独身貴族のメリット・デメリットとその特徴とは?老後はどのような対策が必要か

リリース日:2020/08/17 更新日:2021/05/10

自由になるお金や時間がある独身の人を「独身貴族」と呼ぶことがあります。若いころは独身貴族でいられるとしても、親や自分に介護が必要になったとき、独身の人はどうすればよいのでしょうか。対策について解説します。

独身貴族のメリット・デメリットとその特徴とは?老後はどのような対策が必要か
  1. 独身貴族の特徴
  2. 独身貴族のメリット
  3. 独身貴族のデメリット
  4. 独身貴族を取り扱った作品
  5. 独身貴族は老後の対策をどのようにとればよいか

独身貴族の特徴

独身貴族の特徴

既婚者には、経済的・時間的な面で、独身の人が羨ましく思えることがあります。「独身貴族」は、そのような意味合いを込めて使われる言葉です。具体的にどのような点が羨ましく見えるのでしょうか。

 

まずは収入が多いこと。独身であればその収入を、自分の好きなことに使えます。子どもの教育費などで悩み、我慢することの多い既婚者にしてみれば、羨ましいと感じるポイントとなるでしょう。また交友関係が広く、そこに多くの時間を使えるのも独身貴族の特徴。家族に縛られる時間が多い既婚者からすると、贅沢な時間に見えます。

 

ここで独身に関するデータを確認しておきましょう。「50歳時未婚率」という言葉があります。これは50歳になった時点で、それまでに結婚をしたことが一度もない人がどれくらいいるかを表すものです。生涯未婚率という言葉を使うこともあります。国立社会保障・人口問題研究所が公表する「人口統計資料集(2019)」を見ると、2015年における女性の50歳時未婚率は、14.06%でした(男性は23.37%)。1970年には3.33%と大きく上昇していることになります。独身貴族と呼ばれる人の数も、増えているのかもしれません。

独身貴族のメリット

独身貴族のメリット

独身貴族として生きるメリットは、既婚者から羨ましがられるポイントと重なるでしょう。こだわりが強く、マイペースに生活したいというタイプの人にとっては、メリットの多い生き方だと考えられます。

 

結婚した場合、相手方の親戚との付き合いがどうしても苦手と言う人もいます。相手に合わせるのは難しいことです。独身であればそういった問題は起こりません。ひとつのメリットと言えそうです。また仕事の面では、家族関係に縛られずに没頭することが可能。自分の時間をすべて使うことができれば、納得のいくまで仕事に打ち込めます。

独身貴族のデメリット

独身貴族のデメリット

ただし独身貴族の生活にもデメリットがあり、後悔する場面もあるようです。たとえば自分が体調を崩したときや病気になった場合、すぐに頼れる相手が見つからず、困ることもあるでしょう。お金に関しても、自分の収入が途絶えたらどうするかといった問題が残ります。また結婚していれば掃除・洗濯・食事といった家事を分担できますが、独身であればすべて自分で行うことになります。有料のサービスを使うと、その分の出費をデメリットと感じるかもしれません。

 

そして独身貴族は50代になると、親の介護をどうするかという問題に直面することがあります。独身といっても多くの場合、自分自身の親が存在します。介護の面で、親から頼られる可能性があるでしょう。独身の状態で介護離職をするようなことがあれば、結婚している場合よりも問題は深刻になるかもしれません。

 

またさらに年齢を重ねると、自分自身に介護が必要になる場面も想定されます。結婚相手や子どもがいないため、より慎重に準備を進めておかなければならないと考えられます。

独身貴族を取り扱った作品

独身貴族の存在が注目されるにつれ、独身貴族を取り扱った作品も多く現れるようになりました。

 

テレビドラマでは2013年にフジテレビで草なぎ剛さん主演の「独身貴族」というタイトルのドラマが放映されました。このドラマでは草なぎ剛さん演じる主人公は、当初束縛されないシングルライフを謳歌していますが、北川景子さん演じるヒロインとの出会いをきっかけに変わっていく様子が描かれています。

独身貴族は老後の対策をどのようにとればよいか

老後の対策をどのようにとればよいか

独身貴族が老後の対策として考えておきたいのは、介護の問題です。まずは介護にどれくらいの費用がかかるのか確認しましょう。

 

生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年度)によると、一時的にかかる介護費用の合計は平均で69万円、月々必要となる金額は平均で7.8万円となっています。また介護期間は、平均で4年7ヵ月。一時的な費用とはリフォームや介護ベッドの用意のことで、月々の費用には公的介護保険サービスの自己負担費用を含んでいます。親の介護費用を援助する場合、必要な額を知る目安となるでしょう。

 

さらに、自分に介護が必要となった場合にどのような施設を利用できるのかを知っておくとよいでしょう。たとえば「サービス付き高齢者向け住宅」は、高齢者単身・夫婦世帯が住める賃貸の住宅。バリアフリー構造で、専門家による安否確認サービスなどが受けられます。必要に応じて介護保険サービスの利用が可能。民間の施設で、入居一時金の相場が0円~数十万円、月々の料金が10万円~30万円程度となっています。

 

また要介護3〜5の要介護認定を受けている人を対象とした「特別養護老人ホーム」と呼ばれる施設もあります。こちらは公的な施設で、入居一時金は0円、月々の料金は6万円~15万円ほどです。

 

親の介護費用については、必要になる時期と金額を目標に、貯蓄をしていくことができるでしょう。自分の老後資金については、まず受け取れる公的年金の額などを確認します。そして普段の生活費や、介護が必要になった場合の生活費などを見積もります。もし毎月赤字になるようであれば、リタイア時の貯蓄から取り崩すことになるでしょう。平均寿命などの数字を参考にすると、リタイア時にいくら必要かなど、貯蓄が底をつかずに済むかを計算できます。そしてその金額を目標に積み立てを始めます。これが老後の対策です。

 

老後資金の準備を始めるなら、楽天証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)利用がおすすめです。iDeCoであれば、毎月積み立てる掛け金が「全額所得控除」となります。収入が多い独身貴族の場合、所得税を節税する手段として使えます。リスクを取りたくないという場合は、運用商品に定期預金の選択も可能。独身の場合はとくに、将来の自分が困らないための貯蓄が必要と言えるでしょう。

黒川ヤスヒト
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(AFP)
黒川ヤスヒト

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。 関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。

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