暗号通貨
純金積立の基礎知識|メリット・デメリットや始める際の心構え、プラチナ取引も
国際情勢が不安定になると、世界のマネーはしばしば金に向かいます。ここでは少額で始められ、長期保有に適し、自分で金を管理する必要がない純金積立の特徴について説明します。ドルコスト平均法についても説明します。
純金、プラチナ、銀など貴金属の現物取引とは
株式投資・投資信託・FX・不動産投資、最近では仮想通貨も誕生し、資産運用には多数の選択肢があります。その中でも一定の人気があるのが、純金・プラチナ・銀といった貴金属の現物取引です。現物とは手に取って保管ができる資産のことをいいます。
貴金属は特に安全資産と考えられている投資対象です。なぜなら紙幣や株式と違い、有事の際に価値が大きく変動せず、長期的に見て価格が上がりやすい性質があるためです。もちろん、価格が下落しないということではないので、取引には十分な注意が必要なことはほかの金融商品と変わりありません。
純金積立のメリット
純金積立は金地金投資などと違い、資産運用が初めての方や多額の資金を用意できない方にとっても始めやすい商品です。
・少額積立投資ができる
純金積立は、毎月1,000円から積み立てられます。
金の延べ棒を購入する金地金投資の場合は、最小単位5gで3万円前後の資金が必要です。また、500g未満の金の延べ棒には特殊加工も必要になり、追加手数料がかかります(スモールバーチャージ)。追加手数料のかからない1kg単位の場合は、1kgあたり600万円近くの相場になるため気軽に投資できる金額ではありません。
一方純金積立は、スモールバーチャージや大きな資金を必要としない金融商品ですので、低コストで手軽に積立投資を始めることができます。
・長期保有に向いている
金相場は短期的に大きく変動するケースが少ないため、1年や5年といった長期保有に向いています。まとまった資金を用意できない場合でも、純金積立で5年、10年と積み立てることで利益を増やすことが可能です。
・ドルコスト平均法の効果を得られる
純金積立はドルコスト平均法の効果も得られます。ドルコスト平均法とは毎月一定金額購入する買い方(定額買付)のことです。購入金額を固定すると、金価格が割安のときには金をたくさん購入し、割高のときは少なめに購入することになり、平均購入価格を抑えられるのです。
例:定額買付と定量買付による、平均購入価格の違い
毎月1,000円分の金を1年購入
1~3月の価格、10gあたり1,000円
4~6月の価格、10gあたり1,500円
7~12月の価格、10gあたり1,200円
●定額買付
10g×3、約6.6g×3、約8.3g×3=約75g購入、平均購入価格は1,000円
●定量買付
金10g固定で購入した場合、平均購入価格は1,025円
金額ではなく金の量を基準に購入していた場合は、レートに合わせて購入金額が変わるため平均購入価格も上下します。
・金の管理不要
純金積立をしても、自宅に金が届くわけではありません。金の管理は、証券会社などで行います。金の保管に不安を感じる方にも、純金積立は始めやすい金融商品といえるでしょう。また、積み立てた金は、現金だけでなく金の延べ棒や金貨に交換することもできます。
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純金積立のデメリット
純金積立は投資初心者にも始めやすい商品ですが、元本割れリスクなどもあるため事前に対策を採っておきましょう。投資を始める前に投資リスクをよく理解しておくことが大切です。
・手数料コストがかかる
純金積立は買付時に手数料がかかります。証券会社によって手数料率は違いますが、毎回数%程度の支払いになります。1回の手数料コストは小さいものの、積み重ねるとそれなりの負担額になるでしょう。そのため手数料コストを含めて、年間の利益や利回りを計算することが大切です。
・短期的な売買には不向き
純金積立では、短期間で大きな利益を上げることはできないでしょう。なぜなら金市場は価格変動が小さいからです。短期間で大きな利益を狙うためには、大きな資本が必要です。
ちなみに2019年12月10日~11日の金相場は、1gあたり6円変動しました。12月11日の価格は1gあたり5,180円(買付価格)だったので、1日で6万円の利益を得るには、少なくとも520万円以上の投資資金が必要ということです。
純金積立は長いスパンで資産を積み立てていくための投資商品です。
・元本保証はない
たいていの金融商品に当てはまることですが、純金積立にも元本保証はありません。つまり、資金が減少することもありえます。純金積立を始めるときは、生活費や万が一のために貯めているお金以外から捻出しましょう。資金が少ないからといって、借金はしない方がよいでしょう。投資資金が減少した場合、借金返済に生活費を充てることになってしまいます。
純金積立をするべき人
・投資初心者
ここまでご説明したように、純金積立は価値の変動が激しくないので短期間で元手を失ってしまうといったリスクが低いです。また、少額から投資することができるので初心者にとっては手の出しやすい投資と言えます。
・分散投資したい人
純金積立は、有事の時に価値が下がりづらいという点で他の投資をしている方のリスク回避としても利用することができます。すでに株式や債権などの資産に投資している場合にも純金積立はおすすめです。
いざ純金積立を始めるときにかかるお金、手続き、心構えとは
純金積立は、証券会社もしくは貴金属を取り扱う商社が扱っています。たとえば楽天証券やSBI証券などが代表的で、証券会社以外では三菱マテリアル株式会社などです。
・純金積立の始め方
証券会社で始める場合は、以下の流れで取引を始めます。
1. 総合口座の開設(個人情報や口座情報など、審査あり)
2. 金・銀・プラチナ取引の口座開設(審査なし)
3. 積み立てるための資金を入金
4. 投資開始
5. 毎月自動積立(証券会社の口座に入金しておけば自動積立される)
6. 任意のタイミングで売却もしくは金貨や金の延べ棒に交換
積立金については、月々1,000円から始められる証券会社がほとんどですので、初期投資としては5,000円から1万円を用意できれば十分です。
・純金積立の心構え
最後に投資を始める心構えとして、以下5点は忘れないようにしておきましょう。
1. 安全資産といっても元本割れリスクはあること
2. 投資資金は生活費以外から捻出する
3. 借金で投資資金を用意しない
4. 経済情報のチェックや投資に関する勉強を定期的に行い、知識を増やす
5. 投資前に利回り計算や投資期間を確認しておく
純金積立はまとまった資金を用意できない方でも始められる財産形成方法です。純金積立に興味がある方は、投資計画を立てた上で始めてみるといいでしょう。
詳細は楽天証券の純金積立のページから確認できます。金・プラチナ取引の魅力や、賢い活用法についてもチェックしておいたほうが良いでしょう。
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※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。