病院での支払いにもクレジットカードが便利でお得!そのメリットや注意点を解説

リリース日:2022/08/16 更新日:2024/07/11

クレジットカードで支払いができる病院が増えています。今回は、病院でのカード決済に関する現状と、病院でカード払いをするメリットや注意点について解説します。この記事を読んで、病院でも上手にクレジットカードを利用しましょう。

  1. 病院でクレジットカードは使える?
  2. 使える病院は今後も増えていく
  3. 病院でカード払いするメリット
  4. 病院でカード払いをする時の注意点
  5. 医療費を払うのにおすすめのクレジットカードを知りたい
  6. 医療費の支払いにはクレジットカードを上手に活用できる

病院でクレジットカードは使える?

画像出典:https://jp.123rf.com/

最近は病院でもクレジットカードが使えるようになってきています。しかし、すべての病院でクレジットカードが使用できるわけではありません。

 

また、カード利用可能となっていても、Visa、JCB、Mastercardをはじめとするすべての国際ブランドが使えるとは限らず、医療機関によっては使用できない国際ブランドがある可能性もあります。

 

支払い方法も1回払いのみで分割払いに対応していないなど、医療機関によって対応は異なります。

 

病院でクレジットカードを利用する際は、利用の可・不可だけでなく、使える国際ブランドと選べる支払い方法を確認しておきましょう。

カード払いの対象は自己負担分のみ

クレジットカードで支払える医療費は、かかった医療費のうちの自己負担分となり、医療費の自己負担は一般的に3割であることが知られています。

 

例えば手術代金、入院、通院あわせて30万円となった場合、自己負担額は約10万円となるため、カード払いの対象もこの約10万円分です。

どんなクレジットカードが使える?

病院にもよりますが、Visa、JCB、Mastercard、ダイナース、American Expressなどの国際ブランドがついたクレジットカードを利用することが可能です。病院のホームページには、カード利用の可否や使えるクレジットカードの種類についてあまり詳しく書かれていないことも多いので、病院でクレジットカードを利用したい時は、事前に電話などで使用できるクレジットカードの国際ブランドを確認しておきましょう。

使える病院は今後も増えていく

一般社団法人キャッシュレス推進協議会の調べでは、キャッシュレスが使えなくて困った場所として、「商店街」、「スーパーマーケット」に匹敵する割合で「病院」・「歯科医院・クリニック」が多いという結果になっています。

 

医療機関におけるクレジットカードの利用率は、2017年度時点で約7%。特に都市部から離れた医療機関や、小さな医療機関では、カード手数料が病院側の負担となることもあり、クレジットカードの導入率はまだ低い状況です。

 

この問題を日本医師会は認識しており、独自のキャッシュレス決済サービスを展開する関連企業を設立するなど、キャッシュレス決済の本格的な導入に向けた取り組みを検討しはじめています。このような事情から、カード利用ができる医療機関は、今後も増えていくものと予想されます。

 

クレジットカードのポイントが受け取れるメリットや使い勝手の良さから、病院選びでクレジットカードを含めたキャッシュレス決済ができるかを重視する人が増えていることもあり、カード決済を導入する病院は今後も増えていくでしょう。




病院でカード払いするメリット

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医療費のカード払いにはどのようなメリットがあるのでしょうか?以下に解説していきます。

急な病気でも現金が必要ない

急病で病院に行く必要がある場合、現金を持っていなくてもクレジットカードがあれば医療費の支払いをすることができます。急な病気の中、手持ちの現金がないのでキャッシュカードが使える銀行やATMを探すというストレスがなくなり、安心して治療を受けることができます。

 

仮に短期間に病院に何度も通うことになり、その都度現金を引き出したとすると、手数料がかかることもあります。手数料の節約という面でも病院でのカード払いは嬉しいサービスといえるでしょう。

 

また、医療費は高額になることも多いため、負担が大きい場合は分割払いを選択することで一度に大きな医療費の負担が発生することなく支払いが可能になります。分割払いは手数料がかかりますが、医療保険の給付を受けた段階でまとめて返済をするなどの方法で、手数料負担を減らすこともできます。

支払いの管理も簡単

支払いが複数回にわたっても、クレジットカード利用明細を見れば一目瞭然なので、家計の管理も簡単になります。

大金を持ち歩かなくても良い

当日かかる医療費がどれくらいになるか、予想できる方は少ないでしょう。現金で支払いをする予定の場合は、多めに現金を引き出しておくことになります。その点カード払いを利用すれば、大金を持ち歩く必要がありません。

ポイントが貯まる

病院でカード払いをした場合、利用額に応じてポイントが貯まります。医療費は高額になることも多いため、ポイントがつくという点はありがたい仕組みです。

例えば、ポイント還元率1%のクレジットカードの場合、医療費の自己負担1万円分をクレジットカードで支払えば100ポイントが還元されることになります。

病院でカード払いをする時の注意点

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医療費をクレジットカードで支払う時の注意点にはどのようなものがあるのでしょうか?

