・まずは仮想通貨とはいったい何なのか

・仮想通貨のイーサリアム、その特徴を簡単に言うと何？

・知ってるとツウ？イーサリアム用語

・どうやって手に入れることができるの？

イーサリアムの話をする前に、仮想通貨とは何かについて確認しましょう。仮想通貨とは、インターネットを通してやりとりされるデジタル通貨のことです。100円玉や千円札のように物体は存在せず、国家の保証もありません。発行者も管理者もいないため使う人同士が価値を決めます。

使い勝手がよくてたくさんの人が価値を感じる通貨は、交換レートが高くても「ほしい」と思う人は多いはずです。仮想通貨は交換レートの値動きの激しさに特徴があります。そこに注目する投資家が増えたことで話題となり、投機の手段として広く知られるようになりました。価値が高騰しすぎてもストップをかける人がいないことから、相場が乱高下しやすく利ざやを稼ぎやすいと考える人が多いことも、トレンドを生み出した要因です。

イーサリアムの特徴は、ビットコインと同じ暗号技術を使っているだけでなく、新しい仕組みを取り入れてブラッシュアップしている点です。スマ-トコントラクトという仕組みを採用することによって、よりスムーズに安全に取引できるシステムを構築しています。

スマートコントラクトとは、取引全般を自動化する仕組みを指します。具体的には、サービスの申込み→料金の支払い→サービス実行→サービスの担い手に対価を支払うといった一連の流れをプログラムで処理できるようにすること。安全性を高めるとともにコストを抑えた運用が可能です。

仮想通貨投資を始めようと思ったら、最低限知っておきたい用語がいくつかあります。イーサリアムについて調べていると出てくる、重要用語の意味をまとめました。

通貨単位：ETH(イーサー)

イーサリアムの通貨単位はETHです。2018年10月18日現在では、1ETH＝2万2,132円。株式投資と同じようにETH単位のチャートを見て、投資判断を行います。

手数料：Gas(ガス)

イーサリアムを送金するときに必要な手数料の単位です。Gasという名称は単純に燃料という意味。仮想通貨取引所からの送金には所定のGasが差し引かれます。Gasの設定を自分で行うケースもあり、その際にはGas limit（ガスリミット）、Gas price（ガスプライス）の入力が必要です。ざっくり言うと、Gas limitは使用するGasの上限、Gas priceは1Gasあたりの値段となり、Gas priceが高いほど優先的に処理されます。

マイニング、マイナー：

管理者のいない仮想通貨は、新規発行や取引の承認などの作業をみんなで協力して行うという点も特徴です。この作業を総称してマイニングと言い、それを行う人や企業をマイナーと言います。マイニングを行うには高性能なパソコンや電気代が必要になるため、マイナーにはマイニング報酬が支払われます。イーサリアムの仕組み変更によってマイニングが必要なくなる可能性も示唆され、今後の動向に注目です。

円やドルのように街中の銀行に行き「イーサリアムに換えてください」と言っても、両替できるわけではありません。イーサリアムを手に入れる代表的な方法は、大きく分けて3つです。

1 取引所で購入する

イーサリアムを扱っている仮想通貨取引所に登録し、コンビニや銀行から円を入金・購入する方法です。株式投資を始めるときには証券会社や銀行に口座を開いて投資資金を入金します。これと同じことを仮想通貨で行うだけです。円ではなくてビットコインとの交換でイーサリアムを入手できる取引所もあり、対応している機能や手数料水準には差があります。有名な取引所をいくつか調べて使いやすいところを選びましょう。

2 マイニングを行う

マイニングに参加して報酬を受け取る方法です。高性能パソコンを用意したり電気代をたくさんかけたりと初期投資がかかるため、気軽に挑戦するというより玄人向けの方法でしょう。前述のように、イーサリアムのマイニングが近々終わってしまう可能性もあります。

3 マイニング以外の対価として受け取る

大手家電量販店を筆頭として、仮想通貨決済ができるお店も増えています。何らかのビジネスを行っている人なら、サービスの対価としてイーサリアムを受け取ることも可能です。

イーサリアム初心者の場合は1の方法がよいでしょう。ただし、仮想通貨取引所のハッキング事件があったように、セキュリティがきちんとしたところを選択しないと資産を損ないかねません。個人でできる対策としては、セキュリティソフトの導入やパスワードの保存を避けることなどが考えられます。大きくもうかる可能性がある一方で様々なリスクを伴う仮想通貨。初心者にはとくに、余剰資金での少額投資から始めることをオススメします。