クレジットカードの契約者は、住所や勤務先、口座番号などが変更になったときに、登録情報を変更しなければいけません。登録情報の変更義務は、規約にも明記されているので確認しましょう。

楽天カードの場合、「会員は、当社に届け出た氏名、住所、勤務先、連絡先、メールアドレス、支払い口座、暗証番号、年収、債務、家族会員等の情報に変更が生じた場合は、遅滞なく当社所定の方法により届け出るものとします。」とカード会員規約の第22条（届出事項の変更）1項に記載されています。

そのため、クレジットカードの登録情報を学生としている場合は、卒業や自主退学などにより学生の資格を喪失した時点で、自主的に登録情報の変更が必要です。

学生から社会人になったときは、クレジットカードの登録情報を変更しなくてはいけませんが、登録情報を変更することで得られるメリットもあります。

主なメリットを解説します。

クレジットカードは申し込み時にカード払いができる上限金額である利用可能枠が設定されます。

利用可能枠は増枠の申し込みが可能ですが、学生向けのクレジットカードの場合は、利用可能枠自体が低めに設定されている傾向があるため、利用可能枠の増枠をしたくてもできない場合があります。

一方、学生から社会人に登録情報を変更して一般カードになれば、利用可能枠が増える可能性があります。

例えば「楽天カード アカデミー」の利用可能枠は最高30万円ですが、「楽天カード」になると最高100万円です。

増枠には審査が必要となるので、登録情報を変更しても、必ず増枠できるわけではありませんが、増枠の機会が生まれるのはメリットといえるでしょう。

なお、卒業後の状況にもよりますが、契約者に収入があればカードの更新時に自動で増枠される場合もあるため、クレジットカードの登録情報は正確に更新しましょう。

学生向けのクレジットカードはキャッシング枠が設定されていないことがあり、設定されている場合でも利用可能枠が少ない傾向があります。

登録情報を学生から社会人に変更し、一般カードに切り替わることでキャッシング枠の設定や、キャッシングの利用可能枠を増やすことができる可能性があるため、利用の幅が広がります。

ただし、キャッシングは元金に利息を上乗せして返済する必要があるため、利用するときは無理のない返済計画を立て、計画的な利用を心がけましょう。

クレジットカードの登録情報を変更すれば、新たにクレジットカードの申し込みをする必要がなく、学生時代から使っている慣れ親しんだクレジットカードを継続して利用できます。

また、「楽天カード アカデミー」のように、卒業後自動的に一般カードへ更新されるカードもあります。

クレジットカードの登録情報を変更する方法はカード会社によって異なりますが、会員様専用のWebサイトやアプリなどから手続きができます。

例えば楽天カードの場合は、楽天カード会員様専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」のお客様情報メニュー「お客様情報の照会・変更」から手続きができます。

また、大学や専門学校の卒業を機に引越しをする場合は、同時期に住所変更をするのがおすすめです。

住所変更をしなければカード会社からの重要なお知らせが届かなくなってしまうため、忘れずに変更するようにしましょう。

学生でクレジットカードを保有している方は、学生の資格を喪失した時点でクレジットカードの登録情報も変更が必要です。

登録情報を学生にしたまま使い続けると規約違反となってしまうため、変更を忘れないように注意してください。

また、登録情報を学生から変更することで、利用可能枠の上限が増える、キャッシング枠が設定できるといったメリットもあるので、覚えておきましょう。