キャッシングとは、現金を借りるサービス全般を指します。クレジットカードの「キャッシング枠」やカードローンを利用する方法がありますが、一般的にはクレジットカードのキャッシング枠を利用した借り入れを指す場合が多いです。

クレジットカードには買い物の支払いに利用できる「ショッピング枠」と現金の借り入れができるキャッシング枠があり、利用限度額の範囲内において借り入れができます。銀行やコンビニのATM・CD（キャッシュディスペンサー）や口座振込で借り入れできるため、即日でお金を借りたいときに便利です。

即日キャッシングする方法には、主に次の2つがあります。

• 即日融資可能なカードローンを利用する
• クレジットカードのキャッシング枠を利用する

それぞれ即日融資を受けられる可能性があるものですが、借入限度額や方法など異なる点があります。

カードローンは銀行や信販会社、消費者金融業者などで取り扱っている、個人向けの融資商品です。発行元はさまざまですが、即日融資に対応しているのは大手の消費者金融のカードローンが多いです。

大手消費者金融のカードローンの特徴を以下にまとめました。

大手消費者金融のカードローンは、利用限度額が最高500万円や最高800万円まで可能ですが、利用実績の浅い期間は高額の借り入れはできないと認識しておきましょう。また、貸金業法の総量規制により貸金業者は年収の3分の1を超える金額を貸してはいけないと決められています。

金利は年率3.0～20.0％前後ですが、30日間無利息サービスを行っているところもあるため上手に利用しましょう。

クレジットカードのキャッシング枠利用も即日融資を受けられる場合があります。キャッシング枠の主な特徴は以下のとおりです。

キャッシングで利用できる金額は、クレジットカード利用限度額の範囲内で、かつ審査で決定されたキャッシングの利用限度額内に限られます。例えば50万円まで利用できるクレジットカードの場合、ショッピング枠と審査で決定されたキャッシング枠の合計で50万円まで利用可能です。

クレジットカードを申し込んだ際にキャッシング枠も同時に申し込んであれば、いつでもATM・CDや口座振込で借り入れできます。

まだ申し込んでいない場合は、後からの申し込みでキャッシング枠を設定できる場合があります。審査には時間がかかるため、即日融資に対応できないことが多いです。余裕をもって申し込むと良いでしょう。

なお、一部のカード会社では即日審査可能な場合もあり、審査も当日に終わる場合があります。

クレジットカードのキャッシング枠を利用して即日融資を受けるのがおすすめなのは、次のような方です。

手持ちのクレジットカードにすでにキャッシング枠を設定してある方は、即日融資を受けられます。審査に通っていれば、いつでも必要なときに借り入れができます。

クレジットカードを持っていない方でも、即日発行可能なクレジットカードに申し込み、キャッシング枠も同時に申し込めば、即日融資を利用できる可能性があります。

クレジットカードは、ネットショッピングや実店舗での支払いに利用でき、利用金額に応じてポイントがもらえるものも多いです。貯めたポイントは支払いに充てたり、ショッピングで利用できたりするため、貯めるほどお得になります。

クレジットカードをまだ持っていない方は、キャッシングをする機会に備えて、キャッシング機能付きのクレジットカードへの申し込みを検討するのも良いでしょう。

クレジットカードのキャッシング枠は、高額融資には向いていません。カードローンの利用限度額は、最高500万円や最高800万円までのところがありますが、キャッシング枠はクレジットカードの利用限度枠の範囲内、かつ決められたキャッシングの限度枠の範囲内に留まるからです。

例えば、クレジットカードの利用限度枠が50万円で、すでにショッピング枠で40万円利用している場合は、キャッシング枠が20万円の場合でも、キャッシングは10万円までしか利用できません。

少しだけ現金が足りないというときにはキャッシング枠からの借り入れを検討しましょう。

即日キャッシングを受けるためには、審査に通らなくてはなりません。

キャッシングの審査基準は、原則として公表されていません。しかし、審査を通過した方々の状況から一般的な傾向がわかるため、通過するポイントや通らなかったときの原因について解説します。

キャッシングはお金を借りることなので、貸す側としては確実に返済してもらわなければなりません。審査に通過できるのは返済能力があると認められた方のみです。

具体的には、以下のような条件を満たしていると審査に通りやすいでしょう。

• 安定した収入が継続してある
• 他社からの借り入れがない、または少ない
• 支払いや返済を延滞したことがない

毎月安定して収入を得ていることが、返済能力があると認められる条件のひとつです。高額な収入を得ている必要はなく、継続して一定金額程度を得ているかどうかが重要視されていると考えられます。

