「Rakuten Optimism 2024」ビジネスカンファレンスレポート 。各界のビジネスリーダーが日本経済の今や円安の影響をわかりやすく解説

リリース日:2024/10/18 更新日:2024/10/18

楽天グループ株式会社は、2024年8月1日(木)から4日(日)にかけて、グループ最大級の体験イベント「Rakuten Optimism2024」を東京ビッグサイトで開催しました。

 

「Rakuten Optimism」とは、 最新テクノロジーや「楽天エコシステム(経済圏)」を体験できる「フューチャーフェスティバル」と、国内外で活躍するビジネスリーダーたちを招いて行われる「ビジネスカンファレンス」の2つのコンテンツからなるイベントです。ここでは「ビジネスカンファレンス」についてレポートします。

 

「フューチャーフェスティバル」についての記事はこちら。

 

 

まず登壇したのは、一橋大学大学院/経営管理研究科教授の野間幹晴さん、みずほ証券株式会社/マーケットストラテジスト/ヴァイスプレジデントの中島三養子さん、エイベックス・アスナロ・カンパニー株式会社の兒玉遥さん、そして司会のフリーアナウンサー木佐彩子さんです。ここからはセッション内容について筆者が気になったポイントを紹介していきたいと思います。

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  1. 円安の要因は3つ
  2. 日米の経済成長格差
  3. 日米金利差
  4. 実需
  5. 日本のマーケット、今後どうなる?
  6. まとめ

円安の要因は3つ

 円安の要因について、中島さんは「3つの要因があります」と詳細を解説してくださいました。

 

日米の経済成長格差

円安の要因①:日米の経済成長率格差と為替相場の関係性

「棒グラフは日米の経済成長率格差を表しており、左目盛りの“0”から下に向かって伸びている時期は日本が強いことを表しています。緑色の折れ線グラフはドルに対して円がいくらかを示すものです。下に行けば行くほどドルに対して円が強くなっていることを示しています。また、1990年以降は日本よりアメリカの方が強くなっており、右側の予想でもしばらくアメリカの方が日本より強い、つまり円が高くなる要素は経済成長の面からは難しいでしょう。経済成長が高い国の方が、通貨に注目が集まると言えます。」(中島さん)

 

つまり、日本の経済成長が「強く」なると、円に注目が集まり、円高になるということです。




日米金利差

円安の要因②:ドル円と日米長期金利差

 「グラフはコロナ危機以降の日米の長期金利の差とドル円の相関を示すもので、直近まで日米金利差とドル円がほぼ連動していました。米国はどんどん利上げをして長期金利が上がっていきましたが、日本の金利は横ばいだったので、この差が開くことで日米長期金利差もより広がっていき、円安ドル高の水準はさらに高まるはずでした。しかし、直近では日本が2024年7月31日(水)に15年ぶりに利上げを宣言したことから、“ワニの口“(ドル円と日米長期金利差の乖離)が閉まってくるかも?というのが足元の現状です。」(中島さん)

実需

円安の要因③:実儒

 3つ目の要因は実需、「簡単にいうと、日本が儲かっているか儲かっていないか」だと中島さん。

 

さらにもっとわかりやすい説明を加えてくれました。

 

「皆さんはコロナ渦に動画配信サービスを見たり、買い物をしたりするときに、日本の企業のサービスを使いましたか? 株式投資は、国内株と国外株、どちらを多く買われていますか? 海外企業のサービスを利用する、海外株へ投資するとそのお金は国外に流れていき、日本へは返ってこないのです。それで貿易収支がマイナス方向へと伸びていくのです」

 

とはいえ、8月に入ってから円高へと向かっているようにも見えます。その理由は、為替実需ベースの経常収支が上向きになっているからだと中島さんは解説します。「直近で、10円ほど円高に振れていますが、円を売る動きのほうが多勢のため、さらなる円高になる可能性は低いのかな、と考えています(8月2日時点)」と述べて、円安の要因についての説明を終えました。

 

さらに 今後の為替相場の見通しについて野間さんは、「アメリカ大統領選に左右されるだろう」と言います。

 

「トランプ氏は米国の製造業を保護するため、円高ドル安に振れる可能性がある。そのため、円安に進む可能性は低いのではないかと考えています い」と続ける野間さん。アメリカ大統領選の影響を受けての、日本の動向にも注目です。

日本のマーケット、今後どうなる?

今後のマーケット予想について中島さんが解説しました。

 

今後のドル円の推移

 「ドル円の推移ということで長期的な見通しの予想を立てました。今後、ドル円の推移が135円から160円の間で円高から少し円安に戻り、大幅な円高になることは難しいというのがメインシナリオです。米国の景気インフレが予想以上に強くなり、利下げが見送りになると、ドル高、円安の160~180円のシナリオも無きにしも非ずで、それがサブシナリオ①です。最後は円高に大幅に触れるケース。可能性が低いものの、米国が景気後退期に入る、リスクイベントが生じるなどによって円が買われるというサブシナリオ②です。」(中島さん)

まとめ

最後に皆さんに向けたメッセージとして中島さんは「貯蓄から投資へ資産配分を振り分けて、インフレから資産を守る対策をしていただきたいと思います。」とメッセージを送りました。

 

野間さんは、「インフレに移行している今、経営者の手腕が問われてきます。経営者の能力次第で業績に大きく差が生じるので、銘柄選定を行う際には、企業、あるいは経営者の分析を欠かさないようにしてもらいたいですね」と締めくくっていました。

 

ビジネスカンファレンスでは、各界のビジネスリーダーや第一線で活躍する人たちから最新情報をわかりやすく説明してもらえるとのことで、会場は満席に近い状態でした。この日はセッション途中でも、メモを取る方がいたりと参加者の関心の高さがうかがえました。

 

基調講演のアーカイブ動画は、以下の公式サイトから視聴が可能です。




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