【5分でわかる】住民税をクレジットカードで支払う方法とそのメリット

リリース日:2022/07/20 更新日:2024/07/10

家計の大きな出費のひとつである住民税ですが、実はクレジットカードでの支払いに対応している自治体があるのをご存じでしょうか。今回はクレジットカードで住民税を支払うメリット・デメリット、支払い方法などを解説します。

  1. クレジットカードで住民税を支払えるの?
  2. クレジットカードで住民税を支払うメリット
  3. クレジットカードで住民税を支払うデメリット
  4. 住民税をクレジットカードで支払う方法は?
  5. そもそも住民税ってどんな税金?
  6. 住民税もクレジットカードで支払って、お得にポイントを貯めよう

クレジットカードで住民税を支払えるの?

普通徴収で住民税を支払っている場合、支払いにクレジットカードを利用することができます。ただし、地方自治体によってクレジットカードでの支払いに対応しているか否かは異なるため、ホームページなどであらかじめ確認しておきましょう。住民税のほかにも、固定資産税や自動車税などの納付にも対応している地方自治体もあります。

なお、クレジットカードで支払う場合、利用時にシステム利用料が発生することや、分割して納付をするときでも都度払いしか対応していないために口座振替のように継続的な納付ができない場合がある点には注意しておきましょう。

画像出典:fotolia

クレジットカードで住民税を支払うメリット

ポイントを貯めることができる

住民税の支払いでもクレジットカードのポイントを貯めることができます。住民税は、ある程度まとまった金額になることもあるので、カード払いにすれば効率良くポイントを貯めることができます。また、支払いのために多額の現金を持ち歩かずに済む上に、インターネットを利用することにより時間や場所を選ばずに納付できるため大変便利です。

税金の支払い管理を一元化できる

地方自治体によっては、住民税以外の税金の支払いもクレジットカードで行えます。そのため、複数の税金の管理を一元化できるので、うっかり納付し忘れてしまうことを避けられるでしょう。クレジットカードを利用すれば、利用明細で支払い内容を確認できるため、家計の管理にも役立てられます。支払う税金の種類が多いときには、クレジットカードで税金を支払うことによって家計管理の負担を減らすことが可能です。

あとから分割払いやリボ払いに変更可能な場合がある

住民税の納付にクレジットカードを利用すれば、手持ちの現金がない場合でも支払うことができます。口座からカード利用代金が引き落とされるまでには時間の猶予があるため、ライフスタイルにあわせて対応できるので便利です。また、あとから分割払いやリボ払いに変更して、支払いの負担を軽減させることもできます。ただし、変更の際の手数料の発生や、条件によっては利用できないなど、さまざまな注意事項を設けている場合があるので、納付する自治体や利用するサービスなどのホームページなどで事前に確認しておくことをおすすめします。

手持ちの現金がないからといって住民税を滞納してしまうと、延滞税が課されてしまいます。クレジットカードでの支払いをうまく活用して、支払い漏れが起こらないようにしましょう。




クレジットカードで住民税を支払うデメリット

手数料が発生する

クレジットカードで住民税を納付する際には、決済手数料(システム手数料)が発生します。金額は地方自治体によって異なりますので、ホームページなどでどれくらいの決済手数料がかかるのかを確認した上で利用しましょう。また、分割払いやリボ払いを利用する場合には、決済手数料とは別にカード会社の定める手数料が発生します。

自治体によっては領収書が発行されない

地方自治体によっては、クレジットカードで住民税を納付した際に領収書が発行されない場合もあります。この場合は、クレジットカードの利用明細書が領収書の代わりとなりますが、領収書がどうしても必要な場合には事前に自治体に確認をしておきましょう。金融機関やコンビニエンスストアなどで納付した場合には領収書が発行されるので、状況にあわせて支払い方法を考えてみましょう。

また、納税を済ませると納税証明書の発行が可能となりますが、クレジットカードでの支払いでは注意が必要です。支払い手続きから実際に地方自治体へ入金されるまでには時間がかかるため、支払いを行ってもすぐに納税証明書の発行がされるわけではありません。納税証明書が必要となる場合は、あらかじめ証明書の発行可能日を確認しておく必要があります。

住民税をクレジットカードで支払う方法は?

