返信用封筒とは、誰かに書類等を送った後さらに送り返してもらうために同封する封筒です。返信用封筒を同封する（または同封してある）例として、以下のような場合があります。

Aさんが作成した契約書にBさんの署名・捺印が必要な場合を想定します。Bさんと実際に会って手続きができれば良いのですが、「距離が遠い」「タイミングが合わない」などの問題で難しく、契約書を郵送でBさんに送ることにしました。

このとき、Aさんは契約書と一緒に、Bさんが署名・捺印した契約書を送り返すための「返信用封筒」を同封するのが一般的です。返信用封筒を同封することで、Bさんが書類を送り返すために必要な手間を省くことができます。

クレジットカードなどの申し込みをしたとき、手書きで記入しなければいけない契約書類一式が送られてくることがあります。このようなときは、返信用封筒が同封されていることが多いでしょう。同封された返信用封筒に必要書類を入れて送り返すため、自分で封筒を準備する必要がありません。

相手から送られてきた返信用封筒を使って書類を送り返す場合、返信用封筒に記入する事項があります。返信用封筒の書き方について説明します。

基本的には、相手の住所や氏名はすでに返信用封筒に記入されているため、自分で書く必要はありません。

ただし、通常は宛て名の後に「様」や「御中」がついていなかったり、「行」や「宛」などと書いてあったりするので、敬称を書き足すまたは修正する必要があります。

以下で例を紹介します。

上記のように書いてあった場合は「楽天　太郎」の後に「様」を書き足して、「楽天　太郎　様」とします。

上記の場合は「行」を消しますが、修正液などは使わず、二重線で消すのが一般的です。そのうえで、隣に「様」を書き足します。

この場合は、個人名ではなく団体名のため、「様」ではなく、「御中」に直します。「みんなのマネ活　○○係」などの場合も「○○係」の後に御中をつければ大丈夫です。ただし、団体名のあとに担当者（個人名）の印鑑が押してある場合は、印鑑の下部に「様」と記入します。

次に、返信用封筒の裏面です。裏面には、普通に郵便を送るときと同じように、自分の郵便番号、住所と氏名を書きましょう。

返信用封筒の中には、あらかじめ自分の住所と氏名を書く欄が作られていることもあるので、その場合は指示に従って枠内に書くようにしてください。

そうでない場合は、縦書きなら封筒の左側（もしくは中央の右側に住所と郵便番号、左側に氏名）、横置き横書きなら下部3分の1あたりに郵便番号、住所、氏名を書きます。

書類などを送るとき、返信用封筒を同封することを求められることがあります。この場合は、返信用封筒を作らなければいけません。

返信用封筒の作り方を3ステップで解説します。

返信用封筒は、A4サイズを3つ折りにして入れることができる長形3号というサイズの封筒を使用する場合が多いです。一般的な書類の返送用であれば、これで問題ないでしょう。

ただし、製本テープで製本されている契約書など、折りにくい書類を返送してもらう場合や折らずに返送してほしい場合は、送り返してほしい書類が入るサイズの封筒を用意する必要があります。先方から返信用封筒のサイズ指定がない場合は、書類の内容や希望に応じて選択しましょう。

宛て名は、自分が郵便を送る場合と同じように書けば大丈夫です。ただし、自分の氏名の後に「様」はつけず、「行」と書いてください。

裏面には何も書かなくて良いです。

返送してもらう書類を送るのに必要な額の切手を返信用封筒に貼ります。

「切手を貼るように」と書いていなくても、貼るようにしてください。返信用封筒を同封するときは、自分が送る分の送料と、返信用の送料の両方が必要です。

切手の料金については、次の段落で説明します。

返信用封筒の切手代は、「返送してもらう予定の書類」「返信用封筒の合計の重量」、「返信用封筒のサイズ」で決まります。

2024年10月1日に郵便料金が改定され、長3サイズで50g以内なら110円となります。

一般的なA4サイズが入る封筒の場合は、「定形外郵便物」に該当します。一般的には「規格内」に収まるサイズの封筒を使用すれば良いですが、封入する資料の量が多い場合は「規格外」の大きな封筒を使用しましょう。定形外郵便物の郵便料金は、下記のとおりです。

なお、自分が返信用封筒を作る場合だけでなく、相手から送られてきた返信用封筒を使うときも、切手代は自分持ちのことがあるので注意してください。返信用封筒の表面左上に、「切手を貼ってください」と書かれていたり、何も印字されておらず空欄になっていたりする場合は、切手を貼る必要があります。

※この記事は2024年8月時点の情報をもとに作成しております。