限度額以上の治療費になりそうな場合

クレジットカードで医療費を支払おうとしたところ、予想以上の高額でカード利用限度額をオーバーしてしまうことがあるかもしれません。そのようなことにならないよう、事前に対策を取っておくことが必要です。医療費が高額になり、カード利用限度枠を超えてしまう可能性がある時は、限度額を一時的に増枠する手続きをしておくと安心できます。

 

増枠をするためには、カード会社に電話やインターネット経由で事前に申し込み、カード会社の審査を待たなければなりません。審査に数日要する場合がありますので、増枠を希望する時は余裕をもって申し込みを済ませておきましょう。

カード払いでも医療費控除は受けられる?

医療費をカード払いで支払った場合も年末調整・確定申告時の医療費控除の対象となります。ただし、医療費の支払いを分割払いにした時にかかる手数料は控除の対象外になります。

入院費や薬代もクレジットカードで支払える?

入院費用もクレジットカードで支払うことが可能です。しかし病院によっては、入院時にかかる入院保証金などは対象外としていることがあります。入院にかかる費用のうち、どの部分がカード払い可能かは病院ごとに異なりますので、事前に確認をしておきましょう。

 

また調剤薬局においても病院と同様、カード払いできるところが増えていますが、利用手数料の問題などで規模の小さい調剤薬局では導入されていない場合もあります。しかし今後は、ポイント還元や、利用者の利便性という観点からカード払いがさらに広がっていくでしょう。

医療費を払うのにおすすめのクレジットカードを知りたい

医療費を払うためにおすすめのクレジットカードはあるのでしょうか?選び方のポイントをご紹介します。

医療・健康サービスが付いているクレジットカードがある

急に病院に行くことになった時、クレジットカードで支払いができるのはとても便利なことです。しかし、だからといって、クレジットカードさえあればどのような状況でもすぐ病院に行けるということにはなりません。夜中に急に体調が悪くなったような場合、病院の診療時間が始まるまでの時間は、不安で仕方ないこともあるでしょう。

 

また急に体調が悪くなったものの、病院に行くほどのことかどうかで迷うことがあるかもしれません。診療を受けるほどの症状ではないかもしれないと考えると、つい躊躇してしまうことがあるはずです。

 

そのような時は、カード会社が独自に提供する健康相談サービスを利用してみるのもよいでしょう(本サービスを提供しているカード会社のみ)。自分の家族に関することも含め、専門家が24時間無料で電話対応してくれる大変心強いサービスです。日中忙しくて病院に行く暇がない人でも気軽に利用できます。

 

カード会社が提供する健康相談サービスは、ゴールドカードやプラチナカードなど通常のクレジットカードよりもワンランク上のカード保持者が受けられるようになっていることが多いです。

カードをワンランク上に変更して限度額を多く用意しておくと安心

継続的に病院に通うことになった場合や、複数の手術をしたような場合は、医療費が高額になる可能性があります。そのようなケースの対策としては、カード利用限度額を増枠する以外に、もともとカード利用限度額の大きいゴールドカードやプラチナカードを申し込むという方法もあります。

 

通常のクレジットカードに比べて大きなカード利用限度額となるため、限度額の増枠などをする必要がありません。クレジットカードで医療費を支払おうとしたら、限度額オーバーで使えなかったというリスクも少なくなります。

 

ゴールドカードやプラチナカードは通常のクレジットカードよりも年会費が高くなりますが、比較的安い年会費のタイプもありますので、医療費の支払いにクレジットカードを利用する際はクレジットカードのランクアップも検討してみると良いでしょう。

 

ただし、ゴールドカードやプラチナカードにすれば、必ず大きな限度額が約束されるわけではありません。ゴールドカードの限度額が最高200万円となっていたとしても、ゴールドカード所有者の限度額がつねに200万円というわけではないことには注意が必要です。

医療費の支払いにはクレジットカードを上手に活用できる

多くの病院でクレジットカードを利用することが可能です。小さい病院や都市部から外れた病院など、カード払いができない病院もまだ多く存在していますが、今後は増えていくでしょう。病院のカード払いのメリットを最大限活用するために、利用する病院で使えるクレジットカードの種類や支払い方法などを事前に確認しておきましょう。




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金子賢司
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
金子賢司

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

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