クレジットカードを使ってキャッシング枠を利用することで、お金を借りることができます。ただし、お金を借りる以上、返すときには決められた割合の金額を元の金額に上乗せして返済しなければなりません。上乗せする金額をいくらにするかを決めるときに用いられるのが、「金利」です。

「金利」と似ている言葉に、「利息」があります。金利は「％」で表されるのが一般的で、借り入れた金額にどれくらいのお金を上乗せするかを決めるための割合です。一方の利息は、金利と借り入れたお金をもとに計算される、「上乗せされるお金」そのものを指します。

例えばクレジットカードのキャッシングで50万円を借りたとして、そのときの条件が「年利10％」だったとしましょう。年利とは金利の表現の一種で、「1年後に返済する場合の利息の割合」を示します。

50万円の10%は50万円×0.1=5万円と計算されるので、この条件で50万円を借りて1年後に返済する場合、50万円＋5万円=55万円を返済する必要があります。

この計算で用いられる「10％」が金利で、計算によって算出された「5万円」が利息です。

クレジットカードのキャッシングの金利は、カード会社によって異なります。ただ、おおむね15.0～18.0％の範囲におさまることが多いです。

金利は単一の場合もあれば、幅が持たせられている場合もあり、幅がある場合は審査で実際に適用される金利が決まります。

クレジットカードのキャッシングのメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。

• すぐにお金を借りられる
• 担保や保証人を用意する必要がない
• 利用可能枠の範囲内であれば何度でもお金を借りられる

それぞれのメリットについて、詳しく説明します。

クレジットカードのキャッシング枠は、カードの申し込み時にキャッシング枠の申し込みもあわせて行うことで利用できるものです。そのため、お金を借りたいタイミングに改めて申し込む必要はなく、クレジットカードをATMに挿入するだけでキャッシング枠内を限度としてお金を借りることができます。すぐにお金が必要な場合などには非常に便利です。

ただし、キャッシング枠の付与には所定の審査があります。

クレジットカードのキャッシングは、個人の信用情報をもとに貸付の可否を判断するため保証人等が不要です。

担保や保証人の用意をせずともお金を借りることができることは、メリットといえるでしょう。

クレジットカードのキャッシングでは、借りられる金額に上限枠が設けられています。その枠を超えて借りることはできませんが、枠の範囲内であれば何度でもお金を借りられます。

必要なタイミングに必要な金額だけという借り方ができるので、柔軟に利用できて便利です。

クレジットカードのキャッシングには、以下の注意点があります。

• カードローンに比べて金利が高く設定されていることが多い
• 借りすぎないように注意する

それぞれについて、詳しく説明します。

上述したように、お金を借りる場合は必ず金利が設定されており、サービスによってその割合は異なります。

金利が低いと返済負担も少なくなりますが、クレジットカードのキャッシングの金利は、カードローンなどの金利よりも総じて高めに設定されていることが多いです。そのため、返済負担が重くなる可能性も高まります。

また、一般的にクレジットカードのキャッシングでは、ATM利用手数料がかかる点にも注意しましょう（※1）。

（※1）カードローンにおいても、ATM利用手数料がかかる場合があります。

クレジットカードのキャッシングは、気軽に利用できるのが大きなメリットです。しかし、支払能力以上の借り入れとならないよう、注意しましょう。

また、借入金額が増えると返済金額も増えることになるので、毎月の返済金額がどれくらいになるのかをきちんと把握しながら、計画的に利用することを心がけましょう。

クレジットカードのキャッシングは、審査に通ればすぐにお金を借りられる便利な機能です。実際に借りる場合は返済負担に気を付けて、計画的に利用しましょう。