クレジットカードは社会人になるまで必要ないと考えている人もいるかもしれませんが、大学生も作っておくと便利な場面があります。ネット通販を利用する際には何かと便利ですし、普段の買い物でも現金を出すより早く支払いすることができますし、そもそも現金を銀行口座からおろして持ち歩く必要がない、といったメリットもあります。またクレジットカードを利用すると支払額に応じポイントが貯まる場合もあるため、現金よりもお得です。

クレジットカードにもランクや種類があります。特に学生におすすめのクレジットカード（学生カードなど）の中には入会金・年会費無料で使えるものも。支出管理の勉強にもなるため、ぜひ学生のうちからクレジットカードに慣れておくことをおすすめします。

大学生向けのクレジットカードとは、入会にあたり、職業が学生であることや年齢の条件が設けられているクレジットカードのことをいいます。中には制限が設けられていないものもありますが、主に18歳～25歳くらいの若者に向けて作られているクレジットカードです。

通常のクレジットカードは無収入だと申し込みが難しい場合もあるのですが、大学生向けのクレジットカードなら、収入がなくとも基本的に申し込みができます。また、大学生向けのクレジットカードは年会費無料、発行手数料無料というものが多く、クレジットカードを持つことが負担にならないよう設計されています。

大学生向けのクレジットカードの審査基準の詳細は、カード会社によって異なるうえに、公開はされていません。おおまかな基準としては「年収」や「過去の利用状況」などがあり、審査項目自体は社会人と同じです。しかし、大学生向けのクレジットカードの場合、そもそも学生を対象としていることから、収入がアルバイト代（少額）のみや無収入であっても申し込むことができます。

海外では、現金よりもクレジットカードを持ち歩くほうが安全だといわれています。留学や卒業旅行などで海外へ行く場合、クレジットカードは持っていると便利なアイテムといえるでしょう。現金は紛失や盗難に遭ったら戻ってこない可能性が高いですが、クレジットカードの場合は紛失や盗難に遭ったらすぐに利用を止めることで、不正使用を防止できます。

社会人になって初めてクレジットカードを持った場合、使えるお金が急に増えるので、限度額いっぱいまで使ってしまった、というケースもあるようです。その点、大学生向けクレジットカードは限度額が低く設定されているため、管理もそこまで難しくないでしょう。大学生のうちからクレジットカードに慣れておきたいですね。

クレジットカードの注意点としては「手軽に使えてしまう」「人によってはお金を使っている感覚が薄くなる」ということが挙げられます。このことが結果的にお金を使いすぎることに繋がってしまうかもしれません。また、分割払い（※）・リボ払いを選択したときは手数料もかかります。クレジットカードは手元の現金を使わずに支払いができるため、その便利さからついつい使い過ぎてしまうことのないよう、自制心を持って使用することが大切です。

※　2回払いは手数料が不要の場合があります。

学生向けのクレジットカードでも中には年会費が発生するものもあります。年単位で考えるとそれほど高くありませんが、年会費がかからないに越したことはないでしょう。

年会費がかかるクレジットカードには、年会費がかかる分メリットが設けられているものが多いです。このメリットを生かしきれるのならば年会費を支払う価値がありますが、自分があまり使わないサービスの特典の場合、メリットを受けることができません。クレジットカードを作る場合、メリットを生かす使い方ができるかどうかも確認するようにしましょう。

特に必要なオプションがないのであれば、あえて年会費有料のクレジットカードを選択する必要はないので、年会費無料のクレジットカードがおすすめです。

ポイント還元率がお得なクレジットカードが良い、特典が充実したクレジットカードが良い、などいろいろなことがいわれますが、結局のところ「何に（どこで）使ったらポイントが貯まり、またその貯まったポイントをどう利用できるのか」「何の特典が充実しているのか」などが重要です。たとえポイントや特典のメリットがあっても、自分があまり使わないサービスでのポイント優遇や特典だと意味がありません。

ポイントや特典のためにクレジットカードを使うのは本末転倒なので、自分にとって必要なことに使った結果、ポイントや特典でメリットがあるのが理想的です。具体的に学生がクレジットカードを利用するシーンとしては、コンビニエンスストア、飲食店、ファッション、娯楽、ネットショッピング、海外旅行・留学、一人暮らしの場合は加えて電気・ガス・水道の支払いなどが多いのではないでしょうか。もちろん人によっては、楽器、スポーツ用品、ゲームなど趣味要素の強いものにお金を使っているかもしれません。

いずれにしても、このように「自分が何にクレジットカードを使うのか」を先に考え、その使い道に対してどのくらいポイントがもらえ、またそのポイントがどう利用できるのか、どのような特典が付くのか、といった観点で考えるのがおすすめです。

上記で説明したとおり、いくら特典が充実していても、自分がその特典を利用しなければメリットにはなりません。年会費が有料である分、特典が充実していても、その特典を使わないのであればむしろ損になる可能性もあるでしょう。

しかし、現状使っていないようなサービスであっても、特典を見て「こんな便利な特典があるなら使ってみたい」と思う可能性もあります。例えば、今まであまりネットショッピングを利用していなかった方が、「これだけポイントがお得に貯まるなら時間の節約も兼ねてネットショッピングを始めようかな」と思うかもしれません。ほかには、旅行の付帯保険が充実しているクレジットカードもあります。今まであまり旅行などに行っていなかった人が、「クレジットカードを持つ機会に、せっかくだから学生のうちに旅行をしておこう」と思う可能性もあるでしょう。

基本的には上記で説明した通り、自分がよく使うサービス基準でクレジットカードを選ぶことがおすすめで、特典があるからといって無理に使っても出費が増えます。しかし、クレジットカードの特典を知ることで生活スタイルなどが変わる可能性もあるので、メリットの大きい特典をリサーチし、それを基準に選ぶのもひとつの選択肢です。

年会費無料のクレジットカードを絶対的におすすめするわけではありませんが、必要以上のサービスに対して年会費を支払う必要はないでしょう。年会費有料のクレジットカードを選ぶのであれば、年会費を支払うだけのメリットが得られる場合のみにしたほうがよいです。

また、学生の場合は社会人に比べるとクレジットカードの利用額も平均的には少ないかと思います。クレジットカードの利用額が少なければ少ないほど利用額に占める年会費の割合が大きくなり、特典やポイントを得る機会も減るため、年会費を払って受けられる特典のメリットが薄れます。

つまり、学生がクレジットカードを作るのであれば、特別な理由がない限り年会費無料のものを選択した方がトータルでお得になるケースが多いでしょう。

楽天カードは学生向けに「楽天カード アカデミー」というクレジットカードを発行しています。楽天カード アカデミーは、通常の楽天カード同様「年会費永年無料」「楽天グループサービスでポイントアップ」などのメリットがあります。利用可能枠は最高30万円なので、限度額が足りない、ということも少なくないでしょう。

楽天カード アカデミーは、18歳～28歳の学生の方のみという条件が設けられています。カードが発行された後に学校を卒業したり、年齢の条件を満たさなくなったりしたら、自動的に楽天カードに切り替わるため、安心して使い続けることが可能です。

※会員様の卒業予定年によっては、実際の卒業予定年月より前に、楽天カードへ切り替わる場合がございます。