国民年金保険料は2年前納がお得?クレジットカードで納付する手順やメリットを解説

リリース日:2023/09/08 更新日:2024/07/16

ここでは、国民年金保険料において2年前納を選ぶべき理由や、クレジットカードで納付する手順、メリット、注意点について解説します。2年前納制度を上手に活用して負担を軽減しつつ、保険料を確実に納付しましょう。

  1. 国民年金保険料を納付するなら、2年前納制度がお得
  2. クレジットカードで2年分の国民年金保険料を前納する手順
  3. 国民年金保険料をクレジットカードで前納するメリット
  4. 国民年金保険料をクレジットカードで前納するときの注意点
  5. クレジットカードで国民年金保険料を前納すれば負担を軽減できる

国民年金保険料を納付するなら、2年前納制度がお得

国民年金の保険料を納付する場合は、2年前納制度の活用も検討しましょう。2年前納とは、2年分(4月分~翌々年3月分)の保険料を事前にまとめて納付する方法であり、通常よりも保険料が割り引かれます。

 

なお、納付方法が「口座振替」「現金・クレジットカード」のどちらかによって、納付金額が異なるのでご注意ください。

 

次の章で、各方法で割り引かれる金額をご紹介します。

「口座振替」で国民年金保険料を2年前納する場合

毎月納付した場合、2年間でかかる保険料の合計額は、「2023年度分の保険料(月1万6,520円×12カ月)」+「2024年度分の保険料(月1万6,980円×12カ月)」=「40万2,000円」(※1,2)と算出されます。

 

2023年度の2年前納の割り引き額は1万6,100円のため、2年分を「口座振替」で前納する場合は「40万2,000円 ― 1万6,100円 = 38万5,900円」となり、毎月納めるよりもお得になります。

 

(※1)2023年2月10日時点の情報です。
(※2)実際に口座から引き落とされる金額は「国民年金保険料口座振替額通知書」にてご確認願います。

「現金・クレジットカード」で国民年金保険料を2年前納する場合

毎月納付する場合は、前述のとおり2年間で合計40万2,000円の国民年金保険料がかかりますが(※3,4)、2年分を「現金」または「クレジットカード」で前納する場合、2023年度の2年前納の割り引き額は1万4,830円のため、「40万2,000円 ― 1万4,830円 = 38万7,170円」となります。

 

割り引き額だけで比較すれば口座振替のほうが有利ですが、後述するように、クレジットカード納付にはさまざまなメリットがあります。金額面以外の要素も考慮したうえで納付方法を選択してください。

 

(※3)2023年2月10日時点の情報です。
(※4)実際にクレジットカードで立替納付される金額は「国民年金保険料クレジット納付額通知書」にてご確認願います。

クレジットカードで2年分の国民年金保険料を前納する手順

クレジットカードで2年分の国民年金保険料を前納する流れを、以下に示します。

 

  1. 日本年金機構公式サイトの「国民年金関係届書・申請書一覧」のページから、「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」をダウンロードして印刷
  2. 必要事項を記入し、年金事務所に提出(持参または郵送)
  3. 申し込みが完了すると、「国民年金保険料クレジットカード納付開始(変更)通知書」が届く
  4. 4月末日のタイミングで、「4月分から翌々年3月分までの保険料」がクレジットカードで納付される

国民年金保険料の納付に対応しているのは、国際ブランドがVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubのいずれかのクレジットカードです。

 

申込期限は毎年2月末日で、納付日は4月末日とされています。2月末までに申し込みが間に合わなかった場合は、翌年3月までは「毎月納付」として取り扱われるのでご注意ください。なお、「年金相談センター」では申し込みを行えません。




国民年金保険料をクレジットカードで前納するメリット

国民年金保険料をクレジットカードで前納すると、納付額の減額に加えて、以下に示すメリットを受けることも可能です。

 

  • クレジットカードによっては、ポイントが貯まる場合がある
  • 手元に資金がない状況でも、国民年金保険料を納付できる
  • 支出を管理するのが容易になる

それぞれについて詳しく説明します。

クレジットカードによってはポイントが貯まる場合がある

クレジットカードによっては、国民年金保険料を納付するとポイントが貯まる場合があります。

 

