暗号通貨
仮想通貨IOTA(アイオタ)とは。初心者でもよくわかるメリット・デメリット
仮想通貨の中でも、特に新しい通貨IOTA。ビットコインなどと違い、IoT間の決済通貨となることを目的にした通貨です。ここでは、仮想通貨IOTAの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
IOTA(アイオタ)とは何なのか
まずは、IOTAとはどのような仮想通貨なのか、その概要を説明しましょう。
・仮想通貨IOTAとは
IOTAとは、IoTデバイス間の決済通貨として、2016年7月に公開された仮想通貨です。IoTはパソコンや家電製品など様々なデジタル機器を、インターネットに接続したシステムを指します。
一般にIoTデバイスで仮想通貨の取引・支払いを行う場合、取引承認に伴うコストがかかるため手数料が高くなることが問題ですが、IOTAではブロックチェーン技術を応用して、手数料無料で取引できる仕組みを実現しました。
仮想通貨IOTA(アイオタ)のわかりやすい特徴
Tangleという技術を使うIOTAはビットコインやイーサリアムと違い、一般的な決済通貨として使用されることを目的としていないため、多くの点で独自の特徴が見受けられます。
・IOTAはIoTデバイス間の通信や送金時に便利
IOTAはIoTデバイス間の通信や送金時に便利なシステムです。少額の送金や細かな通信を繰り返す際、手数料がかからずリアルタイムで通信できるためコスト面でも優れています。
具体的な使用例
●光熱費や電気料金の自動計算、決済
IoTデバイスをスムーズに利用するためには、スピーディな通信と低コストのシステムが欠かせません。IOTAは次世代の社会で役立つ仮想通貨として開発されているのが、大きな特徴です。
・ブロックチェーン技術を応用したTangle
IOTAは独自技術のTangleを搭載しています。Tangleとは、ブロックチェーン技術を応用したDAGをベースとした取引承認システムです。
ブロックチェーンは、1つのブロックで承認作業が完了するまで次の承認作業に進めない直列型の取引承認アルゴリズムです。しかし、Tangleは複数のブロックを同時に処理できます。ここではマイナーが存在せず、利用者同士で承認しあうためマイナーに支払うコストも不要です。
・5つの目標を掲げている
IOTAの開発チームは、5つの目標を掲げています。
1.自動運転に関係したサービスとの連携
2.貿易の情報管理システムとしての活用(セキュリティ、データ管理など)
3.産業界での活用(保守予測によるコスト削減、在庫削減など)
4.ヘルスケアとの連携(医療記録のデジタル化、遠隔診療、個人も医療記録を管理できるシステムの構築など)
5.スマートシティとの連携(スマート充電など)
どれも未来の社会を見据えた目標ということがわかります。またIOTAと提携している企業にマイクロソフトや富士通などが名を連ねていることからも、将来性のあるプロジェクトであることがわかるでしょう。
ほかの仮想通貨と比べてメリット・デメリットとは
ほかの仮想通貨を比較して、IOTAにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
・送金手数料が無料
ビットコインやイーサリアムなどは、取引・送金時に手数料が発生します。しかし、同じ仮想通貨でもIOTAは、ブロックチェーン技術とは異なるマイナー不要のTangleを採用しているため、手数料無料で送金ができます。
・セキュリティ向上
ビットコインなどに用いられているブロックチェーン技術も、セキュリティの強いシステムです。しかしIOTAのTangleは、取引1回ごとにアドレスと秘密鍵(パスワード)を自動変更するため、さらにセキュリティが強化されています。IoTデバイスのハッキングリスクを抑えるためには、IOTAの技術の方が優れています。
・コーディネーターがサービス稼働に影響を与える
メリットの多いIOTAですが、コーディネーターに関してはデメリットもあるシステムです。IOTAの取引成立には、コーディネーターと呼ばれる検証者が取引を検証・完了しなければいけません。つまり、コーディネーターの検証作業が停止すると、IOTAのサービスも停止してしまいます。万が一ハッキングを受けコーディネーターの検証作業が停止すると、サービス全体へ影響を与える可能性があることにも注意が必要でしょう。
・新技術が多く不透明な部分もある
IOTAに用いられている技術は仮想通貨の中でも特に新しいため、脆弱性について、分からない部分もあります。例えばIOTAの「ハッシュ関数Curl」と呼ばれる関数には、一部の技術に対する脆弱性が発覚しました。問題点は既に改善されましたが、利用者は開発途上の技術を使っているという点を意識する必要があります。
IOTAはどこで買えるの?
IOTAは、以下の仮想通貨取引所で購入できます。
・BINANCE
・OKEx
・Huobi
・Bitfinex
国内の仮想通貨取引所は、メジャー通貨(ビットコインやイーサリアムなど10種類程度)のみ、取り扱っていないため、これからIOTAを購入する方は、海外の仮想通貨取引所で口座開設しましょう。
IOTAは、IoTデバイス間のリアルタイム通信・決済に活用されることを目的とした仮想通貨です。2020年時点では実用性という点で明確な強みを見つけることが難しいかもしれません。しかし、次世代の社会を想定した技術ですので、IoTが普及した将来の世界に投資したい方は購入を検討してみることをおすすめします。
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