また、他社から借り入れをしていない、していても少ないことも審査上大切なポイントです。というのも、すでに他社から借り入れしていると毎月の返済が発生しており、自社からも借り入れをすると返済してもらえるか不安視されるためです。

ほかにも、クレジットカードの支払いやローンの返済を延滞せずに、きちんと支払ってきた実績も、審査では評価対象になることが多いでしょう。

審査に通らない原因も、はっきりと公表されているわけではありません。しかし、落ちてしまった方の傾向から見ると、一般的に以下のような場合は審査に落ちる原因になるようです。

• 収入がない、あっても不安定
• 他社からの借り入れが多い

収入がない方やあっても不安定な方は、返済能力が不安視されて審査に通らない可能性があります。

他社からの借り入れが多い方も同様です。先に触れたようにキャッシングは年収の3分の1までしか借り入れできないため、すでに限度近くに達している場合も審査落ちの原因のひとつとして考えられるでしょう。

またキャッシング申込時には、勤務先に在籍確認のために電話がかかってくる場合があります。申込時には確かな情報を登録するようにしましょう。

キャッシングに申し込む際の手続きの流れを確認していきましょう。即日利用発行可能なクレジットカードを申し込む場合を紹介します。

クレジットカードの申込方法は店頭などいくつかありますが、即日融資を受けたい場合はWebからの申し込みがおすすめです。

申込時には本人確認書類のほか、場合によって収入証明書類も必要なため、手元に用意しておきましょう。

クレジットカードの申し込みと同時にキャッシング枠の申し込みもします。

カード会社では、申込内容や提出書類をもとに審査を行います。審査終了後、メールなどで結果が通知されます。

審査通過の連絡を受けたらキャッシング可能です。カード会社により、キャッシングできる方法が決められています。

審査が通ったら、本人が直接店舗やカウンターに来店しクレジットカードを受け取ります。受取時には本人確認書類などの提示が求められることがあるため事前に確認しておきましょう。受け取ったクレジットカードでATM・CDでキャッシングします。

クレジットカードによっては、カード発行までの間に振込キャッシングができるところがあります。指定した口座に振り込まれるため、口座振替などの引き落としに利用する場合は便利です。

クレジットカードのキャッシング枠で借り入れした場合の支払方法は、主に次の2つの方法があります。

• 1回払い
• リボ払い

1回払いは、クレジットカードの利用代金の引き落とし日に一括で支払う方法です。1回で完済するため借入期間を短くすることができ、利息の支払い負担を軽減できます。ただし、金額が高額な場合は家計に負担がかかる可能性があります。

リボ払いは毎月の支払日に設定した金額、もしくは設定した金額に利息を加えた金額を支払う方法です。支払金額は無理のない金額を指定できるため、返済負担は軽くなりますが、返済期間が長引くと支払い利息の総額が多くなります。

返済方法は口座引落やATM、銀行振込による返済など、カード会社により決められています。

即日キャッシングには、安全に利用するために注意することがあります。

即日キャッシングをする際には、返済を考えて借り過ぎないように注意しましょう。特に、クレジットカードのキャッシング枠がすでに設定してあると、いつでも借りられるため、あまり考えずに借りてしまいがちです。

どんなに少額のキャッシングでも、借り入れをすれば必ず返済の義務が発生します。必要最小限の金額に抑えて、早期完済を心がけましょう。

キャッシングのサイトを見ていると、「即日審査可能」と「即日融資可能」といった言葉が出てきますが、これらは別物です。

「即日審査可能」は、審査結果が最短即日でわかることで、キャッシングが即日できるわけではありません。即日融資を受けたい場合は、「即日融資可能」な借入先を選ぶことがポイントです。

クレジットカードのキャッシング枠を利用すると、ショッピング枠として利用できる金額が減ることにも注意が必要です。

ショッピング枠とキャッシング枠は総額の利用可能枠の中で配分されるため、キャッシング枠を使い過ぎると、通常利用する分のカード払いができなくなる可能性があります。

即日融資を受ける方法には、クレジットカードのキャッシング枠を利用する方法とカードローンを利用する方法があります。即日キャッシングはお金が必要なときに便利なものですが、あくまでも借り入れです。

返済のことを考えて、借入金額は必要最小限に抑えましょう。また、クレジットカードのキャッシング枠を利用するとショッピング枠が減ってしまう点にも注意してください。