海外旅行中には、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。具体的にどのような問題が起こる可能性があるのか、例をいくつかあげてみましょう。

・荷物が行方不明

飛行機から降りた後、自分の荷物がいつまで経ってもターンテーブルから出てこないということがあります。ロストバゲージと呼ばれるこのようなトラブルは、海外旅行では特に起こりやすいトラブルです。

・トランジットで乗り遅れる

飛行機の乗り換えが必要な場合、前の便の到着が天候の問題で遅れたり、搭乗手続きに手間取ったりして、次の飛行機に乗り遅れてしまうことがあります。

・犯罪被害

荷物やお金の盗難のほか、クレジットカードのスキミングといった被害に遭うこともあります。また、高価なものを売りつけられたり、暴力を受けたりすることもあるかもしれません。

もちろん、犯罪被害に遭う可能性は日本にいてもゼロではありません。しかし、海外の中には日本よりもずっと治安が悪い国もあるため、特に注意が必要です。

・同行者とのトラブル

普段とはまったく違う環境に身を置くことになるため、ストレスが溜まることもあるでしょう。また、日頃常に一緒にいるわけではない友人や離れて暮らす家族と旅行するような場合、思わぬ一面を見てしまって嫌気がさしたり、意見の食い違いなどからトラブルに発展してしまったりすることもあります。

・病気やケガ

海外では、体調不良になっても気軽に病院にかかることができません。土地勘がなければ、どこに病院があるのかもわかりませんし、現地の言葉で自分の体調を正確に医師に伝えることも困難でしょう。

さらに、医療費の問題もあります。健康保険で一部はカバーされますが、日本で治療を受ける場合と比較して、非常に高額な費用を請求される可能性があります。

海外旅行中のトラブルをできるだけ回避するために、事前に行っておきたい準備についてまとめました。

・ウェットティッシュやエコバッグなど、海外旅行に持って行くと便利なものを調べて用意しておく
・海外パケット定額に申し込むなど、スマートフォンのネット回線を準備しておく
・現地の文化や治安について確認しておく
・入ってはいけない危ない場所を把握しておく
・現金やパスポートの持ち歩き方を考えておく
・一緒に旅行に行く人との意思疎通を十分しておく
・日本に残る家族などに、旅程や搭乗予定の飛行機を知らせておく
・もしものときにどこに連絡すれば良いのかを確認しておく
（大使館など日本の在外公館、クレジットカードのサポートデスク、航空会社やツアー、ホテルの連絡先など）
・日本語が通じる病院を探しておく
・海外旅行保険に加入しておく

海外旅行をできるだけ安全で快適なものにするためには、事前準備が必須です。実際に何をしておくべきかを、それぞれ個人の状況や旅行先、ツアーなのか個人旅行なのかといったことによっても変わりますが、どのようなケースでも、自分にとって必要な準備を考え、ぬかりなく行うことが大切です。それと同時に、同行者にも同様の意識を持ってもらえるよう話し合っておく必要があるでしょう。