シンガポールに移住するメリット・デメリットは?移住する条件や働く方法も解説
一度きりの人生。今とは全く違う海外に移住をして、仕事や日常生活を送りたいと思う人もいるでしょう。そんな移住先として、注目を集めているのがシンガポールです。そんな移住先としてのシンガポールの魅力をご紹介します。
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シンガポールへの移住が注目されるワケ
HSBC(香港上海銀行)が毎年実施している、駐在員を対象にした住みやすい国ランキングでは、シンガポールが2018年度に1位を獲得しています。また、世界3大投資家の1人、ジョージ・ソロス氏が移住したことでも知られており、移住先として注目が高まっている国です。そんなシンガポールの魅力について解説していきます。
シンガポールに移住するメリット
シンガポールに移住するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?さまざまな角度からシンガポールの魅力をご紹介します。
●治安がよい
英国の経済紙『エコノミスト』が分析する「世界平和度ランキング」でシンガポールは第7位。国内紛争や治安悪化等を分析した結果となっており、第9位の日本よりも評価が高いことが確認できます。
●交通の便がよい
シンガポールの交通手段としてよく知られているのがMRT。マス・ラピッド・トランジット、すなわち「大量高速輸送機関」という、いわゆる電車です。
現在5つのMRT路線があり、シンガポール全土を網羅しています。さらに、延伸や新しい路線も計画されているため、今後ますます便利になっていくでしょう。バスの路線も充実しており、タクシーも気軽に利用できます。
●英語が得意じゃなくても大丈夫
シンガポールの公用語は英語と中国語です。シンガポールは過去にイギリスの植民地になり、日本に占領されるなど様々な民族が往来をしている多民族国家です。
そのため、多文化や多様性を受け入れる素地があり、複数の言語を使う人も多く、相手が使用する言語に配慮する文化もあります。また観光地では日本語もほぼ問題なく使用できるので、英語ができることに越したことはありませんが、得意でなくても問題はありません。
●教育レベルが高い
OECDは3年ごとに15歳の生徒の学力テスト、PISAを実施しています。2015年はOECD加盟国を中心とした世界72カ国・地域の生徒約54万人が試験を受けましたが、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3部門でいずれもシンガポールは1位を獲得しています。
同年の日本は、科学的リテラシー2位、数学的リテラシー5位、読解力8位でした、国家予算の20%を教育に費やし(日本は5.5%)、子どもへの教育も各家庭で非常に熱心に行うという文化があるようです。
●子育てがしやすい
日本よりも共働きに対しての考え方が寛容で、周囲の人も子育て中の人に優しく、こどもにも温かく接する文化があります。国としての支援体制も整備されています。
5分の1の世帯がメイドを利用しており、シンガポールへの移住をきっかけにメイドを雇い始める日本人も多いようです。外国人のメイドの法律も整備されており、虐待などのリスクが少ないこともメイドが普及している理由の1つです。シンガポールは子育てがしやすい環境にあるといえるでしょう。
●衛生面の不安がない
シンガポールの衛生面について有名な法律「ガム禁止令」がよく知られています。観光客にもガムの持ち込みを禁止するもので、街の景観を保つためにガムの持ち込みを違反した場合の罰金はなんと1万シンガポールドル(1シンガポールドルは80円前後)。
その他に、ゴミのポイ捨てや喫煙所以外の喫煙などは罰金1,000シンガポールドルなど、シンガポールは罰金の国といわれるくらい衛生面は徹底しています。逆にこの辺の知識がなく、罰金を取られることがないように注意が必要です。
●医療関係の不安が少ない
シンガポールは国として質の高い医療サービスを提供する政策を掲げ、海外の富裕層を誘致する医療ツーリズムに力を入れています。
ただし、シンガポールは自由診療のため、検査、手術、入院などの費用を病院や医師が自由に決めることができます。医師や病院で費用がバラバラになるため、シンガポールで医療にかかる場合は思わぬ金額になることがあることに注意が必要です。海外旅行中の疾病やケガが心配な方には楽天カードの海外旅行傷害保険があります。その他にも楽天保険の総合窓口で海外保険などもありますので、詳細をチェックしてみてはいかがでしょうか。
●外食に困らない
シンガポールではホーカーセンターに行けば食事に困ることはありません。ホーカーセンターとは屋台や飲食店舗が集まった場所のこと。男女共働きが浸透しているシンガポールの台所としての役割を果たしています。
多文化を受け入れる国民性があるため、中華料理、マレーシア料理、ドイツ料理、イタリア料理など様々な国の料理が出店されており、それぞれ楽しむことができます。
●税金が安い
シンガポールには相続税も贈与税もありません。所得税は日本が最高税率45%に対してシンガポールは22%、法人税は日本が23.20%に対して、シンガポールは17%となっています。富裕層がシンガポールに移住するのもうなずけます。
●気候がよく、自然災害も少ない
年間平均気温が26〜27℃と1年を通して高温多湿な気候ですが、日本ほど夏と冬の寒暖差は大きくなく過ごしやすい気候です。
また、自然災害という点については、国連大学の「世界リスク指標(2014年)」によると、災害が発生しやすい国のランキングにおいて、世界171カ国中シンガポールは160位、日本は17位という結果になっています。日本よりシンガポールの方がはるかに自然災害のリスクは少ないといえます。
シンガポールに移住するデメリット
シンガポール移住のメリットをたくさんお伝えしてきましたが、もちろんいいことばかりではありません。以下デメリットについてもご紹介します。
●物価が高い
英国の経済紙『エコノミスト』の調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が実施した2020年生活費調査(世界90カ国130都市の160アイテムを比較)によると、シンガポールは1位となっています。ただし、大阪も1位となっているため、日本と同水準と考えてよいでしょう。
●生活面でのルールが細かい
繰り返しになりますが、シンガポールは「罰金の国」といわれるくらい、国民に厳しいルールを課しています。変わったところでは公共交通機関へのドリアンの持ち込み禁止、痰やつばを吐くと罰金、トイレの水を流さないと罰金などです。
すべてをすぐに把握することは難しいかも知れません。しかし、禁固やムチ打ちという処罰もいまだに残っているので、極力細かいところまで理解しておきたいところです。
シンガポールに移住する方法
シンガポールに移住するには労働許可(EP)または永住権(PR)を得ることが条件になります。就労ビザの審査は厳しくなってきています。子どもに高度な教育を受けさせたいからというように、目的をハッキリさせて適切な方法を選択するようにしましょう。
●シンガポールの就業環境
シンガポールでは多くの外国人が働いています。人口540万人のうち155万人が外国人です。そのため、職場環境も、様々な文化に対して寛容な風土があります。
シンガポールの労働法では、1週間に1日以上の休日、年間最大60日の病気休暇、出産前8週間出産後4週間の出産休暇、年間6日までの育児休暇(子どもが7歳になるまで)などを定めており、福利厚生についても日本と同等の水準の法整備がなされています。
シンガポールで働く方法
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