まずは100万円貯金する方法!貯金額の平均や老後に必要な貯金額も

リリース日:2020/03/13 更新日:2024/11/06

老後の生活は思った以上に多くのお金が必要です。年金だけでは足りないので貯金などで補うことになりますが、老後資金は一体どのくらいを目標にすればいいのでしょうか。まずはできることから始めて、100万円の貯金を目指しましょう。

まずは100万円貯金する方法!貯金額の平均や老後に必要な貯金額も
  1. みんなどのくらい貯金している?
  2. 老後に必要な貯金額はいくら?
  3. あなたに適した貯金の方法は?
  4. まずは100万円!おすすめの貯金方法
  5. 参考サイト

みんなどのくらい貯金している?

みんなどのくらい貯金している?

貯金の話題はデリケートなので、人に聞きにくいかもしれません。実際にどの程度貯金しているか世代別に平均貯金額と中央値を紹介します。今回は金融広報中央委員会が公表している「平成30年(2018年)家計の金融行動に関する世論調査」の貯金額を参考にしました。

 

・20代の平均貯金額と中央値

20代の2人以上世帯を調査した結果、世帯の平均貯金額は約370万円で、中央値は約250万円。一方で単身世帯は平均239万円、中央値85万円という結果でした。20代と言っても働き始めたばかりの新卒から29歳の会社員まで含めるため幅があります。

 

平均値は特に貯金額が大きい人に引っ張られやすいため、貯金額順に並べたときにちょうど中央となる中央値の方がよりリアルな数字かもしれません。

 

・30代の平均貯金額と中央値

30代の2人以上世帯の平均貯蓄額は約810万円、中央値は約500万円。一方で単身世帯の場合は、約533万円の平均貯蓄額に中央値が約250万円です。30代はライフプランにも変化が生じやすく、将来について考え始める年代。そろそろ将来を考えた貯金をしなければという意識になりやすい年代と言えるでしょう。

 

・40代の平均貯金額と中央値

40代の平均貯金額は2人以上世帯で約1,238万円、中央値は約800万円です。また単身世帯の場合は平均が約1,177万円に対して、中央値は500万円。

 

40代は子どもの塾代などの学費や住宅ローンなどの負担が大きくなる世代。子育て世代は、この時期に貯蓄するのが難しくなるため、前もって教育費などの準備を始めておく必要があります。

老後に必要な貯金額はいくら?

「平成30年(2018年)家計の金融行動に関する世論調査」では、老後の生活への心配に関してもアンケートを実施しています。アンケートで「老後の生活について心配がある」と回答した世帯は83.1%でした。その理由について尋ねると、「十分な金融資産がないから」という回答が72.8%で最も高くなりました。また次いで「年金や保険が十分ではないから」という回答が54.8%を占めました。

 

実際に老後にはどの程度の生活費が必要になるのでしょうか。夫婦2人の世帯として考えてみましょう。総務省による「家計調査年報」では、2人以上の世帯の1カ月の消費支出は、60~69歳までが約29万円とされています。これが70歳以上では約24万円です。

 

60歳から85歳までが老後だと仮定した場合、29万円の生活費だと10年間で約3,500万円。さらに24万円の生活費が15年で4,320万円です。合計すると老後の生活費として7,820万円が必要になるでしょう。

 

次に老後に得られる収入を整理します。老後に得られる収入は退職金と年金です。厚生労働省によると、夫婦2人の厚生年金と国民年金額のモデルケースは月額22万1,504円でした。これが65歳から85歳までの20年間で約5,316万円です。ただし、年金額は物価や賃金の変動に応じて改定されるため変動もあります。

 

老後に必要となる生活費のうち、年金を差し引いた2,500万円程度を退職金と貯金で用意する必要があることがわかります。また今回は85歳までで計算しましたが、これよりも長生きするリスクを考慮する必要もあるでしょう。

あなたに適した貯金の方法は?

あなたに適した貯金の方法は?

貯金が必要なことはわかっていてもなかなか貯まらないときは、貯金ができないと嘆くのではなく、貯金ができない理由を考えて対策を講じましょう。

 

・収入が少ないケース

まず考えられるのが、収入が少ないというケースです。毎月カツカツで貯金する余裕がないという場合もあるでしょう。そのような場合は、給料アップや副業を検討してください。給料をアップさせるにはスキルアップして資格手当を受け取ったり、転職でキャリアアップしたりする方法があります。あまりに収入が少なくて、しかもこれから上がる見込みがない場合は仕事を見直す必要があるかもしれません。

 

・支出が多いケース

お金が貯まらないという人に多いのが、支出が多いケースです。特に電子マネーやクレジットカードでの買い物が多いと、利用額を正確に把握できていない場合があります。自分がどのようなものにお金を使っているのか確認してみましょう。またクレジットカードや電子マネーは使えばポイントが貯まるので、ポイントを貯めやすい方法に支出をまとめることも考えましょう。

 

・目標が高すぎて挫折するケース

いきなり老後資金数千万円を貯金しようと目標を立てても、あまりに遠くて挫折してしまいます。まずはできるところから節約してお金を貯めていきましょう。飲み会の頻度を減らす、自動販売機での買い物をやめるなど身近なところからスタートしてください。

まずは100万円!おすすめの貯金方法

まずは100万円!おすすめの貯金方法

貯金するための具体的なアイデアをご紹介します。

 

・収入アップアイデア

副業と言ってもさらに仕事は増やせないという人も多いでしょう。そのような場合は、隙間時間でできるポイントサイトなどを利用してみてください。また不用品があればフリマアプリで売却しましょう。不要なものを断捨離できて、お小遣いにもなります。

 

・節約アイデア

なんとなく生活を切り詰めようとしても節約は難しく、逆に反動で無駄遣いしてしまうことがあります。まずは毎日のコーヒーを水筒持参に切り替えるなど、身の回りの無駄をなくしましょう。化粧品などもコレクションを増やすのではなく、活躍できる化粧品が増えるようにアイテムを見直してください。

 

貯金はいつからでもスタートできます。まずはどうして貯金できないのか、今できることは何なのかを見直すことが最初の一歩になるでしょう。

 

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参考サイト

・金融広報中央委員会|家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成30年調査結果 2020. 3.6
https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/futari/2018/

 

・金融広報中央委員会|家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成30年調査結果 2020.3.6
https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/tanshin/2018/

 

・総務省統計局|家計調査年報(2018年)2020.3.6
https://www.stat.go.jp/data/kakei/2018np/index.html

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Y.O
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)
Y.O

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

株や社会情勢に興味を持ち、証券会社入社。在籍中にファイナンシャルプランナー2級を取得し、個人の資産運用への理解を深める。退社後に結婚と出産。現在は二人の子どもを育てながらライターとして活動中。

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