プリペイドカードのオートチャージ機能とは、交通系ICカードや電子マネーなどの前払い方式（プリペイド）サービスの残高が設定金額以下になった場合に、登録してあるクレジットカードから自動的にチャージ（入金）する機能のことです。

オートチャージ機能を1度設定しておけば、残高が減るたびにチャージする手間がかかりません。

ただし、プリペイドカードによってはクレジットカードからのオートチャージ機能がない、あるいは特定のクレジットカードでないとオートチャージできない場合があります。

プリペイドカードのオートチャージ機能にクレジットカードを用いるメリットは以下のとおりです。

• チャージする手間がかからない
• クレジットカードのポイントを貯めることが可能
• クレジットカードでチャージする金額をご自身で設定できる

上記のメリットを順番に解説します。

オートチャージ機能の最大のメリットは、設定をしておけばご自身で都度チャージをする必要がなくなることです。

例えば、交通系ICカードの残額が2,000円以下になったときに3,000円をオートチャージする設定にしておけば、改札を通ったときに残高が2,000円を下回るとクレジットカードから自動で交通系ICカードにチャージされます。

残高が減っても自動でチャージされるので、手動でチャージしたり、店員に依頼したりする手間が省けます。また、残高不足を回避できるので、駅の改札の通過や商品のお買い物などがスムーズに行えるメリットもあります。

クレジットカードによっては、お支払い金額に応じてポイントを貯められる場合があります。

そのようなクレジットカードであれば、プリペイドカードへのチャージに利用することでポイントを貯められるため、現金で支払うよりもお得になると考えられます。

交通系ICカードや電子マネーなどのプリペイドカードにもよりますが、オートチャージを実行するときの金額やチャージする金額をご自身で設定できることがあります。

わかりやすいように、以下の単語を用い、説明いたします。

• 実行判定金額…オートチャージを実行する残高の金額
• 実行金額…オートチャージで入金する金額

実行判定金額を2,000円と設定した場合、残高が2,000円を下回ると、自動的に設定した実行金額が入金されます。実行判定金額や実行金額をご自身で設定できるプリペイドカードの場合は、ご自身の都合にあわせた金額を設定可能です。

プリペイドカードのオートチャージ機能にクレジットカードを用いるときに気を付けるポイントは以下のとおりです。

• オートチャージサービスは事前に申し込みが必要
• オートチャージしたお金は返金不可
• オートチャージしたお金は特定の加盟店でしか使えない

上記のポイントを順番に解説します。

サービスを提供する事業者にもよりますが、プリペイドカードのオートチャージサービスは事前に申し込みが必要です。また、プリペイドカードによっては特定のクレジットカードでのみオートチャージ機能の設定が可能となっているケースもあります。

そのため、ご自身が利用したいプリペイドカードのオートチャージ機能に対応しているクレジットカードを用意し、必要な申し込みを進めましょう。

オートチャージ機能で入金したお金は返金、取消、変更ができない場合があります。

その場合は現金に戻せないので、プリペイドカードを処分したいときは、オートチャージ機能を終了して、入金されたお金を使い切ってから処分すると良いです。

オートチャージ機能で入金したお金は、そのサービスが利用できる加盟店でしか支払いできません。次の表は、Suica、PASMO、楽天Edyで支払いできる公共交通機関や店舗をまとめたものです。

エリアや対象店舗は増えていますが、場合によっては支払いできないことがあるので気を付けましょう。