ビットコインキャッシュという仮想通貨。その特徴と将来性とは

リリース日:2019/07/02 更新日:2024/11/13

仮想通貨と聞くとビットコインをイメージする方も少なくありませんが、近年新たにビットコインキャッシュと呼ばれる注目を浴びています。ビットコインキャッシュの特徴とビットコインとの比較、さらにその将来性を解説しましょう。

ビットコインキャッシュという仮想通貨。その特徴と将来性とは

もくじ

・ビットコインキャッシュとは

・ビットコインとビットコインキャッシュは何が違うの?

・ほかの仮想通貨と比べて将来性は?

ビットコインキャッシュとは

ビットコインキャッシュとは

ビットコインキャッシュ(BCH)が生まれた要因のひとつに、「ビットコインを利用するユーザーが増えてきた」ということがあります。ビットコインはそもそもデータであり、取引回数(利用するユーザー数)が増えれば増えるほど、その取引に要する処理時間が延びていきます。

 

すると表面化したのが「着金が遅くなる」といった問題です。取引を記録するブロック(容量)がすぐに一杯になってしまい、取引がネットワークに承認されるまでに時間がかかりすぎることが主な原因でした。これをビットコインの「スケーラビリティ問題」と言います。

 

そして2017年8月1日、この問題を解消するためにブロックの容量を拡張し、ビットコインのブロックチェーンから「ハードフォーク(分岐)」してできた新しい仮想通貨としてビットコインキャッシュは誕生しました。

 

大きな枠で考えればビットコインとビットコインキャッシュは同じ仮想通貨ですが、より身近な例でたとえるなら「アメリカドル」と「日本円」くらい違うものと言えるでしょう。

ビットコインとビットコインキャッシュは何が違うの?

ビットコインとビットコインキャッシュは何が違うの?

ビットコインの問題を解消し、分岐する形で生まれたビットコインキャッシュ。両者に大きな違いはないようにも思えますが、比較することでそれぞれの特徴が見えてきます。

 

・ブロック容量と処理能力

まず特筆すべきは「ブロック容量と処理能力の差」です。ビットコインはブロックサイズの上限が1MBであるのに対し、ビットコインキャッシュは8MB。数字を見てもわかるように、ビットコインキャッシュはビットコインの8倍もの処理能力があります。なお8MBはハードフォーク直後の数字であり、現在までにブロックサイズのアップデートが繰り返され32MBまで拡張されました。

 

処理能力が向上したことにより、ビットコインキャッシュではさらなる恩恵が受けられます。たとえば「送金手数料の低下」です。ビットコインでは、取引殺到によってネットワークが混雑していることが多くありました。それにより手数料が高騰し、一時期は一度の送金で数千円の手数料がかかるといった事態も発生したほどです。

 

ビットコインキャッシュは処理能力が向上したことで、送金手数料を平均1円以下に抑えられるようになりました。ビットコインに比べれば、日常的な決済に使いやすい仮想通貨だと言えるでしょう。

 

・セキュリティ

ここ最近は仮想通貨がらみのニュースで「ハッキングされ通貨が盗まれた」といった報道がされることもあります。しかしビットコインキャッシュはリプレイアタック(ハッカーなどによるビットコインネットワークへの攻撃)への対策を万全に行っているため、セキュリティ面でも一歩抜きん出ているのが特徴です。

 

とはいえビットコイン自体も、ハッキング被害にあったという事実はありません。正確には「ビットコインのとある取引所にセキュリティ面の脆弱性があり、そこを突かれてしまった」結果、仮想通貨は危険という認識が世間に広まってしまいました。

 

仮想通貨を扱うなかで、利用する取引所のセキュリティ意識はもちろん重要です。そのうえで従来のものよりリプレイアタック対策が厳重になされているという点から、ビットコインキャッシュは安心できる仮想通貨と言えるかもしれません。

ほかの仮想通貨と比べて将来性は?

ほかの仮想通貨と比べて将来性は?

仮想通貨業界はつねに進化を続け、各国から新たな通貨が生まれています。そのなかでビットコインキャッシュは将来的に生き残ることができるのでしょうか。

 

答えは「イエス」と言われています。その大きな理由が「決済機能を有している」という点です。2018年8月、ビットコイン決済の大手「bitpay」は、送金手数料が安く処理の早いビットコインキャッシュ決済に対応しました。bitpayは日本でのサービスには対応していませんが、代わりに株式会社ビットポイントジャパンが展開する店舗決済サービス「BITPoint Pay」が2018年6月から利用可能となっています。

 

これにより今後、ビットコインキャッシュ決済対応の店舗が増えていくかもしれません。仮想通貨と言うと投資のイメージが強かったのが、この決済機能のおかげで日常利用できる通貨としての将来が明るくなってきました。こういった点も加味され、ビットコインキャッシュの相場は日に日に上昇を続けています。

 

今後さらなる発展を期待したときに、ビットコインキャッシュの「決済機能」は大きな強みとなるでしょう。仮想通貨に興味はあるけれど、何から手を出すべきかわからないという方は、ビットコインキャッシュを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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げんげん
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げんげん

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

自動車ディーラーでの営業職を経て、現職であるFP関連出版社に転職。実際にお客様と対面するFPとの交流等で刺激を受け、自身もFP資格を取得し「生活に役立つFP知識」をわかりやすく紹介するために日々奔走中。

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