各自治体の専用サイトから手続き

地方自治体によっては、専用サイトからクレジットカードの支払い手続きを行うことができます。納付の際に必要となるものは、一般的にクレジットカード納付用番号の記載がある納付書とクレジットカードです。また、インターネットを通じて納付を行うため、パソコン・スマートフォン・タブレット端末などの電子機器も必要になります。OSやブラウザのバージョンによってはクレジットカードによる納付手続きが行えない場合もあるので、自分の利用環境が整っているかを事前にチェックしておきましょう。

また、手続きを行う際には、利用案内にしたがって正しく納付手続きを行いましょう。

「Yahoo!公金支払い」を使って支払う

「Yahoo!公金支払い」のサービスを利用することで、住民税を支払うことも可能です。トップページに表示されている税目の中から住民税を選択すると、支払いが行える地方自治体を選択できます。対応可能なクレジットカードの種類や注意事項などを確認してから、支払いに進みましょう。手数料は、「手数料・支払い額シミュレーター」に税額を入力すれば計算できます。

支払い手続きは、「手数料・注意事項を確認の上、同意する」にチェックを入れて「お手続きはこちら」から次のページに移ります。手元に用意したクレジットカードと納税通知書に記載されている納付番号・確認番号などを入力し、納付金額や日付をよく確かめてからクレジットカードの情報を入力します。最後に確認画面が表示されたら、「上記に同意します」にチェックして、「支払う」のボタンを押せば手続きは完了です。

そもそも住民税ってどんな税金?

「住民税」とは、地方自治体が様々な行政サービスを提供するために徴収する税金のことを指します。都道府県民税や市区町村民税と呼ばれるものであり、納税者の収入や住んでいる地域によって住民税の金額に違いがあります。

住民税は所得税と同じく、課税所得に定められた税率を掛け合わせて算出され、前年(1月1日~12月31日)の所得を基準として翌年の納税額が決まる点に大きな特徴があります。そのため、納税するタイミングも当年ではなく翌年となる点に注意が必要です。

住民税は所得割と均等割の2種類からなり、合算したものが納税額となります。所得割は、所得金額から医療費控除や生命保険料控除などの所得控除額を差し引いた金額に一定の税率を掛け合わせて求めるものです。一方、均等割は行政サービスにかかる経費を市民・県民が負担するという名目で、地方自治体ごとに決められています。

住民税の納付方法は「特別徴収」と「普通徴収」の2種類

住民税の納付方法には、「特別徴収」と「普通徴収」の2種類があります。会社員やパート、アルバイトなどの給与所得者は特別徴収に該当し、6月から翌年5月までの毎月の給与から天引きされる仕組みとなっています。徴収義務者は事業主となっているため、働いている側が直接住民税を納付する必要はありません。

一方で、個人事業主やフリーランスなどの場合は普通徴収に該当するため、納税者本人が納付する必要があります。住んでいる市区町村から送られてくる納税通知書にしたがって納付する仕組みです。所得税は確定申告時に一括して納付する必要があるものの、住民税は年4回に分けて納付することができます。また、所得税がかからない場合であっても、住民税を納める必要があるというケースもあるので、納税額をきちんと把握しておくことが重要です。

普通徴収の場合はどうやって住民税を支払う?

普通徴収の場合には、納税者本人が住民税を支払う必要があるので、支払い方法について把握しておくことが大切です。地方自治体によって異なる部分はありますが、一般的には銀行やコンビニエンスストア、地方自治体の窓口や郵便局での現金払い、Pay-easyでの支払いなどがあげられます。金融機関に口座を開設していれば、口座振替によって自動払込を行うことも可能です。詳細は各自治体のホームページを確認しましょう。

住民税もクレジットカードで支払って、お得にポイントを貯めよう

クレジットカードを使って住民税を支払えば、クレジットカードのポイントを効率良く貯めることができます。また、手持ちの現金がなくても支払うことができ、家計管理にも役立ちます。クレジットカードで住民税を納付する基本的な仕組みを理解した上で、賢く利用してみましょう。




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分銅 雅一
この記事を書いた人
税理士/公認会計士
分銅 雅一

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

2006年税理士試験合格。2017年公認会計士試験合格。
2013年に税理士登録し、税理士法人東京シティ税理士事務所にて不動産税務と相続の実務に従事。
2015年に野村證券株式会社にて自社株式と事業承継の実務に従事。
2018年11月に自社株式と不動産の承継専門の会計事務所を立ち上げ。
”一つの終わりを意義ある始まりに、関わる人の願いを繋ぐ承継支援”をキャッチフレーズに、相続と事業承継の支援に取り組んでいる。

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