カード払いは、消費者・カード会社・販売会社の三者間契約です。

• 消費者と販売会社間での売買契約
• カード会社と消費者間での立替払契約
• カード会社と販売会社間での加盟店契約

消費者は販売会社から商品・サービスを受け取り、カード会社に代金を後払いします。つまり、カード払いは一時的に支払いをカード会社に立て替えてもらう仕組みです。そのためカードの利用金額を支払うまでは、つけ払いの状態と考えることもでき、借金とは異なります。

カードローンやキャッシングは、商品やサービスの料金を立て替えてもらうのではなく、消費者が事業者からお金を借りる契約である点がカード払いと異なります。

貸金業者からカードローンやキャッシングでお金を借りた場合、「総量規制」の対象になります。総量規制とは貸付を年収の1/3以下に制限するルールで、貸金業法で定められています。

お買い物でカード払いをした金額は「貸金業者からの借入」にはあたらないため、カードローンなどで融資を受ける際に適用される総量規制の対象にはなりません。

そのため、いわゆる「借金」にはあたらないという見方もできますが、あくまでもご自身が支払い可能な範囲内で利用しましょう。

クレジットカードの利用金額の支払いが遅れると、カード会社から次の措置を実施される可能性があります。

• クレジットカードの利用停止
• 遅延損害金の請求
• 強制解約（会員資格の喪失）

クレジットカードが利用できなくなると、インターネットショッピングなども利用しにくくなります。便利にカード払いを利用し続けるためにも、支払いには遅れないことが大切です。

支払いの滞りなくクレジットカードを使うためには、計画的に利用することが重要です。計画的に利用するための方法としては、以下が挙げられます。

• 支払い方法は1回払いにする
• クレジットカードの枚数を減らす
• 利用可能枠を引き下げる

それぞれの方法について紹介します。

クレジットカードは、1回払い以外にも分割払いやリボ払いを選択できることがあります。クレジットカードによっては1回払いを指定したあとに分割払いやリボ払いに変更できるサービスもあり便利ですが、手数料（利息）がかかる場合がある点に注意が必要です。

手数料などを加味して毎月いくらカード払いをしたのか、残りの利用可能額はいくらかなどを把握する必要があるため、管理に不安がある場合は1回払いを選択すると良いでしょう。

クレジットカードの枚数が増えると、カード払いの利用金額の管理が煩雑になります。また、カード会社によって利用金額の支払い日が異なるため、それぞれの支払い日を把握しておく手間もかかります。

支払いが滞ることがないよう、クレジットカードはご自身が管理できるだけの枚数を保有するようにしましょう。また、利用状況をこまめに確認し、カード払いをした金額を把握しておくことも大切です。

クレジットカードの利用金額の管理が不安だったり、つい使いすぎたりしてしまう場合は、利用可能枠を引き下げてカード払いができる金額を制限する方法もあります。

カード会社によっては、会員サイトやアプリなどからオンラインで減枠の申請ができることもあります。減枠の申請方法が不明なときは、カード会社に直接お問い合わせください。

クレジットカードは、一時的に支払いをカード会社に立て替えてもらう仕組みです。利用金額は後からカード会社に支払うため、支払いが滞らないよう計画的に利用する必要があります。

計画的な利用のためには、管理しやすいクレジットカードを選ぶことがおすすめです。