タッチ決済とは、クレジットカードやスマホを端末にかざすだけで支払いが完了する決済方法のことです。

ここでは、タッチ決済の使用方法や注意点などの基本知識を解説します。

タッチ決済の使用方法は以下のとおりです。

1. タッチ決済対応のクレジットカードやスマホを用意する
2. 店頭やレジにタッチ決済対応マークがあるかを確認する
3. レジで会計の際に「タッチ決済」と伝え、端末にカードまたはスマホをかざす
4. 支払完了

暗証番号の入力が不要のため、スムーズに支払えます。

タッチ決済には、以下のメリットがあります。

1. 現金を取り出す必要がなく手軽
2. レジでの支払時間を短縮できる
3. 接触を減らして衛生面も安心
4. 不正利用を防止できる

1つずつ見ていきましょう。

タッチ決済の魅力は手軽さです。財布から現金を取り出す手間がなく、決済端末にクレジットカードやスマホをかざすだけで支払いが完了するため、急いでいる場合でもスムーズに利用できます。荷物が多くて財布を取りだせない場合や、小さな子供を連れている場面でも役に立ちます。

レジでの支払時間を短縮できる点もメリットです。暗証番号の入力が通常不要のため、現金や通常のカード払いに比べてレジでの支払時間が短縮されます。レジでの時間が短くなることで、余裕を持って買い物を楽しめるでしょう。

非接触型で現金やカードの受け渡しが不要なため衛生的です。店舗の従業員との接触を最小限に抑えることによって、感染症のリスクを減らせるでしょう。 

店員にクレジットカードを渡して支払う場合、カード番号やセキュリティコードを悪用されてしまうリスクもゼロではありません。タッチ決済では、会計時にクレジットカードを渡さないため、不正利用されにくいでしょう。

タッチ決済には以下の注意点もあります。

• 一定額以上の支払いができない
• 利用できる店舗が限定される

タッチ決済には、利用限度額が設定されていることが一般的です。通常、1回の支払いで利用できる金額には上限があり、大きな買い物には適していない場合があります。タッチ決済で高額の買い物をする場合は、事前に利用限度額を確認しておきましょう。

タッチ決済はすべての店舗で利用できるわけではなく、利用できる店舗が限定されています。タッチ決済を利用する場合は、事前にそのお店が対応しているかの確認が必要です。大手のコンビニエンスストアやスーパー、チェーン店などでは比較的普及していますが、個人経営の飲食店や専門店では対応していない場合もあります。

タッチ決済の安全性に不安を感じ、使っていないという人もいるかもしれません。タッチ決済には以下のセキュリティ対策が実施されているため、安心して使用できます。

• ICチップによるデータ暗号化
• 利用限度額の設定
• 不正検知システム（カードご利用確認）

1つずつ詳しく解説します。

タッチ決済に使用されるクレジットカードにはICチップが内蔵されており、取引データは暗号化されています。これにより、第三者にデータが盗まれるリスクが少なくなります。ICチップは、磁気ストライプカードに比べてセキュリティレベルが高いため、データの改ざんや不正利用の防止が可能です。

タッチ決済には利用限度額が設定されており、不正利用があった場合でも被害を最小限に抑えられるでしょう。利用限度額はカード会社や発行元によって異なるため、自身の限度額を確認しておくことが重要です。例えば、普段の買い物はタッチ決済で行い、金額が大きな買い物は暗証番号が必要なカード決済を行うなど、使い分ける方法もあります。

カード会社の多くは、不正利用を検知するシステムを導入しています。異常な取引や、不正利用の疑いが検知されるとカードのご利用が一時的に停止され、ご本人による利用か確認を受けることがあります。

身に覚えのないご利用分の場合は、迅速にカードの利用停止をして再発行の手続きをしましょう。

タッチ決済をさらに便利に利用するテクニックを3つ紹介します。

• スマートフォンやウェアラブルデバイスとの連携
• ポイント還元キャンペーンの活用
• 海外旅行での利用

タッチ決済をさらに便利にするには、スマホとの連携が有効です。スマホにクレジットカード情報を登録すると、クレジットカードを持ち歩かずに支払いできるようになります。Apple PayやGoogle Payなど、多くのスマホ決済アプリがタッチ決済に対応しています。スマホひとつですべての支払いを完了でき、財布なしで買い物に行くことも可能です。

また、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスもタッチ決済に対応しています。Apple WatchやGoogle純正のWear OS搭載のスマートウォッチにクレジットカード情報を登録すると、腕時計を端末にかざすだけで支払うことが可能です。特に、荷物が多い時や両手がふさがっている場合には便利です。

カード会社によっては、タッチ決済を利用するとポイントが還元されるキャンペーンを開催している場合があります。キャンペーンを活用すれば、通常よりも多くのポイントを貯められるでしょう。キャンペーン情報はカード会社の公式サイトやアプリ、メールマガジンなどで確認できるため、定期的に確認すると良いでしょう。SNSやポイント還元に特化した情報サイトも便利です。

例えば、特定の提携店舗でタッチ決済を利用すると、通常よりも高いポイント還元率を提供していることがあります。定型店舗の例はコンビニエンスストアやカフェ、ドラッグストアなどで、期間中にタッチ決済をするとポイントが2倍や3倍になるキャンペーンなどが開催されていることがあります。キャンペーンを利用すると、日常的な支払いで効率良くポイントを貯めることが可能です。

タッチ決済は海外でも利用可能です。特にヨーロッパやオーストラリア、アジアなどでは、タッチ決済が広く普及しています。海外旅行でタッチ決済を利用する場合、クレジットカードを店員へ手渡す必要がないため、カードの紛失や偽装のリスクを抑え、セキュリティ面でも安心でしょう。

海外でタッチ決済を利用する場合は、海外対応のクレジットカードを選ぶことが大切です。国際ブランド（Visa、Mastercard、American Expressなど）が付帯しているカードを選べば、ほとんどの国や地域で利用可能です。また、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを選ぶと、万が一のトラブルにも対応できます。

タッチ決済は、手軽さとスピーディーさはもちろん、非接触型で衛生面にも優れており、ポイント還元などのメリットもあります。しかし、利用限度額や対応店舗の確認など、注意点も押さえることが重要です。セキュリティ対策も万全で、安全に利用できるタッチ決済をスマートに活用しましょう。