ただし、クレジットカードによって、通常のショッピングにおける還元率と異なるケースもあります。詳細は、各カード会社の公式サイトをご確認ください。

手元に資金がない状況でも、国民年金保険料を納付できる

個人事業主の方などは、「現時点では手元に資金がないけれども、来週(または来月)になったら売上金が入金される」という状況に直面することもあるでしょう。

 

クレジットカードなら、口座からの引き落としなどの方法によって清算されるまでに一定の時間的余裕があるので、手元に資金がないタイミングでも国民年金保険料を納付できます。

支出管理が容易になる

家計の支出は国民年金保険料だけではありません。国民年金保険料以外にも、各種税金、水道料金、電気料金、ガス料金、通信費、食費など、さまざまな支出があります。

 

そのため、大量の納付書やレシートなどを保管したり、家計簿などに記入したりするのは容易なことではありません。しかし、同じクレジットカードで支払いをすれば、アプリやWebから利用明細をチェックするだけで「いつ、どこで、いくら支払ったのか」を把握できるようになります。

国民年金保険料をクレジットカードで前納するときの注意点

国民年金保険料をクレジットカードで前納するときは、以下の点に注意しましょう。

 

  • 利用可能額よりも納付額のほうが大きい場合、支払いが行われない
  • 領収証書が発行されない

それぞれについて詳しく説明します。

利用可能枠よりも納付額のほうが大きい場合、支払いが行われない

クレジットカードの利用可能枠よりも納付額のほうが大きい場合、支払いが行われないのでご注意ください。

 

上述したように、2年分の国民年金保険料をクレジットカードで前納する場合、1回の支払い金額が「38万7,170円」(※5)と高額になります。そのため、納付前に利用可能枠にどのくらい余裕があるのかをチェックしておきましょう。

 

利用可能枠が2年前納に必要な金額に満たない場合、「利用可能枠の増枠を申し込む」など、利用可能枠を増やす必要があります。

 

(※5)実際にクレジットカードで立替納付される金額は「国民年金保険料クレジット納付額通知書」にてご確認願います。

領収証書が発行されない

クレジットカードで国民年金保険料を納付した場合、領収証書は発行されません。そのため、納付履歴などを知りたい場合は、クレジットカードの利用明細をチェックしましょう。

 

なお「社会保険料(国民年金保険料)控除証明書」は後日、日本年金機構から送付されます。確定申告を行うときなどにお役立てください。

クレジットカードで国民年金保険料を前納すれば負担を軽減できる

クレジットカードで2年分の国民年金保険料を前納すれば、1万4,830円分お得になります(2023年度時点)。少しでも負担を軽くしたい場合は、毎月納付するのではなく、事前にまとめて納付してはいかがでしょうか。

「国民年金保険料をクレジットカードで納付しよう」と考えている方には、年会費永年無料で利用できる楽天カードをおすすめします。

 

国民年金保険料の納付では500円につき1ポイントが、通常のショッピングでは100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まります(※6)。

 

そのほか、楽天カード会員様専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」や「楽天カードアプリ」の家計簿機能で支出管理がしやすいというメリットもあるので、ぜひ保有をご検討ください。

 

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(※6)一部ポイント還元の対象外、もしくは、還元率が異なる場合がございます。詳細はこちら

 

※この記事は2023年8月時点の情報をもとに作成しております。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • どのようなクレジットカードでも、国民年金保険料を納付できる?

    国民年金保険料の納付に対応しているのは、国際ブランドがVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubのクレジットカードです。なお、楽天カードでは、これらの国際ブランドのうち、Diners Club以外を選択できます。

  • クレジットカードで国民年金保険料を前納した場合、領収証書は発行される?

    クレジットカードで国民年金保険料を納付すると、領収証書は発行されません。確認したい場合は、カード会社の利用明細などをご覧ください。

  • 「社会保険料(国民年金保険料)控除証明書」は、いつ送付されてくる?

    後日ご自宅に送付されます。発送の予定は、日本年金機構の公式サイトなどで確認しましょう。




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佐藤拓真
この記事を書いた人
佐藤拓真

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

さまざまな仕事を経て、2018年頃からライターとして活動。各種キャッシュレス決済サービス(クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネー、スマートフォン決済サービス)やFinTechといった金融分野を中心に、数百本以上の記事を執筆してきました。楽天市場を頻繁に利用し、楽天ポイントを貯めてきた経験も踏まえて、楽天カードに関連した多様なテーマを分かりやすく解説していきたいと思います。

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