クレジットカードにはショッピング時に利用する「ショッピング枠」だけでなく、キャッシング時に利用する「キャッシング枠」が設けられている場合があります。クレジットカードのキャッシング機能は、クレジットカードを利用して現金を借り入れるサービスのことです。

キャッシング枠が設けられているクレジットカードであれば、そのカード会社と提携しているATMでキャッシングが利用できます。キャッシュカード一体型の場合は、差し込む方向により機能が異なる場合があるので間違えないように注意しましょう。

また、カード会社によってはネットキャッシングの利用が可能な場合もあります。ネットキャッシングは、スマートフォンなどからキャッシングのお申し込みをすれば必要なときにすぐにお金を借りることができるサービスです。

クレジットカードのキャッシングができない原因としては、主に以下が考えられます。

• キャッシング枠が設定されていない
• ショッピング枠とキャッシング枠のどちらかが限度額に達している
• クレジットカードの支払いが遅れている
• 暗証番号の入力を複数回間違えてロックされている
• クレジットカードの有効期限が切れている
• クレジットカードが損傷している

それぞれの原因について、詳しく解説します。

クレジットカードにはショッピング枠の設定がされていますが、キャッシング枠は希望しないと設定されません。キャッシング枠を設定するためには、カード申込時に申請するか、あとから申請する必要があります（※1）。

（※1）カード発行、キャッシング枠の設定には所定の審査がございます。

クレジットカードの利用可能枠は「ショッピング枠」と「キャッシング枠」から構成されており、キャッシング枠はショッピング枠に含まれていることがあります。

例えば、利用可能枠＝ショッピング枠が50万円で、それに含まれる形でキャッシング枠が20万円あるとします。この場合でキャッシングを20万円分利用すると、その分の返済が終わるまでは新たにキャッシングを利用することはできません。

また、ショッピング枠で50万円を使い切っている場合、キャッシングを利用していなくても利用可能額が残されていないため、キャッシングの利用はできません。

各カード会社が定める引き落とし日までにカードご利用分の支払いができていないと、カード会社に遅延の情報が入ります。

その結果、カード会社によっては、支払いが遅れているクレジットカードの利用が一時停止され、キャッシングの利用ができなくなる場合があります。

キャッシングを利用するためには、ATMもしくはインターネット上で暗証番号を入力しなければなりません。

しかし暗証番号の入力を複数回間違えると、クレジットカードにロックがかかることがあります。ロックがかかると、キャッシング機能を含めたクレジットカードの機能が利用できなくなります。

クレジットカードには、それぞれ有効期限が設けられています。

有効期限が切れたクレジットカードは使えなくなるので、キャッシングを利用しようとしているクレジットカードの有効期限が切れていないか確認しましょう。

クレジットカードは、ICチップや磁気ストライプに情報を集積しています。その部分が傷んで情報がうまく読み取れなくなると、キャッシング機能を含めたクレジットカードの機能が利用できません。

同じクレジットカードを長年利用していたり、クレジットカードの保存状態が良くなかったりする場合は、特に注意が必要です。

クレジットカードのキャッシングができないときの対処方法としては、主に以下が挙げられます。

• キャッシング枠の申請を行う
• カード会社に連絡する

キャッシング枠がないクレジットカードでは、キャッシングは利用できません。保有しているクレジットカードにキャッシング枠がない場合は、キャッシング枠の申請を行いましょう。また、キャッシング枠をすでに設定されており、キャッシング枠の増枠を希望する場合も、増枠の申請が必要です（※2）。

暗証番号の入力を間違えた場合や、クレジットカードの有効期限が切れているのに新しいクレジットカードが手元に届いていない場合、クレジットカードが損傷している場合は、カード会社に対処してもらう必要があります。カード会社に連絡をして状況を伝え、案内に従い対応しましょう。

（※2）キャッシング枠の設定や増枠には所定の審査がございます。

クレジットカードでのキャッシングができない場合、その原因はいくつか考えられます。原因に応じて適切な対処法は異なるので、まずはキャッシングができない理由を把握しましょう。