんちよ氏は、「僕自身が株をやりたくて投資を始めたという経緯があるので、『まずは好きな株を買ってみるというのが良いのでは?』と思います」と回答。「それでダメなら投資信託に切り替えて、オーソドックスな投資をやってみるというのが良いんじゃないかなと思います」と付け加えました。個別銘柄を買う際は「売上高や営業利益が伸びている企業の株を買うようにしている」とのこと。その情報を簡単に得るのに「楽天証券が提供している『iSPEED®』アプリが良いですよ!」と挙げていました。

 

楽天証券のスマートフォン向け株式トレーディングアプリ「iSPEED®」アプリ。

必要な情報だけを閲覧できるようにする投資情報画面のカスタマイズができるほか、最大2,000銘柄までお気に入りに登録が可能。

各種指数やランキングなど豊富なマーケット情報の確認などをいつどこでも行える株アプリです。

投資詐欺――著名人アカウントや高い利回りにご用心

最後のテーマは「投資詐欺対策」です。

 

小林氏は「よくある投資詐欺の事例ですが、元本保証や年に50%、60%の利回りがあるなど、通常では考えられないような話がでてきたら、疑ったほうが良い」とバッサリ。何が「通常」か見極めるためにも「インデックス投資をしてみて、資産運用でどのぐらいの利回りが見込めるかという通常の水準を学ぶと良い。インデックス投資であれば年間4~5%くらいをひとつの目安として考えてみると良いのでは」と解説してくれました。

 

「あり得ない利益をちらつかせたら疑ったほうが良い」と応える小林氏

 ぽんちよ氏は、最近、著名人やインフルエンサーを騙った投資アカウントが増えてきたことについて触れ、「その著名人またはインフルエンサー名で検索し、最もフォロワー数の多い人が本物で、それ以外は偽物だと思ったほうが良いと思います」と対策方法を語っていました。また、やり取りしている中で日本語に違和感がある場合も要注意とのこと。小林氏は「サブアカウントを名乗るアカウントにも注意して!」と付け加えていました。

 

たぱぞう氏は、実際に最近受けた相談から、「自分の身は自分で守るしかないので、本名っぽい名前のアカウントからの勧めであっても注意してほしい。まずは名前検索をかけてみてください。また、『運用はわたしに任せて』と言われても決して一任勘定(※)しないこと。多額の振り込みが必要だと急かされても、自分ひとりの判断ではなく、友人や知人に相談して客観的な意見をもらうようにすることなどで対策ができると思います」と教えてくれました。

 

※証券会社が顧客から有価証券売買の一任を受け運用すること

注目株はどこ?

お互いに気になることを質問するコーナー!
小林氏からたぱぞう氏とぽんちよ氏に「半導体株、気になりませんか?」という問いかけが。

 

「今後も製造部門の技術的な根幹を担っている半導体の需要は増すので、投資先セクターとして間違いはない。ただいきなり投資初心者の方が個別銘柄に手を出すのは難しいと思うので、まずはETF(上場投資信託)から始めるが良いのでは」とたぱぞう氏。ぽんちよ氏は「多くの日本企業が半導体メーカーを支えているが、それらの銘柄は時価総額としてそれほど大きくないので、関連した大型株を狙ったほうが日経平均の上昇に乗ることができて良いのではと個人的には考えている」と答えていました。

 

また「今が半導体株としては最高潮で、AIバブルがそろそろはじけるのでは?」という小林氏からの問いに対して、たぱぞう氏は「積み立ては続けますが、自分ならこういう高い相場では買わないですね。米国は利下げを織り込みに行っているので株が上がりやすい状態になっており、こういう状況では基本的に買わないようにしています。」とバッサリ。ぽんちよ氏は「今は半導体チップを作っているメーカーが上がっているけれど、今後はそれを搭載したパソコンやスマートフォンなどのハードウェアで、実物としてAIを使うツールのほうに比重が傾いていくのではないかと考えている。」という見通しを語りました。

 

そのほか注目しているセクターについて、たぱぞう氏は「やっぱりハイテク、ディフェンシブならヘルスケア」、小林氏は「半導体関連」、ぽんちよ氏は「ドラッグストア関連を注目している」と回答。今後も3人の発信から目が離せないですね。

新NISAへの関心の高さをうかがえる盛況ぶり

会場となった東京国際フォーラムのロビーには、七夕ということもあり有楽町方面からの入口に提灯の飾りつけが施されていました。

 

入口の提灯がフェス気分を盛り上げます。

入口を抜けるとヨーヨー風船釣りやスーパーボールすくいの屋台が出ており、楽天証券のSNSをフォローすることでだれでも体験することができました。

 

また、「お買いものパンダ」と記念写真を撮れるフォトブースも大人気。イベントのことを知らない海外からの観光客も記念写真を撮っている様子が見受けられました。

 

「お買いものパンダ」と一緒に写真を撮れるブースでは列ができてしまうほど大人気

 一歩会場内に足を踏み入れると、メインステージもバトルステージもセミナーは満席で立ち見が出るほど。

 

メインステージはほぼ満席状態

 

こちらはバトルステージ。

投資信託の運用会社など各社が推し投資商品のプレゼンをし、参加者からの投票によって優勝企業が決まる「次にNISAで買うのはこれだ!N-1グランプリ」が開催されていました。

 

各ブースで行われていたミニセミナーでも一生懸命に耳を傾ける参加者たちの姿が見られました

興味深かったのは、カウンターに着座して相談しているお客様の多さでした。新NISAがスタートしたことで「やってみたいけど、よくわからない」、「詳しい人に話を聞きたい」と考える方が多いのだなということに気付かされます。

 

楽天証券のNISA口座開設について説明を受けているお客様

 

「楽天カード」があれば、楽天証券と連携することで得られるメリットも多いということで、こちらにも説明を受けている人がいました。

ところどころに設置しているカタログなどの資料を手にする様子も見られました。

 

資料を熱心に見ている参加者もいました。ぜひ持ち帰って、家でゆっくり見たいものです。

 また、会場内にはキッズスペースやカフェスペースなど、休憩できる場所も設けられていました。

 

カフェスペースに併設されたキッズスペース。子供たちは楽しめ、大人もホッとできるひとときです。

イベント会場内全10箇所に設けられたポイントを回るスタンプラリーでは、すべてのスタンプを集めると楽天証券オリジナルTシャツなどが当たる抽選会に参加できました。こちらも長蛇の列ができていました。

 

巨大なガラポンで抽選会を楽しむ姿も見られました。

新NISAをはじめ、投資への関心の高さを感じられる“アツい”イベント

人気の投資系インフルエンサーのリアルな声を聞くことができたステージがあり、新NISAの相談や受付可能なブースもあり、抽選会やフォトブースといったお楽しみスペースも設けられていた楽天証券25th ANNIVERSARY FES。当日、会場の外は最高気温34.4℃とうだるような暑さでしたが、会場内ではそれにも負けないほど熱心な参加者たちで賑わっていました。

 

 ※この記事は2024年7月7日に行われたイベントを基に作成しております。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。なお、本コンテンツは、弊社が信頼する著者が作成したものですが、情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問等には一切お答えいたしかねます。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。あらかじめご了承ください。




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