クレジットカードで支払ったものを返品する場合、現金で返金されることは一般的ではありません。通常はクレジットカードで返金処理をするため、店舗と購入者の間で現金のやり取りが行われることはありません。

クレジットカードに加盟している店舗は、購入者がカード払いをするたびに、カード会社に手数料を支払っています。クレジットカードで返金処理をするとカード会社から手数料が戻ってくるため、店舗側は手数料を支払う必要がありません。

しかし、クレジットカードで返金処理をせずにお客様に現金で返金をすると、店舗側は手数料分を負担しなければならなくなります。そのため、店舗側は不要な手数料の支払いを防ぐために、カード払いの返品に関してはなるべくクレジットカードで返金処理を行います。

なお、返金分のポイントについてはマイナス処理されるので、購入者には支払い時に発生したポイントが還元されることはありません。

オンラインショップでカード払いしたときのクレジットカードでの返金の流れは、以下のとおりです。

1. 購入者から店舗に返品したい旨を連絡する
2. 店舗がカード会社に商品の支払いのキャンセルを依頼する
3. カード会社が返金処理を行う

なお、返金のタイミングはカード会社によって異なります。購入してから返品までに時間がかかる場合などは、一旦、利用料金が引き落とされてから返金されることもあります。また、購入してからすぐに返品した場合でも、タイミングによっては利用料金の一時的な支払いが必要になることがあります。

クレジットカードで購入した商品は、返品できないこともあります。例えば、店舗で「不良品以外は返品できません」と規定している場合には、サイズ違いやイメージ違いなどの理由では返品を受け付けてもらえない可能性があります。返品の可能性があるときは、購入する前に返品条件について確認しておきましょう。

一方、クレジットカードで購入した商品を返品する場合は、次の点に注意が必要です。

• 返金の場合、返品の送料や手数料が購入者の負担になる場合がある
• 返品した商品の代金がクレジットカードの利用明細に反映されることもある
• カード払い時に還元されたポイントやマイルは取り消される
• 返金処理についてカード会社からの連絡がないことが多い

それぞれの注意点について解説します。

購入した店舗で返品できない場合には、商品を店舗に送る送料が発生します。返品理由によっては、返送料は購入者負担になることがあるので注意しましょう。

例えば、不良品だったときは送料を店舗側が負担してくれることもありますが、「家に似たようなデザインのものがあった」「気が変わった」などの理由では、送料は購入者負担になることが想定されます。オンラインショップで購入したときなども、返品の送料は購入者負担になることが多いです。

また、店舗によっては返品の際に手数料がかかることもあります。トラブルを回避するためにも、返品する前に条件や送料・手数料について確認しておきましょう。

返品処理のタイミングがクレジットカードの締め日を過ぎている場合には、クレジットカードの利用明細に支払いと返金の両方が反映される可能性があります。その場合は、利用金額を一旦は支払い、後日クレジットカードを経由して返金を受け取ることになります。

返品処理のタイミングがクレジットカードの締め日を過ぎていない場合には、クレジットカードの利用明細に支払い・返金についての記録が残らないこともあります。その場合は、利用金額を支払う必要がなく、後日返金を受け取ることもありません。

カード払い時に還元されたポイントやマイルは、返金処理のタイミングで取り消されます。また、キャンペーンなどで通常以上にポイントが還元された場合も、返金処理をするとすべて取り消されます。

すでにポイントを使ってしまっているときは、マイナス処理されるので注意しましょう。1ポイント1円相当として活用できるクレジットカードでも、ポイントがマイナスのときはお買い物の支払いにポイントを利用することはできません。

返金処理については、カード会社から連絡が来るかどうかは状況によるので、ご自身で利用明細書を調べ、返金処理が正しく実施されているか確認する必要があります。

また、クレジットカードによっては利用明細をWebサイトで確認できることがありますが、返金処理が行われてもすぐに利用明細に反映されるとは限らないので注意しましょう。カード会社にもよりますが、返金処理後、利用明細の反映までに数週間かかることもあります。

クレジットカードで購入した商品の返品が受け付けられた場合には、後でクレジットカードの利用明細書を確認しておきましょう。カード会社から連絡が来るかどうかは状況によります。

また、カード払いの際に還元されたポイントも、返品処理後は取り消されます。返品前にポイントを利用した場合には、マイナス処理されるので注意しましょう。